今回はキャロットクラブ2023の1.5次募集馬13頭(地方馬含む)の評価を改めて一覧にしたいと思います。
よろしくお願いします。
※ジェイは最優先が当たったので、1.5次募集は参加できません。
No5 アヴェンチュラの22
基本情報
一口:15万円
父:ロードカナロア
母父:ジャングルポケット
母優先:有
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父ロードカナロアと母父ジャングルポケットの勝ち上がり率は33%と水準以下です。
ボトムラインは豪華なのですが、母系的に体質面は心配です。怪我や頓挫が多いファミリーです。
サイズは489kgとしっかりしているのはいいですね。
立ち姿を見るとアンバランスなほどトモがキュッと上がる特徴的な馬体をしています。
まだまだ成長途上でバランスが崩れているタイミングなのでしょうか?
後脚の可動域はかなり広いですね、トモがすごく上がっているのが気になりますがその分脚も長く見えて、ロードカナロア産駒っぽいずんぐりむっくり感はないです、母が出ているのでしょうか。
芝中距離ですかね?
前脚は内内に入ってくる形なので、体質が不安なファミリーの馬であることを考えると結構気になりますね。
飛節は右がブレが大きく左右差を感じました。
ローカナ産駒は晩成で緩い子が多いのでここは過度に気にしなくてもいいように思います。
No12 メリートの22
基本情報
一口:12.5万円
父:ドゥラメンテ
母父:リダウツチョイス
母優先:無
公表事項:開腹手術歴あり
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ドゥラメンテラストクロップです。
今年のラインナップを見ているとリバティアイランドの再来を目指しているのか、豪州系母馬との配合が多いですね。
ドゥラメンテは牡馬勝ち上がり率50%に対し牝馬勝ち上がり率は32%しか無いので牝馬は注意が必要です。
半姉ウィットサンデーは元出資馬でした。
OCD手術歴ありで追加募集でラインナップされ、追い切りは動いていたものの気性面の課題などもあり2戦惨敗、その後腰の骨折により競争能力喪失となりました。
気性面や体質面は気をつけたい一頭ですが、開腹手術歴ありとのことで、ちょっとこの時点で僕的にはリスクが大きく手が出ないです。
サイズ550kgと巨大ですね。ウィットサンデーも牝馬ながら500kg前後の馬だったので一族の特徴かもしれません。
歩様は大型馬っぽく重い感じがありました、半姉の募集時の方がキビキビしていて僕は好きでした。
No18 リラヴァティの22
基本情報
一口:10万円
父:レイデオロ
母父:ゼンノロブロイ
母優先:有
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レイデオロと母父ゼンノロブロイの組み合わせは2頭出走していますが勝ち上がった馬はいません。
レイデオロ産駒は結構ダート色が強い馬も多いのと、気性が難しい馬が多いので牡馬の方がスタッツ良くなるのかな?と予想しています。
どちらかというとパワー系種牡馬なので母系ではスピードをしっかりプラスしたいですね。
二代母シンハリーズとボトムラインは強力です。
463kgとサイズもいい感じですね。
歩様はいかにもレイデオロ産駒っぽくそこまでストライドの広くない歩様で若干ゆっくり歩く感じ。
この歩きの馬が去年の募集からレイデオロ産駒ではよくみられた記憶があります。
馬体的には距離あった方が良さそうですがストライド的にはマイル前後なのですかね?
歩きにあまり力強さがないのでもう少しキビキビしている馬の方が私は好きです。
飛節はブレが大きく緩さが目立ちます。
レイデオロ産駒は飛節緩い馬も、多いですね。
No24 マスターワークの22
基本情報
一口:6万円
父:ドレフォン
母父:ダイワメジャー
母優先:無
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母父ダイワメジャーとの組み合わせは勝ち上がり率67%とサンプル12頭とはいえ、飛び抜けた数値です。
コメントにもありますが、ドレフォン産駒は基本ダートなのですが母系が芝色強めなので、どっちつかずになる事は怖いですね。
僕は何度もこのパターンで芝でもダートでも勝ちきれない馬に出資してきました笑
サイズは444kgと初子牝馬ながらそれなりのサイズがありますが、立ち姿を見るとそこまでのボリューム感は感じず腰回りはまだまだ頼りない感じがします。
遅生まれなので今後の成長に期待です。
歩様を見ると芝っぽい柔らかさがありますね。
ディアデラマドレの22の歩様と比べていただければ本馬の柔らかさは感じていただけるのではないでしょうか?
踏み込みも深め、まずは芝1800っぽいですね。
関節柔らかいですが筋肉には一定の硬さもありそうなので成長してきたらダートに行くパターンでしょうか?
ナチュラルスピードも速めで背中の連動性も良いですし歩様は結構好きです。
飛節ブレも少ないですから早めの時期からいけそうですし、値段も安く面白いですね。
カタログの立ち姿が微妙だったので…となっていましたが歩様動画の方を見たら印象が大きく変わりました。
この子は出資候補には残しておきたいと思います。
ドレフォン産駒は運動神経がいい子が多いですね、いい種牡馬だと思います。
No30 フォルテピアノの22
基本情報
一口:5万円
父:ルヴァンスレーヴ
母父:フレンチデピュティ
母優先:有
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新種牡馬ルヴァンスレーヴ産駒です。
ルヴァンスレーヴ産駒は基本ダートで考えたいですが、今年の募集馬を見た中では歩きが柔らかく芝っぽい馬もちらほらいました。
芝ダート3:7くらいで芝で走る子も出てくるのではないかと予想しています。
ルヴァンスレーヴは現役時代、脚部不安がなければ芝を使いたかったという話もありましたしね。近親タスティエーラと聞くと、おお!となりますが本馬はダート色強めですしタイプが違うので、その幻影を追いかけるのはどうかな?と思います。
母は安定感のある子だしですが直子から活躍馬が出ていないのは少し気になります。
434kgなので小さくはないですが、ダート色強めなファミリーを考えるともう少しサイズが欲しかったのが本音です。
歩様は柔らかくて滑らかでこの子もいいですね?
さっきと同じ子見てるの?というくらいルヴァンスレーヴ産駒みんなよく見えます。
踏み込みに力強さがありキビキビしてるんですよね。
飛節の安定感もあります。
ただ右後ろが踏み込んだ時にちょっと外にぐらっとせり出すというか、若干違和感がある動きをしています。
脚が曲がっているのか、変なつき方をする癖でしょうか?
安価な馬ですし、後脚は怪我が前脚ほど多くないので目を瞑り堅実な走りを求めるのはアリかもしれません。
No53 キャンプロックの22
基本情報
一口:15万円
父:キズナ
母父:マイボーイチャーリー
母優先:無
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母父マイボーイチャーリーで出走したキズナ産駒はいません。
母父デインヒル系だと勝ち上がり率46%とやや水準を割りますが、そこまで悪くない組み合わせです。
キズナはさまざまな母系から活躍馬を出す優秀な種牡馬です。
当初は日高の繁殖ばかりでノーザン比率が低い種牡馬でしたがここ2−3世代はキズナの評価が上昇し、ノーザンでの種付けも急増しました。
牡馬の場合はパワーに溢れるダート馬やスピード馬場ではない芝で活躍する傾向があり、牝馬の場合は芝でキレる脚を使う傾向にあるので牡馬牝馬で考え方が異なる種牡馬です。
その点、本馬は牡馬で2月生まれながらサイズが425kgしかないのは気になります。
背は普通ですが、胸や腰が細いですかね?
そこまで馬体を見ると小さくも見えないのですが、、、。
キズナ牡馬の賞金上位馬は大型馬が多いので今の活躍傾向とは外れることになります。
ボトムラインを辿ると海外で活躍しているファミリーに辿り着きますが、母キャンプロックの直子の活躍が、例えばディープインパクト産駒の半兄ミッキーワンダーでも中央1勝止まりとやや物足りない気もします。
なんせ6000万円募集の馬ですからね。
歩様は、やはりそこまで小ささは感じずどちらかというとずんぐりむっくり系のキズナ牡馬っぽい雰囲気を感じます。
歩きもキビキビしていて、推進力があり悪くないと思います。
そのあたりが高額な理由なのでしょうか?
両前脚が少し内に入ってきているので前脚への負担は気になります。
飛節の安定感はあります、仕上がりは早いかもしれませんね。
個人的にはキズナ牡馬はサイズがある馬を狙いたいです。
No65 ローガンサファイアの22
基本情報
一口:9万円
父:レイデオロ
母父:ダイワメジャー
母優先:有
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レイデオロ産駒は結構ダート色が強い馬も多いのと、気性が難しい馬が多いので牡馬の方がスタッツ良くなるのかな?と予想しています。
どちらかというとパワー系種牡馬なので母系ではスピードをしっかりプラスしたいですね。
また、トモに緩さがある産駒も多いので、母系では早熟性のある血統を入れたほうがアベレージは高くなる気がします。
この仮説があっているとすれば、母父ダイワメジャーはかなりいいのではないかと思います。
本馬は牝馬なのでそこはややマイナスになりますが。
ただ、サイズが大きくなりそうな血統でありながらその割にサイズが433kgしかないのはややマイナスですね。
ダートに行くことも視野にサイズがある馬を狙っていきたいです。
…と思ったのですが本馬はどう見ても芝っぽいですね。
ダイワメジャーにもレイデオロにも似てない気がします。
歩きもキビキビしていてよく見えますし、シルエットはしゅっとしたしばちゅ距離っぽい雰囲気を感じます。
レイデオロ産駒の中ではかなり歩様をよく見せるタイプだと思いますね。
前脚は右前がオフセットですかね?X脚?どっちかわかりませんが曲がってますね。惜しい。
飛節はレイデオロ産駒らしくブレが大きく、あまり早熟タイプにはなれていないかもしれません。
きょうだい馬の成績を考えてもこの金額が妥当かどうかは冷静に考える必要がありそうですね。
ダート色のある母系(血統)に馬体が芝っぽい馬は個人的にはいい思い出がないです。
No66 アロマドゥルセの22
基本情報
一口:7.5万円
父:レイデオロ
母父:ディープインパクト
母優先:有
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レイデオロ産駒は結構ダート色が強い馬も多いのと、気性が難しい馬が多いので牡馬の方がスタッツ良くなるのかな?と予想しています。
どちらかというとパワー系種牡馬なので母系ではスピードをしっかりプラスしたいですね。
また、トモに緩さがある産駒も多いので、母系では早熟性のある血統を入れたほうがアベレージは高くなる気がします。
母父ディープインパクトについては、ウィンドインハーヘアクロスができるのですがこれは重くなりそうで期待されているほどの成功を収めるのかは僕は懐疑的です。
サイズが立ち姿からも小さく見えましたがやはり394kgと小柄ですね、母父ディープっぽさが出ている気がしますしそれがサイズにも出てしまったのでしょう。
歩様は柔らかさがありストライド広く綺麗に見えますが、遅生まれでもないですしこのサイズの馬はちょっと推奨しづらいですね。
No67 プルメリアスターの22
基本情報
一口:7.5万円
父:レイデオロ
母父:ゼンノロブロイ
母優先:有
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レイデオロ産駒は結構ダート色が強い馬も多いのと、気性が難しい馬が多いので牡馬の方がスタッツ良くなるのかな?と予想しています。
どちらかというとパワー系種牡馬なので母系ではスピードをしっかりプラスしたいですね。
また、トモに緩さがある産駒も多いので、母系では早熟性のある血統を入れたほうがアベレージは高くなる気がします。
2代母リリサイドとファミリー優秀で、半姉ココクレーターは1勝馬ながら重賞5着と能力の高さを見せています。
馬体はトモ高なのでまだ成長しそう、腰がひゅっと上に上がる感じで少しアンバランスですね、成長途中なのでしょうか。
サイズ406kgと小柄なので出資候補には入ってきませんね。
可動域は悪くないと思いますが非力さを感じますしトモの筋肉量がやはり足りていない気がします。
左前が曲がってますかね?球節から下が外に向いてしまっていてオフセット気味に見えます。
No68 ディーパワンサの22
基本情報
一口:10万円
父:レイデオロ
母父:ディープブリランテ
母優先:有
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レイデオロ産駒は結構ダート色が強い馬も多いのと、気性が難しい馬が多いので牡馬の方がスタッツ良くなるのかな?と予想しています。
どちらかというとパワー系種牡馬なので母系ではスピードをしっかりプラスしたいですね。
また、トモに緩さがある産駒も多いので、母系では早熟性のある血統を入れたほうがアベレージは高くなる気がします。
仲良くしていただいているでぃーぱさんの出資馬の産駒なので、ポジティブな要素を探して行きたいのですが、本馬の上の子もサイズが小さく本馬も現状402kgと小柄なのは辛いですね。
思い切ってナダルとか、大型化する種牡馬をつけてもらいたいなと思います。
本馬の馬体を見ると、やはり迫力不足ですかね?トモの容量も小さく感じます。
4月生まれなので、成長待ちですかね。ぐっと成長してくれると良いのですが。
飛節のブレはまぁ、普通くらいですかね?
No88 ペルレンケッテの22
基本情報
一口:7.5万円
父:ダンカーク
母父:ディープインパクト
母優先:有
コメント
ダンカークと母父ディープインパクトの組み合わせでは9頭出走で勝ち上がり率11%と正直厳しい数字です。
母父SS系に拡大するとサンプルは135頭になりますが、それでも勝ち上がり率20%ですから、相当厳しいです。
この配合スタッツの馬にキャロットクラブで3000万円出すのか?冷静に胸に手を当てて考えるべきだと思います。
地方行きでも仕方ないと割り切るくらいのノルマンディーで1000万円募集の馬なら話は別ですが。
きょうだい馬の中でもJRA勝ち上がりは1頭とやや厳しい数字。
遅生まれではありますが、馬体重も416kgとダート色が濃い父としては厳しい数字です。
歩きはキビキビしていますが、ダンカーク産駒は僕も昔くらいましたが、歩様詐欺=歩様だけはよく見せる馬も多いので注意が必要です。
ダートで活躍を考えるならもう少しサイズが増えないと厳しいのではないでしょうか?
飛節ブレも大きいですし歩きも安定しない感じがするので、推奨はしづらいです。
No93 パーフェクトジョイの22
基本情報
一口:18万円
父:ミスターメロディ
母父:ステイゴールド
母優先:無
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前提として1800万の地方馬は超高額なので、基本的に僕はスルーです。
地方馬に一口で行くなら、地方オーナーズで共有したいです。
新規入会時にマリンノートに出資して味わいましたが、わずか数戦で見限られるので、コツコツ戦って長く楽しませてくれる系の運用はキャロットではされません。
金額的にもシビアに重賞を目指せないとなったら切られると思ったほうがいいでしょう。この方針に合うかも考えたほうがいいと思います。
維持費も100口ですしミッドウェーにずっと置かれるので正直かなり高額なので、オペレーションとしては僕はありだと思います。
ミスターメロディ産駒は出来がいいんじゃないか?的な評判も小耳にはさむのでどんな馬か気になりましたが、405kgという馬体重を見て…となりました。
キャロットでどうしても地方馬に出資したい、ミスターメロディ産駒を持ちたいという熱い思いがある方以外はスルーが妥当かと思います。
No94 レーゲンボーゲンの22
基本情報
一口:18万円
父:レッドファルクス
母父:フレンチデピュティ
母優先:有
コメント
上に同じです。
1800万円の地方馬は超高額なので、それに見合った馬かはよく考えたほうがいいと思います。
重賞勝たないと、基本ペイできないです。
維持費もキャロットの場合ミッドウェーを使うので高いです。
コツコツプラス収支型のYGG的な運用はされませんから、それは肝に銘じて出資しましょう。
私の新規入会馬マリンノートは数戦で即引退になりました。
母高齢ですがボトムラインはすごいですね、半兄レインボーラインのレッドファルクス産駒の牡馬、普通に中央馬でもおかしくないです。
なぜ地方馬なんでしょうね?
4月生まれとはいえ、この馬もサイズが426kgしかないので厳しいですね。
地方馬で短い距離を戦うとなればサイズはマストで必要です。
よほどの思い入れがある方以外はスルーが妥当かと思います。
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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