様子見の末…2024年桜花賞馬候補!?DMM・キャリコの21に出資しました。

ジェイ
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どうも、ジェイです。

今回は私が様子見の末1口出資を行ったDMMバヌーシーのキャリコの21(牝2歳・父モーリス)について記事にしていこうと思います。

筆者自身、初となる”様子見の末の出資”を決めた理由についてお話をしていこうと思います。

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キャリコの21とは?

キャリコの21はDMMバヌーシーで募集されているノーザンファーム生産・モーリス産駒の牝馬です。

セレクトセールで9900万円で落札され、1口は2000口募集でありながら4.55万円と高額な馬です。

募集総額ではジェイの出資馬の中で最高額馬になります。

父モーリスはロベルト系種牡馬で、全体勝ち上がり率37%。

特筆すべき数字ではありませんが、ノーザンファーム生産馬のモーリス産駒に限ると勝ち上がり率は55%と非常に高い数字です。

しっかりと配合や育成をつかめているところが数字に表れていますね。

産駒は牡馬優勢で、牡馬の勝ち上がり率42.9%に対し牝馬の勝ち上がり率は30.9%です。

本馬は牝馬のため、ここは懸念点の1つでした。

一方、強く惹かれたのは母との配合相性です。

父モーリス×母父ディープインパクトはDMMバヌーシーの募集時のコメントによると、ノーザンファーム生産馬に限ると16頭中12頭が勝ち上がり、OP馬が3頭と素晴らしい成績です(募集時)。

現時点の全体で見てもこの組み合わせはサンプル55頭で現在42%で勝ち上がり、AEIは1.45とそれぞれ水準以上をマークしています。

同じ配合の牝馬ではエリザベス女王杯を制覇したジェラルディーナがいます。

牡馬ではファルコンステークスを制したルークズネストや、トゥーフェイスがいます。

また、母母モシーンのボトムラインも魅力的です。

特にモシーンの父Fastnet RockはオーストラリアでBMSランキング5位(執筆時)の大種牡馬。

オーストラリアにシャトルされているモーリスは、現地でデインヒル(Danzig)系の肌馬との配合で活躍馬を多数輩出し、G1馬も輩出しました。

日本ではまだこの組み合わせはサンプル数が多くないため爆発はしていませんが、前述したジェラルディーナもDanzig持ちと、これから日本でも注目される要素の1つになる可能性があります。

私はこの組み合わせは相性がいいと踏んでいて、モーリス産駒の豪州での活躍は、この組み合わせの良さに起因する部分もあると考えています。

モーリスの仕上がりの遅さをDanzigの早熟性で打ち消してくれるのかな?と思ったり。

まさに配合的には申し分ない組み合わせと私は考えます。

そして馬体、歩様についてもこのDMMの募集馬の世代で、この馬がNo1だと思っています。

木村厩舎も、ネガティブな意見もありますが、私はノーザンの関東厩舎としては最上位だと考えています。

シルク出資馬のセラドナイトもこの厩舎で新馬勝ちさせてもらっていますし、ロードの元出資馬ソレンニータは勝てませんでしたがしっかり向き合ってくれていて好印象でした。

戦略的な様子見

冒頭にも書きましたが、この馬は初めてジェイが様子見の末に出資を決めた募集馬です。

DMMバヌーシーの場合、キャッシュバック制度があり早く出資すればするほどキャッシュバック額が多くなります。

そのため、出資金額を少しでも安くするためには早く出資した方がいいのです。

それにも関わらずジェイは、最後の最も少額なキャッシュバックを受けられる期日”1月31日”まで虎視眈々と待っていました。

その理由をこの章では解説していきます。

①頓挫リスク>キャッシュバックの金額減

本馬は総額1億円に迫るような高額馬です。

調教が進むのを待っていたら、キャッシュバック金額が減り回収難易度はどんどん上がっていきます。

一方で、どんな素質馬や高額馬であっても育成中にケガをしてしまったり、体調が悪くなってしまったりして調教が進められなくなることがあります。

筆者の豪州共有馬だったホーリーシールの20はデビュー前に育成牧場で頭を他の馬に蹴られて死んでしまいました。

さすがにこれはレアケースですが、調教中にソエが出て小休止とか、熱感が出て調教ができない、なんてことはこれまでの一口馬主人生でイヤと言うほど経験してきました。

頓挫を克服し活躍する馬がいることも事実ではありますが、頓挫なしの場合に比べて活躍できる可能性は間違いなく下がります。

高額馬に出資すること自体がリスクなので、リスク因子は少しでも減らしたいという思いが働きました。

高額馬である本馬の頓挫リスクと徐々にキャッシュバック額が減っていくことを天秤にかけ、ジェイは見極められるギリギリまで様子見しようという結論に至ったのです。

どのみち高額なのでキャッシュバックの30%が20%になろうが、そう大した額ではないし、それよりも出資するかしないかの方が重要だと言う考えです。

少しドライな言い方になってしまいますが、出資前の育成途中で怪我や頓挫があれば、出資は見送ろうと思っていました。

②早い育成と繋ぎ

私はどちらかというと、こちらが様子見した理由の大部分を占めるかもしれません。

TwitterなどのSNSでキャリコの21の調教の進度が早く、絶賛コメントが並んでいることは度々話題になっていました。

早い時期から15ー15をやっていて、ノーザンファーム育成馬の中でも最も早いグループで進んでいました。

私ももちろんそれを嬉しく思いながらみていたわけではありますが、同時に不安も感じていました。

この馬の、馬体的な部分で唯一私が心配しているのは繋ぎが立ち気味であることです。

一般的に繋ぎが立っていると脚元への負担が大きいと言われています。

育成スピード×馬体の構造でケガリスクがあるのではないかと考えていました。

また、繋ぎが立っている馬はダート、寝ている馬は芝と言われますよね。

本馬は芝馬なのに立ち気味なので、より心配でした。

育成が早いことは早期デビューやクラシック路線を目指す上では必須ですが、諸刃の剣的な部分もあります。

育成が早いからこそ、最後まで様子を見てケガをしないことを見届けたいと思ったわけです。

決め手は?

それでも結局のところ1口出資することを決めたのは、なぜなのでしょうか?

これは仲間たちからの意見もあり、「やらない後悔よりやって学ぼう」という思いに至ったからです。

正直これだけの募集額になってくると回収するとなるとそれこそG1獲ってくれという話になります。

回収率的にはデータ的にもかなり厳しい価格帯です。

ただ、DMMの1/2000口に回収率を求めてもな…。

という思いも根底にあります。

400〜500口クラブや共有馬などは回収は当然意識しますし、出資判断する上での基準の1つになりますが、DMMは”採算度外視で夢を買うクラブ”として私は入会しました。

大きな夢を見られる馬か?という観点でもう一度キャリコの21を見直した時に、私はこの馬が桜花賞で駆けている情景をイメージすることができました。

実際どうなるかわかりませんけどね(笑)

夢を見せてくれる馬か?と言う問いに対しては、出資時点ではYesだと思います。

晩成傾向で成長力のあるモーリス産駒でこれだけ早めから動けているのは、素直に受け取れば大きなプラスだと思います。

私の出資馬一覧を見ていただければわかると思いますが、実はクラシックを意識するような馬はあまりいません。

これはクラシックを狙う馬は層が厚い上に、人気で募集額が高いのでコスパが悪いレンジだと思っているからです。

なのでこの馬はある意味”特別枠”です。

この馬がどうなるかは、今後の私の馬選びにも大きな影響を与えると思います。

走ったら最高!走らなかったらこれも勉強。

学びを得られれば、たとえ全く活躍できなかったとしても今回の経験は無駄にならないと思います。

特に今コメントでは絶賛されていますが、結局入厩してもっと速いところをやらないと、馬の本当の素質はわからないところもありますからね。

どっちに転んでもプラスや!くらいの気持ちでこれからこの馬を見守っていけたらと思っています。

活躍を期待する場所

この馬はジェイとしては珍しく、クラシックを狙う馬になって欲しいと思っています。

順調に育成が進めば6月デビューだと思いますので、2歳重賞〜3歳クラシックという黄金路線を歩んで欲しいなと期待しています。

特に距離は持たなそうなので桜花賞照準ですかね?

一方古馬になってからは、香港遠征やサウジドバイ遠征なども行って欲しいなと思ったりしています。

招待レースですから金銭的負担も少ないですし賞金は魅力的です。

また、父モーリス自身も香港での良績があり、母母が豪州血統であること、モーリス産駒が豪州で活躍していることなどを総合的に考えると適性的にはこの上ないと思います。

あとは、招待されるような成績を国内で残せるか、ここだけですね。

デビュー前から何言ってるんだと言う声が聞こえてきそうですが…。

デビュー前だからこそ妄想は無限に広がります。

この妄想ローテを考えるのも一口馬主の醍醐味の一つですからね。

出資者の皆さん、桜舞う阪神競馬場か、師走のシャティン競馬場でお会いしましょう。


ジェイ

現役地方&海外馬主・競馬ライター

登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。

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4 Responses

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  2. Thawnks for finally writig about > 様子見の末…2024年桜花賞馬候補!?DMM・キャリコの21に出資しました。 – サラブレッド研究所 / Thoroughbred Lab.

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