
私も会員のシルクHC2025年募集馬全頭分析記事を投稿していきます。
見解は全てジェイの私見であり、結果を保証するものではありません。出資は自己責任でお願いいたします。
ジェイの主な共有馬はトゥルーフェアリー(G1ATCオークス・G1ヴァイナリースタッドS出走)リッチシャンパン(豪4勝)ドーンエクスプレス(川崎2勝)リレーションハート(門別・大井各1勝)ハッピーゲート(大井2勝)一口出資馬は、ロードヴァレンチ(オープン)ミスティックロア(オープン)マックアルイーン(3勝C/OP3着)ベストミーエヴァー(LスイートピーS3着)などです。
21 スカイグルーヴの24
メス 2/27 80,000 円 木村哲也 152.5 173.5 19.6 431
シルバーステート産駒牝馬の勝ち上がり率は25%と牡馬と比べ低く、基本的にはコルトサイアーだと認識して良いと思います。
母父シンボリクリエスエス系との配合で出走した馬は9頭で勝ち上がり率は22%とサンプル不足ながら低調と言えそうです。SSクロスが3本入っており合計の血量が多く、インクロスの濃さは少し気になりますね。
母は重賞連対馬で名前からも分かる通りアドマイヤセプターを経由してのエアグルーヴ牝系。
本馬は初仔ですが母型の活力は国内トップクラスと言えるでしょう。
サイズは若干小柄ですが、まだ成長する余地はあると思いますし過度に嫌う必要があるほどのサイズではないと思います。
横からの歩様動画を見ると、前後の連動性がよく柔らかさもあり、ストライドも広く背中も使えていて推進力のあるいい歩きをしているなと思います。これは芝の中距離でしょうかね?
ナチュラルスピードがすごく速い感じではないですが、柔らかさがあり綺麗で滑らかな動きだなと感じますね。
ただ前脚は間口が広め、これはシルバーステート産駒の特徴なので父産駒らしいと言えばそれまでですが、あまり綺麗ではありませんね。X脚気味?なのか右前が少し外にずれているのか、脚もすごく綺麗というわけではないと思います。
飛節安定感は普通くらいでしょうか?
スタッツや前脚など気になるところがあるものの横からの動きやボトムラインには魅力があり、木村厩舎に送り込まれる理由はなんとなく分かる気がします。
22 ディアンドルの24
メス 4/18 80,000 円 池上昌和 148.0 168.0 19.4 395
シルバーステート産駒牝馬の勝ち上がり率は25%と牡馬と比べ低く、基本的にはコルトサイアーだと認識して良いと思います。
母父ルーラーシップの勝ち上がり率は22%と低調でサンプル不足も否めないものの、母父キンカメ系に拡大しても33%と平凡な数字です。
母は福島牝馬Sなどを勝ったディアンドル。本馬は2番仔になるのですが、サイズがかなり小さいですね。
これは流石に成長待ちをしたいところです。体高が148しかないのは体重以上にネックというか、もう少し背が伸びてくれないと体重も増えないよな…という印象ですね。
横から動かした感じ、少し硬さを感じますが小さなりに推進力はありそうです、とにかくどれだけ成長するかですね。
前脚は右前がオフセットでしょうか?シルバーステート産駒らしい間口の広さで、外弧も相まってちょっと気になりますね、軸線を外れるほど外に出ているように見えます。
飛節安定感はまずまずだと思います。
23 スイープセレリタスの24
牡 2/15 90,000 円 萩原清 159.0 177.5 21.3 461
レイデオロ産駒牡馬の勝ち上がり率は44%と実は優秀です。牝馬は12%勝ち上がりと非常に低くここまで差が大きい種牡馬も珍しいと思います。
母父ハーツクライの配合では27%が勝ち上がりと一見平凡に見えますが、少ない産駒から目黒記念勝ち馬のアドマイヤテラが出ています。
同種牡馬代表産駒のサンライズアースも母父はマンハッタンカフェとSS系ですので、母父にSS系を持ってくるのは悪くないのではないかと思います。ディープは跳ねてませんけどね。
2代母はスイープトウショウ、母は4勝馬で2番仔です。
歩様を見る限りは可動域が狭く背中も使えておらず、あまり見栄えはしないのですが典型的なレイデオロ産駒だなという印象。レイデオロ産駒はとにかくこのようにカチカチな感じの馬が多いです。それでも牡馬は走っているのでこれはこれでそこまで減点しなくてもいいのかもしれないと思っています。
ただそれにしても、トモがサイズの割に弱く見えるというか容量が相対的に小さく見えてあまり好みの歩様ではないですね。
この厩舎なのでどこか悪いのかな?と思って脚を見てみましょう。前脚はそんなに気になりませんでしたが後脚が気になりましたね。
飛節が弱いのはこの産駒の特徴なのですが、その中でもしっかりしている馬はやはり活躍している印象。この馬は飛節のブレは大きく見えました。
それよりも右後ろが内側に刺さっているように見え、ちょっと危なっかしく見えました。
後脚は前ほどトラブルが多い箇所ではありませんが、脚付きが悪いとスピードを最大化できない可能性もありますからね。
レイデオロ産駒牡馬を逆張りで狙う手はあると思いますが、やはり自分の好みとは合致しないなという印象です。
24 サンテローズの24
メス 1/21 60,000 円 稲垣幸雄 158.0 176.5 20.4 443
レイデオロ産駒牝馬の勝ち上がり率は12%と非常に低く牡馬の44%とここまで差が大きい種牡馬も珍しいと思います。
母父ハーツクライの配合では27%が勝ち上がりと一見平凡に見えますが、少ない産駒から目黒記念勝ち馬のアドマイヤテラが出ています。
同種牡馬代表産駒のサンライズアースも母父はマンハッタンカフェとSS系ですので、母父にSS系を持ってくるのは悪くないのではないかと思います。ディープ系は跳ねてませんけどね。
母は中央4勝、本馬は初仔牝馬です。
レイデオロ牝馬はサイズに苦しむケースが多いですが、本馬は初仔ながらしっかりとしたサイズがあり、背が高いところもいいですね。
歩様を見るとトモのゆるさは感じ、ハーツクライらしさなのか初仔牝馬らしさなのか…?という感じがしますが、可動域は水準程度あり、連動性も悪くないと思います。推進力もありますしね。
前脚はハーツが出ているのか外弧で軸を外れるくらいなのでちょっとこれは個人的には気になります。
右前はオフセット気味に見えますしね。
飛節はあまり安定している方だとは思いませんがレイデオロ産駒はそういう馬が多いのである意味典型的だと思います。
全体的にハーツクライっぽさが強く出ている馬な気がします、緩さが解消してきたらレイデオロだと強く意識しなくてもいいかもしれませんね。
25 リアアントニアの24
メス 2/26 60,000 円 中舘英二 160.0 175.5 20.0 445
レイデオロ産駒牝馬の勝ち上がり率は12%と非常に低く牡馬の44%とここまで差が大きい種牡馬も珍しいと思います。
母父Rockport Harborとの配合での出走馬はいません。母父アンブライドルズソング系との配合では3頭が出走して勝ち上がっているのは0頭。
現状サンプル不足ですが協調できる組み合わせではなさそうです。
母はBCジュヴェナイルフィリーズ勝ち馬。
産駒にはリアアメリアとリアグラシアがおり、活力のある母といえるでしょう。
リアグラシアは特にキングカメハメハ産駒と配合的にも近いので強調ポイントと言えると思います。
歩様を見ると、トモ高のシルエットで少しバランスが崩れていますね、これはおそらく一過性のものだと思いますので、バランスが整えばもっとスムーズに歩けるようになる気がします。
歩きは可動域が広そうですが、トモ高のシルエットゆえに少し窮屈そうな感じもします。
サイズは標準以上あり、トモが高いのでまだまだ大きくなりそうです。
脚長で中長距離馬っぽく、日本人が好みそうな歩様だなという感じがしますね。
前脚は左前が若干気になりますが、このくらいはセーフ判定でいいですかね?
飛節はまずまず安定しているなと思いました。
レイデオロ産駒の牝馬という強烈なアンチデータがありますが、歩様的に見ると魅力はある1頭かなと思います。
26 ピュアブレンドの24
牡 2/23 70,000 円 武井亮 156.0 174.0 21.0 458
ニューイヤーズデイ産駒の牡馬勝ち上がり率は48%と高く、過小評価されている種牡馬だと思います。
母父SS系の配合では38%が勝ち上がりと平均を下回る数値ですが、強烈に悪いというわけでもありません。
母は中央3勝。本馬は初仔です。
ダート馬として考えるのが無難な血統、サイズは標準サイズ以上でもう少し胸の深さが欲しいですが、低身長の父産駒の割には背も現状高く、いい雰囲気です。
歩様を見るとややトモの容量が小さく見え、芝っぽいフォルムに見えてしまうのが気になりますが、ニューイヤーズデイ産駒らしく踏み込みが深く綺麗な歩きをしていますね。
トモに左右差があり右トモは弱く感じましたが、左トモは容量があり立体感があっていい雰囲気だと思いました。中臀筋も盛り上がっていていいですね、右もこのくらいになってくれれば面白いと思いますよ。
前脚は軽い外弧ですが軸内に収まっているのでこのくらいはセーフでいいと思います。
飛節安定感はいい感じですね。
右トモの弱さだけが気になりますが、それ以外はいい馬だと思います。
複数勝利も十分望めると思いますし、募集額とのバランスを考えても面白い1頭ですね。
27 マースの24
メス 1/29 100,000 円 林徹 157.5 176.0 19.5 445
サートゥルナーリア産駒の牝馬勝ち上がり率は31%と牡馬と比べると低い水準です。
サートゥルナーリア産駒は脚元トラブルが多い産駒が肌感覚的には多く、特に柔らかくいい動きをする馬が相次いでトラブルに見舞われており個人的には苦手意識を持ち始めています。
母父マッチェム系との配合で出走した産駒はいません。
母はロデオドライブS勝ち馬。持ち込み馬の半兄は中央2勝です。
歩様を見ると推進力があり、ナチュラルスピードも速く明らかにいい歩様に見えます。
背中も使えていますし柔軟性もあり、一見すると素晴らしい歩様なのですが、こういった歩様のサートゥルナーリア産駒が割と故障しているケースがあり、なかなか判断が難しいところです。
両前は少し外向気味ですね、普段ならこのくらいはセーフでいいと思いますが、この父産駒なのでどうでしょうか?飛節安定感はまずまずだと思います。
サイズもありますし厩舎もいいですし、怪我さえなければ大物になってもおかしくない1頭だと思います。
28 マイエンフェルトの24
メス 3/12 70,000 円 上原佑紀 152.0 176.5 19.9 457
サートゥルナーリア産駒の牝馬勝ち上がり率は31%と牡馬と比べると低い水準です。
サートゥルナーリア産駒は脚元トラブルが多い産駒が肌感覚的には多く、特に柔らかくいい動きをする馬が相次いでトラブルに見舞われており個人的には苦手意識を持ち始めています。
母父ハービンジャーとの配合では4頭中1頭が勝ち上がりとサンプル不足ですが、ロードカナロア産駒の母父ハービンジャーで見てみると勝ち上がり率46%となかなかな好相性。
サートゥルナーリア産駒との相性も現時点では判断が難しいですが、現状の勝ち上がり率から受ける印象ほどは悪くないのではないかと私は考えています。
母は中央3勝馬、本馬は2番仔できょうだいに出走済み産駒はいません。
歩様を見るとハービンジャーっぽさが出ているのか栗毛の割に筋肉がゆるそうな印象を受けます。
歩様もやや重さを感じ、ハービンジャーがよく出ているような感じがありますね、サートゥルナーリア産駒の柔らかい推進力も全くないとは言いませんが、マースの24などと見比べていただければその差が伝わるかと思います。
ただこの馬も硬さがあるわけではなく、手先の重さを感じるものの可動域はしっかりしたものがありますし、悪くない馬だと思います。
前脚は過度に気にならないですね、飛節はかなりゆるさが目立ちました、まあ筋肉もゆるそうですし、ここもカチッとしていないのはなんとなく想像通りという感じです。
29 ヴィルトゥオシタの24
牡 3/26 80,000 円 浅利英明 151.0 168.0 20.4 400
ナダル産駒の牡馬勝ち上がり率は63%と驚異的な数字です。
母父SS系との配合では59%が勝ち上がりと非常に高い数値を誇っています。
母ヴィルトゥオシタは中央1勝。本馬は初仔で近親にヴィクティファルスがいます。
ナダル産駒の勝ち上がり率の高さに産駒のサイズの大きさがあると思うのですが本馬は初仔らしさが出てしまったのか、現状400kgしか馬体重がなく背も低いのが気になります。
動きを見るとナダル産駒らしく運動神経は一定以上の者がありそうですが流石にトモがまだ非力な感じがします。
前脚は父産駒らしく内向気味。飛節安定感は普通くらいですね。
本来であれば成長を待ちたいところですが、シルクでなかなかそれはできないのが難しいところですね。
30 レディホークフィールドの24
メス 2/25 60,000 円 高橋文雅 155.0 178.0 21.0 450
ナダル産駒牝馬の勝ち上がり率は48%とダート系種牡馬としては驚異的な数値です、牡馬ほどの高さではないですが牝馬だけでこの数値は全種牡馬の中でもトップクラスの水準だと思います。
母父ミスプロ系との配合では1頭が出走し勝ち上がり済みと、あまり参考になるほどのサンプル数ではありませんでした。
母産駒では日本での出走済み産駒はいずれも勝ち上がり、海外産駒は海外G3を勝利している産駒がおり、子出しはなかなか良さそうです。
日本での産駒は1勝ずつとなっており、物足りないと感じる方もいらっしゃるかもしれませんがね。
ファミリーからは活躍馬や海外G1馬が多数出ており、非常に活力のある母系で一髪への期待感は十分ありそうです。
ただ歩様を見ると若干リズム感がなさそうというか、首と背中の連動性が良くないというか、腰がサイズの割に弱そうというか、なんとなくガチっとハマってこないような印象を受けました。
この日のコンディションが悪いだけなのかもしれないので、牧場見学に行かれる方は実馬をぜひ見てきていただきたいと思います。
可動域自体はそれなりにありそうなので、実馬を見られるかたは見て後は判断かなと思いますね。
サイズの割にはのっそりとしていて、後脚の返しも弱そうな感じがしますし、血統からはかなり期待感を持っていたのですがこの歩様だとなあ…という感じです。
母系がいい馬は動きが物足りなくても覚醒する馬もいるのであとは血統を信じるか馬体を信じるかというところですかね。
前脚はこの父産駒なので仕方ないかもしれませんが左前の内向がきつめに見えます。
飛節安定感は普通くらいかちょっと緩い感じだと思います。
血統は魅力的だったのですが残念ですね、この馬はなぜ検討数が少ないのかな?と思っていましたがやはりみなさん歩様を見られているんだなと思いました。

現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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