今回は中條先生とRSSでオーストラリア馬主を楽しんでおられる馬心(まごころ)さんにお越しいただき、一口馬主からステップアップしていった理由を伺っていきます。
ぜひ最後までご覧ください!
一口馬主を始めたきっかけは?
ジェイ:今回は一口馬主で、オーストラリアの共有馬主でもある、まごころさんにお越しいただきました、よろしくお願いします!まず簡単に自己紹介をお願いできますか?
まごころ:はい、最近ブログを始めました馬心(まごころ)といいます、2021年の夏から一口馬主を始めました。
まだまだ初心者なんですが3歳世代が1世代目で、DMMで一口馬主をやっています。
高額馬にどんと行くと言うよりは、お手ごろな価格の馬でまったりのんびりやろうというスタンスです。
出資頭数はトータルで9頭出資していて既に1頭は引退しています。
今勝ち上がった馬もいないのですが、オーストラリア競馬も覚えてしまって沼に浸かり始めているところですね(笑)
ジェイ:私も、一口馬主未勝利の時にオーストラリアの沼にセントロイドでハマったので、その時のことを今すごく思い出しました(笑)DMMバヌーシーから一口馬主ライフをスタートされたということですが、なにかきっかけはあったんですか?
まごころ:そもそも競馬にハマったのが、ウマ娘からなんですよ。
ウマ娘から競馬を調べてっていうのが2021年2月。
同年6月に初めての出資をしていました。
競馬を調べる中で自然と一口馬主のことを知ったんです。
DMMとの出会いはTwitterのタイムラインですね。
DMMに千葉セリで落札され募集馬となっていたサイレントブラックが目についたんです。
結局サイレントブラックは悩んでいる間に満口になってしまったのですが、その後ニコニコルンルンが先行募集のラインアップに並んだので、縁を感じ出資を決めました。
ラヴズオンリーユーがちょうど活躍した直後で、矢作先生のお墨付きだと言われたら出資するしかない!と出資しました。
自分の一口馬主へのモチベーションも高い時期で、タイミングもよかったです。
オーストラリア馬主に触れた瞬間
ジェイ:そんな一口馬主デビューからオーストラリアの共有馬主に、大きなステップアップだと思います。そもそもオーストラリア馬主に興味を持ったきっかけは何かあったのでしょうか?
まごころ:YouTubeでジェイさんや節約大全さんの発信などを見させていただいていて勉強していました。
ジェイさんの動画の時は「へーそうなんだ」くらいだったんですけど(笑)
その後節約大全さんの動画にRSS川上さんがゲストで出られていて、それまで海外ってハードルの高さしか感じなかったんですけどよく見てみたら気軽に日本の一口の延長線上で費用負担とか、手軽さと言う面ではそんなにハードルの高さってないんだと言うことをそこで認識したんです。
ニシノクレセント募集の話やマイネルレガシーの活躍で盛り上がっている時に動画に出会ったので、より興味を持つことができましたね。
その後RSSさんのHPや、中條先生のHPなどをみて、どんどん情報をインプットしていきました。
その時期に募集されていたのはRSSのニシノクレセント1頭だけでした。
流石にこの馬は私には予算オーバーだったので見送りましたが、その後中條先生のHPの募集馬でグライディングアロング(ロードカナロア産駒)の共有募集が出ていて値段も安かったので、共有を決めました。
ジェイ:オルフェ血統の馬でしたよね、これは1口いくらでしたっけ?
まごころ:1口500ドルだったので、5万円弱くらいでしょうか。(1ドル90円計算なら4.5万円)
めちゃくちゃ安かったですよね。ロードカナロア産駒でこの値段、本当ですか?って感じでした。
そのあと、RSSでジェイさんのコラボ馬だったパーフェクトダイヤモンドの21を1口共有しました。
これは、正直ジェイさんがきっかけでした(笑)
ちょうど1ヶ月後くらいにオーストラリアのセリにいきますという記事を見て「ジェイさん現地行くんだすごいな」と思っていて。
RSSさんでは元々共有したいなと思っていたんですよ。
川上さんの人柄もありますしシンジケートという形も興味があったので。
ジェイさんが買ってくるならより興味があるなと思いました。
そして、セリの時の下見の歩様動画を見せていただいたじゃないですか?
あの時にとてもいい馬だと思いましたし、価格も伺ってこれならなんとかなりそうだということで、ご縁が占めている割合も大きいのですが、馬自体にも魅力を感じて共有を決めたという形ですね。
この馬については、私もブログの記事で紹介させていただいています。
オーストラリア馬主に惹かれた理由
ジェイ:なるほど、それはとても嬉しく思います。あとはパーフェクトダイヤモンドの21が活躍することを祈るのみですね。私もRSS第1号会員として、2年ほど前からオーストラリア馬主を始めました。まごころさんはズバリ、オーストラリア馬主のどんな部分に惹かれたのでしょうか?
まごころ:はい、これは結構いろいろあるんですけどね、せっかくの機会なので順番に紹介させていただきましょう。
理由1 馬主資格のハードルの低さ
一口をやっていると、ちゃんと馬主やってみたいなと言う気持ちがあるじゃないですか?
地方だと所得制限などハードルがありますがオーストラリアは資格の所得制限などがないというのが大きかったですね。
簡単な手続きで正式な馬主として扱ってもらえるのは、オーストラリアならではですよね。
また、一口やっている時は正直ノリでやっていたところもあったんですが、オーストラリア馬主になってから血統や馬体を勉強してみようというモチベーションがすごく高まりました。
海外だけでなく、日本の一口についても相乗効果と言いますか、より詳しくいろんなことを学んでいきたいなと言う気持ちになりましたね。
理由2 馬主体験の濃密さ
これは理由1にも通じるところがありますが、日本の一口とは違う立場で扱ってもらえるということです。
クラブ会員はクラブの窓口とのやりとりになりますが、中條先生やRSSの川上さんからは直接、言葉を聞いてもらって直接返答をもらえます。
「その馬に直接関わっているんだ」という実感を持てますよね。
まだオーストラリアの共有馬は走っていないですが、一口とは大きく違うなと思います。
また、引退や去勢などで投票を行い意思表示ができるというのも正式な馬主ならではだなと思いますね。
一口馬主の場合は問答無用で去勢されたり、引退が決まったりしますからね。
理由3 日本と豪州競馬の違いが面白い
海外競馬って調べてみると、日本とは競馬事情が全然違うんですよね。
オーストラリアの競馬場の数や、カントリー、プロヴィンシャル、メトロなどシステムの違いや、血統トレンドなど多くの違いが馬主になってみてからわかりました。
海外のレースと日本のレースって同じように見えて全然違うので、その違いが面白いと思いますね。
凱旋門賞などで日本馬が走るのを前は漠然とみていましたが、今は少し当時とは違う視点で見ていますね。
そういった意味で1つ新しい視点を手に入れたなと言う印象があります。
理由4 日本の種牡馬がいる
サトノアラジンとかブレイブスマッシュとか日本の種牡馬が向こうで活躍しているのはとても面白いなと思いますね。
自分がサトノアラジン産駒、DMMバヌーシーのクルチェットに出資していて日本でうまく行っていないということがきっかけだったんですが「環境が変われば同じ種牡馬でもこんなに成績が違うんだ」というところも面白いなと思っています。
日本の血統馬が現地でどんな活躍をするかと言うのも興味深く見ています。
中條先生のところで共有している馬もロードカナロア産駒ですしね。ぜひオーストラリアで活躍してロードカナロアの名前を轟かせてほしいと思います。
ジェイ:なるほど、よくわかりました。逆に始める上で障壁となることはありましたか?金銭的な部分などはいかがでしょうか?
まごころ:「思ったより金額的なハードル低かった」とは言いつつも、2000口のDMMと40口のオーストラリアでは負担は大きく違うのでそこはやはり障壁にはなりましたね。
一口馬主でも500口とかのクラブでやっていればもっと違ったんでしょうがね。
あとは言語ですね、あまり英語は得意では無いので(笑)
向こうの情報を日本語で得ることはなかなかできないので、翻訳にかけながら「こういうことか!」と読み解きながらやらないといけない部分はありますね。
RSSや中條先生はレポートが日本語対応なのでそこは安心ですが、Racing.comも英語ですからレース見る時はどうやってみるんだ?と最初はなってしまいました。
そこが大変といえば大変かなと思います。
あとは距離が遠いので現地応援が難しいところもありますね。
ただ日本で一口やっていても毎回見にいけるわけでもありませんし、北海道シリーズや小倉などだと遠いなとなるので、私はそこまで大きなマイナスではないのかなと思っています。
オーストラリアだと時差もないので、変な時間にならないのもいいですね、真夜中だとしんどいですしね。
ジェイ:アメリカの場合は早朝4時にレースだったりするので、タイマーかけて1回寝て、起きてレースだけ見てまた寝る、みたいなことをしています(笑)その点オーストラリアはいいですよね。ところで、オーストラリア競馬のことはよくわからない、主流血統がよくわからないという声も聞きます。そういった部分はどのようにまごころさんは勉強されていますか?
まごころ:Breednetというサイトを使っています。
それだけだと情報的にも拾いきれない部分があるので、オザキさんをはじめとして、オーストラリア競馬の情報をよく投稿される人をTwitterでフォローして、投稿を拝見しながら勉強させていただいています。
気になる種牡馬は?
ジェイ:なるほど、僕も似たような形で勉強しています。種牡馬情報はArionというサイトもおすすめですよ。詳しい情報を調べることができます。今まごころさんが色々調べている中で気になっている現地種牡馬はいますか?
まごころ:これはジェイさんの記事で実は知ったんですが、Star Turnですね。
種付け料もそこまで高くないのに勝ち上がり率が非常に高くて、これはいい種牡馬なんじゃないかなという印象を受けています。
あとは、Pride of Dubaiですね。この馬はリーディングもいいのにこの種付け料は安いなと思いますね。セリ価格に直結するわけではないと思いますが、価格と実績面で言うとギャップが大きいんじゃないかなと思いますね。
Gruntもいいですよね。川上さんも気に入っている種牡馬だと思いますが、新しい種牡馬の中では非常に面白い1頭なのではないかと思います。
自分のブログでも書いたんですが、種付け料とリーディング成績が比例しないと部分がオーストラリアはある気がします。
日本のリーディングは種付け料にある程度比例する部分があるのですが、Pride of Dubaiのように種付け料安いのに産駒が結果を出している馬もいるので面白いなと思いますね。
まだまだ勉強中な部分もあるので、これから細かく産駒成績を調べていきたいなと思いますね。
おわりに
ジェイ:なるほど、僕もいろいろ勉強させていただきます。最後にオーストラリア馬主やオーストラリア競馬に興味がある人に一言、お願いいたします!
まごころ:競馬って言うものをどう言う視点で楽しむかで、競馬に対しての価値観は違うと思います。
ギャンブルとして楽しむ人、スポーツとして好きな人、騎手が好きな人、いろんな視点があると思いますが、僕は「馬という生き物が好き」なんですよね。
そんな中で、海外に目を向けるとサラブレッドという生き物の面白さをさらに感じられるなと思っています。
そして一口から共有馬主にステップアップして馬に対する愛着はさらに高まりました。
オーストラリア馬主のことを周りの知人に話すと「お前すごいことやってるな!?」と言われるんですけど、実際思っているよりは手軽にできるんですよね。
「お前すごいことやっているな!?」って言葉は、日本の馬主に対するイメージの表れだと思っています。
馬主は天下人の遊びだと僕も思っていましたが(笑)
その世界に海の向こうではありますが、低いハードルで手が伸びるのはオーストラリア馬主の魅力です。
将来馬主に憧れている人は、一度調べるだけでもいいので一度オーストラリア競馬に触れてみるのがいいのではないかと思います。
共有オーナーと一口ファンドは感覚としても全然違いますし、自分の中のステータスになっている感じもします。
今はRSSや中條先生など日本語で発信されている方もいますし、一口馬主をやっている人なら面白いと思う人も多いのではないかなと思います。
実際購入するかは調べた後に考えたらいいと思うので、まずは壁を作らずに調べてみたら新しい世界が広がるのでは無いでしょうか?
ジェイ:確かにそうですね、知っていて選ばないのと知らずに選べないのでは、たとえ国内のみに専念するにしても競馬ライフの充実度合いが全然違う気がします。40口であれば月の維持費も1万円前後の厩舎も多いですし、決して異世界の大金持ちにしかできない遊びではありません。この記事を通して1人でも、かつて僕や節約大全の動画をみた、まごころさんのような人が生まれてくれればこの上ない喜びです。まごころさん本日はありがとうございました。まごころさんは「サラブレッドへ馬心 -まごころ- をこめて」というブログで豪州競馬のことを発信されています、ぜひチェックしてみてくださいね!
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