【全頭分析】ノルマンディー2023年1次募集馬検討 ~No16 ライムスカッシュの22~ byジェイ

ジェイ
ジェイ
どうも、ジェイです。
連載でノルマンディーオーナーズクラブ2023年1次募集の募集馬全頭を1頭ずつ分析していきます。
評価はあくまでもジェイの個人的主観によるもので、競走成績を保証するものではありません、出資は自己責任でお願いいたします。

はじめに

この度はサララボの代表ジェイが連載するノルマンディーOC2023年1次募集馬検討記事をご覧いただきありがとうございます。

ノルマンディーOCの会員でもある私は、今年はシルクHC、DMMバヌーシー、キャロットクラブの3クラブで全頭分析記事を当サイトで執筆、掲載しています。

今の所出資馬の主な活躍馬は…

・ロードヴァレンチ(マーチS4着)

・ミスティックロア(レパードS出走)

・ヴァナルガンド(2勝C)

・リレーションハート(地方2勝・個人共有)

となっていて、18産から参入したノルマンディーOCではヴァナルガンドが最も活躍しています。

基本的に忖度なしなので、厳しい表現となってしまう馬もいることを先にご了承ください。

あくまでも個人の見解ですので、出資判断は自己責任でお願いいたします。

また、多くの頭数を分析する関係上、1頭あたりのコメントがどうしても薄くなってしまいます。

「この馬についてもっと詳しく聞きたい」という場合は、募集期間中にYouTubeLIVEを予定していますのでそちらでご質問いただければと思います。

ジェイは募集時、血統スタッツ、サイズ、馬体・歩様、厩舎などの要素を軸に検討しています。

今回の連載ではその中でも主に、血統、サイズ、馬体歩様について記載していく予定です。

執筆、投稿作業など全て1人で行なっているため誤記載や誤字等ありましたら優しくご指摘ください。

何卒お手柔らかにお願いいたします。




No16 ライムスカッシュの22

基本情報

父:ゴールドシップ

母父:キングカメハメハ

馬体重:469㎏ 

体高:156.0㎝

胸囲:175.0cm

管囲:20.5cm

血統

ゴールドシップ産駒の牡馬勝ち上がり率は37.5%です。

ゴールドシップ産駒は重賞馬出現率は牝馬の方が高いため、フィリーサイアーという印象が強いのですが、実は牝馬より牡馬の方が6ポイントほど勝ち上がり率は高くなっています。

一方、ゴールドシップ×母父キングカメハメハの組み合わせでは11頭が出走とサンプル数不足は否めないものの、勝ち上がり率27%と水準以下になっています。

母父キングマンボ系に拡大すると勝ち上がり率35%と水準程度にはなるのですが、それでもステイゴールドとキングカメハメハのような好相性とは現状いえなさそうですね。

タイプ的にもあまりキングカメハメハのようなゴリっと筋肉量を増すタイプの配合よりは、ひゅっと細い馬体でも平坦な芝で活躍するような配合の方が現状打率は高いような肌感覚はあります。

ただ、DMMバヌーシーで募集された岡田スタッド生産馬のレジェンドシップなんかは、ゴリゴリ系の馬体の馬でちゃんと勝ち上がったので、このようなタイプの馬も今後伸びていく可能性は十分あるかと思います。

母ライムスカッシュは未勝利馬。中央のダート1700mなどを中心に走りましたが大敗続きでした。

産駒は5頭(21産含む)で半姉アランチャータが中央3勝を上げています。アランチャータはダート1400ー1200mで勝ち上がっていて、ライムスカッシュの22とは随分適性レンジは異なりそうです。

一方、地方馬ではありますが半兄クフィールは名古屋や笠松の重賞に出走していて、笠松の重賞では2着に2度きていることから、一定の競走能力は示していると言えると思います。

ただ、産駒もここまでダート寄りになっているところは気になるところで、ゴールドシップ産駒は基本的に芝で考えたいですから、ここが適性迷子にならないかは心配なポイントの1つとなると思います。




馬体・歩様

5月生まれと遅生まれながら、サイズがしっかりあるのはいいですよね。

生まれつきから考えるとひょっとしたら狙い澄ました配合ではなく、うまく受胎しなかったためのストッパー的起用だったのかもしれませんが、ゴールドシップ産駒できょうだい馬の成績がこれでもセレクションに出してきたということは相当この馬に自信があったのではないかと思います。

血統的に中途半端な感じで出てくると心配だなと思っていましたがシルエットを見ると、そんなにキンカメが出ているというかゴリっとした感じではなくどちらかというとゴールドシップっぽい感じの馬だなという印象を受けます。

歩様を見ても、見学ツアーの周回展示では正直手先が重そうに見えてあまりよく見えなかったのですが、公式の歩様動画ではキビキビと、そしてぐんぐんと歩いていてなかなかいい雰囲気を感じます。

周回展示ではやる気がなかった日だったのでしょうか?歩様動画を見ると別馬のようです。

この馬は踏み込みの深さや滑らかさもさることながら、背中を大きく使って歩くところも特徴ですよね。

腰が上下に動きすぎじゃないか?と思うほど、イスラボニータ産駒とかサトノクラウン産駒みたいなふにゃっと系の種牡馬産駒のような柔らかい動きをしていますね。

この動きを見ると基本は芝なんだろうなと思いますし、岡田社長が「これだけしっかりしたゴルシ産駒牡馬がこの値段はお買い得だと思うんだけどな〜」と呟いていた理由はなんとなく掴めた気はします。

個人的にはもう少しトモがパンとして筋肉量が多い馬が好きですが、トモが甘い産駒が多いゴルシ産駒ではこれは通常運転なのかなとも思いますね。

飛節安定感は普通くらい、安定しているという感じはないですね。

一方で、かなり気になったのが前脚です。

牧場見学の時も思いましたが、この馬左前も右前も内にかなり鋭角に入ってくるので、前脚負担はかなり大きいのではないかと推察します。

芝で走ることを想定するとこの脚向きはちょっと苦しいような気がします。

特に左前がかなり内に刺さっているので、左前怪我しないといいなと思います。

総評

僕は怪我リスクが高い馬は基本的には避ける傾向にあるので、この前脚の芝馬には出資は難しいかもしれません、これで問題なく行けたら「よかったですね」とはなりますがこのリスクを僕はとれないですね。

こうして数々、ドゥラメンテ産駒の活躍馬をスルーしてきた実績がありますので、あまり気にしすぎなくてもいいのかもしれませんが、この連載でお伝えしている通り、ノルマンが得意としない芝中距離かつ、前脚に不安がある=数使えない可能性がある馬をノルマンディーで狙うべきなのか?というところはよく考えた方がいいのではないかと思います。

ライムスカッシュの22がどうのこうの、というよりはこのクラブで狙うべき馬なのだろうか?というところです。

僕は基本的に数使える馬とダートで潰しが効く馬を狙いたいので、僕の出資候補には入ってこないかなと思います。

ゴールドシップ産駒は種付け料を考えたらかなりの高額馬だとは思いますが、そのぶん横からの歩きの良さなど魅力もある1頭だとは思いますので、前脚リスクを織り込んで出資をするという選択肢はありなのではないかと思います。


ジェイ

現役地方&海外馬主・競馬ライター

登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。

—最近の私–

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