【全頭回顧】過去から学べ!!3歳世代出資馬10頭の戦績と出資理由を徹底分析 byジェイ

ジェイ
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どうも、ジェイです。
今回はジェイの3歳世代(20産)の出資馬全頭を振り返り、今後の出資に生かしていこうという記事を書いていきます。
身をもって体験した失敗談や成功談から、皆さんの一口馬主ライフに少しでも有益な情報があれば幸いです。

全体所感 

私の3歳世代の大テーマは、さまざまなクラブでさまざまなタイプの馬に出資し、学びを得ようというものでした。

この世代は私の一口馬主としてのキャリアでは3世代目になり、この世代からシルクキャロットDMMと3クラブ新たなクラブに入会するなど、一気に勢力を拡大した世代でした。

まずはいろんなところでいろんな勉強と経験をして、今後への学びを得られたらと思った次第です。

前置きが長くなりましたが、全体の数字を振り返っていきます。

一口馬主DBの集計によると20産の勝ち上がり率は40%と一口馬主ではほぼ標準並でした。

出資回収率指標は47.9%ですね、これから活躍すると期待できる馬たちも数多くいますから、まずは100%回収を目指して頑張ってもらいたいところです。

特にヴァナルガンドとミスティックロアには期待しています。

ちなみに比較のために1つ上の19産も調べてみたところ、ロードヴァレンチの大活躍により世代回収率は279.6%、勝ち上がり率も50%と優秀でした。

拡大初年度とはいえ、19産より勝ち上がり率が落ちてしまったのは情けないの一言。

募集馬検討を公開している身として、ここは真摯に受け止めないといけないなと思った次第です。

一応、キャロットクラブについては入会した初年度なので、馬選びが実質できていないというところも1つ打率の下がったポイントとしてはあります。

さらに、この3歳世代の結果によっても現在の検討内容は当時とかなり異なっていますので、今と全く同じ馬選びはしていないことも付け加えておきます。

さて、ここからは、活躍できた馬、活躍できなかった馬をそれぞれ分解し、何が良かったのか、何が悪かったのかを振り返っていきたいと思います。

全頭分析 

2勝馬 

・ミスティックロア(DMM) 

3歳世代のエースです。アロゲート産駒で母系も良く、1歳時にゆるさはあったものの大柄でパワーがありそうな馬体、歩様に惹かれて出資しました。

DMMの2000口でなければ高額馬なので出資できなかったかもしれませんが、DMMはこのような高額でなかなか400口〜500口では手が出せない馬やハイリスクだけど一発ありそうな馬に出資するためにやっているので、ズバリハマったと思います。

3歳世代で唯一重賞挑戦(レパードS)し1番人気を背負うも惨敗してしまいました。

立て直してまた大きな舞台で戦ってほしい1頭です。気性は怪しいですがとりあえずオープンまでは行ってもらわないと、、、と思っています。

募集時から思っていましたが前脚の出し方が若干怪しく(確か左前だったかな?)怪我しないかだけ、ちょっと心配です。

1勝馬 

・ヴァナルガンド(ノルマンディー)

準エース箱の馬、暗黒世代と言われるノルマンディー3歳馬の中で執筆時点で回収率ランキング2位の馬です。安価な馬で父シビルウォーでうっとなりましたが、(勝ち上がり率11%とかです)母系がいいことに加えて、母高齢ながら馬体や歩様がとてもよく、サイズもある牡馬だったので出資を決めました。

非会員でも歩様見れますので良かったら見てみてください、ダート馬ですが後脚がしっかり伸びて、踏み込みがとてもいい馬です。

1勝Cでも連続して2着に入るなど堅実な走りを見せていますし、走破タイムは3勝Cのタイム級の時もあるくらいなのでオープン入り目指して頑張ってほしい1頭です。

ロードと違い頭打ちになった時にノルマンディーは地方転入できるところもいいなと思います、長く付き合える1頭になればいいなと思います。

こういう馬をノルマンでは狙っていきたいですね、今年もデアリングタクトより、ヴァナルガンドのような馬を僕は探していきたいと思います。

・ソワドリヨン(シルク)

夏競馬でギリギリ勝ち上がってくれました、歩様よくサイズもあり、ハーツクライ産駒で母高齢ながら血統もいいし、よく出資できたなと思いました。

母高齢ゆえなのか、鼻出血がありデビュー遅れるなど頓挫はありましたが最後は鋭い末脚で勝利を決めてくれました。1勝Cでどんな走りを見せてくれるか楽しみです。

成長力のある父なのでここから馬がしっかりしてきて、さらに伸びてくれればいいなと思います。

・セラドナイト(シルク)

なぜこの馬が1次で満口にならないの?と思っていました。

確かに、ダート血統で牝馬に出ているのはマイナスではあるかもしれませんが、父メンデルスゾーンの母系は超優秀なファミリーできょうだい馬に北米No1種牡馬のイントゥミスチーフがいる良血ですから期待感がありましたし、半兄コパノキッキングと母の飛距離もありそうだったので一般で出資しました。

結果的に新馬戦で勝利を収めるも、その後が鳴かず飛ばずになってきていて、今苦しんでいる1頭です。

やはりダートをこなすには450kg未満とサイズが足りず、芝で走るにはスピードが足りずという感じになってきている気がします。

ダート牝馬にいくにしてもせめてサイズがある馬にしたほうがいいよな、と改めて痛感した1頭です。

募集時から極端に小さかったわけではないのですが、この馬はあまり増えませんでした。



未勝利馬(地方継続) 

・ウィズアットダンス(ノルマンディー)

中央では主に短距離のレースで出走し4着1回、5着2回と随所にいい走りは見せるものの1勝が遠かった馬です。

ダート短距離で掲示板に2回入った後に骨折が判明、地方ファンド継続となりました。

本馬は、岡田スタッド産駒のマツリダゴッホ産駒の成績が良いことやノルマン所属馬のマツリダゴッホ産駒の勝ち上がり率や募集額超過率が優秀だったこと、またその中でも、本馬はマツリダゴッホ産駒の好走配合に合致する母系だったため出資を決意しました。

懸念点としてはサイズの小ささがありましたが募集時に420kg程度と成長して400kg台中盤になってくれればと思っていたのですが、増えるどころか出走時は390kg台〜400kg前後と、馬体重に非常に苦しんだ1頭でした。

育成中は440kg前後まで増えるのですが入厩してレースに出てくる頃には390kg台になっているんですよね…馬体減りすぎだろ…とは思いつつもそれだけ気性的に食いが細くなるのか、ストレスでガレてしまうのかよくわかりませんがいくら配合が良くてもサイズが小さい馬はやっぱり厳しいなという学びになりました。

また、本馬は小型馬故に歩様の軽やかさやリズム感がよく見えたのですがこれはサイズが小さい馬特有のよく見せる馬の一種だったのかなとも思っています。

思い返せばこの馬は初子の牝馬で小型な馬なので今の自分なら出資していないかもしれません。

とはいえ小さい体ながらたくさん走って頑張ってくれましたし、地方でファンド継続になるのでまずは中央復帰目指して頑張ってもらいたいと思います。

骨折中なので、休養中にサイズが大きくなって覚醒しないかなぁ〜と密かに願っています(笑)

1000万円を下回る募集額の馬ですでに募集額の大半を回収しているため、ぼちぼち元気に走って楽しませてくれたら嬉しいですね。

未勝利馬(引退)

・アズライトムーン(シルク)

これはマジで誤算でした。最優先を使い2口出資した馬で、乗っていただいた方には本当に申し訳ないことをしました。

サトノダイヤモンド産駒初年度で、好馬体の産駒や歩きがいい産駒が多く成功を確信していたのですが蓋を開けてみたら見掛け倒し系がおおかったですね。

本馬も歩きの動きはとても良かったと思いますが、上手先生曰く胴伸びが良い牝馬は相当トモに力がないと身体を使いこなせないということです。

それを聞くと本馬はまさに身体を持て余していた1頭だったのかなとも思います。

配合的には米国系のスピード血統を母系に入れる形で、ダートとどっちつかずになったら怖いけど父父ディープを考えるとこの配合はハマるのでは?と分析して出資を決めた側面もあります。

結果的には4着、5着、9着、13着とどんどん着順が悪くなり4戦で引退。

デビュー戦はあわや勝利か?というレース運びで勝ち上がりは正直大丈夫だろうと思いました。

4戦目の13着の時には道中で手応えが怪しくなり、レース後に骨折が判明しました。

これはかなり悔しいです、新種牡馬は難しいなと感じるとともに牝馬で中長距離体型で可動域がめちゃくちゃ広くて一見よく見える歩様も要注意だなということを学びました。

あとはやはり母系ダート父系芝だと、適性迷子になってしまうリスクは結構あるなと思いましたね、特に牝馬は。

・アジャスタブル(シルク)

この馬はキャンセル募集で当選した馬だったのですが、ジャスタウェイ産駒の好走傾向の配合を抑えまくっていたので決闘だけで選んでしまった節がありました。

今の僕なら、まずこの前脚の馬は選ばないと思います。

というよりこの馬から学んで、この歩様の馬にはもういかないと思います。この馬はジャスタウェイ産駒らしくものすごく外弧歩様の馬でした。

父似でええやん、くらいに思っていましたが、全然良くありませんでした。

実戦でも追い切りでも速い脚が全く使えないんですよね。

正直言ってシルクにもこのレベルの馬っているんだな…というレベルの馬でした、スタートから全く追走できず画面外系でしたね。

2戦で引退となりましたが、外弧歩様もあれだけきつくなるとスピードがかなり落ちるんだなといういい学びになりました。

・シラーヴァイン(キャロット)

新規入会用の馬なので、この馬の未勝利引退は仕方ないです。

370kg台ではまともな調教もできないですし、実際追い切りでも動けず、実戦でも全く競馬にならずに引退となりました。

SSクロスのキツさが悪いほうに出たのかなと思います。

メロディーレーンは例外中の例外なんだと、胸に深く深く刻み込みたいと思います。

サイズ至上主義者となった現在の私の一助になった馬です。

・ウィットサンデー(キャロット)

この馬は結構いい線いくのではないかと思っていました。

追い切りでもかなり動けていて新馬戦は1番人気で横山武騎手を背負って出走した馬です、結果は他の馬に怯えたのか、突然失速して惨敗でしたが。

追加募集馬で、ミッキーアイル産駒はそこまで評価していませんでしたが馬体サイズがあり歩きも力強かったのでOCD手術歴は無視して出資を決めました。

ただ、蓋を開けてみたらわずか2戦目で骨折が判明し引退、生死を彷徨うほどの重大な怪我でした。

この馬は力を発揮できれば少なくとも未勝利で引退するようなレベルの馬ではなかったと思うのでただただ残念です、これも競馬の難しさですよね。

OCD手術歴はほぼ関係ない、とはいいつつもやっぱり体質的な弱さもあるんじゃね?と思わずにはいられなかった1頭です。

まあデータ的には勝ち上がり率はそう変わらないので、気にしなくてもいいのかもしれないですけどね。



・クルチェット(DMM)

この馬はDMMバヌーシーの僕の中の個人コンセプト、ピンパーな馬か高額で400口とかではてが出ない馬にいこう、というものの中の、ピンパー枠の馬でした。

母クルソラで母系がしっかりしていて、サトノアラジン産駒もここまで微妙な結果になるとは当時は思っておらず、希少的に難しい一族なのでサイズも募集時にそこまで大きくなかったですしどっちに出るかわからなかったですが、一発HRならクラシック路線も目指せるのではないか?と思いました。

育成時はラヴズオンリーユーに似てるだか似てないだか、そんなコメントも出てましたがあれはどこに行ったのでしょうか?(笑)

結果的には、馬体重も増えず苦しみましたし、そもそもキレる脚もなく芝ダート中距離短距離とさまざま条件を変えても好走できず、追走が一杯一杯という馬でした。

まぁでもこの可能性があることは見込んでDMMでの2000口での出資にしたわけですから、この結果は受け入れるしかないのかなと思います。

サトノアラジン産駒は蓋を開けてみたら5割以上がダート馬。

ダート母系でパワー系牡馬の方が普通に良かったですよね。

芝母系の小柄なキレタイプの牝馬は逆を行きすぎてました。

出資当時はそのデータはわからなかったワケなので仕方ないんですけどね。

ここまで初年度や2世代目の種牡馬はほぼ滑っていて、先見の明マジでないなと思いました(笑)おとなしく既存の傾向が見えている種牡馬で勝負した方がいいのかもしれません。

その他

・マリンノート(キャロット・地方馬)

キャロット新規入会用の馬です。

地方馬の牝馬でサイズがない+高額という時点でまあ厳しかったです。

一縷の望みとしてこの馬が一気にデカくなってデビュー時470kgで迎える、とかだったら希望もありましたがそこまでの成長もなく、気性も悪くわずか4戦でファンド解散となりました。

維持費も100口なので高いし、ミッドウェイ使うから預託費も高いし、数もあんまり使わないしあっという間に見切られるし、地方馬の運用としてこれはちょっとないなと思いました。

この運用で地方高額馬に出資するなら、安い馬仲間内で共有するか、地方オーナーズでやった方が僕は楽しいですね。

重賞勝てないとペイできないような運用です。

プラス収支を目指したい方やぼちぼちたくさん走って維持費だけは相殺してくれ、という地方競馬あるある運用ができないので普通に辛いです。

今後への学び

新規入会ようだった馬もいるため仕方ない部分もありますがやっぱりサイズ小さい馬ってかなり厳しいなというのを痛感した世代でした。

もちろん、サイズがあっても勝てなかった馬もいますが、成長を見込んで出資した馬もことごとくデカくならず、なぜか僕の出資馬で成長しないんですよ。

これPONさんに話したところ、「ジェイさんすでに完成してる馬が好きだから、もう伸びしろあんまりない馬に出資してるんじゃないですか?僕の出資馬はめっちゃ増えますよ」と言われました。

確かにそうかもしれないなと思います(笑)

ということは、僕がいいと思う馬はそんなに伸び代ない可能性がありますから、募集時くらいの体重で出走になってもOKと思える馬を選ばないといけないなと思いました。

また、牝馬に関しては歩様の可動域が広く踏み込みが深くてもトモの筋肉量がないとだらっとした馬になってしまい、勝負どころで脚が使えない馬になるんだなというのも今回学びました。

ここは要修正ですね。

あとは初仔牝馬、これはやっぱり筋肉量的な部分もあり難しいなと感じました。

初仔感のない筋肉隆々の馬体なら問題ないんでしょうけどね。

この世代を振り返ると血統手動で選んだ馬が鳴かず飛ばずで、血統よりも馬体歩様を重視した馬が戦績を残しています。

もちろん血統も重要ですが、この結果を受けて22年産馬はこれまで以上に馬体歩様を重視した出資を行なっています。

こうして前の世代の結果を振り返りながら、少しずつ自分の馬選びをアップデートしていけたらと思い明日。

赤裸々に失敗談も語っておりますので私の身銭を切った経験から、読者の皆さんが少しでも学ぶ要素があれば幸いです。


ジェイ

現役地方&海外馬主・競馬ライター

登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。

—最近の私–

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