【一口馬主のリアル】どうなる?中央未出走、ノルマンディーのゴールデンシーカーがまた頓挫… byジェイ

ジェイ
ジェイ
どうも、ジェイです。
今回はノルマンディーの出資馬ゴールデンシーカーについて記事にしていきます。
よろしくお願いします。

ゴールデンシーカーとは?

ゴールデンシーカーはノルマンディー所属の4歳牡馬で、父はジョーカプチーノです。

SSの3×3と濃いクロスを持っていて体質面の不安を感じながらも筋肉や歩様を気に入り出資しました。

結果的には骨折などの頓挫により中央デビューはあきらめ、3歳時に出走することは地方でもかないませんでした。

明け4歳となり、所属先の園田競馬で3勝し中央復帰となり、いよいよ中央競馬のでの走りが見られると楽しみにしていたのですが…。

相次ぐ頓挫

今年6月に畑端厩舎に入厩し、いよいよ中央デビュー戦への準備が整ったように思われました。

7月23日の1勝Cという具体的な番組も示されたのですが、入厩中に右前の歩様が乱れ、検査の結果原因は不明なものの浅屈腱のあたりに触診反応があり大事を取って休ませるとの見解が示されました。

※関西馬なのになぜ茨城のブルーステーブルに出されているかは謎ですが

地方で4戦していたので、まあ少しくらい休むのは仕方ないか、もともと体質弱い馬だし…。とこの時は思っていました。

その後ブルーステーブルで調整され、ゴールデンシーカーは8月23日に再度入厩しました。

今度こそ中央初戦を迎えてほしいと願ったものですが、右の飛節の内側がぼんやり腫れているといきなり不安な更新。

レントゲンなどで異常はないようですが、その後の更新で左前を中心に跛行。

右前も違和感があるとのことで再びブルーステーブルに放牧になりました。

獣医師に見せても原因はわからないとのこと。

右トモも筋肉を痛めているようにみえるし、体のいろんな部分が痛いように見えるというコメントでした。

強い追い切りをする前の段階でここまで問題が見つかってしまうというのは、やはり体質面が相当厳しい馬なのかもしれないなと思うところです。

それでも中央1勝Cで勝ち負けできるような卓越した能力を持っていたらいいと思うのですが、これだけ頓挫が続くと出資者としてはかなりがっくりくるものはあります、、、未出走で4歳の地方デビューまで待ったわけですからね。




調教師が悪いのか?

SNSや掲示板などを見ていると、畑端厩舎に入ったとたんに故障していて、厩舎が悪いとするコメントが散見されます。

現地取材をしているわけではありませんし、更新コメントと地方馬主をしていてお話を伺う中での肌感覚にはなりますが、私はこの論調は違うと思います。

なぜなら、2度の入厩時で2度とも、そこまで強い負荷をかけられていない中で頓挫しているからです。

この更新コメントを見る限りの強度の追い切りで怪我をしていたら、どの厩舎に入っていてもケガしていると思います。

それとこれは憶測の域をでませんが、実際入厩して即座にケガをしているというわけではないのではないか?と思います。

地方の時なのかその前からなのか、外厩でなのかはわかりませんがゴールデンシーカーは慢性的な痛みや故障リスクを抱えてしまっていると推察するのが自然でしょう。

もうあと3か月で5歳になる馬ですから、これとは付き合って走っていくしかないのかなと思います。

同じ馬を見ても獣医師によって見解が違うことや、育成場所や厩舎によって「大丈夫」「休んだ方がいい」の判断見解は分かれることが多いです。

地方であれだけ使えていたのになぜ中央では使えないんだ?と思われる方もいるでしょうが、中央では状態が怪しくて放牧に出しておきたいような状態の馬でも、地方だとガンガン走らせるということは普通にあります。

実際、ロードで全治3か月と診察され骨折引退となった馬がその1か月後に地方で普通に走っていたこともありましたしね。これは極端な例かもしれませんが。

畑端厩舎は、違和感があるので大事を取って休ませようとしてくれているのでしょう。

これは、正解かどうかはぶっちゃけわかりません。

明確な正解はないと思います。

結果的にこの時期休ませたおかげで5歳時に活躍できたということになればこれは正解ですし、少し無理をしてでも使ってみたら、そのまま問題なく活躍できたということであればこの判断は不正解になります。

ただ、パラレルワールドには行けませんからこればっかりはわからないんですよね。

一番近くで馬を見ているプロが判断していることなのでここは信じるしかないなと思いますが、2歳の若馬ではないということは今後を考えるうえでの1つのポイントにはなるのではないかと思います。




五体満足な馬はほぼいない

競走馬はアスリートです。

いろいろな箇所に痛みや怪我リスクを抱えながら馬は走ります。

獣医師でEVO代表の上手先生もおっしゃっていますが、プロ野球選手やプロサッカー選手と同じように、競走馬もどこかしらに痛みやリスクを抱えながら、それと付き合いながら競馬をしていきます。

ゴールデンシーカーは特に体質が弱い馬だと思いますが、そうでない丈夫な馬であっても体のどこかに懸念を抱えている馬は、実際は本当に多いと思います。

「馬は基本的に五体満足なんだ」という感覚は地方馬主や海外馬主になっていろいろ話を聞く中で見事になくなりました。

ゴールデンシーカーはなかなか難しい局面になっていますが、うまくリスクと付き合いながら最大限活躍してくれることを祈っております。


ジェイ

現役地方&海外馬主・競馬ライター

登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。

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