日本を代表する名牝、ラヴズオンリーユーの初仔がめでたく誕生しました。DMMで2023年夏に募集予定ということなので、今回は一口馬主ライター3人で募集価格を予想してみたいと思います。
よろしくお願いします。
基本情報
ラヴズオンリーユーの23は父エピファネイアの牡馬です。
2月27日生まれです。
DMMバヌーシーの公式TwitterやHPではラヴズオンリーユーの23や母となったラヴズオンリーユーの動画の様子が公開されていましたね。
今年はレイデオロを種付け予定とのこと。
種牡馬価格を考えれば、初仔の方が値段は高くなるかもしれませんね。
この馬は順調であれば、DMMバヌーシーが今年の夏に募集を行うとアナウンスがされています。
募集価格予想
PON⇨2億円
私PONはDMMには入会しておりませんが、だからこその客観的な視点で考察していきたいと思います。
・前例のないバイヤー系クラブの実績のある名牝の初仔募集
まず最初に、ここまで実績を残したバイヤー系クラブの牝馬はこれまでに前例がないので、その初仔の募集価格は全くもって未知数です。
近しい例として、東京サラブレッドクラブの活躍牝馬についてみていきましょう。
これまでバイヤー系クラブの牝馬で最も獲得賞金が高かった馬は、3億5900万円を稼いだ秋華賞馬レッドディザイアです。
この馬はクラブ史上初のGⅠホースという点では、ラヴズと境遇が似ているかもしれません。
その初仔のレッドディヴェル(牝馬・父ハービンジャー)の募集価格は、なんとたったの3000万円(1口7万5千円400口募集)。
これは、レッドディザイア自身が1200万円(1口6万円200口募集)と安価、すなわちもともと血統的にはそこまで期待されていなかったこと、加えて父ハービンジャーがそこまで種付料が高い馬ではないことが主な理由かと思われます。
しかし、ラヴズオンリーユーはご存知の通り牝系も超一流。
ミエスクの血を引く超良血で、ラヴズオンリーユー自身も超高額募集だった上、弟のディーンズリスターもサンデーレーシングで総額1億5千万円で募集されたこともあります。
しかも父は現在種付料No. 1のエピファネイアです。
なので、より参考になりそうな東サラの活躍馬かつ良血馬で比較してみましょう。
レッドアヴァンセは、このクラブにとって代表的な血統でもあるエリモピクシー一族の馬。
当然期待は大きく、1口17万5千円の7000万円募集でした。
重賞勝ちこそできなかったものの、VMで3着に好走など十分過ぎる実績を残してくれました。
その初仔のレッドルヴァンシュ(牡・父ロードカナロア)は、1口18万5千円の7400万円募集でした。
また、2番仔のレッドエヴァンス(牡・父ロードカナロア)は、1口19万円の7600万円募集。
いずれも母よりも少し高額ですね。
ラヴズオンリーユーの23も牡馬であるので、母よりも高額になるかも?と思うかもしれません。
しかし、ラヴズオンリーユー募集時は1万口時代。
総額は3億2千万円で、しかも当時は預託料込の買い切りシステムでした。
なので、単純な比較はできず、この募集金額を超えることは現実的ではないかと思います。
(ただし、もし仮にラヴズオンリーユーの23をセレクトセールに上場させたら、3億2千万円を超える値がついてもおかしくないとは思っております。)
加えて、DMMバヌーシーの特性としては、「一口馬主はあくまで事業の一環である」ということ。
入会には証券口座の新規開設が必要ということなので、
「募集額での一口馬主事業における儲け」よりも「新規会員数の増加による他事業への昇華」を大切にしていると感じております。
なので近年はセレクトセールでの購入金額よりも募集総額を下げて販売していることも珍しくありません。
なので、極端に高額な募集総額にはしないと考えております。
・ラヴズオンリーユーの23が会員数増加の起爆剤に?
DMMは昨年の募集で新たな方式を取り入れました。
ウアラネージュの22の募集に関して、『1人1口、4000口募集』での募集を取り入れたのです。
ウアラネージュの22はシラユキヒメ品系の白毛の馬です。
見た目からして明らかに人気が出そうなこの馬に関して、敢えて『1人1口』と制限したことにより、より多くの会員に出資をしてもらう。
しかも募集価格は破格の2000万円(1口5千円)。
新規入会の為のハードルとしてはかなり低く、この馬の為にDMMに入会した方も多いかと思います。
ラヴズオンリーユーの23が母を超える募集額になることが現実的ではない中、
ならばラヴズオンリーユーの23がウアラネージュの22と同じく、比較的安価で募集し、敢えて『1人1口』と限定することにより新規会員数増加の起爆剤として募集される可能性は高いと考えました。
・DMMの代表血統としてのブランド
安価での募集とは言いましたが、この馬は仮にもDMMの代表馬の初仔です。
そんな大事にしていきたい血統の馬を、大安売りで販売してしまえばそのブランドが損なわれるような気がしております。
なので個人的な予想ですが、1万口時代は置いておいて、
2000口や4000口のシステムになってからセレクトセールで購入してきた、これまでにDMMと縁もゆかりもないような血統の馬より安く値付けをすることはないと思っております。
現行のシステムになってからの最高募集額は、2022年募集のビダーヤ(サマーハの21)の1億6千万円募集。
また、今年募集される可能性のある、昨年DMMがセレクトセールで購入した当時の当歳馬の中で最高額の馬はリトルモンスターの22の6160万円落札。
流石にこれが今年ビダーヤを超える募集額になることはないでしょう。
となると、ラヴズオンリーユーの23は、1億6千万円以上でできるだけ安価な募集額になるのではないでしょうか。
ということで、レンジ的には1億6000万円-2億円あたりかと考えます。
ドンピシャで当てるとしたら、
総額2億円、1口5万円(1人1口限定)
での募集、と予想します。
2022年の最高額募集であるビダーヤが現在約半数しか売れていないということから、
それを超える募集額+1人1口限定なら満口にならないんじゃないか?と不安になる方もいるかもしれませんが、母に出資していたらまず欲しいと思いますし、海外の数多のレースを制した世界的良血の馬が1口たった5万円で買えると考えたら、一定の需要はあると考えます。
もしくは、「母に出資していた会員のみ複数口の出資がOK」などの制度もあるかもしれませんね。
いずれにせよ、DMMというまだクラブとしての歴史が浅く、また前例がないバイヤー系クラブの名牝の初仔ということで、
あっと驚く募集額や募集システムがあってもおかしくないのかな、と考えております。
こもこも⇨1.5億円
2023年2月27日、DMM民として記念すべき産駒が誕生しました!
それもラヴズオンリーユーの23。
父にエピファネイアを持つ牡馬という事で、
まさに日本競馬の中でも指折りの良血馬です。
まず父のエピファネイアは現時点で日本国内の種牡馬の中でも種付け料は1番高額。
そして、母ラブズオンリーユーは日本馬で初めてBC &メアターフを制すなどG1を4勝した馬。
また、名牝ミエスクの牝系で半兄にはリアルスティール、近親にはキングマンボなどがいる世界的良血。
とにかく本馬は世界的な超良血馬です!
この初仔の価格を予想したいと思います。
そもそも昨年のDMMはセレクトセールで「爆買い」を行っており、サマーハの21を1億9800万円(税込)で落札しました。
ここから驚くべきことに、落札額の約20%OFFの募集額1億6000万円で4000口として募集されました。
(正直、これには驚かされました)
個人的にはここを基準として考えると、
募集額1億5000万円の5000口募集と予想。
理由としては、
・ラブズオンリーユーが1万口募集だったので、なるべく口数を多くしたい。
・そもそもDMMはなるべく沢山の人に一口を持ってもらいたい(夢を追いかけてもらいたい)という路線。
これらの2つを挙げます。
ちょっとあり得ない口数予想かもしれませんが、DMM自体が意外性のあるクラブなのでこんな事をしてくると予想します。
1つ言えることは、この馬は即売れしてしまうということでしょう!
無事にスクスク育って欲しいです!
ジェイ⇨1.5億円
自前の馬なので、クラブ側が自由に値段を付けられるのでそこまで高くならないのではないか?という風潮もありますが、現実的には1.5億円程度の価格帯で募集になるのかなと考えています。
父と母から考える
まず、種付けが行われたのが2022年ですからエピファネイアの種付け料は1800万円です。
セリで馬を買うときの適正価格の目安の1つに「種付け料の3倍」という言葉があります。
これに当てはめると、5400万円になりますね。
これを下回ることはまずないでしょう。
これはエピファネイア産駒を図る物差しであり、母馬のことは考慮されていませんからね。
母ラヴズオンリーユーはDMMバヌーシーだけではなく日本競馬を代表する大活躍馬です。
全兄妹には種牡馬として活躍しているリアルスティールやプロディガルサンもいます。
ボトムラインもキングマンボの前兄妹となるMonevassia、そして名牝ミエスクに遡る強烈な一族です。
そういえばジェイの出資馬にもかつて、この牝系ラインでキングマンボとの全兄妹クロスを持つドゥラメンテ産駒がいましたね。
このソレンニータという馬は全く活躍できませんでしたが豪華な血統馬ではありました…。
話を戻します。
一流の牝系に加えて母の競走成績も怪物級という、ブラックタイプとしてはこの上ない繁殖牝馬です。
セレクトセールに出ていたら、間違いなく目玉の1頭になり、馬体やサイズに問題がなければ3億円越えの値段がついても不思議ではない血統馬だと思います。
確かに、DMMは自家生産の馬は価格が抑えられていた印象がありますが、仮に1.5億円募集であっても、市場価格(セリの予想価格)から考えたらかなり破格の提供になっていると私は考えます。
近親馬から考える
1.5億の根拠のもう1つは、ラヴズオンリーユーとの全姉妹(=カデナダムール)の子供のミッキーマーベラス(カデナダムールの20)です。
この馬は、父がエピファネイアで今回のラヴズオンリーユーの初仔と血統的には近しい馬です。
母カデナダムールは現役時代、中央芝で3戦して未勝利で引退、馬券内に入ったこともありません。
そのミッキーマーベラス(カデナダムールの20)は2020年セレクトセールの当歳で1.32億円で落札されています。
母未勝利でこの値段ですから、母がラヴズオンリーユーの場合、この1.32億円を下回るというのもさすがに考えにくいかなと思い、1.5億円募集かなと予想しました。
余談ですが、父がドレフォンにかわったカデナダムールの21はDMMで3600万円募集でした。
これは父がドレフォンに代わり価格が抑えられた部分はあるかなと思います。
口数は?
口数については4000口~1万口で一旦1人1口制限でスタートするのではないかと予想します。
私は1万口募集の可能性が高いと踏んでいます。
昨年当歳で募集されたウアラネージュの22は4000口で1人1口募集でしたがすぐに満口となりました。
この募集形態は初めての試みだったと思いますが、これはおそらく募集されるであろうラヴズオンリーユーの23の募集方法を見極めるテスト的な意味合いも含んでいたと当時から僕は思っていました。
これが満口になったのは1口5000円という安さによるところも大きいとは思いますが、4000口募集であっという間に、これが満口になるだけのアクティブ会員の多さ故だと思います。
そして、2022年の募集馬(21産)ですぐに満口になった馬は、基本的に1口2万円程度の馬が多かったと思います。
活躍馬が近親や兄弟馬にいる良血馬でも、1口が4万円や5万円に近いような高額馬は軒並み残口が残る結果となっていました。
私が出資しているモーリス産駒の牝馬、ベランジェールも1口の値段が高く、ポジティブコメントが並び進度も早そうで、馬体の完成度も高かったですが結局満口にはなりませんでしたよね。
この結果から浮かび上がるのは、DMM会員が、1口当たりの値段が安い馬に惹かれている傾向です。
もちろん総額の高さゆえに敬遠されている馬もいるとは思いますが。
そのため、ラヴズオンリーユーほどのネームバリューのある母馬ですから、口数をなるべく多くして1口の負担を小さくし、皆が出資しやすい環境を整えるのではないかと思います。
何より、母馬自身がスタート時の制度、1万口募集時代の馬です。
母に出資していた方で子供にも出資をしたいと考えている人は多いでしょうから、その人たちのニーズにこたえるためにも特別募集としてこの馬は1万口になるのではないかと思います。
1.5億円募集でも、1口1.5万円になりますからね、即満口でしょう。
私も出資が叶うのならロマン枠の1頭として出資したいと考えています。
PON馬券塾 PON
Youtuber
競馬予想系YouTube「PON HORSE CLUB」を運営。
江分輪太の弟子。馬券は穴から。
極度の現地観戦主義者で、1年間で競馬場に72回行ったことも。
ヤクルトスワローズ・川崎フロンターレ・大相撲・お笑い芸人・酒を愛する男。
一口馬主はキャロット・シルクに入会中。代表馬はシルブロン・アンクロワなど
Youtuber
2018年産駒から一口馬主デビュー。
血統をメインに募集額4000万円以下の馬から出資馬を選定するといった、コスパを重視して活動する一口馬主YouTuber。
現在はノルマンディー・DMM・キャロットの3クラブで一口馬主を楽しんでいる。
一口馬主の楽しみをもっと色んな人に知ってもらう為、一口馬主YouTuberとして活動を始める。関西弁がキツイのはご愛嬌(笑)
代表馬はノルマンディーはバイタルエリア・DMMはバックスクリーン
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