【2023年版】一口馬主クラブの勝ち上がり率ランキングTOP10を分析する

ジェイ
ジェイ
どうも、ジェイです。
今回は一口馬主クラブの2023年の3歳世代勝ち上がり率ランキングを見ながら分析をしていきたいと思います。
よろしくお願いします。

クラブ勝ち上がり率TOP10 

まずは、本題クラブ勝ち上がり率TOP10を見ていきます。

集計は3〜7歳世代の近5年の成績になります、それではいきます。

1位 サンデーサラブレッドクラブ 58%

2位 キャロットクラブ 53%

3位 シルクホースクラブ 51%

4位 DMMバヌーシー 50%

5位 社台サラブレッドクラブ 49%

6位 インゼルサラブレッドクラブ 47%

7位 ロードサラブレッドクラブ 46%

8位 東京サラブレッドクラブ 44%

9位 グリーンファーム愛馬会 39%

10位 サラブレッドクラブライオン 38%

※2023年9月時点、小数点以下切り捨て

ジェイの所感 

いかがでしょう?概ね予想通りだなという印象を受けますね。

やはり本家と言われるサンデーTCの勝ち上がり率は凄まじいものがあるなと改めて感じる一方で、シルクキャロットのノーザン直営の400〜500口クラブもかなりの数字を叩き出しています。

4番手にはバイヤー系のDMMバヌーシーが来ていますが、平均募集額が他クラブと比較してもかなり高額なので、素直にこの数字をどこまで評価するかは要検討です。

社台ファームが主体となるグリーンFや社台TCも社台ファームの坂路工事効果が現れているのか、数字を上げてきているように思います。

ジェイは退会を表明していますが日高の牧場系で最もいい勝ち上がり率を誇っているのはロードHCでした。

最近調子が良く、大活躍馬は出ずともコンスタントに走る馬を送り出していますね。




3歳馬限定データを照らし合わせる 

さて、全体成績を見ていきましたが、次は先日未勝利戦が終了した3歳世代(20産)限定の数字も見ていきたいと思います。

3歳世代に限定するため、クラブによってはサンプル頭数が少なく極端な数字が出ているところもあるため、あくまでもご参考であることをご承知おきください。

これを調べる理由は、全体成績はいいのに近年調子が悪い、調子が右肩下がりで落ちてきているなど、傾向が出てくるクラブがあるからです。

新しく入会するクラブを探したり、継続するクラブを吟味したりする際にはこの3歳世代の数字を見ることは有意義だと思います。

それでは、上述のランキングに3歳馬限定データを追記してみましょう。

1位 サンデーサラブレッドクラブ 58%(3歳世代52%)

2位 キャロットクラブ 53%(3歳世代43%)

3位 シルクホースクラブ 51%(3歳世代41%)

4位 DMMバヌーシー 50%(3歳世代47%)

5位 社台サラブレッドクラブ 49%(3歳世代51%)

6位 インゼルサラブレッドクラブ 47%(3歳世代47%)

7位 ロードサラブレッドクラブ 46%(3歳世代42%)

8位 東京サラブレッドクラブ 44%(3歳世代28%)

9位 グリーンファーム愛馬会 39%(3歳世代52%)

10位 サラブレッドクラブライオン 38%(3歳世代45%)

※2023年9月時点、小数点以下切り捨て

いかがでしょうか?

サンプルが少なくなるので一定のブレは考慮する必要がありますが、それにしても社台ファーム母体のクラブの躍進が目立ちます。

社台に直接的に食われているわけではないのかもしれませんが、ノーザン直営のシルクキャロットはこの世代はやや苦戦気味ですね。

ノーザンファームに押され気味だった社台ファームがスタッフ研修や坂路工事などを経て復権してきているという記事は私も読んだことがありますが、まさにその影響がクラブランキングにも出ているように思います。

とはいえ、グリーンは初心者向けのクラブというよりはどちらかというと自分で馬を見ることができる玄人向けのクラブという印象がありますがね。

また、バイヤー系ではありますが、東サラ3歳世代は非常に数字が厳しい結果になっています。

これは会員さんの間でもかなり指摘されていたところです。

募集制度を今年から変更した東サラが今後どのような変遷を辿るかも注目です。

また、総合10位のサラブレッドクラブライオンは4歳世代の勝ち上がり率が56%、3歳世代も45%とかなり高くなっていて、抽選が厳しいクラブではないのですがここ2年の成績を見るとかなり優秀です。

バイヤー担当や馬選びの傾向が変わっていて、ここ2年成果を出しているということであれば今後継続する可能性もあります。

バイヤー系なので募集額は割高に感じてしまう部分はありますが、キャロットシルクなどのような厳しい抽選がなく出資ができるということであれば、魅力的なクラブといえそうです。




その他の要注目クラブ

最後に今回ランキングに入らなかったクラブの中で、個人的に注目しているクラブを2つ紹介させていただきます。

1つ目はサララボライターのM石さんも入会している京都サラブレッドです。

4歳世代と3歳世代の勝ち上がり率は33%と特筆すべき数字ではありませんが、平均募集額が4歳世代は706万円、3歳世代は921万円と非常に安価な中での成績ですのでこれは立派な数字だと思います。

ただ、2勝馬率や3勝馬率はかなり低いので重賞馬に出資したい人が入るべきクラブというよりは、安価な馬でも勝ち上がってたくさん走ってプラス収支を目指して欲しい、という回収率ガチ勢向けのクラブと言えそうです。

きょうだい未勝利馬やマイナー種牡馬産駒の募集馬が多く、かなり馬を見る実力が求められる玄人向けクラブだと思います。

損切りは早いクラブだと聞きますので、だらだら地方引っ張られるより早めに見切りをつけて次に行きたいという気質の方には合っているかと思います。

※個人的にクラブとして地方馬主資格を取得していないようなので、ダート馬中心のセレクトの中でそれはどうなのかな?と思うところはあります。ロード退会を決めた理由の1つも、ロードが地方馬主資格を持っていないことためです。

今年から北枕セレクトと題してかなり募集馬の数を増やしてきているようで、経営陣の入れ替えや勝負服の変更も実施、勝負をかけてきているように感じます。

今年の1歳世代(現募集馬)の成績がこのクラブの未来を占うと言っても過言ではないでしょう。

もう1つはノルマンディーオーナーズクラブです。

これは私が入会しているクラブですね。

全体勝ち上がり率33%ですが、3歳世代の勝ち上がり率は22%とかなり深刻な数字です。

募集頭数が増えていて、3次募集や4次募集馬の成績が芳しくないことも数字を引き下げる要因になっているとは思いますが、少し心配な数字です。

というのも、2012産〜2016産までは、2015年産駒が谷間の世代(側聞するところによると育成方法を変えたことによる影響?)にはなっているものの、50%〜40%台中盤あたりの勝ち上がり率で推移していました。

それが2017産以降は20~30%台の勝ち上がり率。

平均募集額はそこまで変わっていないものの、数字は大きな流れで見ると右肩下がりで悪くなってしまっています。

今後もう少しこれが改善してくるのか?所属クラブでもあるので非常に気になるところです。

馬の値段がインフレしている中で募集額が据え置きになっているということは、結果的に馬質が下がっていると考えることもできそうですね。

デアリングタクト効果で多数の新規会員を獲得していて、抽選もそれなりに厳しいクラブになってしまっていますから、あと数年の結果次第では会員がドッと離れてしまう可能性もありそうです。

ちなみにジェイはノルマンディーでそんなにいい思いはしていないものの、会費の安さや安価な馬の中から活躍馬を見出したいというところ、出走数が多いところなどが気に入っていて今後もしばらく継続して出資していこうと思っているところです。


ジェイ

現役地方&海外馬主・競馬ライター

登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。

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