今回はノルマンディーOC所属馬で3歳世代のエース格である出資馬ヴァナルガンドの1勝Cのレースについて記事にしていきます。
よろしくお願いします。
サムネイル画像は@perosuke_stableさんに提供いただきました。ありがとうございます。
善戦マンとなっていたヴァナルガンド
ヴァナルガンドはシビルウォー産駒の3歳牡馬で、ノルマンディーOCの3歳世代では獲得賞金、回収率ランキングともにトップクラスの活躍馬です。
出資馬のクラブを牽引する活躍は嬉しいですが、まだ1勝Cにいる馬が3歳世代のエース格とはなんともクラブとしては寂しい気もしますね。
ヴァナルガンドはこれまで4回1勝Cに挑戦していて、2着3回4着1回で走破時計もいいのですがあと一歩及ばない競馬が続いていました。
ハナ差の2着だったこともありこのクラス通過の目処は立っていたのですが、なかなかその時が訪れずもどかしい気持ちでした。
時計的には3勝C並みで走っていたこともあったため、大きく心配することはありませんでしたが、この馬はオープンまで行ける馬だと思っているので早くその階段を駆け上がっていってほしいとも思っていたところです。
久々の実戦へ
ヴァナルガンドは6月17日の1勝Cへの出走を最後に、放牧に出ていました。
約3ヶ月ぶりの実戦となったワケですが、クラブ更新を見るとそこそこ時計的には動けているように映るものの、調教師のコメントからは体調面的に万全ではないような口ぶりがありました。
暑さが苦手なのか、久しぶりで仕上がりきっていないのかその理由はわかりませんが、1つ使ってからの方が仕上がって良くなるのかな?と思うような経過でした。
ヴァナルガンドが出走したのは2023年9月17日に行われた中山6R。
休み明けの中、単勝1.2倍複勝1.0倍と圧倒的な支持を集めたのは正直驚きました。
(いやいや、そこまでの信頼感はないと思うけどな…)
と心の中で思いつつ、側から見ていると圧倒的1番人気なんて勝って当たり前だと思ってしまいますが、これまでの経験から圧倒的1番人気で勝つことの難しさも重々承知していたので期待と不安が入り混じった復帰初戦となりました。
レース結果は?
ヴァナルガンドは良いスタートを切ると、ハナ争いに多くの馬が参加する中内側から、ハナを主張します。
ラップタイムを見ても400mは11.1とかなり速く脚を使わされました。
ここまで序盤に脚を使って、普段走っているマイルより200m長い1800m持つのか?と言う気持ちもありました。
ただ、中山ダート1800mはロードヴァレンチも得意としているコースで私としては勝手知ったるコースなのでこの舞台が圧倒的に前有利であることはよくわかっていました。
※同日中山11Rラジオ日本賞ダート1800mに出走したロードヴァレンチにアベック勝利を期待しましたが、出遅れて終わりました(泣)
その後前半ほぼ単騎逃げ状態になれて、800m、1000mと続けて13秒台のラップを刻んで息を入れることができたことはかなり大きかったと思います。
「このままゆったりと行ってくれれば問題なく勝てるな」と思っていたのですが流石にそうはいきません。
ホウオウプレシャス騎乗の丹内騎手が捲りを仕掛けてきて、ヴァナルガンドは2番手追走となりました。
しかし、戸崎騎手も落ち着いており4角出口から手応えがなくなったホウオウプレシャスを交わすとぐんぐんと伸びていきます。
リチャが外側からついて上がってきたので、楽勝とはいきませんでしたがしっかりと半馬身逃げ切ってゴール。
嬉しい2勝目となりました。
2着のリチャと3着のフミチャンは6馬身離れていて後ろを大きく離す競馬でした。
半馬身差の勝利ではありますが、仕上がり途上であったことや走破タイムの良さなどから、2勝Cで頭打ちになる馬でもないと思います。
何より、序盤で脚を使って中盤に捲りもしかけられてペースアップされた中でも、上がり最速タイでまとめているのはこの馬の能力の高さを示していると思います。
東京ダート1600mはスピードが求められる特殊な舞台ですが、中山ダート1800mは小回りコーナーの上手さや先行力が求められる舞台だと思っています。
2つの舞台で力を出せる本馬は、やはり能力があると言うことなのだと思いますね(親バカ)
おわりに
ヴァナルガンドは父シビルウォーで半兄ニホンピロアワーズという血統です。
特にニホンピロアワーズの戦績を見ていても、ヴァナルガンドも古馬になってからの成長力があるのではないかと期待せずにはいられません。
サイズがダート戦線の一線級と対峙していくには小さいのでそこは一抹の不安ではあります。
レースを使いながら、斤量が重くなる来年に向けて、もう一回り大きくなってくれたらいいなと思いますね。
それにしても勝ち上がり率が出資当時11%と正直かなり厳しいスタッツだったシビルウォー産駒、かつ総額が安い馬で活躍してくれると、とても嬉しいですね。
ノルマンディーOC会員としては、ある意味理想的な馬に巡り会えたと感じています。
僕がノルマンディーを続ける理由は、ノルマンでこういう渋いけど走る馬を見つけて楽しみたいからなんですよね。
このような素晴らしい馬に巡り会えて感謝ですし、大きな頓挫なくここまで育成を進めてくださっている厩舎スタッフや牧場関係者にも感謝です。
とはいえ、まだまだ1勝Cを勝った段階で道半ばでありますから、まずは次の2勝C、そしてまた次の3勝Cと駒を進めていってくれることを期待したいと思います。
次も頼むぞ、ヴァナルガンド!
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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