【一口馬主コラム】デビュー時期と勝ち馬率の関係は?

ジェイ
ジェイ
どうも、ジェイです。
今回は一口馬主なら誰もが気になる「勝ち上がり率」と
「デビュー時期」の相関関係についてデータを分析する記事を書いていこうと思います。
よろしくお願いいたします。

デビュー時期は重要!?

一口馬主にとってデビュー時期は非常に重要ですよね。

これは勝ち上がりを考えるだけでなく…

・早い時期から愛馬の活躍を見られる

・クラシック戦線への希望を持てる

などさまざまな理由がありますよね。

6月にデビューで新馬戦を勝った馬たちは「やれ来年のダービー馬候補だ」と持て囃される特別な時期だと思います。

先日の記事で、ノルマンディーの2歳馬の勝ち上がり馬がまだいないことを取り上げました。

この記事ではデビュー率が3割台と他クラブに比べても低いことが、勝ち馬が出ない原因の1つではないかと言及させていただきました。

また、筆者のDMMバヌーシーの出資馬ミスティックロア(矢作厩舎)やノルマンディーのプロヴィデンシア(元杉山厩舎)などで入厩渋滞を経験し、デビューが遅れたことについても先日記事にさせていただきました。

ただし、デビューが遅れたとしてもその分しっかり調教を積み、万全の状態で出走が叶えば活躍することは可能でしょう。

ノルマンディーOCの方針のように若駒の時に負荷をかけすぎないことで長く活躍できる馬を作ることができるという考え方もあります。

そこで、今回は実際新馬のデビュー時期とその後の勝ち上がり率にどの程度の相関関係があるのか、分析していこうと思います。




デビュー時期×勝ち上がり率

※中央勝ちのみ。地方出戻り組は勝ち馬に含まないが出戻り後勝利した馬は勝ち馬に含む

現在の3歳馬〜5歳馬3世代分の中央馬のデータを抽出しました。

まずは3世代の2歳6月〜3歳9月までのデビュー月ごとの出走頭数と勝ち馬頭数をグラフです。

デビュー頭数が最も多いのは2歳の10月〜11月あたり。

3歳4月以降は出走頭数が500頭を下回り、勝ち馬頭数も極端に少なくなっていくのがわかります。

筆者としては概ね予想通りの結果となりました。

このグラフをみると、いかに「早期デビュー」をすることが勝ち上がりを考える上で大切かがわかると思います。

※中央勝ちのみ。地方出戻り組は勝ち馬に含まないが出戻り後勝利した馬は勝ち馬に含む

続いて、先ほどのデータからデビュー月とその後の勝ち馬率(勝ち馬頭数/出走頭数)を抽出しグラフ化してみました。

こちらのほうがわかりやすいですね。

若干の誤差はあるものの、見事に”右肩下がり”になっているのがわかるかと思います。

2歳9月までにデビューできれば勝ち馬率は40%を超えている一方、3歳3月以降のデビューでは20%を下回ってしまっています。

怪我や中身が伴ってこないことに起因するデビュー遅れは仕方ないですが、入厩渋滞など他の要素でもデビュー時期が遅れると単純に出走回数のチャンスも減りますし、データ的にもかなり厳しくなっていきますね。

もちろん、未勝利終了直前にデビューしている馬はなんらかの育成中のケガであったり、気性であったり、デビューがここまで遅れる原因があった馬である可能性も高いと思います。

そのことが原因で、結果的に中央で勝てなかったということもあるかもしれませんが、それでもこのデータはかなり顕著なデータなのではないかと思います。

一口馬主としては、ケガなど予見できない要素も多いものの、3歳以降のデビューになると勝ち馬率は2割を下回るような数字になってしまうため、できれば”2歳秋〜冬”までにはデビューできそうな馬を選びたいところですね。

筆者の出資馬は?

さて、ここまで3世代分のデータを抽出した”マクロ”の話を展開してきました。

ここからは私の出資馬の実体験”ミクロ”の話をしていこうと思います。

今回のデータはある程度予想通りだったと前述しました。

というのも、まさに私の出資馬の結果もこのグラフの通りになっているからです。

筆者の出資馬のうち、執筆時点で中央で勝ち上がっているのは…

○ロードヴァレンチ(3歳セン馬・3勝クラス・2歳7月デビュー)

○セラドナイト(2歳牝馬・1勝クラス・2歳9月デビュー)

どちらも、早期デビューできた馬でした。

特にロードヴァレンチは初戦は全く競馬にならず即座に去勢され、そこから馬が変わり現在3勝クラスまで駒を進めてくれました。

すぐに去勢という選択も、2歳夏にデビューができていたからこそしやすかったのではないかと思います。

調教で動いていても競馬に使ってみると気性が…というパターンはよくありますよね。

競馬に慣れさせてそういった気性面を修正する時間があることも含め、やはり早期デビューのアドバンテージは大きいと感じました。

逆に出資馬の中で既に引退、もしくは中央未勝利終了までに勝ち上がれず地方に転出した馬達は…

○ロードギガース(4歳牡馬・未勝利ファンド解散・2歳12月デビュー)

○ソレンニータ(4歳牝馬・未勝利ファンド解散・2歳12月デビュー)

○クイントン(4歳牝馬・未勝利ファンド解散・3歳1月デビュー)

○シーロンシャン(4歳牝馬・大井再ファンド⇨中央再転入後引退・3歳3月デビュー)

○プロヴィデンシア(3歳牝馬・未勝利ファンド継続金沢・3歳8月デビュー)

○ゴールデンシーカー(3歳牡馬・中央デビュー断念⇨地方ファンド継続・未出走)

○ウィットサンデー(2歳牝馬・未勝利引退・2歳9月)

見事にデビュー時期が遅い馬が多いですね。

唯一早期デビューのウィットサンデーは、2戦目のレース後競走能力喪失と診断された骨折により引退となりましたので、少し他の馬とは違うパターンかなと思います。

特に1勝クラスで戻ってきて初戦5着に入ったシーロンシャンは結局ケガで引退となってしまいましたが、未勝利戦でも、1番人気を背負っての出走時に前が壁になってしまったことや、後のG3キーンランドC3着馬であるヴァトレニの2着など、勝ち上がる力を持っていながら不運なレースが続き、結局勝ち上がることができませんでした。

もう少し早くデビューできて、未勝利終了までに時間的猶予があれば、中央で勝ち上がれていた馬だったかもしれません。

マクロでみても、ミクロでみても、来年の募集馬検討ではより”早期デビューできそうな馬か?”は重視していこうと筆者も思いました。

一口馬主の皆さんもぜひ参考にしていただければと思います。

それでは。


ジェイ

現役地方&海外馬主・競馬ライター

登録者4000人超え&累計再生200万回超えの元一口馬主YouTuber。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統の配合相性を重視していて代表馬はロードヴァレンチ、リレーションハート等。

—最近の私–

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