今回はジェイが共同代表を務めるJJ Racing Clubでセリに参加し、1頭の当歳馬を落札できましたので、その馬について
ご紹介させていただきます。
ジェイの主な共有馬はトゥルーフェアリー(G1ATCオークス・G1ヴァイナリースタッドS出走)リッチシャンパン(マートアカップ勝利)サザンクレセント(豪5勝)リレーションハート(門別・大井各1勝)ハッピーゲート(大井3勝)主な出資馬は、イクシード(G3フラワーカップ3着)レクスノヴァス(菊花賞出走)ロードヴァレンチ(オープン)ミスティックロア(種牡馬入り)ベストミーエヴァー(スイートピーS3着)などです。4歳世代と5歳世代共に出資馬勝ち上がり率は70%越えをキープしています。
Justforの25落札の経緯
JJ Racing Clubではこれまで1歳馬セールに参加していましたが、今回は初めて会員の皆さんとも相談の上当歳馬セールに参加してみました。
当歳馬セールは、当然1歳の時よりも早い時期に購入しなければいけないのでその後の成長の余地を見極める必要があることや、その後の育成時の頓挫リスク等を背負うため、1歳セールに比べてより難しい部分もありますが、相場が1歳セールよりもその分安いため、予算が限られる我々の陣営としては掘り出し物を拾いやすいというメリットもあります。
特にオーストラリアの当歳セールはピンフッカーの参戦も多く、シンジケート会社の参入も少ないため(シンジケートは1歳セールで主に購入)自分たちで購入して走らせようというオーナーばかりではないことが狙いを定めた理由でもありました。ピンフックはしにくい馬だけど走らせるにはいいよね、という馬が安く買えたら最高だね、という目論見です。
ただ、実際そううまくはいかず…このLot353のコズミックフォース産駒の牡馬(Justforの25)を落札するまで、幾度も落札に失敗。意中の馬はピンフッカーに買われてしまったり、香港オーナーに競り負けてしまったり…中にはサブ候補だった馬が主取りになっていたケースもあり、その馬を買ってしまうかも非常に悩みましたがLot353(ほぼ最終)まで戦うことを選択し、結果的にはそれが功を奏した形となりました。セリの順番による難しさを痛感したセールになりましたが、結果的にサロンメンバーの皆さんにはこれまで意中の馬を一撃必殺で落札していたので、こういった厳しいセールを経験できたことも良い経験になったのではないかと捉えています。
↓落札馬はこちら↓
https://catalogue.magicmillions.com.au/lot/26GWW/353
最終的には予算内かつ1万ドルという非常に安価な価格で、コズミックフォース産駒のサイズのある牡馬を落札することができました。GWに行われていたInglis社の当歳セールと比べてもこちらは活況で、相場的にこの日は難しいセリだったと思いますが、なんとかいいお値段で馬をゲットできてよかったです。落札完了後のサロンメンバーの皆様の盛り上がりに現地メンバーも非常に嬉しく思ったところです。
血統(ジェイ)
父コズミックフォースは2026年種付け料1.65万ドル。
牡馬産駒は70頭の出走馬のうち43頭が勝ち上がっておりステークスウィナーが6頭と打率も優秀ですが飛距離的にも優秀です。種付け料や繁殖の質を考えれば非常に優秀と言えるでしょう。
例えば、今回落札候補に上がっていたオーストラリアの優秀な種牡馬、ピエロもコルトサイアーとして知られており牡馬の方が成績が優秀なのですが、牡馬産駒の出走馬432頭のうちステークスウィナーは28頭となっており、打率はコズミックフォースの方が優秀です。
牡馬産駒平均獲得賞金は9.8万ドルと非常に高く、1万ドルという安価で落札できたのは非常にラッキーだったと思います。産駒の活躍の舞台は主に短距離。本馬も短距離をメインとするものと思われます。
父産駒の主な活躍馬は
・Give Me Space(G3 Vo Rogue Plate勝馬)
・Raging Force(G3 San Domenico Stakes勝馬)
・Stay Focused(G3 Blue Diamond Prelude 2着⇨G1 Blue Diamond5着)
などで、現地の牧場関係者からも「最もコストパフォーマンスが優れた種牡馬の1頭だ」と言われています。
特にStay Focusedが挑戦したG1 Blue Diamondは豪州短距離路線の中でもトップクラスの種牡馬選定レースですから、ここで差のない5着に来ていることはすごいことです。
2026年のコズミックフォース産駒の豪州1歳セールの平均産駒落札価格は8.3万ドルですから、育成費を含めても非常にお買い得な1頭を落札できたのではないかと思います。
母Justfourは18戦4勝。リーディングサイアーランキング2位のズースターを父に持ちます。
2代母からはコジオスコで2着に入るなどし、120万ドルを稼いだGallant Starが出ている他、3代母からは重賞馬のNETTUNOや、香港で170万ドルを稼いだCheerful Daysが出ており、大物への期待感のあるボトムラインです。
母産駒としては2番子になり母のポテンシャルは不明ですが、2代母以降の活力を考えると期待が高まります。
配合的には本馬はノーザンメテオの3×3を持つ母父相似血統です。
インクロスの弊害も懸念されますがレポジトリチェックはクリアしており、ローリスクとの獣医見解が示されている他、気性面についても3日間の下見を通じても大人しく、また牧場スタッフの方も「スマートでクレバーな馬だ」と話しており気性面のネガティヴな要素も現状ではでていないように見えます。
現地に臨場したプロのブラッドストックエージェントからも、骨量が豊富で節もしっかりしているというコメントを貰っていますし、逆に遺伝的なネガティヴな要素が出なければ名種牡馬ノーザンメテオの形質を強く受け継いだ大物になれる可能性も秘めた、スケール感のある配合です。
馬体・歩様(ジェイ)
コズミックフォース産駒はサイズが大きい馬が多く、本馬も当歳馬としては標準より大きめのサイズ感があります。
特にこの時期の馬にしては幅がしっかりある馬でトモの容量や胸の深さがあり、前後のバランスが良い身体が特徴です。このセリで当歳馬を100頭以上下見していますが、特にこの馬はトモや胸に幅がある馬があり、スピードがありそうな印象を受けました。
コズミックフォース産駒は硬い馬が多いのですが、本馬は歩きや筋肉にやわらかさがあり、ここは母父ズースターの特徴が出ているものと思われます。
背中も使えていますし、踏み込みに力強さがあり、JJ Racing Clubメンバーの皆さんからも検討の際に主に歩様が支持された1頭でした。
飛節もこの時期にしてはしっかりしていると思いますし、前脚は右前が外向していますが、逆にここがピンフッカーに嫌われて安価に落札できた要因でもあると見ています。
この点については現地で預託先の中條調教師や、プロのブラッドストックエージェントからも育成する上で大きなハンデになることはないのではないか?という見解を得た上で落札に至っています。
当然当歳馬なのでこれからの成長に期待する形になりますが、QLD州を中心に活躍されている富澤騎手にも実馬を確認いただき「コズミックフォース産駒らしいしっかりとした馬体の馬でバランスも良く、活躍が期待できるのではないかと思います。父産駒に乗ったことがありますが、スタートがうまく競馬向きの気性を持ち、操舵性も高い馬が多い印象です。新馬戦を一緒に勝ちましょう!」と頼もしいコメントをいただいています。
血統(エムイシ氏)
※今回は普段のサロン向け血統分析記事を抜粋し一般公開させていただきます。

みなさん落札おめでとうございます!!!!
ということで、こういうのは鮮度が大事。一気に書いてしまおうと思います。
まずはこの馬を語るうえで避けられないのがNorthern Meteor。
以前記事で書いた気がするのだが、どれだったかわからないため書き直し…
Northern Meteor
本馬はNorthern Meteorの3×3を持つ。

何と言ってもその特徴はSpecial=Scuffの完全同血クロス。
Thong=Moccasinの全姉妹×Forliの完全同血クロスである。
Specialは言わずとしれたサドラーズウェルズ=フェアリーキング≒ヌレイエフの祖。
Northern Meteorは、その世界最高峰の牝系クロスを特殊な製法で持つが、この「Specialの牝系クロス」に「ミスプロ」というと、日本でも非常に馴染み深い馬がいる。
エルコンドルパサーだ。

エルコンドルパサーはその完成度の高さから、ダート重賞を勝ち、東京競馬場で1600mと2400mという異なるチャンピオンディスタンスG1を勝ち、欧州でも抜群の活躍を残した時代の寵児だ。
その源泉と言えば、やはりSpecialの血であろう。
Specialはハイペリオン+ナスルーラ+フェアトライアルという、現代競馬のベースとなる血統をすべて持っている。
この血統はスタミナとキレと先行力に優れ、まさに「必須」である。
また、非常に強い闘争心を持ち、扱いを間違えれば狂気とも取れる前向きが特徴。
サドラーズウェルズたちは、そのSpecialに現代競馬の象徴ノーザンダンサーやミスタープロスペクターを配合しているのだから、そりゃ化物が生まれるだろう。
それを更にクロスしているのだから、噛み合えば神の馬にも成り得るだろう。
※ディープインパクトも母がハイペリオン+ナスルーラ(≒ロイヤルチャージャー)+フェアトライアルであり、そこに最強種牡馬サンデーサイレンスを配合されている。最強の土台に最強の種牡馬という構築は同じ。

両者ともサドラーズウェルズ的な豊満な上半身と、ラトロ肩(立った肩)を持つ。
馬体的にも上半身が強く、ピッチを広げると言うよりパワーと回転数で戦うタイプに見える。
Northern Meteorの歩様動画を見ると、どこか固めでパワーを感じる。
それを踏まえて今回落札した353を見てみると、オーストラリア的なデインヒルの血が入っているので下半身こそブリンブリンだが、これから発達しそうな上半身や脚捌きの独特な硬さは共通している。(ように見える)
その他の血統について

Northern Meteorの話ばかりしてしまっているので他にも触れたい。
血統面で明確なマイナス点を上げるとするなら、何と言っても血統の濃さだ。
ただでさえ血の濃いNorthern Meteorを3×3でクロスしているのはなかなかチャレンジングだし、ざっと見ただけでも最低8本はノーザンダンサーが入っている。
ノーザンダンサー系でもデインヒルは3本、ヌレイエフ≒サドラーズウェルズも3本、ニジンスキーも2本と被っている。
一般的には体質の弱さや気性の懸念につながると言われている。
が、しかし、実馬が全てである。
今回の353は馬体も歩きも素晴らしく、今の所は血統が濃いデメリットは見られない。
また血が濃いのも、父と母の血統が相似と言い換えることもでき、レポも大丈夫とのことなので、ひとまずは大丈夫だろう。
ざっくり血統総観

父コズミックフォースはとにかくパワー。
母父コマンズは日本に1年だけシャトルできたことがあるが、あまりのパワフルさで全く活躍できなかった。
その牝系をクロスしており、パワフルさを感じつつも、しっかりデインヒル×サーアイヴァー×ニジンスキーのオーストラリア黄金ニックスを抑えている。
これは牝系にあるFastnet RockとRedoute’s Choiceも全く同じ構成をしている。


この構成はオーストラリア的な機動力を極限まで高める配合。
ニジンスキーとサーアイヴァーはトムフール的血統を持っており、トムフール的血統は足さばきの美しさを強化する。
つまり、父も母もNorthern Meteorとデインヒル黄金配合を強化しており、父母相似配合であった。
それらを総合すると、上半身はNorthern Meteor、下半身はデインヒルという、血統通りの馬体を持っている。
また、血の濃さに対する不安はあるものの、方向性は非常に明白で、わかりやすく総合力の高い馬になってくれそう。
サロンメンバー様向け先行募集について
現在本馬の共有オーナー様の募集を、サロンメンバー様向けに先行して特別価格にて実施しています。
募集開始から2日ですでに50%近くが埋まる形になっていますが、まだ残口はありますのでご興味を持っていただけた方はジェイのX(@j_keibayoutube2)またはthoroughbredlab@gmail.comまでご連絡いただけますと幸いです。
預託先はJJ Racing Clubを一緒に運営している中條調教師で、初期トレーニング開始までの育成はQLD州にあるフィグツリーという大手牧場で行う予定で、現在すでにフィグツリーで昼夜間放牧を開始しています。
https://www.instagram.com/figtrees_tbredsqld
メンバー様向けの募集価格は1口/40口(2.5%)あたり3万円台での募集となっており、非常にリーズナブルな募集となっております。
共有から走り始めるまでの時間はかかってしまいますが初期トレーニング開始までのここから向こう半年ほどは、月に1口当たりの維持費が5000円を超えるようなことは、手術などの大きなトラブルが無ければない見込みです。
先行募集終了後に残口があればJAPANOZにて一般向け募集を行いますが、これを機にJJ Racing Clubに入会してみたい、という方がいらっしゃいましたらぜひお気軽にお問合せいただけますと幸いです。







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