どうも、ジェイです。
先日社台スタリオンの2023年の種付け料が発表されました。
一口馬主や馬主にとって、種付け料は重要な数字です。
種牡馬としてのスタリオンの期待度がダイレクトに表れるのが種付け料ですし、産駒の若馬の値段が高いのか?それとも安いのか?1つの基準として種付け料の3倍という数字も使われます。
今回は社台SS2023の種付け料の推移を見ながら、特に注目すべきだと個人的に思った馬を何頭かピックアップしていきます。
社台SS2023種付け料一覧
アドマイヤマーズ 250万 STAY
イスラボニータ 150万 STAY
エピファネイア 1800万 STAY
オルフェーヴル 350万 STAY
キズナ 1200万 STAY
キタサンブラック 1000万 UP+500
クリソベリル 300万 STAY
コントレイル 1200万 STAY
サトノクラウン 150万 UP+50
サトノダイヤモンド 250万 DOWN-50
サートゥルナーリア 800万 UP+100
シスキン 250万 DOWN-50
スワーヴリチャード 200万 STAY
ダイワメジャー PRIVATE
ダノンキングリー 200万 DOWN-50
ドレフォン 700万 STAY
ナダル 350万 DOWN-50
ニューイヤーズデイ 250万 STAY
ハービンジャー 350万 DOWN-50
ブリックスアンドモルタル 600万STAY
ポエティックフレア 500万 DOWN-100
マインドユアビスケッツ 400万 UP+200
ミッキーアイル 250万 STAY
モーリス 800万 UP+100
リアルスティール 300万 STAY
ルヴァンスレーヴ 300万 UP+50
ルーラーシップ 350万 UP+50
レイデオロ 700万 STAY
ロードカナロア 1200万 DOWN-300
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値動きが大きかった馬
キタサンブラック
2022年種付け料500万円から倍増となる1000万円に。
名種牡馬の1つのラインとなる1000万円の大台に乗った。
初年度2018年は500万円と強気な価格設定だったがその後一旦下降曲線に。
2021年は300万円まで下がっていたが、2022年に500万と初年度と同じ種付け料に復活。今年はそこからさらに躍進する結果となった。
執筆時点で産駒勝ち上がり率は40%。
いい数字ではあるが、打率の高さが評価されたというよりは、代表産駒イクイノックスがG1天皇賞秋を制した影響も大きいように見える。
初年度から父似の馬体のサイズ感がある馬が多く、芝でスピード能力を示す産駒も多い。
筆者の競馬にはまったきっかけを作った馬でもあるので、産駒にはぜひ出資したいと思っていたがここまで抽選で縁がなかった。
この種付け料になり募集額が高くなると手が出せない種牡馬になってしまうので、2023年種付け世代になる前に、個人的にはなんとかキタサン産駒の出資馬を確保したいところ。
マインドユアビスケッツ
こちらも種付け料が倍増だ。
2022年種付け料は200万円だったが、2023年からは400万円に跳ね上がる。
ただマインドユアビスケッツ産駒初年度となる2歳世代の馬たちの活躍ぶりを見れば、この増額は納得せざるを得ないだろう。
むしろまだ、この成績で400万円であれば、割高感はないと筆者は感じている。
執筆時点でマインドユアビスケッツ産駒は52頭が出走し14頭が勝ち上がり。
2歳世代の新種牡馬の中では最多の勝ち上がり頭数だ。
米国系の仕上がりの早さとSS系を持つ繁殖牝馬との種付けのしやすさを考えれば、400万円に値上がりしても繁殖集めには困らないのではないかと思う。
ロードカナロア
2020年種付け料では2000万となった本馬だったが、今回は1500万円から300万円マイナスの1200万円となった。
アーモンドアイの活躍などにより、アベレージの勝ち上がり率はそこ前高くない割に種付け料が割高だった感は否めなかった。
「評価が落ちてきた」というよりは過剰に値上がりしていたものが適正なレンジに落ち着いてきたかなというのが筆者の感覚だ。
カナロアの後継種牡馬で有望視されているサートゥルナーリアも出てきたが、ロードカナロアの強みはSSを含まないためSSとの距離が近い繁殖牝馬とも交配しやすい点もあると考えている。
サートゥルナーリアの場合は母父スペシャルウィークで自身は3代血統にSSを含む形になるので、その利点は失われず、ロードカナロアの需要は健在ではないかと考える。
サートゥルナーリアもそうだが、ロードカナロアは繁殖でSS+スペシャル牝系というスーパーニックスの組み合わせが確立されつつあり、筆者もそのニックスを持つ産駒は積極的に狙っていきたいと考えている。
実際、キャロットクラブで今年出資したロードカナロア産駒・グリューネワルトの21は、この血統構成を持つ馬だ。
値動きが小さい中で気になる馬
リアルスティール
300万円で変わらずだったが、去年はBOOKFULL。
2019年の初年度が200万円、そこから50万円刻みではあるが上昇トレンドを形成していて、馬産地の期待の高さがうかがえる。
初年度産駒の2歳世代は、出だしこそ低調だったものの、秋冬に入りメキメキと頭角を現し、G2デイリー杯2歳Sでは産駒のオールパルフェが重賞初制覇。
父の経歴を考えても年明け3歳、さらに成績が向上する可能性は大いにあると考える。
そんな中で300万円という種付け料は、まだまだ筆者は割安だと思う。
豪州共有馬シダーレーンの20(トゥルー)ですでにリアルスティール産駒は持っているが、日本のリアルスティール産駒は来年以降の募集馬でも積極的に狙っていきたい。
当初は、今年の初年度世代はサトノダイヤモンドとリアルスティールの2大巨頭かと予想していた。
しかし、サトノダイヤモンド産駒は有力馬のケガ等不運もあったが、想像以上に苦戦している。今の数字を見るとリアルスティールを少し優先する形で見てもよさそう。
キズナのようにきっかけ次第で、1000万円クラスの種牡馬にのし上がる可能性は十分あると思う。
サトノクラウン
50万円値上がりで150万円だが、この馬もまだまだお買い得なお値段だと思う。
先ほど紹介したリアルスティールと同じ2歳世代が初年度産駒になるが、勝ち上がり頭数はリアルスティール産駒と同じ11頭。
出走頭数もほぼ変わらず、種付け料が倍違うことを考えればかなり善戦しているといえるだろう。
非SS系種牡馬なので、繁殖牝馬を選ばないところも種牡馬としての強みの1つだと思う。
安くてもしっかり走って楽しませてくれる、馬主孝行な種牡馬というイメージ。
その他雑感
初年度産駒が出走していない中で種付け料が上がっている馬の初年度産駒はぜひとも狙っていきたい。
サートゥルナーリアやルヴァンスレーヴなどが今回は該当するが、馬産地の評価が高くなければ産駒出走前に種付け料が上がることはないからだ。
初年度産駒の成績が種牡馬のその後を大きく左右するため、特に初年度は気合が入る。
アーモンドアイをはじめとして、掘り出し物が初年度産駒に入っていることはよくあること。
来年の募集馬検討でも初年度産駒で、特に値上がりしているサートゥルナーリアとルヴァンスレーヴが募集馬ラインナップに上がっていたらぜひ注目してみてほしい。
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