今回は日本で馬券発売があった香港チャンピオンズデー2024の3レースを振り返っていきたいと思います。サムネ画像や挿絵は撮影・提供 HAN Daesoo氏です、ありがとうございます。
ほやほやのうちに振り返り、来年の予想に、生かしましょう!
雨により?極端な馬場が出現
ライブ配信でも触れましたが、とにかくこの日のシャティン競馬場は極端なトラックバイアスがありました。
降雨の影響によるものだと予想されますが(日本では稍重発表)とにかく前が止まらない。インが伸びる。
最後の直線で外から差し脚を伸ばすのはかなり難易度が高いのではないか?と1Rから見ていて強く思いましたので、予想は当日事前からは一部変更し、とにかくイン前にポジションを取れる馬を上位評価としました。
今回は能力がある馬よりもこのポジションを確保できる馬が好走すると見込み、実際その予想はかなり当たりました。
シャティン競馬場では普段から、どちらかというと前が有利な傾向があるような印象があるのですがここまで極端なトラックバイアスは出現しにくく、良馬場であれば差しもしっかり決まる競馬場です。
直線も430mと十分な長さがあるコース形状で、差しが決まるのも理解できます。
特に海外競馬ではトラックバイアスを私は予想の際に非常に重視しているので、今回は自分が買いたい馬のオッズにかなり旨味があることが多かったです。
また、日本馬については洋芝の稍重は日本の重馬場(札幌なら稍重)くらいだと思っていたので、ヘビーな馬場で、日本でも苦しんでいる馬は軽視する形にしました。
短距離馬の層の厚さ
まずチェアマンズSPから振り返りましょう。
このレースはそもそも、前有利な舞台。それに加えて今日の馬場を考えれば前に行ける馬を狙うのが定石、日本馬勢は苦しい競馬になるだろうと予想していました。
結果的にビクターザウィナーとカリフォルニアスパングルが前でやり合ったことで、ある意味漁夫の利的にインビンシブルセージが持っていったレースとなりましたがこのレースを見ていても、今日はやはり前目にいることがすごく大事だなと感じましたね。
また、3着にムゲン。この馬は条件戦レベルながらいい走りをしていた馬で、好走時軽いハンデを背負っていたこともあり私は高く評価できませんでしたが3着に入りました。この条件戦でさらに重い斤量でムゲンに勝利していたのがこの後チャンピオンズマイルで出てくるレッドライオンだったのでこれは狙わない手はありませんでした。
11頭中10番人気と超人気薄でしたしね。
また4着馬フライングエースも重賞未勝利ながら馬券内に迫っており、5着のハウディープイズユアラブも重賞未勝利馬。
このあたりの条件戦しか勝ち鞍がないような馬でもこのレベルのレースで掲示板内に入ってくることを考えると香港スプリント界の層の厚さを痛感します。
王者ゴールデンシックスティ破れる
次は荒れたチャンピオンズマイルです。
ゴールデンシックスティは調整過程での不安は囁かれていましたし、重馬場がダメじゃないか?という見たては僕もありました。とはいえ、この馬は規格外の馬なのでそれでもねじ伏せて有終の美を飾るのかな?と思って見ていたのですが、結果はなんと4着。
レース後陣営は馬場を敗因として挙げていたようで、香港の一流馬とはいえ重馬場経験が少ない戦績の馬は、来年以降も過度に信頼しすぎない方が良いかもと感じました。
シャティンというか香港でそこまで集中して雨が降り馬場が悪くなくケースがそもそも少ないため、重馬場経験が少ない馬が多いんですよね。
今回のレースはなかなか日本オッズ的には荒れたレースでしたが、雨の時はこう言った絶対王者が倒れることも想定し広めに買うのもいいのかもしれません。
2着に入ったレッドライオンが前に出して2番手で競馬をしたのは見事だと思いました。
今日の馬場傾向を読みきっての価値ある2着ですよね、ライブでかなりこの馬を推していたのでそれにより的中した方が多かったようで嬉しい限りです。私はワイド軸にして的中しましたが、馬連や3連複にできなかったことを後悔しています。
日本馬も意地を見せる
クイーンエリザベス2世カップ、こちらは勝てはしなかったものの日本馬が意地を見せましたね。やはりマイル以下と2000mではかなり勢力図が変わってくるな、という印象です。
ここまでのレースを見ていれば圧倒的な前有利はわかっていたと思うので、岩田騎手が逃げの手に出たのは上手いな!!と思いました。近くの枠にそこまで主張しそうな馬が少なかったこともあったとは思いますが、まさかハナを切るとは思っておらず、これはいい意味でやられたなと思いました。
向正面の逃げの手応えを見てこれは馬券内残るな…と思いながら見ていましたね。
逆にプログノーシスは出遅れさえなければ…と感じるようなレース。
とはいえ、幅が広くてスタートが切りやすいと言われる香港のゲートで、スタートが上手な川田騎手でもゲート出られなかったというのは、純粋にこの馬の現時点の能力なんだろうなと思います。
穴馬で推していたハッピトゥギャザーが僅差の4着で悔しい思いをしましたが、やはり地元G3勝ち馬くらいの馬でも、十分掲示板内に届くので、現地馬もしっかり全頭チェックしないといけませんよね。
また、ヒシイグアスが5着に残っているのも要チェックポイント、重い馬場がいいわけではないと思うのでやはりこの馬は香港の馬場があうのだろう、という印象を受けます。日本での戦績が悪くても香港ではまだまだいける馬ですね。
おわりに
こんなに雨が降ることは珍しいかもしれませんが、、、
・雨が降ったら有力馬で重馬場実績なしは疑う
・強烈なトラックバイアスが発生していないか確認
・条件戦レベルの地元馬をあなどることなかれ
今回の学びはこの辺りでしょうか?香港は今後も日本で馬券発売があるレースが多いと思いますし時差も少なく楽しみやすいですね、またライブ配信も行いたいと思いますので、海外競馬ライブの時はお集まりいただけると嬉しいです。
ちなみに次は、ケンタッキーダービーです。
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
No responses yet