先週の勝ち馬ピックアップ【Vol.8 ゲイングラウンド】

勝ち馬プロフィール

9/4(日)
札幌3R 3歳未勝利 ダート1700m

1着 ゲイングラウンド
牡馬
父 モーリス
母 ディアマイベイビー
母父 ディープインパクト
クラブ キャロットクラブ
ファミリーNo. F4-r
厩舎 須貝厩舎(栗東)

ゲイングラウンド

イラストはよぴさん(@UMAYOPI)のご提供。

レース回顧

「距離短縮で一変。遅れてきた真打登場。」

1番人気はここまで3走して3着2回4着1回と堅実な走りを見せルメール騎手の継続騎乗となるバーストオブカラーで2.7倍。
2番人気にここまで馬券内7回のベニッシモ。4.6倍。
3番人気は前走出遅れながらも鋭い末脚を見せたスターザサンライズで5.8倍。
4番人気は初ブリンカーのバレル、そして5番人気に9.3倍でゲイングラウンドが続いてここまでが10倍以下のオッズ。

未勝利最終週らしくゲイングラウンド以外の人気上位は軒並み連闘策。
ゲイングラウンドは中6週あけて+26キロと少し緩いながらもリフレッシュした状態での一戦となった。

元々スタートはそれなりに出る方だがこの日は五分。
外に早い馬がいたこともあって3番手追走となったゲイングラウンド。
元々ワンペースなタイプと指摘されていた馬だけに前目のポジションというのは必須条件。
距離短縮で普段よりテンが早かったレースだが、ポジション取りではまず第一ステップをクリアした。

バックストレッチに入ってもスムーズに進められており、道中捲ってくるような馬もおらずゲイングラウンドとしては理想の展開。

3コーナーから4コーナーで逃げ馬が後退し、4角先頭の展開となる。

ただ手ごたえは一頭だけ余裕があって、上がり最速の脚で他馬を寄せ付けず、直線は突き放す一方という強い競馬を見せてくれた。

展開としてはタフさ比べになりこの馬にとって走りやすいレースだったとは思われるが、この距離で真価を発揮したといえるだろう。

馬体に緩さも感じさせただけに今後の飛躍に期待したい。

牝系を見る

日本での牝祖は祖母オールザウェイベイビー。

日本でも多数の活躍馬を輩出している一族だが、3代母Lustilyの半妹からケンタッキーダービーやアーカンソンダービーの2着馬も出ていてる牝系。

オールザウェイベイビーは母として朝日杯FS勝ち馬ゴスホークケン、フローラS3着のアウェイクを輩出しており十分優秀だったわけだが、孫世代からもサウジアラビアRCと神戸新聞杯勝ち馬ステラヴェローチェが出ており、ファミリーとしての活力もしっかりと見せつけている。

仕上がりが早いファミリーでダート適性も高い。

ずっとアメリカで繋がってきたファミリーで、ダート色の強い種牡馬がつけられていたが、3代母がKris S.をつけられたのもあり、組み合わせ次第では芝でも走る産駒が出るように。

本馬もダートのダートでワンペースというのは牝系由来なところもあり、今後スピードに更なる磨きをかければ昇級しても通用するだろう。

モーリス産駒ということもあり今回のようなタフさ比べは大好物。

最終週の未勝利戦でこんな圧勝劇が見れるとは思っておらず、つくづく一勝の難しさを感じさせられる。

ゲイングラウンドにとっても大きな大きな最初の一歩だ。

記事を書いた人

ジェンティル/貴シンジ

牝系研究家・競馬ライター

個人ブログ『牝系研究者の一口馬主メモ』では月間9万PVを達成。

獣医師堀田茂氏に感銘を受け、生物学・遺伝学の観点からサラブレッドの牝系を重要視し研究を行う。

全頭牝系解説を最重要課題とし、一口馬主クラブ募集馬を牝系面からアプローチ 正しい知識で正しい配合を考える馬産を広めることが目標。

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