【種牡馬分析】レイデオロ×母父ダイワメジャーは鉄板説 ~DMMレイデラルース勝ち上がりから~

ジェイ
ジェイ
どうも、ジェイです。
今回は血統と馬体を組み合わせた種牡馬分析記事になります、よろしくお願いします。
どちらも中途半端な知識なので、初心者の方でも読みやすい、いい塩梅の浅い内容になっていると思います(笑)

レイデラルース勝利

DMMバヌーシー所属のレイデオロ産駒の牡馬、レイデラルース(非出資・母カンデラ)が2023年9月17日の中山2Rで差し切り勝ちを決め、勝ち上がりを決めました。

出資者の皆様おめでとうございます。

撮影:ヤスホークスさん

さて、今回はフォロワーさんの中で出資されている方も多いレイデラルースについて募集時の情報を分析し、今一口馬主の間でも人気が下がり気味になっていて、購入しやすくなっているレイデオロ産駒のねらい目について考察していこうと思います。

過去にM石さんと合作でレイデオロ産駒を見限るのはまだ早すぎますよという旨の記事(ちょっと要約しすぎだけど)も投稿していますので、よかったらぜひこちらもご覧ください。

レイデオロ産駒のカギは”緩さ解消?”

私は、競馬の専門家ではありませんが、これまで募集馬検討で2年間、レイデオロ産駒を見てきた中で、産駒に大きな共通点を感じています。

それは、”緩い”産駒が非常に多いということです。

また、気性面がうるさい産駒が多いというところも共通点としてはあるのですが、これは

・更新コメントで気性面の不安が出ていない馬

・気性が穏やかな母系の馬

・歩様動画やツアーで落ち着きのある馬

・牡馬

などを選びましょうくらいしか言えることがないため、ここはこのあたりで止めておきます。

さて、レイデオロ産駒のカギは緩さ解消と銘打ってみましたが、これは本当に大事なポイントなのではないかと思います。

というのも、他の種牡馬と比べてもレイデオロ産駒は相当緩さの度合いが大きいと感じるからです。

晩成傾向があるのは必ずしも悪いことばかりではありませんが、日本では未勝利戦終了の3歳9月までに勝ち上がっておくことが非常に重要です。

レイデオロ産駒の緩さは仕上がりの遅さに直結し、かなりのディスアドバンテージになるのではないかと考えます。

もちろん緩いままでも能力で勝ち切ってしまう馬もいるため、緩い=ダメではないところが競馬の難しいところではあるのですが、全体傾向を見ると緩さが解消してカチッとしてきてから活躍し始める馬は多いと聞きます。

そのため、キャロットクラブの全頭分析で書いていたのは”母父ダイワメジャー”がいいのではないか?という記事です。

これは母父ダイワメジャーのレイデオロ産駒、レイデラルースが勝ち上がるより前に執筆した記事ですので、勝ち上がり馬はいないと書かれています。

ダイワメジャー産駒の特徴としてはサイズが大きく馬体が締まっていて、緩さがあまりない馬が多く早期から活躍できる産駒が多いですよね。

このダイワメジャーの早熟性が上手くレイデオロ産駒の緩さを打ち消せば、そこそこ早めから活躍できるのではないか?と思っていました。

また、レイデオロ産駒の特徴として手先が重くスピード不足に陥りそうな馬もチラホラいます。

血統的にもSSを持たない種牡馬ですから、母父ダイワメジャー(SS)でマイラー的スピードを注入するという意味でも、アベレージは高くなるのではないかと私は思います。

レイデオロ産駒はSSなしの方がいいという考えの方もいらっしゃるようでここは意見が別れるところですがね。




母父ダイワメジャーはニックス?

ここで要注意なのは、母父ダイワメジャーならニックスなのでなんでもOKです!

ということではなく、ダイワメジャーのカチっとした締まりが産駒にしっかり伝わっていることを確認したうえでGOした方がよいということです。

ここ最近の私の考えは、”ニックスとは馬体に現れる”というものです。

例えばディープインパクトのニックス血統といえば、何を皆さん思い浮かべますか?

ストームキャットやアンブライドルズソングなど米国系の血統が代表的なニックスとして挙げられていたと思いますし、その配合を含んだ後継種牡馬は数多くいますよね。

では、なぜこの2つがニックスなのか?

それは種牡馬ディープインパクトの唯一と言っていいほどの弱点である”産駒の小型化”を補う要素があったからではないかと私は考えています。

ストームキャットやアンブライドルズソングはどちらも馬体サイズが大きく、その子供にもその豊かなサイズを伝えることが多かったですよね。

それが合わさって、柔らかさやスピードを持ちながらサイズもある産駒が生まれ大きな舞台で大暴れしたのでしょう。

なので極端なことを言うと、母父ダイワメジャーのレイデオロ産駒でもその馬がゆるゆるならニックス的恩恵は受けられていないと言うことになりますし、ディープインパクト産駒はもう募集に出ることはありませんが、ストームキャットやアンブライズソング持ちでも小型に出てしまっていたらこれまた、恩恵を受けられていないと評価せざるを得ないということです。

話を戻します。

レイデラルースの募集時を確認したところ、サイズが470㎏とどっしりしていていいなと思ったことに加えて、レイデオロ産駒特有の飛節の緩さがほとんどないところが目を惹きました。

横からの歩様もスムーズで、特別目を惹くほどではないと僕は感じましたが綺麗な歩き方をしていますし、前脚もいい意味で気になるポイントはありませんでした。

つまり、レイデラルースは募集時からダイワメジャーや母由来の早熟性がしっかり伝わっているように思えるんですよね。

母カンデラも2歳夏デビューで初戦3着と早熟性を示していますし、それがちゃんと産駒に伝わっています。

この考察に至った大きな要因の1つとして堀田さん著の競馬サイエンス 生物学・遺伝学に基づくサラブレッドの血統入門 (星海社新書) の一節がありますので、少し紹介します。

それは全兄弟でも遺伝的な同一性は約50%だという内容でした。

※この理由が気になる方はこの本をぜひ読んでみてください

確かに、ディープインパクトとブラックタイドは血統表は同じですが、競走時の成績は大きく違いますし、産駒の傾向も全然違います。

これは結局、同じ血統表でも約50%は違う遺伝情報を親から受け継いでいて、産駒にもその違う遺伝情報をもとに伝えるためです。

つまり何がいいたいかというと、母父ダイワメジャーであってもその早熟性が必ずしも産駒に伝わっているとは限らないわけです。

これが自分が狙っている馬が、求めている形質を受け継いでいるのか、産駒をしっかり見て判断する方がいいと私が強く感じた理由です。

また、これはダイワメジャーの血統要素的にどうこうという話ではなく馬体がカチッとして早熟性のある血を入れましょうということが主題なので、必ずしもダイワメジャーである必要はないと思います。




「馬体で判断できないよ」という人のために

飛節の緩さや馬体の緩さをご自身で判断できる方は、判断していただければいいと思います。

しかし「母父ダイワメジャーの早熟性が出ているかなんて、歩様や馬体見てもわからないよ!:という方も読者の中にはいらっしゃると思います。

そういった方のために、もう1つだけ確認ポイントをお伝えします。

それは母の競走成績です。

母父ダイワメジャーということは、母はダイワメジャー産駒です。

その母が、いつデビューしてどういった戦績だったのか、特に2歳~3歳春まであたりの競走成績を見て早期から仕上がっていた馬だったのかを確認するといいと思います。

これは、先ほどの遺伝の話ではないですが(隔世遺伝もありますがこれはいったん置いておきます)まずもって母にダイワメジャーの早熟性が伝わっているかを馬体歩様以外の部分から確認することができます。

また、募集馬の上に兄弟馬がいる場合は兄弟馬のデビュー時期や戦績も確認しましょう。

特に晩成傾向にある種牡馬がついている兄弟がいる場合は戦績要チェックです。

これでこの母が産駒にどの程度早熟性を伝えられているのかがわかります。

おわりに

今回はレイデオロ産駒における私の考え方を伝えさせていただきました。

なんだか半分くらい、今時点での私の血統と馬体論の解説になっていたような気もしますが…。

レイデオロはデビュー済み産駒数が少ない中の分析なので、来年の今頃はまったく違うことを言っていてもお許しください。新種牡馬分析なんてそんなものです(笑)

緩さ解消以外にも、レイデオロ産駒は気性という難題を抱えてしまっている馬も多いので、募集馬としては選ぶ難易度が高い種牡馬であることは間違いないと思います。

レイデラルースも勝ち上がれましたが、勝ち上がったレースもゲート入りを嫌がっていましたし気性は結構怪しい感じですよね。

ただこのあたりは特にノーザンが2年目3年目は育成のコツをつかんでいって改善する可能性もあります。

そうなった場合、ノーザンと非ノーザンで成績が大きく異なる種牡馬になる可能性もありますので、4~5年目産駒を狙おうと考えてらっしゃるかたは、そのあたりの数字もぜひご注目いただければと思います。

色々御託を並べましたが、レイデラルースが大活躍したら勝ち上がった時からこのような見解を披露していたということで、私の株も若干上がるような気がするので出資馬ではありませんが僕も血眼でレイデラルースを応援したいと思います(笑)


ジェイ

現役地方&海外馬主・競馬ライター

登録者4500人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。

—最近の私–

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