【オーストラリア馬主】激安リアルスティール産駒トゥルーフェアリーがG1出走に向けた分水嶺のレースで魅せた走りは?? byジェイ

ジェイ
ジェイ
どうも、ジェイです。
今回は私のオーストラリア共有馬、トゥルーフェアリーについて記事にしていこうと思います。
よろしくお願いします。

トゥルーフェアリーとは? 

トゥルーフェアリーとは中條調教師のもとで共有しているリアルスティール産駒の牝馬です。

オンラインセール落札馬で、募集総額100万円ちょっと、1/40口がわずか3万円台という激安馬でしたが、デビュー3戦目で初勝利を収めると、いったん放牧に出てそのあとの復帰戦で2着と叩きのレースでありながらいい走りを見せてくれていました。

トゥルーフェアリーは体調が問題なく、出走可能であれば3月30日のG1ヴァイナリースタッドSへの出走を目指しており、ここから理想のローテとしては4月13日のG1オーストラリアンオークス出走というプランを描いています。

そのためにも、叩き2戦目である今回の3月17日(日)にグラフトン競馬場で行われる1勝Cと未勝利の混合レースは是非で勝っておきたいレースでした。

賞金を加算し、以降のG1レース2つへの出走をより確実にするためです。

ここで凡走すれば今後のプランが…という胃がキリキリするようなレースで、トライアルレースではないのですが実質、トライアルレースを使っているよかのような緊張感がありました。

実際、一口馬主や共有馬のレースが増えてきて、ありがたいことに毎週のように誰かしらが走ってくれる環境が整いつつあり、1戦1戦にかける情熱は初期に比べると薄れつつありますが、それでもこのレースは別物。

一口馬主ではなく共有馬でのG1出走がかかっているとなれば、それはもう一口馬主初の出資馬デビュー戦級の緊張感です。

実際週の後半あたりからソワソワし始めて、出走取り消し(スクラッチ)がないかなんどもHPを確認。想定1番人気の馬がスクラッチした時には、思わずガッツポーズをするほどでした(笑)

久しぶりにヒリヒリある、あの感覚を味わえてすごく幸せな日々だったかもしれません。

岐路となるレース結果は? 

トゥルーフェアリーは外枠13番ゲートを引いてしまいました。

ここが非常に鬼門で、グラフトン競馬場はゆるいおむすび型のような形状でスタートからしばらくすると、長いコーナーが待ち構えていて、最後の直線までコーナー続きなので外を回る馬はロスが大きくなります。

そのため、内枠有利の傾向が強く外枠は不利なのです。

最終的にはスクラッチが出たため、もう少し内側からのスタートになったのですが、それでも外目の枠ということは変わりません。

気性面にも課題があり、スタートもあまり良くない馬なのでこの枠はかなり試練だなと思いました。

ただ、ポジティブな要素としてはバラナ競馬場より直線が長いので末脚を炸裂させるタイプのトゥルーには舞台は合っているのではないかと思いました。

そこでなんとか、枠の不利との帳尻を合わせて欲しいと祈るように見ていました。

レースが始まると、トゥルーは相変わらずゆっくりゲートを出て、馬群の最後方につけます。

前走と比べるとポジションは悪く、道中の手応えは悪くなさそうでしたが「そこから届くか???」と心配、心臓バクバクで見ていました。

直線に入る4角手前あたりから進出を開始し、馬群が密集して1番大外をぶん回す形に。

日本以上にオーストラリアは内の先行馬がそのまま押し切るレースが多く、1番外を後方で回ってきた時、手応えはまだありそうでしたが流石に外すぎて「ここからいけるんか…?」とまだまだ心配していたのですが…

そこから目の覚めるような末脚で内に切り込んでいきながら、というか物見しながら、フラフラしながらあれよあれよという間に先頭の馬を捉え、1着でゴール板前を駆け抜けました。

レースをスマホで見ていたのですがリアルに手が震えちょっと涙が出ましたね、あまりの末脚に。

イメージは、この前のYGG所属馬スウィープフィートみたいな感じでしょうか?

ただあれは意図的に斜めに走らせていたように思いますが、トゥルーはあまりコントロールできているような感じではありませんでした。

気性の悪いところが出てしまいましたね…。

完全に物見してしまっていて、中継を見ていても「どこみてんねん!」とツッコミそうになるくらいでした。

それでも勝ち切ってくれた益田Jとトゥルーの頑張り、そして仕上げてくれた中條調教師はじめ厩舎スタッフの皆さんには本当に感謝です。

今後について

トゥルーはここまで、ほぼ完璧にG1ローテに向けた歩みを進めています。

ただ唯一の懸念は今回の激走の反動ですね。

益田騎手も今回の騎乗には納得していない様子で、もっと楽に勝てたレースだったがかなりファイトしてしまったとレース後にお話をされていました。

ここはなかなかシビアですね。

叩きを含めた休養明け2戦目なので、オーストラリア的な感覚で行けばあと1つ2つ使うことはありえない話ではないのですが、これだけの馬なのでやはり馬のことを第一に進めて欲しいという気持ちもあります。

もちろん大舞台に挑戦する愛馬の姿を見たい気持ちもとても強いです。

正直ここ1ヶ月くらい、それを心の拠り所にしてきたところもあるので、この路線から外れるのであればとても残念ではあります。

しかし、ここはここまで連れてきてくれたプロの判断に任せます。

どちらになっても、これだけ大きな夢を見せてくれる馬を共有できたことは本当に幸せなことです。

収支的にも、馬代+維持費の回収が見えてくるところまですでにきていますし、何より共有者の皆さんと、そして共有者でない方々も一緒にトゥルーの活躍を応援してくれて、一緒に勝利を喜んでくれるのはありがたいことですし、とても嬉しいことです。発信者冥利に尽きますね。

なかなか一口馬主と同様、オーストラリア馬主も参入初期から苦しい期間も長かったのですが、ようやく報われ始めたなと感じます。

友人から重賞まだ勝ててない弄りを喰らうことも最近多いですが、激安共有馬トゥルーでG1を勝てたら一気にこれも捲れます(笑)

なんとかトゥルーには頑張ってもらいたいと思います。

また、私が共同代表を務めるJJ Racingで落札したモアナは、まさにこの先輩馬トゥルーフェアリーのような路線での活躍を願って購入した馬です。

まずは先輩であるトゥルーフェアリーが背中で、その道標をモアナに示してくれたらと願うばかりです。

テンションが上がったまま書いているので、いつも以上にまとまりがないですね、すみません。それもリアルということで(笑)


ジェイ

現役地方&海外馬主・競馬ライター

登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。

—最近の私–

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