【BCクラシック2025】海外馬主がガチ予想!出走馬全頭解説 byジェイ~JRA馬券発売有り~

ジェイ
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どうもジェイです。
今回はブリーダーズカップクラシック2025の予想記事を掲載していきます。JRAの馬券発売が行われる予定で、当日は同時視聴配信を行う予定です。よろしくお願いします!

レース概要

ブリーダーズカップは毎年、開催場所が変わります。

今年は2024年に続き西海岸の海沿いにあるデルマー競馬場での開催になります。ラヴズオンリーユーがフィリー&メアターフを勝利した2021年と2017年にデルマー競馬場で開催されていました。

なので過去10年の結果などをまとめているサイトなどもあると思いますが、基本的に同じ開催で見比べないと不正確ではないかと思いますので、2021年と2017年開催を見ながら傾向を考えていきたいと思います。

ブリーダーズカップクラシックはダート2000mのレースですが、日本のダートというより中継映像を見ていただければわかるのですが”泥質な土”という感じで、色も黒っぽくて日本のダートとは違います。

日本とは逆で外側にダートコース(メイントラック)、内側に芝コースが配置されています、これはアメリカのダートレースの盛んさを象徴するレイアウトですよね。

ダートコースは1周約1600mで、4角コーナーからゴール板までの直線は約280mとなっています。

1周の長さは京都競馬場のダートコース(1607.6m)とほぼ同じで、直線は福島競馬場(295.7m)に近いですね。

コーナーには曲がりやすいようにバンクが付いていて、高低差はあまりなく、フラットなトラックコースで日本馬も力を出しやすい舞台ではないかと思います。

2007年にはアメリカでAWが流行ったことがあり、メイントラックがダートからAW変更されましたが、2015年から再び現在のダートに戻されています。

2015年以降のデルマーのダートは、日本のダートとは次のような違いがあると一般的に言われています。(※これはアメリカ全般的に言えることですが)

・良馬場だとスピードが速く、時計も早いので日本のダートを走るパワーより、芝も走れそうなくらいのスピードがある馬が日本馬だと実績を残しやすい傾向がある

・粒子細かいためキックバックがきついため後ろの馬は消耗が激しい

・雨が降り馬場が重くなると時計がかかるようになる

このような特徴があるので、これを頭に入れた上で予想を組み立てていくのが良いと思います。

アメリカのダート中距離レースでは全体的に先行有利の傾向が強く逃げ馬が残るケースが多いです。

後述するデルマー競馬場で行われたBCクラシックは3回中2回が逃げ切り勝ちとなっており、前に行ける馬の評価を高くしたいレースです。2024年のシエラレオーネは後ろから捲っていきましたが4角ではもう先頭に近づくほどの勢いでしたね。

ダートのレベルが高いアメリカの最高峰の馬たちが出てくるレースであり、一筋縄ではいかないのですが日本馬も2023年はデルマソトガケが勝利まであと一歩の2着、2024年はフォーエバーヤングが3着に来ており、日本馬の勝利も目前と思われます。

今回はデルマー競馬場で西海岸でのBCクラシック開催なので、輸送の負担が東海岸より少なく絶好のチャンスと言えます。

過去ローテで言うと、毎回開催場所が違うので参考程度ですがトラヴァーズステークス(米・G1) 、オーサムアゲインステークス(米・G1) ジョッキークラブゴールドカップ(米・G1)組が優秀です。

過去レース傾向

2024年 2:00:78

捲り気味にポジションを上げていったシエラレオーネが勝利。前目につけたフィアースネスが2着、いい末脚で伸びてきたフォーエバーヤングが3着と言うレース。前の争いが激しく、捲りが決まったような形でした。

2021年 1:59:57

逃げたニックスゴーがそのまま後続を突き放し逃げ切り勝ち。

2着のメディーナスピリットは4番手あたりから捲り気味に直線ポジションを上げていき2着を確保。前目にいた馬たち優勢の結果となった。3着エッセンシャルクオリティは道中中団インに控え末脚にかけた形。4着ホットロッドチャーリーも先行馬だった。

2017年 2:01:29

逃げたガンランナーが逃げ切り勝ち。

ピッタリと2着馬にマークされていたが振り切って勝ち切ったガンランナーの強さが光ったレースだった。

4角出口の1-4番手がそのまま1-4着になったような典型的な前残り。後ろの馬たちには厳しいレースだった。

印一覧

◎シエラレオーネ

○フィアースネス

▲ソヴリンティ

△フォーエバーヤング

△マインドフレーム

☆アンティクエリアン

☆ジャーナリズム

全頭分析

◎シエラレオーネ

想定単勝9倍台であれば昨年同舞台の王者を狙わない手はないでしょう。同厩舎のペースメーカーもつけて万全の体制と言えると思います。

今年は2着馬のフィアースネスと3着馬のフォーバーヤングが出てきており実は古馬勢は去年と似たようなメンバー。フィアースネスは確かに精神的な成長が見られて怖い存在ではありますし、3歳馬のソヴリンティは勢いがありますが、ソヴリンティは初の古馬との対戦で世代No1であることは間違いありませんがいきなりこのメンバーに通用するか?と言う点で言うと未知数です。

ソヴリンティは馬柱的に買いたくなる戦績ですし、ケンタッキーダービー、ベルモントS、トラヴァーズSを勝ち続けてきているところは素直に評価するべきだとは思いますが、オッズ妙味を考えれば古豪のこちらをチョイスしてみたくなります。

今年8月のホイットニーSでは大外ぶん回しでフィアースネスなどを飲み込んで勝利しており、まだまだ能力は最上級ですし、気持ちの面で突然スイッチオフしてしまう可能性があるフィアースネスより、堅実に走ってくれる軸向きの1頭な気はします。

後ろから捲っていくタイプの馬なので前走ジョッキークラブゴールドカップのようにあまりにも勝ち馬と通る位置に差がありすぎてロスが大きいと差しきれず取りこぼす可能性もありますが、正直この位置からは無理だろ…と思った位置からでもちゃんと伸びてくるのでこの馬の底力を逆に感じたレースでした。

基本的に前が有利なレースではありますが、去年同舞台で勝利していることに加えて去年勝利する前も2〜3着に取りこぼしていたところから勝利しているので、状態面を考えても去年と遜色ないかそれ以上の状態ではないかと思います。

父ガンランナーもこの舞台を勝利していますし、血統的にも適性はありそうな気がしますね。

本当に当日7倍以上のオッズがつくならこの馬の単勝だけでもいいかなと思います。広げてもガミりそうですし…。

○フィアースネス

対抗は前年2着のフィアースネスです。去年の着順そのままやないかいというツッコミは受け付けません、ちゃんと考えてます(笑)

この馬は力を100%発揮してくれればめちゃくちゃ強い馬なのですが揉まれ弱いと言う北米馬らしい気象面の弱点があり、外から被せられたりして「あ、もうそれなら走らないっすわ〜」モードに入ると一気に抜いてしまい走らなくなってしまうという困ったちゃんという印象です。フロリダダービーで超絶強い勝ち方をしたか思えば、KYダービーではめちゃくちゃ凡走するとか。

前前走、シエラレオーネに負けて5着に沈んだホイットニーSも、完全に直線辞めていたような印象を受けました。

しかし、この馬も4歳になり成長しているなと感じたのが前走のパシフィッククラシック。

このレースでフィアースネスは馬群の中に閉じ込められて非常にタイトで密集した馬群の中をラチ沿い道中進んでおり、いつもなら横の馬に詰められて「もうやる気ないっす」モードに入るような展開かなと思っていたのですが、1分52秒あたりからですかね、馬と馬の間を割ってフィアースネスが進出し、そのまま後続を突き放して快勝したんです。

このレースはデルマー2000mで今回の舞台とも同じ。タイム的には去年より少しだけ遅いですが極端に遅いわけではなく、このレースに私はフィアースネスの成長を見ました。

さらに、このレースの2着馬は今回も出走してくるジャーナリズム。このジャーナリズムはこの時53.5kgと軽いハンデでフィアースネスの56kgとの斤量差は2.5kgでした。それが今回のBCクラシックでは1.5kg差までハンデが縮まりますから、普通に考えればこのフィアースネスとジャーナリズムの差はさらに広がるのではないかと予想されます。

安全安心!というタイプではないですが、普通に力を発揮できれば今年も十分馬券内に入れる1頭だと思います。

▲ソヴリンティ(熱発により回避)

3歳世代と言うことで考えれば当然この馬は怪物クラスという扱いで間違いありませんし実際めちゃくちゃパフォーマンスはすごいです。

ただ、唯一逆らうとしたらここしかないのではないかとも思っています。この馬の初の古馬との対戦がこのタイミングかつ、迎え打つメンバーのレベルが非常に高いからです。

やはり物差しにしているのはジャーナリズム。ジャーナリズムの前走パシフィッククラシックでフィアースネスに0.5秒差の2着と着順は悪くありませんが着差的にはしっかり負けており、斤量差が縮まる今回はさらに厳しい競馬になるのではないかと予想します。

そのレベル感から考えると、ソヴリンティが今回ここで通用するかは正直、微妙といったところです。絶対届かない!というわけではないのですが、絶対勝てる!と胸を張っても言えない、まさにやってみなとわからないという状態かなと思います。

それに2倍台の単勝オッズということであれば、切れるほどの自信はないものの本命は別から行ってみたいなという形ですね。

とはいえ前走のトラヴァーズSのレースを見るとあまりにも強すぎて笑ってしまいますし、勝ち時計も普通に優秀なので、ここもあっさりという結果になる可能性もあるとは思っています。

底を見せていない魅力もありますし、どんな走りをするか純粋に楽しみな気持ちはあります。

(その後熱発により回避となりました、残念です)

△フォーエバーヤング

去年のBCクラシック3着馬です。

今年2月のサウジカップではロマンチックウォリアーとの激闘を制し勝利し、この勝負根性には日本中が熱くなったことと思います。
今年も非常に大事に使われており夏は使わず。半年ぶりの復帰戦でまだ仕上がり途上に見えた日本テレビ盃でもしっかり勝ち切っており状態面での不安はないと思います。
ただ、去年負けているメンバーと3歳の最強馬が出てくる今回のレースで勝利するのは一筋縄ではなく、この馬が云々というよりは相手が強い、という話かなと思います。
リアルスティールの成長力に期待というところかなと思います。この舞台では既に3着にきている実績がありますし、芝系種牡馬でスピード豊かな血統というのはアメリカダートにマッチしていると僕は思います。

△マインドフレーム

前走スタート後の不利により競走中止となった本馬ですが、その前のスティーブンFでシエラレオーネに0.2秒差をつけて勝利している点で非常に気になる1頭です。このレースは1800のレースで今回距離延長になりますが、距離がこなせれば1発あってもおかしくない馬だと思います。

ハルケスステークスではベルモンドステークス勝ち馬のドーノックに僅差の2着に入っていますし自力はある1頭だと思います。

特にこのレースではドーノックの方がインを進んでいて、距離ロス的にはマインドフレームの方がありましたし最後の脚色を見るとややマインドフレームが詰め寄りながらのゴールとなっていて、距離が伸びても対応できるのでは?と思わせるものがありました。

中穴の馬の中ではかなり魅力がある1頭かなと思いますね。

☆アンティクエリアン

前走ジョッキークラブゴールドカップにて、2着のシエラレオーネと比べると経済コースを回っての勝利ではあったものの、直線ほぼ物見をして集中して走っていないように見える中での勝ち切り。

今回真面目に走れる保証は当然ないのですが、真面目に走り始めてからの脚色はシエラレオーネと変わらないように見え、馬券内にうまく行けば突っ込んでくるかもしれないという予想です。

若干前走はカラ馬の影響もありましたが大外枠からうまく内に潜り込んでいて、今回も大外とはいえ頭数が多いわけではないので過度に影響があるわけではないのかな?という気もします。

人気薄の中では魅力ある1頭だと思います。

☆ジャーナリズム

3歳世代でソヴリンティに続くNo.2がこの馬かなという印象です。

普通に強いです、普通に強いのですが前走パシフィッククラシックで初の古馬との対戦でフィアースネスにしっかり負けています。

直線の脚色を見ても、差が詰まる感じはなく着差以上の完敗という印象です。

今回さらに前走よりも斤量のハンデが縮まってしまうことを考えると、ここで逆転できる…のか?という気持ちに僕はなりました。ただ、3歳世代の中では実績を残し続けている実力馬ではあるので全く無視もできないな、という印象です。

回避となってしまったソヴリンティの分も頑張って欲しいなと思います。

バエザ

ペンシルバニアダービー馬なのですが、このレースにはソヴリンティもジャーナリズムも出ておらず、このような馬たちと走るとあと一歩届かないといった感じで今のポジションは世代3番手といったところです。

このレースでは手応え十分、最後は持ったまま楽勝といった感じで力が一枚上だった印象ですが、斤量も54.5kgと恵まれていましたし相手関係的には今回のBCクラシックでは一気に強化されるので、一筋縄では行かないだろうなという印象です。あとどうでもいいですが、このレースの実況女性なんですよね。日本でも中央競馬の女性実況が何かと話題を集めていますが、アメリカの競馬やオーストラリア競馬でも実況は基本男性ですよね、そう言えば。日本はジェンダー関係は遅れていると言われることが多いですが、この点だけは諸外国も変わらないなと思いました。

話を戻します、とはいえKYダービーも0.3秒差の3着にきていますし、それまでもジャーナリズムやソヴリンティに大きく差をあけられているわけではなくあと一歩届かないというレースが続いているタイプの馬なので相手なりに走れるとも捉えることができます。

伏兵系の中では可能性も感じる1頭です。

ネバダビーチ

4戦しかしておらず底を見せていない系3歳馬ではありますが、2歳〜3歳のいわゆる王道路線からは外れてしまっている別路線組。

確かにアメリカのダート中距離馬は層が厚いため、こういった別路線組でも強い馬はいるのですがそれにしても今回王道路線でピカピカのキャリアの馬たちの中でこの戦績の馬を積極的に狙うのは難しいかなあと思ったりします。世代No1は回避してしまいましたがNo2とNo3が来ている中で夏の上がり馬を狙うような感覚です。

世代戦ならまだ拾いたい気もするのですが、日本で言うとジャパンカップにダービーワンツー馬が来ている中で3歳の別路線組を狙います?という感じですかね…。

コントラリーシンキング

シエラレオーネのペースメーカーだと思います、まあごく稀にペースメーカーが残ってしまうパターンもあるのですが…基本は馬券から外すのがセオリーかと思います。


ジェイ

現役地方&海外馬主・競馬ライター

登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。

—最近の私–

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