今回は私は会員ではありませんがYGGオーナーズクラブ2024年募集全頭分析を行っていきます。
見解は全てジェイの私見です。出資は自己責任でお願いいたします。
ジェイの主な共有馬はトゥルーフェアリー(G1オーストラリアンオークス・G1ヴァイナリースタッドS出走)ドーンエクスプレス(川崎2勝)リレーションハート(門別・大井各1勝)出資馬は、ロードヴァレンチ(オープン)ミスティックロア(オープン)ヴァナルガンド(2勝C)ベストミーエヴァー(スイートピーS3着)などです。
血統
パドトロワ産駒牝馬の勝ち上がり率は中央だと9.5%とかなり厳しい数字です。
本馬は地方馬なので地方馬成績も見てみました。
2020年度までは地方に限っていうと勝ち馬率は50%超えだった世代も多く、重賞馬ではダンシングプリンス、アトカラツイテクル、ハチキンムスメなどが出ていて中央よりは活躍していますね。
164頭が地方で出走して101頭が勝ち上がっていますので地方のみの勝ち上がり率は62%となります。
これだけ見るとよく見えますが、中央の勝ち上がり率とは大きく異なるので70%くらいを1つの基準にしてみるといいと思います。
参考までに、現在地方リーディングサイアーのシニスターミニスターの地方馬のみの勝ち上がり率は82%です。
母父キングカメハメハの配合で中央で出走した馬は4頭、全頭勝ち上がりはできておらずAEIは0.02と非常に低いです。サンプル不足であることは否めませんが現状強く強調できるカップリングではなさそうです。
スウェプトオーヴァーボード系とキングマンボ系の相性というのも元々疑問があり(スタッツが平均よりかなり低い)父母の配合相性も強調しにくい部分があります。
一方、母産駒は優秀ですね。
オルフェーヴル産駒の初仔レーヌドゥールは中央では通用しなかったもののその後笠松で7戦4勝、2着2回と安定した着順を確保しておりこれからも勝ち鞍を増やしていきそうな勢いです。
ミッキーアイル産駒の半兄クリスタライズも門別2歳のスーパーフレッシュを勝利し、高額賞金レースとして有名なネクストスター笠松にも出走。その後様々な地方重賞に挑戦し、ゴールドジュニアで2着に入っています。
きょうだいに比べると種のスタッツは下がりますが、地方重賞2着の半兄がいるということを考えれば、地方の南関東以外であれば十分通用する可能性がある母系だと思います。
ただ、兄と姉が複数勝利している笠松競馬場は、地方競馬の中でどのくらいのポジショニングなのかは押さえておく必要があります。
いうまでもなく2歳門別や南関東、特に大井競馬が地方競馬の最高峰であり、黄金ルートは2歳門別から大井競馬に転厩というスタイル。川崎や浦和、船橋と他の南関東競馬も賞金が充実しておりハイレベルです。
一方、ここでは一枚能力が足りない場合、次に矛先が向くのが園田、名古屋あたり(最近は高知・佐賀も?)その次が水沢、岩手、笠松というざっくりとしたレベル感の印象です。
なので、率直にいうと大井で4勝している馬と笠松で4勝している馬は当然同じではなく、大井で4勝している馬を良いパフォーマンスとして重視するのが良いと思います。
とはいえ、本馬の半兄は重賞路線や門別2歳で結果を出している馬なので能力はあると思います。
どんなレースを走っていてどのくらいのレベルなのか、しっかりみていくのが地方馬選定は大事かなと思いますね。
エムイシ氏血統分析
クラリティーアイズの2023
パドトロア産駒を見てみると、母の血統で目につくのがダンジグ、ヌレイエフ、ノーザンテースト。
サンデークロスも見えるものの、合ってもなくても良い。
そして特に注入したいのがハイペリオン。
最上位産駒のダンシングプリンスはリファールをダンジグに置き換えると、上記血統がすべて入っており、活躍も頷ける。
これらに共通するのが機動力+持続力であり、小回りダートを走るための能力が強化されている。
クラリティーアイズの2023は、キングカメハメハ経由でヌレイエフを持ち、バチアー経由でダンジグ、ダイナシュート経由のノーザンテーストもある。
また母父バチアーはハイペリオンを豊富に持ち、ダンジグ・リファールの基となったフェアトライアルも豊富なクロスがある。
全体的に見ると好感触であるものの、それぞれ核となる馬の要素がやや薄いため、どこまでポテンシャルを引き出せるかがポイント。
例えるなら、夏野菜カレーで素揚げされたシャキシャキ野菜の歯ごたえを感じたいのに、じっくり煮込んで全て溶け込んだ2日目カレーのような母がどこまで個性を引き出せるかが重要であると思う。
馬体歩様
踏み込みに力強さがありますし,立ち姿ではトモが小さいかな?と感じましたが歩様動画を見ると決してそんなことはないように感じます。
捌きも適度に柔らかさがあり、ダート中距離が射程圏内、短距離もトモの感じからはこなせそうな気がします。ベストはマイルくらいでしょうか?
一方気になるのは背中の連動性。
クビと背中があまり連動していないようにこの動画では見えますね。
飛節安定感はぼちぼちですね、通常くらいのブレかなと思います。
前脚は少し歩いている場所に傾斜がありそうなので正確に見れないのですが、左前がやや内に入ってきているように見えました。
まぁ深い砂の地方馬なので、気にしすぎなくてもいいかもしれませんが。
総評
背中の連動性は気になるものの踏み込みは悪くない馬だと思います。
あとは血統スタッツは高いとは言えないので、ここを勘案し検討する形でしょうか?
この金額を回収できるかと言われると自信はないですが…。
超ハイレベルなところに突っ込んでいかなければ、地方競馬で1つ勝つところは見られるのではないかと馬体や歩様を見る限り思います。
告知
ジェイがこのように馬の見方を勉強する過程で、大変お世話になったオーストラリアのNSW州の中條大輝調教師と、馬の見方についてや競馬について勉強していく会員制コミュニティ「JJ Racing Club」をDMMオンラインサロンさんにて運営中です。
今年1月にはサロンメンバーの皆様と共にセリに参加し、モアナというニックネームの素晴らしいタガロア産駒の牝馬を落札できました。
サロンでは中條調教師や獣医師のOz氏、サララボライターでもあるエムイシ氏のディープなコラムを毎週配信している他、オーストラリアンで開催されるセリに上場される注目馬ついても配信中です。
さらに、毎月中條調教師やジェイとサロンの皆様との相互交流会をオンラインで行っています。
直接調教師に質問をぶつけられる他、レース回顧で調教師やジョッキーの心理について勉強するなど大変会員の皆様の満足度が高く評判が良い交流会となっています。
オーストラリア競馬をベースに学んでいきますが日本の競馬にも活かせる部分はあると思います。
実際、サロンメンバーの方にはオーストラリア馬主ではない方もいらっしゃいますのでお気軽にご参加ください。
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