今回はノルマンディーOC2023年2次募集の全頭分析記事です。
募集馬検討にお役立ていただければ幸いです。
※成績を保証するものではありません、出資は自己責任でお願いします。
No42 マダムストーリーの22
一口:2.7万円
父:レイデオロ
母父:ストリートセンス
体高:154
胸囲:177
管囲:19.0
体重:455
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レイデオロ産駒牡馬としてはかなり破格のお値段と言って良いでしょう。
産駒デビュー前から予見していた通り、レイデオロ産駒で勝ち上がっているのは牡馬ばかり。
執筆時点で牝馬勝ち上がりはいません、これは気性面で難しい馬が多いので牝馬は競馬をできるようになるまで時間を要する産駒が多いのかも知れません。
本馬は牡馬なので、今の活躍傾向には当てはまりますね。レイデオロ産駒は緩さがあり晩成の子が多そうなのでノルマンとの育成を考えると母系で早熟性をプラスしておきたいところです。
地方未勝利の半姉は大井で2歳11月デビュー、地方馬としては少し遅い方ですかね?とはいえ2代母ファミリーからホッコータルマエが出ているので、この価格帯の馬のブラックタイプとしてはなかなか見どころがあると思います。
サイズは少し管囲がサイズの割に細いので脚元はやや心配です。
立ち姿を見るとひょろっとしていて、筋肉量が足りないような印象を受けますね。
繋ぎはやや長めに見えます、やはり脚元は少し心配です。歩かせてみると写真で見た通り、やはり全身の筋力というか、バネ感のある歩きではないと私は感じました。
全体的に幼さが目立ちます。これはこの子だけでなくレイデオロ産駒全体の特徴です。3月生まれでこの時期の動画なので夏の募集とは本来完成度が違うはずですので、その辺りは冷静に分析する必要がありそうです。
可動域も硬めでコツコツ歩くタイプ、これは典型的なレイデオロ産駒の特徴なので、よく捉えるならしっかり父の特徴を受け継いでいるとも考えられます。
縦から見た時の飛節ブレは少なめでしたし、前脚も縦から見た時に大きく気になる点はありませんでした。
No43 ラタンドレスの22
一口:2.8万円
父:ダノンバラード
母父:エンパイアメーカー
体高:155
胸囲:179
管囲:21.0
体重:512
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ダノンバラード産駒牡馬の勝ち上がり率は43%と種付け料や繁殖の質を考えると、とても高い水準です。
クラシック出走率も4.8%と水準よりかなり高い数値となっていて、早熟性や飛距離も期待できます。
母父エンパイアメーカーとの組み合わせでは1/3頭が勝ち上がっています。
これはややサンプル不足な気がします。
ダノンバラードは安価な割に活躍する産駒が多く、いつか出資したいと狙っている種牡馬なのですが、なぜか私の入っている一口馬主クラブの募集馬はインブリードが濃い馬が多く、それ故にこれまでご縁がありませんでした。
そしてこの馬もUnbridledの3×3と強めのインブリードを持っています。
Unbridledクラスが前に出てくると大型化してダート色は強くなりそうですね。
実際本馬はクラブ馬ラタンドレスの初子ですが、既に500kg超えの雄大な馬体を誇っています。
この母系はずーさんも記事で取り上げていましたが、ノルマンディー の誇る名牝シュヴァリエと同じファミリーで、3代母はサファイヤS3着のタニノクリスタル。
近親にはハギノアレグリアスも出ていてダート系の活躍馬が出る素地も持っています。
インクロスに目を瞑ればなかなかいいですね、母は数使えたタフな馬です。
そのタフさを受け継いでくれていれば…と思います。
馬体を見るとフレームが大きく容量の大きいトモが目につきます。まだ立体感がなくのっぺりとしていますがね。
肩の筋肉は発達していていい感じですね。
歩様の可動域はちょっと硬めですがダート念頭なら悪くないと思います。
もう少し大腿筋膜張筋が張ってくれると個人的には好みなのですが…という感じです。そこがゴリっとしていたら申し込んだかも知れないな?と思う1頭です。
飛節安定感もまずまずですし、前脚も特に気になる点はありませんでした。
No44 ルトルヴェールの22
一口:3.8万円
父:ミッキーロケット
母父:ステイゴールド
体高:156
胸囲:178
管囲:20.0
体重:438
コメント
ミッキーロケットの牡馬勝ち上がり率は19%とかなり厳しい数字です。
母父サンダーサイレンス系だと勝ち上がり率22%まで上昇するものの、それでも依然として水準以下の数字です。
馬体や母系面から出資できる要素を探していくことになるかと思います。
2代母のファミリーからG1馬アルフレードが出ている他、3代母のファミリーにはサクラバクシンオーが居るなど、ボトムラインはかなり豪華です。
しかし、母も未勝利ですしこれまで半姉3頭で中央未勝利、地方1勝ですから中央募集のこの価格帯の馬としては物足りない気がします。
この枝がミトコンドリアの変異で枯れてしまっているのかはわかりませんが、ちょっとこの戦績とこの父でこの金額を出すかは冷静に吟味したいところです。
サイズは極端に小さいわけではないですがやや小柄、これは母父ステイゴールドが出ているかも知れませんね。
歩様を見てもやはりコンパクトな馬体で、トモに馬力を感じません。
芝でビュッとキレるタイプかも知れませんがね…。
歩様の柔らかさは普通くらいですかね?可動域も通常くらいかなと思いました。
飛節は右がややぶれ気味。
前脚は少ーしだけ右前の蹄が外に向かいますが、これは許容範囲内だと思います。
小型馬のキレるタイプの馬は僕はぶっちゃけ判定できないので、このタイプは手を出しづらいですね。
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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