3万円でオーストラリア馬主に！？驚安のリアルスティール産駒を共有しました。

模擬レースへ

トゥルーフェアリーはオーストラリアの中條厩舎所属のリアルスティール産駒の2歳牝馬（デビュー前）です。

南半球では8月に加齢されるので、もうすぐ3歳になります。

オーストラリアでは、「トライアル」や「ジャンプアウト」と呼ばれるいわゆる模擬レースで競馬の実戦経験を積んでからデビューするのが一般的です。

これらの模擬レースはデビュー前の新馬だけではなく、休養明けの既走馬も出走することがあります。

模擬レースは、ここを1回使ってすぐレースに使おうという馬から、数回模擬レースを使って放牧に出そうという馬もいて、仕上がりが全然違う馬が同居します。

ガンガン追わないこともしばしばありますので、着差や着順あくまで参考程度です。（それでも馬主心理としてはドベで回ってくるとちょっと心配になりますけどね）

【オーストラリア馬主】共有馬リッチシャンパンの初のジャンプアウトを現地観戦した結果…？

話を戻しましょう。

トゥルーフェアリーは、3歳のオークス路線を目指すとアナウンスされている牝馬なので、ものすごくデビューを焦っているわけではありませんが、早めに競馬を使うことで馬が競馬を学んで成長することも期待できます。

厩舎での追い切りで、ある程度スピード能力がありそうだと中條調教師も自信を持っているようで、ついに模擬レースとなる2023年6月16日（金）にCoffs Harbourで行われた800mのトライアルに出走することになりました。

模擬レースの結果は？

トゥルーフェアリーのレース映像はこちらから確認できますので、ぜひご覧ください。

馬番10番がトゥルーちゃんです。

映像を見ていただいたらわかると思いますが、大出遅れをかましております。

この時には「あちゃー」と頭を抱えたましたし、殿で回ってくるだけになるかなと思いました。

トゥルーのゲート練習の映像もレポートで過去にいただいており見ていましたが、その時もあまりスタートがはやくなさそうで「大丈夫かな？」と心配していました。

その時の予感が的中してしまいました。

トゥルーの母父のハイシャパラルはサドラー系のスピード豊富なBMSでリーディングも上位ですが、気性が悪い産駒が多いことにも定評があります。

リアルスティール産駒も中條厩舎では「うるさい馬が多い」らしく、ここはこれから大人になっていってくれるといいなと思います。

さて、大出遅れをかましたトゥルーちゃんでしたが、そこからはかなり希望の持てるレース運びでした。

スピードに乗ってからは前との距離を詰めて、最後の直線では各馬そこまで追われていないものの、しっかりと末脚を使ってほぼ４角最後方から5着まで脚を伸ばしました。

一緒に走ったのは、経験豊富な古馬もいたのですが今回出走した2歳馬5頭の中では2番目の入線だったということです。

先頭の馬から着差も6馬身ほどですからそこまで離されていませんし、かなりこの馬への期待度は高まった1戦でした。

鞍上の益田騎手のレース後のコメントでも、いいスピードを持っていてこのままレースに行っても大丈夫と前向きな発言がありました。

ジョッキーの生の声が直接映像で届くのは、豪州馬主ならではの楽しさで一口馬主ではなかなか味わえないですよね。

今後について

中條調教師からのレポートでは、今後さらに模擬レースを重ねて経験を積ませるか、それとも実戦デビューへと向かうか、休養させるか検討するということでした。

能力があることは確認できたが、全体的に幼さが感じられたので回復状態を見ながら考えるとのこと。

本来この馬は血統的にも800mは短すぎで、2000m前後が適性レンジだと思います。

そんな中でもいいスピードを見せたのは大変大きな収穫だったと思います。

ゲート練習をして、実戦では好スタートとまではいかないまでも、不利がない程度のスタートを切れるようになって欲しいと思います。

実は地方馬主、一口馬主、アメリカの一口馬主と勝利を重ねてきましたがオーストラリア馬主は未だ未勝利です。

この馬が豪州初勝利をプレゼントしてくれるように期待して応援したいと思います。

一口3万円ほどの馬でこれだけの能力がある牝馬を共有できたのは本当にいい買い物だったと思います。あとは無事に今後の育成が進み、オークス出走が現実のものとなればこれほど嬉しいことはないですね。

がんばれ！トゥルーフェアリー！

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