今回は日本時間11月2日予定のブリーダーズカップフィリー&メアターフ2025予想記事を掲載していきます。
当日は同時視聴配信も行う予定です、よろしくお願いいたします。
レース概要
ダートコースの内側に芝コースがあるレイアウトもあり、小回り適性が求められる舞台です。向こう正面からスタートし1周半するコース設定、ゲートからコーナーまで距離があるため、そこまで枠の有利不利は大きくないと思います。
高低差は少なめのフラットコースでスピードも速いので日本馬は実力を発揮しやすいといえそうです。
デルマー競馬場で行われた2021年のブリーダーズカップフィリー&メアターフではDMMバヌーシー所属のラヴズオンリーユーが勝利するなど日本馬の力を発揮できる舞台だと思います。
BCフィリー&メアターフがデルマー競馬場で行われた過去3回の傾向を見ていると、中団から差しが決まる年もあれば前残りの年もあり。

馬場状態がいい年は、最後方からの追い込みは厳しそうな印象です。
開催地が違うため参考程度ですが、過去10年ローテ的には欧州のオペラ賞組が最も活躍しています。
次いで、地元のサンチャリオットステークス、フラワーボウルステークス、ファーストレディステークスなどが優秀な成績を収めていますので、地元馬を探すときはまずこのレースをステップにしてきている馬がいれば優先的に考えたいところです。
調教国別で見ると、馬券内率が優秀なのはカナダ、日本、イギリス、アイルランド馬。地元アメリカ馬過去10年で2勝と出走頭数からしたら物足りない成績で、欧州勢や日本勢が優勢のレースと言えるでしょう。
唯一気になるのはフランス馬。過去10年で7度出走し3着1回のみとなっており欧州勢の中では苦戦傾向です。ただ、欧州の中ではスピード馬場で戦っているフランス馬がこの舞台を極端に苦手とするのは個人的には考えにくく、挑戦している馬のレベルやサンプル不足の部分もあるのかなと思っています。
年齢や枠による極端な傾向はないので純粋にスピードが速い馬場で強い馬を選んでいけばいいのではないかと思います。
過去傾向
2024年
カナダ調教馬モイラが勝利。
前が止まらないようなレースで後ろからは厳しそうに見えた。今年も出走するシンデレラズドリームが僅差の2着。
2021年
中団で追い出しを待ったラヴズオンリーユーが勝利。
4角からかなり激しく各馬動いていて、コーナーリング適性も問われるレースだなという印象。
2017年
3番手あたりで先行したウハイダが直線早めに抜け出し勝利。
2着馬ロードデンドロンは後方に控えていましたが、3着馬のカンボジアも前目のポジションで比較的イン前有利の傾向でした。
印
◎ゲゾラ
○シンデレラズドリーム
▲ダイアモンドレイン
△シーザファイア
☆シーフィールズプリティ
注ベッドタイムストーリー
注目馬評価
◎ゲゾラ
前走凱旋門賞で大敗していますがこの時は降雨の影響で馬場が重く、ヘビーな馬場が出現していたので今回のレースとは全く違うものが求められたレースだったと思います。
むしろこの敗戦によりフランスオークス馬であり、ヴェルメイユ賞でアヴァンチュールの僅差の2着にきた実績馬でありながら、1番人気にならないということで単勝オッズの旨みがあるのではないかと思いました。
シャンティイのフランスオークスを勝っているあたりスピード勝負は得意な馬だと思いますし、欧州から北米への移籍も検討されているという情報もあり、硬いスピード馬場への自信は陣営は相当あるのではないかと思います。
3歳牝馬ということで斤量も軽いですし、極端にこのレースは3歳馬が活躍しているというわけではないのですが、楽しみな1頭ですね。唯一の懸念は重馬場の凱旋門賞の疲れが出て力を発揮できない…というパターンかなと思っています。
○シンデレラズドリーム
去年の同舞台で僅差の2着だったのが本馬です。
去年のレース以降馬券内を外したのは1回のみと非常に安定感がありますし、前日のレースを見ていても今年も芝レースに関してはある程度前残り傾向は出ることが予想され、中団あたりからレースを進めることもできる本馬にとってはいい傾向ではないかと思いますね。
レースによっては後ろから行くケースもありますが、その辺りは鞍上のビュイック騎手が上手いこと調整するのではないかと思います。
アップルビー厩舎はBC遠征を非常に得意としており、馬券内率は非常に優秀です。
直近の勝ち星もマイルの直線G1で上げており、スピードは抜群。血統的にもシャマーダルにDubawiとスピードの血が重ねられており、この舞台適性は非常に高いのではないかと思います。
もう1頭アップルビー厩舎の馬でビュイック騎手主戦のダイヤモンドレインがいたのですが、この馬にビュイック騎手が騎乗している…ということは有力視されているのはこの馬なのでしょう。
▲ダイアモンドレイン
ビュイック騎手がこちらに騎乗していないという点において評価を下げましたが、今回中穴の中では最も面白いと思っているのはこのダイヤモンドレインです。
G1未勝利馬という実績のなさで選ばれていない部分もあるかもしれませんが、前前走で英AWのG3を初制覇。
その後カナダのE.P.テイラーS(G1)にて北米でG1を何度も勝利しているシーフィールズプリティにわずか0.1秒差の2着に入っており、北米の芝G1では勝負になる可能性が十分あるのではないかと思います。
時計が速い舞台が得意だとすれば、アスコットなどのタフな馬場は合わないだけかもしれませんし、アメリカに来たことでスピード馬場で覚醒する可能性があるのではないかと思っています。
シャマーダルに母父デインヒルダンサーですからスピード系の血統でもありますし、これは面白そうな気がします。これまでのレースでも前目のポジションを取るか、後方からでも早めに押し上げていく競馬ができるタイプなので今回の舞台にも合いそうです。
△シーザファイア
ローテ的には最も勝ち馬を輩出しているオペラ賞で僅差の2着だったため、3番手に近い評価での4番手評価です。
ただ、このレースは重馬場開催で時計も遅め、ちょっと今回の舞台とは違う感もあるのですが…。
この馬は今年5月にヨーク競馬場でミドルトンフィリーを快勝しており、スピード馬場へも対応できる可能性はありそうです。ただ、ヨーク競馬場は直線がめちゃくちゃ長く、今回は小回り競馬なのでどこまでコーナーに対応できるかというところでしょうか。
これまで戦っているレースのレベルが高く、相手関係的には非常に厳しい中で馬券内や1秒差いないの着差でのゴールを続けており、欧州のハイレベル芝レースでも十分勝負できていると言えるでしょう。
本馬クラスの馬であれば一枚落ちる北米芝G1レースであれば、馬場に対応さえできれば十分勝ち負けできる可能性があるのではないかと思います。
☆シーフィールズプリティ
アメリカンオークス馬で北米馬の中ではトップクラスの実力を持つ1頭だと思います。
E.P.テイラーS(G1)は時計が出やすい競馬場ではあるものの、優秀なタイムですし高速馬場での安定感は非常に魅力的だと思います。
ただ、今回は欧州の実績馬たちがチャレンジしてくる舞台、レースレベルはワンランク上がります。
その中でどこまで戦えるか?というところだと思います、アメリカ馬の意地を見せられるかですね。
馬柱的に狙いたくなる綺麗な戦績なので、人気が予想されますが個人的には人気ほどの信頼感はないかなと思っています。
注ベッドタイムストーリー
オブライエン厩舎の3歳牝馬です。
3走前のゲゾラが2着だったヴェルメイユ賞でそこまで差のない3着に入るなど、実力はある1頭だと思います。
フランスオークスでもゲゾラの2着に来ており、2頭の勝負付けは済んでいる気もしますが、2頭がそろって好走するケースが2度あったため、この2頭が来るならセットで馬券内に入ってくるケースもあるのかもしれません。
ゲゾラとのワイドなどを仕込んでみても面白いかもしれませんね。

現役地方&海外馬主・競馬ライター
運営チャンネル累計登録者数1万人超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。一口馬主は、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。神奈川県馬主協会会員。オーストラリアは中條調教師のJAPANOZと川上代表のRSSで複数馬を共有中。代表馬はトゥルーフェアリー、リッチシャンパン、ロードヴァレンチ、レクスノヴァス等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。







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