一口馬主クラブ、選ぶ時にどのクラブに入るかはかなり大きな決断だと思います。
その時に少しでも判断の一助になればと、各クラブについての解説と会員さんの声をご紹介する記事を投稿していきます。
今回はラフィアンターフマンクラブの解説記事です。
なるべく多くのクラブについて書いていきたいと思っています。
アクセス数・SNSでの反響が大きければ執筆ペースが上がりますので、ぜひ皆様よろしくお願いいたします。
基本情報
・会費 3000円
・保険料 3.0%
・営業者報酬 2%(重賞時4%)
・優勝商品売却代金分配 有
・装蹄補助費分配 有
・牝馬買取 10%(6歳4月末まで)
・口数 100口
・勝ち上がり率 33.8%
解説
ラフィアンは、故岡田繁幸氏が社長だったクラブで、1986年からある歴史ある老舗クラブです。
「マイネル」の冠名でおなじみで、現役馬ではマイネルウィルトスやマイネルファンロンなどが活躍しています。
過去には、オークスを制覇したユーバーレーベンや天皇賞春などを制したマイネルキッツ、有馬記念で3着だったマイネルブリッジなどが所属していました。
「ラフィアン」の名前の由来は、岡田氏がアメリカでの修業時代にめぐりあった名馬の名前で、Ruffian は美しい黒鹿毛の牝馬だったそうです。
オカダスタッドやノルマンディーOCの代表を務める岡田牧雄氏は繁幸氏の弟にあたります。
牧場系クラブでビッグレッドファーム生産馬が募集馬では中心となっています。
募集額の平均値は1600万円~1700万円前後と比較的安価です。
血統的には
・スクリーンヒーロー産駒
・ゴールドシップ産駒
・ダノンバラード産駒
・ロージズインメイ産駒
などが多く募集馬にラインナップされていて、こういったビッグレッドFグループの種牡馬産駒に出資をしたい人には、とても魅力的な募集馬ラインナップだと思います。
募集は100口ですが、2口分は会社で保有し、98口が会員保有分となっているようです。
このクラブの特徴として、牧場見学のクラブサービスが充実していることがあげられます。
会員さん曰く、牧場見学の自由度が非常に高く、もともと提携していたウインと同じような形。クラブ馬の調教の様子を見ることもできたという声もありました。
また、会員向けの有料のゲストハウスがあるのも特徴的です。真歌トレーニングパーク内にあり、テラスから坂路調教や放牧地を見ることもできるんだとか。牧場を満喫したい方におすすめですね。
2012年4月からウインと提携関係にあり、当初は社台とサンデーのように会費が共通していてどちらかに入会していればもう一方のクラブの募集馬にも出資できる形でした。
しかし、2021年5月末日をもって提携を解消、それぞれ完全に独立したクラブになり、ウインは会費が3000円から2000円に1000円会費が安くなりましたが、ラフィアンは3000円で据え置きとなっています。
こんな人にオススメ
ウインと同じく、牧場見学に重きを置く人に特におすすめできるクラブだと思います。
また、現役の所属馬リストや募集時期には募集馬リストを見ていただければわかる通り、岡田系クラブでないとなかなか一口馬主クラブの募集には出てこないような血統の馬が多く募集されているため、こういった血統馬に出資をしたい、という方にもいいクラブだと思います。
ただ、勝ち上がり率は30%台前半とクラブ全体を見ても平均的~平均下位あたりの数値と決して高い数字ではなく、3勝馬率はここ5年で平均4.2%にとどまっています。
(参考、3勝馬率:キャロット15.8%、ウイン7.5%、ノルマンディー7.1%)
募集総額は安めに設定されているものの100口募集のため1口当たりの値段や維持費は高くなりますし、勝ち上がり率などの指標を見ても、初心者向けというよりはある程度募集馬の中から活躍しそうな馬を選ぶ自信がある、玄人向けのクラブという印象があります。
馬を見極める自信がある人にとっては、募集総額も安いので活躍馬に出資できれば大きく収支をプラスにできる可能性のあるクラブだと思います。
ノーザン系クラブなどと比べると抽選が厳しい印象もないので、自分が選んだ馬にしっかりと出資をかなえたいという人にもいいクラブだと思います。
会員の声
いいところ
・牧場見学の自由度が高く楽しい
・ゴールドシップ産駒に出資できる
・このクラブの馬で社台系の馬に勝てると嬉しい
・ゲストハウス宿泊が楽しかった
・若駒の育成進度が速い(早い時期から13-13をやっている)
・欲しい馬に出資できる
注意点
・重賞馬がめったに出ない
・勝ち上がり率がそこまで高くない
・会費に割高感を感じる
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