【1351ターフスプリント2024】海外馬主が解説!日本馬の評価と注目海外馬は??

ジェイ
ジェイ
どうも、ジェイです。
今回は日本での馬券発売はありませんが、1351ターフスプリント2024の日本馬の勝算と海外注目馬について記事にしていきます。
よろしくお願いします。

基本情報

サウジアラビア キングアブドゥルアジーズ競馬場

芝1351m(左回り)

2024年2月25日(日)日本時間0時25分出走予定

賞金
 1着 1200000ドル
 2着 400000ドル
 3着 200000ドル
 4着 100000ドル
 5着 60000ドル

近2年結果 

2023年

逃げを打ったバスラットレオンがしのぎ切り勝利。2着は後方待機から4角で外目進出し僅差まで迫ったカサクリード、2年連続の2着となった。
3着ラーエドはカサクリードよりポジションが後ろからの馬で、差しも決まったし逃げも決まった、フラットな馬場だったように見える。
ラウダシオンや前年覇者のソングライン、レシステンシアなど力のある馬たちが参戦していて、特にレシステンシアはポジション的にもバスラットレオンをマークする位置。正直ここまで負けるとは思わなかった。香港くらいの馬場かと想定して予想するが、思っているよりパワー系の馬場になっているのかもしれない。

2022年

道中馬群の中、中団で脚を溜め、直線で外に持ち出したソングラインが混戦を制して勝利。
前を行った馬たちには厳しい競馬となり、同じように中団〜後方から差し脚を伸ばした馬が馬券内を独占した。

日本馬評価 

バスラットレオン

去年の覇者。それ以降勝ち星はないが、芝ダート問わずさまざまな条件のレースに出走し好走している。

実は2022年以降の勝ち星は、2022年のゴドルフィンマイルと2023年の1351ターフスプリントのみ。

日本のダートだとややパワーが足りず、日本の芝だとやや軽すぎる。中東の少しパワーがいる芝がひょっとしたら1番マッチしているのかもしれない。

そう考えると、今回の舞台は絶好。ただ去年勝利しており、マークが去年よりも厳しくなり楽に逃げられない可能性もある。

つつかれた時に粘りをどこまで見せられるか?というところではあるが、ソウル競馬場で現地応援した馬でもあるし、お仲間で出資者の方も多いので史上初の連覇を期待したい。

強敵の1角と思われたカサクリードは回避しているし、チャンスは十分ある。

なるべく単騎逃げに持ち込み、この馬の力を発揮できるレースになること願っている。

アグリ 

カラヴァッジオ産駒で米国系血統のアグリ。

2度目の海外遠征となるが、血統的にはサウジの芝くらいであればこなせそう。

ヨーロッパ遠征などでは割引が必要かもしれないが、中東はほぼアメリカや香港と変わらない程度の芝なので問題ないだろう。

実際、過去の香港チェアマンズSPの5着。

相手が香港の強豪スプリンターでかなり強かったことを考えれば5着は立派な成績だ。今回の相手関係であれば当然勝ち負けを期待できるだろう。

日本国内のG1では1枚力が足りていないような印象もあるが、ここなら十分通用する可能性があると考える。

ウイングレイテスト

スワン賞勝ち馬だが、これまで主に1400~1600mを使われていて、今回が初のスプリント路線となる。

初の海外遠征+初の短距離となると、海外で力を出し切れるかに加えて、しっかり流れについていけるのか?という点もあるため、やや懸念点は多い馬になる。

とはいえ、欧州の短距離血統馬が日本のマイル路線くらいで活躍していることもあり、海外短距離≒日本マイルと判定すればこなせる可能性もあるだろう。

グラスワンダー父系のスクリーンヒーロー産駒では種牡馬入りしているモーリスが香港で活躍していて、血統的には中東の芝であればこなせる可能性は十分あると思われる。

ララクリスティーヌ

こちらも初スプリントとなるララクリスティーヌ。主に1400~1600mを主戦としていて短距離レースのスピードについていけるのかという点は懸念。

上述のように海外短距離≒日本マイルであるとするならば、可能性はあるかもしれない。

スワン賞ではウイングレイテストのクビ差2着だった。

注目海外馬

ミステリアスナイト 

前走ドバイのG2アル・ファヒディ・フォートでしぶとく抜け出して勝利。

今回欧州遠征組はスピード系よりタフネス系の馬が多く、この舞台とは合わないかもな〜という馬が多い中、メイダン競馬場で実績を残していて着順も安定しているこの馬をまず取り上げたい。

一昨年にはG1も制覇していて、今回サウジに遠征して生きているUAE所属馬の中でもかなり力のありそうな1頭。

元々ニューマーケットの短距離重賞で馬券内にきており、さまざまな競馬場で対応できる適応力も魅力。Cアップルビー厩舎がビュイック騎手をゴドルフィン馬主の馬に乗せた時は、日本で言うノーザンF生産馬のキムテツ厩舎に鞍上ルメールくらいの鉄板感。

マチルダピコット 

後述のアートパワーと同じく、戦績的に欧州の直線レースなので戦果を上げてきた馬なので、どこまでサウジで通用するか?という点はあるが、マチルダピコットの方がスピードがありそうな牝馬なのでこちらを私は上位評価としたい。

ハイレベルなG1英1000ギニーでは2着馬にかなり差をつけられてはいたものの、しっかり3着には残している。

高松宮記念に予備登録していることもあり、欧州馬ではあるが、どちらかというと硬いスピード馬場を求めているような陣営の意図も読み取れ、今回の舞台でも力を発揮できるのではないか?と見ている。

というか、サウジで力を発揮できないようであれば、日本の馬場ではもっと…なので。

ラーエド 

地元サウジ所属馬。

ここ2走の戦績はイマイチだが、去年このレースで2馬身差3着に突っ込んできた馬。

去年の敗戦を受けて、仕掛けどころを調整すれば今年も馬券内に入る可能性はあるかもしれない。

アートパワー

前走アスコット競馬場直線レースのG1英チャンピオンズスプリントS勝ち馬。

2着馬とはかなりのデッドヒートで、脚色的に2着かと思ったが、グッと伸び返す粘りを見せて僅差で勝利をおさめた。

ただ、欧州的スタミナの求められるアスコット競馬場の直線レースとスピード馬場の傾向があるサウジのワンターンの短距離レースがどこまで直結するか?というところは疑問が残る。

実績的には最上位であることに間違いないが、中東の馬場適性がどこまであるか?ここに尽きる。

そのため、実績では劣る日本馬もこの舞台であれば大物食いのチャンスはあるのではないかと思う。

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