ジェイどうも、ジェイです。
シルクホースクラブ2024年追加募集馬全頭分析記事を投稿していきます。今回は関東馬編です。
記事の内容は個人の意見、感想です。出資は自己責任でお願いします。Contents78. スターリーステージの22
メス 鹿毛
父:ロードカナロア
母父:ディープインパクト
募集総額:4,000万円
一口価格:80,000円
厩舎:蛯名正義コメント
ロードカナロア産駒の牝馬の勝ち上がり率は40%と水準以上です。
ただ、繁殖の質や種付け料考えればものすごく打率が高いタイプというよりは、一発HR型とも言えると思います。
本馬は中央3勝を芝短距離で挙げた母の初仔。ロードカナロア産駒の黄金配合と言われる母系にSS+Special牝系(ヌレイエフ)を持っていて、配合的にはベストだと思います。
また、2代母スターアイルからは種牡馬ミッキーアイルが出ていて、母系的な活力も申し分ありません、血統的にはかなり魅力的です。
サイズは配合的にも短距離馬になると思うので、もうひと押し欲しいところですね、初仔の牝馬なので華奢に出てしまう部分があったのかもしれません。元々サイズが小さくて募集に出せなかったなど経緯があったのでしょうか?
歩様は左後ろの飛節がゆるくて左右差がある感じが気になりましたが、まぁ許容範囲ないでしょう。
ちょっと左後ろが内に入ってくる感じに見えます。
踏み込みの可動域は悪くないように見えます。
もう少しバネ感というか、力強さは欲しいですかね。背中もあまり使えていないように見えます。
短距離馬として見ると筋力不足な感じがして、初仔だなぁという感じがしますね。
育成は順調にきていますし、食の細さの言及があるのでここから大きくは成長しないのかもしれないという不安はありますが、血統はいいですしロードカナロアはどちらかというと晩成傾向がある種牡馬なのでここからの成長にBetする選択肢もありだと思います。
安くはない馬ですが血統価値を考えれば、それなりに妥当性もあるのではないかと思います。
79. コパカティの22
牡 鹿毛
父:モーリス
母父:ハービンジャー
募集総額:4,000万円
一口価格:80,000円
厩舎:森一誠コメント
モーリス産駒の牡馬の勝ち上がり率は46%と優秀です。
一方母父ハービンジャーとの組み合わせでは5頭が出走して勝ち上がり馬はおらずとサンプル不足ではありますが苦戦傾向です。
本馬は中央2勝馬コパカティの初仔で、2代母で秋華賞3着馬のアロマティコからは皐月賞馬ジオグリフが出ている活力あるファミリーです。
馬体はサイズがあり、トモもしっかり発達していて良さげに見えます。
飛節は結構緩いですね、晩成のモーリスにトモがゆるく出るハービンジャーですからこの結果も納得かもしれませんが、もう少しカチッとする要素がないと馬体が完成する前に未勝利戦が終わり、勝ち上がれないという結果になるのかもしれないなとこの馬の飛節を見て推察しました。
横から見た感じ、踏み込みは浅いですね。可動域も狭く硬さが目立つ歩様です。
ただ、モーリス産駒ってだいたいこんな感じというか、コツコツ歩く硬い馬が多いので過度に気にしなくてもいいかもしれません。
とはいえ、個人的にはもう少しストライドが伸びる歩様が好きなのですが。
80. サラーブの22
牡 黒鹿毛
父:モーリス
母父:ルーラーシップ
募集総額:5,000万円
一口価格:100,000円
厩舎:黒岩陽一コメント
モーリス産駒の牡馬の勝ち上がり率は46%です。
母父ルーラーシップとの組み合わせでは1頭が出走し未勝利と、あまり参考にならない数字ですが母父キングカメハメハ系に拡大すると勝ち上がり率は44%となります。
少なくとも現時点では水準以上で、相性が良い方の組み合わせだと言えると思います。
ノッキングポイントやアルビージャなどがこの配合ですね、どちらも本馬と同じ牡馬です。
母サラーブは中央3勝、地方2勝。本馬は初仔です。
2代母はサマーハで、シャケトラなどを輩出した名繁殖ですから、母系の活力は十分でしょう。
サイズもしっかりあります、立ち姿のバランスも悪くないですね。
歩様は前脚をかなり外外に出す外弧歩様でこの程度になるとちょっと僕は気になりますね、セリの下見でこの歩様だったらまず、リストからは外すと思います。
しかし、筋肉がまだゆるそうに見える割には飛節がしっかり安定していますし、気性が若干悪そうなそぶりを見せていますが、歩様の踏み込みの良さはコパカティの22よりはこちらの方が良いのではないかと思います。
可動域もこちらの方が広いですね。あまりこの歩様動画では首をうまく使って歩いているようには見えませんが、脚の返しのスピードはなかなか良いものを持っていそうです。
コメント面でも気性面への言及がありますし、母父ルーラーシップですから、気性面で力を競馬で出しきれないリスクは一定考慮しておく必要があるのではないかと思います。
81. リモニウムの22
牡 栗毛
父:ブリックスアンドモルタル
母父:ハーツクライ
募集総額:3,000万円
一口価格:60,000円
厩舎:高橋文雅コメント
OCD手術歴有りです。
ブリックスアンドモルタル産駒の牡馬勝ち上がり率は21.7%ですがまだ1世代しかいないのでもう少し高まると思います。重賞馬出現率は高く、一定牧場の期待に応える活躍を見せていると言えるでしょう。
母リオニウムは未勝利、本馬は初仔です。2代母カヴァートラヴは愛オークス馬ですが、その産駒はディープやドゥラメンテ、キズナなどトップ種牡馬を付けられながら、中央1勝馬が最高到達点というのはやや苦しいところ。ボトムラインの活力には少し疑問符がつきます。
ちょっとこの母系だとよほど馬体や歩様が良くないと僕の中では候補に入ってこないですかね。
サイズは中サイズです。
胴長横長長方形、ダックスフンドっぽい形(僕が言ってるだけ)はハーツクライらしいシルエットだなと思います。母父がよく出た立ち姿ではないでしょうか?
トモの筋力や締まりはまだまだという感じですね。
歩様を見ると、前脚が外に外にでていく外弧歩様で気になります、この程度になるとちょっと気になりますね。前脚オフセット気味ですかね?オフセットの判定は苦手意識があるので、全然違うよ、という方がいらっしゃれば、Xで教えていただきたいです。
一時停止しながら縦からの歩様を見た感じ、特に左前が気になりました。
後ろも外弧であまり綺麗には見えません、飛節の安定感もあまりなくこれからの馬だなという感じです。
歩様の踏み込みの可動域はなかなかいいですね、芝中距離馬っぽいです。
82. カリンバの22
メス 鹿毛
父:アドマイヤマーズ
母父:ルーラーシップ
募集総額:2,400万円
一口価格:48,000円
厩舎:嘉藤貴行
コメント新種牡馬アドマイヤマーズ産駒です。
3代母マンデラは超名牝で、ドイツ血統馬。ワールドエースやワールドプレミア、ヴェルトライゼンデが出ている超優秀なファミリーです。
本馬は3番子で、1番上の半姉エナジーチャイム(父エピファ)が中央で1勝、京王杯2歳SやフェアリーSにも出走しましたが8着、14着と敗戦し、その後1勝Cの自己条件に戻ってからも掲示板内に乗れておらず、2桁着順が多くなっています。
母の繁殖能力について現時点では、あまり高く評価できるポイントはなさそうです。
サイズはしっかりあります。
まだまだ筋肉は締まる余地がありますが、容量はしっかりありますし立体感のある馬体でいいですね。
歩様を見ると前脚はさほど気になるポイントはなく、後ろ足も飛節は安定して見えます。
横から見ると背中はあまり使えておらず可動域が固めでちょこちょこ歩く感じで、まさにアドマイヤマーズ産駒らしい歩き。
半姉もエピファ産駒ながら短距離で走っていますし、本馬も距離は短めになるのかな?と思います。
83. グリューネワルトの22
メス 黒鹿毛
父:レイデオロ
母父:スペシャルウィーク
募集総額:3,500万円
一口価格:70,000円
厩舎:武井亮コメント
苦戦傾向にあるレイデオロ牝馬です、特にサイズが小さいレイデオロ産駒の牝馬は肌感覚的に苦労している印象があります。その点本馬はしっかりサイズがあって良いですね、半姉オーデンヴァルトに私は出資していてデビュー前の頓挫(骨折)により中央でデビューできるかも怪しそうな感じになっているので、個人的にはこの経験によりそもそも気は進みませんが、母系を考えれば同じキングカメハメハ系のルーラーシップ産駒の半姉ディアンドルが活躍していて、アイスグリーンもブラックタイプになっているわけですから、相当優秀なファミリーです。
オーデンヴァルトもそうですが、キンカメ系種牡馬を継続してつけているような印象もあるので、この配合への自信もあるのかもしれません。
立ち姿をを見ると、サイズの割に線が細く見えますね、トモや腰のあたりが細く見えますし幅も薄く見えます。また、半姉がこんなことになっているのでうがった見方をしているかもしれませんが、前脚がやや弓っぽく見えて心配です。
飛節は安定していますし前脚は左前が少し外に出て気になるといえば気になりますがまあ許容範囲でしょう。
ただ、横からの歩様は力感に欠けるというか、トモにあまり力がないように見えてしまうんですよね。
未デビュー馬ながら、半姉オーデンヴァルトの募集時の歩様の方が僕は良かったと思います。
84. マチカネタマカズラの22
メス 黒鹿毛
父:フィエールマン
母父:Kingmambo
募集総額:2,000万円
一口価格:40,000円
厩舎:青木孝文
コメント新種牡馬フィエールマン産駒です。
フィエールマン産駒は去年の募集時から非常に人気でしたね。
母は高齢出産になります、母父キングマンボもあと数年もすればなかなかお目にかかれないということになるかもしれません。
母マチカネタマカズラは2003年生まれでクイーンC3着馬のブラックタイプ馬。
産駒ではホウオウパフュームやアルコレーヌ、アンダープロットが中央3勝をあげており、重賞勝ち馬など派手な馬はいないものの、中央3勝馬を3頭出せる繁殖は相当優秀だと思います。
やや高齢になり、晩年ビヨンドザリミット以降は21産にアルアイン、22産の本馬がフィエールマンと新種牡馬お試し繁殖になった感は否めませんが(実際そのような運用を高齢繁殖では行うようですし)母系の活力は、まだパワーがこの母に残っていれば字面上は十分でしょう。
遅生まれですが、サイズは中サイズ。
歩様は左前が若干外弧ですが、これは許容範囲内で良いと思います。
後脚はあんまり綺麗じゃないですかね、左飛節が特に安定感に欠けるような印象があります。
歩様はストライドは広く見えますが、ややともの力不足で足が流れているように見えなくもないです。
曲飛気味なので踏み込み深く見えますが、見た目ほどは可動域が広くないと思います。
どっちかというとためてビュッとキレるタイプでしょうね。もう少しパワー感のある歩様が私は好きで、すこし力感やバネ感に乏しい気がするので私の好みではないですね。
でも芝でぴゅっと行く牝馬ってこんな感じだったりするので、これで良いのかもしれません。
正直芝の中型牝馬でぴゅっとキレるタイプ、選ぶのメッチャ苦手なんですよね。
85. インファルターメの22
牡 鹿毛
父:American Pharoah
母父:Equal Stripes
募集総額:5,000万円
一口価格:100,000円
厩舎:大竹正博コメント
父アメリカンファラオは北米3冠馬。
アメリカンファラオ産駒での日本の活躍馬といえばカフェファラオやダノンファラオ、リフレイム、ペルアアなどとなります。
これらの獲得賞金上位馬を調べて見ると…
・カフェファラオ⇨ヘイロー+ミスプロ
・ダノンファラオ⇨ミスプロ+ストームキャット
・リフレイム⇨APインディー+アンブライドルド+ストームキャット
・ペルアア⇨ミスプロ+ブラッシンググルーム+ヘイロー
全て米国系の母系との配合で誕生しており、母系にミスプロやストームキャットインクロス、Unbridledのインクロスなど米国のダート色を強調するような配合が成功しているように思います。
もちろんアメリカンファラオは米国種牡馬なので外国産馬や持ち込み馬でどうしても北米配合が多くなるので、割合的にそりゃそうなるだろ感は否めないのですが、それでも今の活躍ラインはその辺りから出ているということになります。
シャトルで南半球で種付けしたこともありましたしね。
という流れで見ていくと南米系の肌馬につけられた本馬はやや異色の配合。
ブラッシンググルームは持ちますが、デインヒル系の今の獲得賞金上位馬とは少し異なる配合に見えます。
母インフェルターメはアルゼンチン産のG1馬ですが牝馬限定戦での勝ちであり、どの程度のレベルのレースなのか私にはわかりかねる部分があります。
二代母のファミリーからもブラックタイプが出ていて一見活力あるファミリーには見えるのですが。
本馬は初子ですが、しっかり馬体サイズがあるのは好印象。
まだ筋肉にゆるさも感じるので、まだまだ成長途上に見えます。このあたりは幼さ故なのか、初子故なのかは慎重に考える必要があると思いますが横からの歩様の迫力を見ると、現状の発達度合いでも十分戦えてしまうのでは?と思えるほどのポテンシャルを感じます。
踏み込みが力強くて深く,背中もしっかり使えていて今回の募集馬の中では1番よく見えますね。
アメリカンファラオ産駒の2頭は同じ値段ですが、もう一頭はセリでは2000万円程度の落札。輸送費なども鑑みると、レイクヴィラ産の本馬とどちらが評価されているかは、少し冷静に考えれば見えてくる気がします。
ただ、飛節がゆるいんですよね、前脚も凄く綺麗というわけではありませんしここが気になります。
緩いまま勝ってしまえば、オープンクラス以上を望めるような大物感は感じますが間に合わなければ…という可能性もあるので少し大きな賭けにはなりそうです。
流石にこのスケールなら完成していなくても未勝利は抜けられるような気はしますがね…。
あとは価格との相談と,コメントで喉を示唆するコメントが出ているのはやや心配です。
大きい牡馬ですし、喉に異常が本当にないなら、なぜ検査する必要があるようなパフォーマンスを見せているのか?外からではわかりませんがその懸念はありそうです。
ピンパー系ですがロマンはある馬だと思います。
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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