ノルマンディーOC2歳馬が誰も勝ち上がっていない件について。

どうも、ジェイです。

今回は筆者も入会しているノルマンディーオーナーズクラブの2歳馬が執筆時点で未だにどの馬も勝ち上がっていないという由々しき事態です。

先日の1歳馬募集の盛況ぶりとは、少しギャップのある事実ですね。

非会員の方はこの事態をご存知ない方もいらっしゃると思いますので、ノルマン2歳勢の状況についてとそれについての見解を記事にしていこうと思います。

私も現在2歳馬には2頭出資しており、1歳馬1頭にも先日出資が確定しましたので、全く他人事ではありません。当事者としての声も交えながら今回の記事を書いていこうと思います。

ノルマンディー2歳馬の現状

題名でもう全てを語ってしまっていますが、執筆時点(11月29日)でノルマンディーOC2歳馬は未勝利です。

いきなり他クラブの話で恐縮ですが、DMMバヌーシーの2歳馬のように、2着続きであと1歩、あと1押しが足りないという状況の馬が多いのであれば、まだ順番待ちの部分はあります。

これから来年の未勝利終了までに少なくとも勝ち上がりは目処が立っているような馬が多いと言うことになると思います。

もちろん、目処が立ったと思っても簡単に勝ち上がれなず、引退を余儀なくされる馬もいるのですが。

しかし、ノルマンディーの2歳馬はそうではありません。

獲得賞金順に今の2歳馬TOP10を並べてみると…

1位 セーヌドゥレーヴ (0-2-0-0-0-0)★ 

2位 ヴェルトラウテ (0-1-0-1-1-0)★

3位 シュヴェルツリーベ (0-0-1-1-0-0)

4位 オルノア (0-1-0-0-0-1)★

5位 ゴルトレオパルト (0-0-1-0-0-1)

6位 ウィズアットダンス (0-0-0-1-0-2)

7位 サーブルミラージュ (0-0-0-1-0-1)

8位 シュマンドロワ (0-0-0-1-0-1)

9位 スパーキングブルー (0-0-0-0-0-4)

10位 メルクーア (0-0-0-0-1-1)

となります。

余談ですが6位のウィズアットダンスはマツリダゴッホ産駒の筆者の出資馬です。

試しに2着に入ったことがある馬に★をつけてみました。

どうでしょう?

わずか3頭です。

馬券内に来ている馬に拡大するともう少しいますが、ノルマンディーの2歳馬は58頭います。

募集時期が遅かった馬のデビューが遅くなってしまうのはわからなくもないですが、もうすぐ12月です。

58頭中2着に来たことがある馬が3頭で勝ち上がり0頭は相当厳しい数字だと思います。




なぜ誰も勝ち上がれない?

コンセプト

ノルマンディーはそもそも、早く仕上げて早くデビューさせるというコンセプトのクラブではありません。

そんなノルマンディーに早期デビュー早期勝ち上がりを求めるのは酷なのかもしれません。

ノルマンディーは育成をゆっくり行い、若駒に過度な負担をかけないことで古馬になっても長く活躍できる馬づくりを目指すことが、モットーのクラブです。(その割に他のクラブと比べてケガが少ないかと言われると・・・どうなんでしょう?体感ではあんまり少なくない気もします)

早めにデビューして課題を修正していきながら勝ち上がりを目指すのと、じっくりと育成して必勝体制で遅めにデビューするのと、どちらが結果的に良いかは馬や環境によると思うので一概にはいえません。

2次募集以降で新規入会を考えている方は、ノルマンディーはこういった方針であると言うことはよく理解した上で出資入会を検討されるべきだと思います。

デアリングタクトや、ディナースタなど、3冠競争に出走するような馬はイレギュラー中のイレギュラーだと思います。

出資されている方は本当に見る目があると尊敬します。

ちなみに筆者は、自身の出資馬たちの経験からも、競馬は能力があっても展開や運などの要素も揃わないとなかなか勝てないことを実感していて、早めにデビューしてレースに出られる回数を増やした方が未勝利を突破できる可能性は高くなるのではないかと考えています。

例えばロードの出資馬で現在準オープンクラスのロードヴァレンチは、2歳夏にデビューし気性難が発覚。TO負けしましたが、即座に去勢し、芝からダートに路線を変更したところ成績が向上し、現在に至ります。

これが、例えば3歳4月のデビューであればどうなっていたでしょうか?勝ち上がれずに引退していた可能性も十分あると筆者は思います。

そのため、できるだけ早く仕上がってくれそうな血統や馬体の馬をノルマンディーでは選ぶように2歳世代からはしているところです。

デビュー率の低さ

勝ち上がりがいないことに直結するデータとしてデビュー率の低さも気になります。

デビュー済みの馬は現在17頭で、割合にすると29.3%と、3割にも満たない数字です。

3次募集、4次募集と2歳馬になってから、4次募集などは同期が入厩してデビューレースに備えているような時期に募集されるので、その馬たちがデビューできていないのは致し方ない部分があるかもしれません。

それにしても、日高系クラブのいくつかと比べても・・・

ウイン2歳馬デビュー率 40.5%

ラフィアン2歳馬デビュー率 73.8%

ロード2歳馬デビュー率 60.6%

大樹2歳馬デビュー率 54.5%

ユニオン2歳馬デビュー率 40.9%

デビュー率が3割を切るクラブはなかなかありません。

例年ラフィアンのデビューが早いのは有名なので、度外視でもいいかもしれませんが。

そもそもデビューしている馬が少ないので、2歳世代が未勝利という事態が起きているような気がします。

勝負は来年

ノルマンはコンセプトとして2歳戦でガンガン使ってというクラブではないことは前述しました。

とはいえ、勝ち上がれないと地方行きか引退かが基本となるので、来年9月の未勝利戦終了までには、結果を求められます。

来年年明けにデビューする馬も多いと思いますから、ノルマンディー軍団の真価が発揮されるのは来年以降になるのでしょう。

ここからどれだけ巻き返せるか筆者も注目しています。

また、非科学的な話をしますが、なんとなくスポーツにもよくありますが「クラブの流れ」というものもある気がします。

不運なことや負けは連鎖して連続するし、逆に風向きが変わりいい流れになると幸運なことや勝利が連鎖連続するといった具合です。

今ノルマン2歳馬は完全に負の流れになっていると思いますので、どの馬かが突破口を開いて、流れを変える1勝をあげてもらいたいなと思います。

流れって本当に不思議なんですよね。

どこかで連鎖するものというか、感じるものがあるのでしょうかね?

筆者は野球をしていましたが、チームの流れがいい時は自然といいプレーが出るし、逆に流れが悪い時はあり得ないようなエラーが続くことがありました。

筆者の出資馬ウィズアットダンスがその風穴を開けてくれたら最高なんですけどね。あと未デビューですが、ヴァナルガンドという珍しいシビルウォー産駒の出資馬も先日入厩しました。

この馬は筆者にしては珍しく歩様主導で選んだ馬なので、活躍して「歩きも見れるんだ」ということを

証明してほしいなと思います。

まとめ

基本的にデビューが遅く勝ち上がり率もそこまで例年高くないノルマンディーは、正直玄人向けのクラブだと思います。かなり難易度はたかいです。

中央勝ち上がりの馬を見つけるだけでも難しく、重賞馬をとなるとさらにハードルは上がります。

転厩も多いため厩舎も込みで出資したのに入厩前に転厩になってしまったということもありますし(筆者も経験済み)地方でのファンド継続も多いため、早めに損切りをしたい人からしたら合わない部分もあるかもしれません。

ノルマンディーは会費が安く募集額も安い馬が多いことから、初心者に勧める人も見かけます。

筆者も初心者の方でも楽しめるクラブであるとは思いますが、馬選びの難易度はかなり高く、かなり特徴があるクラブなので、入るまでにノルマンはどんなクラブなのかということをしっかりと調べて、入会を検討していただきたいなと思います。

入った後に「思っていたのと違う」というミスマッチが起きて楽しめなくては、もったいないですからね。

まぁ、ひとまず2歳世代、気張って頑張ってください!特に出資馬たち!ファイト!!


ジェイ

現役地方&海外馬主・競馬ライター

登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。

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