ノルマンディーオーナーズクラブ2022年産4次募集全頭分析を行っていきます。
見解は全てジェイの私見です。出資は自己責任でお願いいたします。
ジェイの主な共有馬はトゥルーフェアリー(G1オーストラリアンオークス・G1ヴァイナリースタッドS出走)ドーンエクスプレス(川崎2勝)リレーションハート(門別・大井各1勝)出資馬は、ロードヴァレンチ(オープン)ミスティックロア(オープン)ヴァナルガンド(2勝C)ベストミーエヴァー(スイートピーS3着)などです。
モトヒメの22
マツリダゴッホ
(ショウナンカンプ) 牝 5/2 鹿
岡田スタッド生産
全兄はクラブ所属の中央2勝馬ワザモノ(重賞出走歴もあり)
ワザモノの募集時の歩様動画はこちら
血統
マツリダゴッホ産駒の牝馬勝ち上がり率は22%と水準以下です。
しかし、マツリダゴッホ自身が岡田スタッド生産馬であるため良い繁殖をつけていることや、あたり配合を掴んでいるようでノルマンディーで募集されるマツリダゴッホ産駒の勝ち上がり率は全体平均+10%ほどとなっており、ノルマン×マツリダゴッホは積極的に狙っていきたい組み合わせです。
馬代金もマツリダゴッホ産駒は基本安く設定されているので回収率的にも優れている馬が多数出ています。
2023年にマツリダゴッホは種牡馬引退しているため産駒を見ることも少なくなっていくと思いますので、今回は貴重な機会と言えると思います。
母父ショウナンカンプとの配合では、9頭が出走しており勝ち上がり率は44%と種牡馬スタッツを考えるとかなり高い数値となっています。
AEIは脅威の2.01となっており、大変優秀な組み合わせと言えそうです。
マツリダゴッホ産駒は短距離に出ることが多いため、サクラバクシンオー系のスピードをさらに注入してスピードで圧倒するような配合が良い作用をもたらすのでしょうか?
9頭のサンプルの中から、オープン入りしたカルリーノ、中央3勝のディアゴッホ、そして本馬の全兄ワザモノが中央2勝と3頭が中央複数勝利を挙げており、カルリーノに関しては1億円以上を稼いでいるので飛距離も期待できます。
一方、上述の3頭は全て牡馬であり、本馬は牝馬であることはやや気になるポイントです。
5月生まれだったのでサイズが小さかったが、ここに来てグッと成長して…というパターンだと面白いと思うのですが、まだサイズが小さいようであれば小柄な牝馬で短距離路線を戦うと考えるとなかなか、難しい戦いになるかもしれません。
筆者の出資馬で小柄な牝馬のマツリダゴッホ産駒であるウィズアットダンスも、父由来の気性の難しさから体重維持に苦労し、中央では掲示板内に入れたものの勝ち上がりは叶わず、地方からの出戻りを今目指しています。
本馬はどの程度馬のサイズがしっかりしているのかは、しっかり確認したいところです。1歳馬ではなく2歳馬の募集なので、ここから伸びしろを求めるのはやや酷ですからね。
血統スタッツ的にはかなり面白い1頭です。
馬体・歩様
まずサイズがしっかりしていていいですね、この時期の募集で遅生まれなので小さいことを予想していましたがいい意味で裏切られました。
立ち姿はトモのトップラインがもう少し盛り上がると綺麗だなと思いつつ、筋肉の締まり感などは良いですよね。
中臀筋もはっきりわかるくらい盛り上がっており、大腿筋膜張筋も発達して見えます。
横からの歩様も推進力があり、背中の使い方もまずまずよく見えますね。
この値段でこれだけ歩ければなかなかお買い得ではないでしょうか?
トモの左右差があるのか、後脚が若干びっこ感がある気がするのが気になるものの、ワザモノの募集時と見比べても(当然時期が違う差はあるものの)遜色ない動きをしているのではないかと思います。
飛節も安定していますし、前脚も綺麗に見えます。
880万にしてはかなりいい馬ですね。
総評
1つ2つ勝ってコツコツ楽しみつつ回収を目指すにはいい馬なのではないかと思います。なんで4次募集なんでしょうかね?
私も正直これなら出資してしまおうか?とかなら前向きに考えたのですが、私の今の一口のテーマはコツコツ回収型より一発大物型を探そう、なのでそこに立ち返り出資は見送る方向で考えています。
今までのコツコツ系の馬も欲しい!というモチベーションの時であればこの馬は申し込んでいたと思います。
更新コメントを見ると8月には移動できそうなのでうまくいけば秋、普通に行けば年内デビューは間に合うと思います。
マツリダゴッホ産駒は本当は夏の北海道シリーズで強いので2歳の北海道シリーズを使えないのはややマイナスですが、十分価値上がれるポテンシャルはある馬だと思います。
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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