注目度の高い春のG1ですので、今回は予想記事を単独で掲載しようと思います。
NHKマイルカップ2024予想です、よろしくお願いします。
レース傾向
JRA公式が過去5年のNHKマイルの最後の直線をダイジェストでまとめてくれているのでこれを見ると、とてもわかりやすいですが、NHKマイルはハイペースに例年なりやすく先行馬や逃げ馬が潰れやすく外差しや後方待機からの追い込みが決まりやすい舞台です。
そのため、先行脚質の馬よりはどちらかというと差し、追い込みでハイペースレースになった時に末脚を生かせるタイプの馬を上位評価としたいです。
これは緩いコーナー1つだけで直線区間が長く、ペースが緩みやすいところがないためだと思われます。
そのため、距離延長馬は苦戦傾向で、マイル以上での戦績がある馬を狙っていきたいところです。
馬場もインが壊滅状態というわけでは当然ないのですが、例年の傾向だと外目の方が伸びている印象がありますので、この辺りは土曜の馬場も見て最終的に判断かなと思いますが基本外が伸びる馬場であると考えていいかなと思います。
また、過去10年の戦績傾向を見ると外枠が有利な傾向が出ている少し珍しい舞台です。おそらくこれは後方待機から外にスムーズに持ち出しやすいためかと思われます。
特に差し馬を狙う場合には内枠を引いた場合マイナス、外枠を引いた場合プラス評価としたいですね。
また、今年は例年に比べてメンバーレベルが非常に高いです。
コース形状や天気予報から占う馬場状態を考えても大荒れというよりは、本命馬の相手を探していくような予想になるかと思います。
印
◎14アスコリピチェーノ
○12ゴンバデカーブース
▲16ジャンタルマンタル
△13シュトラウス
△5ボンドガール
☆18アルセナール
各馬評価
◎14アスコリピチェーノ
外枠が欲しかったのでいい枠に入りました、本命は牝馬ですがアスコリピチェーノとします。
阪神JF組は優秀で、この時のワンツーが結局桜花賞のワンツーでした。
桜花賞では4角出口あたりで勝ち馬ステレンボッシュのモレイラ騎手にうまく外に弾き出されて減速させられた感があり、外外を弾き出されて回りながらもしぶとく伸びなおして2着を確保したのは評価できる内容だったと思います。
上がりを使える決めてのある馬ですし、差し脚質も今回の舞台に合います。
ジャンタルマンタルも皐月賞でいいパフォーマンスをしており強敵ではありますが、レコード決着の皐月賞よりこちらの方がローテーション的には楽、かつアスコリピチェーノはまだ年明け桜花賞の1戦しか使っておらず余力十分だと考えられます。
追い切りも猛時計で仕上がりは良さそう。ここへの臨戦過程+ここに合わせてルメール騎手が戻ってきたことも含めて、ここは本命で勝負します。
○12ゴンバデカーブース
2番手は追い切りの状態面にやや不安があるものの、POG指名馬のゴンバデカーブースを挙げます。
アーリントンCから継続騎乗となるディスペランツァを差し置いてモレイラ騎手がこちらを選び追い切りでも騎乗していることなどを考えるとこちらの方が勝算があると、モレイラ騎手やそのエージェントが評価したということでしょう。
喉の手術の影響でどこまで状態が戻ってきているかによりますが、サウジアラビアRCでボンドガールやシュトラウスを倒したパフォーマンスは圧倒的でした。
上がりも使える馬ですし、差し脚が強烈な馬ですからこの舞台はバッチリ合っていると思います。
力を出せれば、一発あると思いますが、手術明け一発目で不安視する声も根強くこの馬の実力の割にはオッズの旨味はあるでしょう、ここでいいパフォーマンスをしたら今後このオッズで買えることはしばらくないでしょうから、ここは勝負をかける価値があると思います。
また、平場では短期免許取得の関係で、制裁を喰らうのを避けるため安全運行をする可能性もあるが、G1のモレイラ騎手はガチなので、この鞍上はかなり大きなバックアップになると思います。
ルメール騎手と並んで、今国内で乗っているジョッキーの中では頭1つ抜ける技術とアグレッシブさを持っていると私は考えています。
▲16ジャンタルマンタル
3番手評価に留めたが実績はトップクラスの本馬です。
共同通信杯組はハイレベルだと皐月賞前から予想で書いていましたが案の定、皐月賞は共同通信杯組2頭が馬券内という結果でした。
本馬も共同通信杯2着⇨皐月賞3着というローテで、皐月賞でも敗れはしたものの着差はなく、素晴らしいパフォーマンスでした。
評価を下げたのはレコード決着の皐月賞から間隔が短いことと、アスコリピチェーノと比べて共同通信杯も使っていることで3戦目になる部分の状態面を考慮してです。
有利な外枠ですし上がりも使える馬ですから舞台適性はバッチリ、普通に考えたら馬券内は固そうですが、状態面から案外…というケースもあるのではないか?と考えました。
実際、陣営コメントを見ていても「追い切りで時計を出す必要はない…」と負担を気にしているような口ぶりがあったのも個人的には気になっているところです。
△13シュトラウス
気性面の問題を抱えているのでピンパーです、気性難が爆発すれば着外パターンもあり得ますが、この舞台は私は比較的折り合いやすい舞台ではないかと思い、4番手評価と高めの評価にしました。
過去2走で人気は落としていますが、NHKマイルはハイペースになりやすいので、スローペースで抱えて抑え込まないといけないようなレースよりはハイペースで流れるような舞台の方がまだ折り合いをつけやすいのではないかと思います。
能力自体は東スポ杯2歳Sの走りなどを見ていると世代トップクラスのものがあると思うので、この馬は”出たとこ勝負でそれが発揮できるかどうか”だと思います。
内枠なら思い切って軽視しようと思いましたが外枠を引けたので比較的道中スムーズに競馬できる可能性もあります。
ワンターンで単純なコース設計なので、小回りコースよりは狙いやすいレースでしょう。
逆にこのレースで折り合えないようであれば今後馬券的に狙うのはかなり難しいものになるのではないでしょうか、試金石のレースだと思います。
△5ボンドガール
内枠に入ってしまいましたが、ゴンバデカーブースやシュトラウスが好走したサウジRCの2着馬で実力があると判断し、4番手評価タイとさせていただきます。
新馬戦も下した相手はチェルヴィニア、コラソンビート、マスクオールウィンetcと重賞馬たちばかりのまさに伝説の新馬戦。
馬柱の見た目以上に実力のある馬だと評価しています、オッズも10倍前後とそこそこつくので面白そうです。
☆18アルセナール
ナミュールとラヴェルの妹と血統的に魅力のある本馬を穴馬候補で取り上げます。
とはいえ、そこそこ人気なので中穴くらいですけどね(笑)
内枠なら軽視しようかと思っていましたが、大外枠で競馬しやすそうな枠になったので今回は狙ってみたいと思います。
クイーンズウォークは桜花賞で不発だったものの、クイーンカップ組の中で後ろからの馬が馬券内を占める中、5番手追走から上がりを使いクビ差2着に食い込んだのはこの馬の実力の高さを示していて、評価できる内容だと思います。
東京マイルでの戦績がない馬も多い中で、本馬はデビューから継続で東京マイルを使って結果を出しているところもプラスでしょう。
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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