どうも、ジェイです。
今回は、大人気YouTuberおしウマ!!グリさんとのコラボ記事Part2です。
毎年回収率100%以上を叩き出しているグリさんに、オッズとの向き合い方を通じて競馬でプラス収支を出す方法というテーマについて語っていただこうと思います。
それでは対談記事をどうぞ!
そのオッズは”妥当?”
ジェイ:前回に引き続き登録者数1.2万人の大人気YouTuberで競馬ライターとしても活躍されているおしウマ!!のグリさんにお越しいただきました、よろしくお願いいたします。
グリ:よろしくお願いします!
ジェイ:前回の記事をご覧になっていない方はまずはこちらをご覧くださいね。
ジェイ:さて、競馬を予想する上で避けては通れないのが馬の勝算に対して「オッズが妥当かどうか」の判断だと思います。グリさんはこの競馬のオッズというものとどのように向き合われていますか?
グリ:オッズを考える前に、まず自分の的中率を確認しましょう。
読者の皆さんもインターネットで購入している方は履歴を、そうでない方は1日の馬券の的中率を試しに計算してみてください。
長年やっていて、僕の場合だと大体20%~25%くらいです。
「20%=5回に1回的中」ということは、常に5倍以上のオッズの馬券を買っていればプラス収支が続くということですよね?
回収率を意識してオッズを見ながら買うということはそういうことかなと思っています。
仮にとある2点が10倍のオッズなら、どちらも買えます。
そうなると合成オッズは5倍という考え方です。僕は常にこう考えて馬券を買っています。
3連複のフォーメーションなどで多めに点数を組んだ時には、フォーメーションを展開してみるとオッズの足を引っ張る人気の組み合わせが出てくることがあると思います。
そういった、安い組み合わせがあると合成オッズが下がってしまうので、敢えてその組み合わせは馬券から外すこともあります。
ジェイ:競馬ソフトのTARGETや、スマホならJRA-VANを使って、買い目を展開した上で計算しながら買っているということですね。なかなか手間がかかりそうですが。
グリ:そうですね。計算が間に合わなくて締め切られることも多々あります。
それでも僕は、この合成オッズを高める作業というのをとても大切にしています。
前回、「買い目とは麻雀やポーカーで言うところの手役である」といったニュアンスの話をしたと思うんですが、「自分の組んだ馬券と、その合成オッズ」こそが、真の意味での「手役」なので、重視しています。
締め切られたレースの場合、絶対に勝つことはできないけど、同時に負けもありませんからね、気にしません(笑)。
ジェイ:合成オッズという考え方はあまり持っていなかったので大変勉強になります。僕は1頭軸流しで予想して印をつけた馬に全て流す買い方をよくしていました。
グリ:回収率にこだわるなら、ガミってしまう買い目は省くのが理想的ですよね。
ただし、「オッズが低ければ絶対買わないか?」といわれるとそうではないです。
3連複1点で10倍が「美味しいな」と感じる場合は点数を絞って買うこともあります。
この「美味しいな」の基準は、ニュアンスになってしまいますが、10倍であれば、自分の想像力の中で「10回に1回以上起こる結果」になっていればいいわけで、「5回に1回はこの結果だろう」が、10倍で売っていたらめちゃくちゃ美味しいし、その逆に「50回に1回もこんなこと起こらないだろう」が40倍だったら、全然要らない買い目…みたいな考え方です。
ジェイ:なるほど、美味しいか美味しくないかを言語化すると、そういうことなんですね。
グリ:個人的にはそう解釈しています。
一方で、本当の意味で回収率以上に収支にこだわるなら、一撃での回収額が最も大切になります。
一撃で大きく当てるのは結構難しいことですが、大的中のためには自分が買いたい馬の人気がない時こそ、胸を張って買うことが大事だと思います。
”1番人気”との向き合い方は?
ジェイ:ヒヨってしまいがちですが、勝っている人はそう仰ることが多いですね。ところで、「1番人気でも買える馬」と、「過剰人気だから馬券的には軽視した方がいい馬」っていますよね?
理解はしているつもりですが、いつも逆をつかれるというか、外すとくるし、がっつり買うとこないのが人気馬というものだなと思ったりしています。
グリさんは、1番人気の馬との向き合い方をどのようにされていますか?
グリ:1番人気を嫌いすぎる人って一定数いますよね。
そういった方に僕が伝えているのは、「1番人気はどの時期を切り取っても勝率3割·連対率5割·複勝率6割くらいある」という事実です。
3年くらいのスパンで、期間をとって計算すると、どこを切り取っても誤差は1~2%程度。 要するに、「6割は馬券に絡む」ということです。
条件によって、例えば「3勝クラスだと1番人気の成績が少し悪い」とか、逆に「2歳戦の芝は1番人気の成績が良い」みたいな差はありますけどね。
ジェイ:6割って大きいですね。
グリ:そのため、無理に全てのレースで人気に逆らおうとするよりは
·1番人気の馬に逆らえない時⇨相手を絞れるか考える
·1番人気の馬に不安がある時⇨穴をさがす
といった感じで、柔軟に馬券を組み立てるべきだと思います。
そのうえで…
·相手が絞れず馬券の点数が増えそうな時
·狙える穴馬が見つからない時
これらは無理に勝負するレースではないと思います。
あとは、1番人気馬の使い方としては、1番人気の馬を中心としてレースの展開を予想して、馬券を組み立てることが多いですね。
これはジョッキーもこれに近いことをしていると聞いて強く意識するようになりました。
ジェイ:具体的なシチュエーションだと、それはどんな場面でしょうか?
グリ:1番人気が徹底的にマークされそうな立場の時に、裏をとりにいくんです。
特に未勝利戦をはじめ条件戦だと、2·3番人気の馬が1番人気の馬をマークできそうなタイミングってあると思います。
そういう時は2、3番人気が逆転するシーンを狙ってみることがあります。
対照的なパターンで言うと1番人気の馬が強すぎて前に行っていて2、3番人気がやっつけられて穴馬が飛んでくるということもあります。
抵抗しきれなくなって、最後甘くなった時に穴馬が飛んでくるとかそういう現象ってよく起こりますよね?
1番人気の馬がどう立ち回るか?ということを常に考えます。
展開読みにおいてこれは、重要な考え方かなと思います。
狙い目は…非リーディング+若手!?
ジェイ:確かに、私も出資馬が1番人気を背負って出走したことが何度かありますが、ことごとく厳しくマークされたり、内に閉じ込められたりと、素直に勝てないことが多くありました。
そういった展開を予想することでオッズ妙味のある馬券を当てられそうですね。 ところで、グリさんが日々馬券を買う中で「この1番人気は美味しい」という条件は何かあったりしますか?
グリ:実は、非リーディングジョッキーや若手ジョッキーの1番人気の単勝は結構買います。
というのもジョッキーが、非リーディングや若手の時は過剰人気しにくいんです。
特に平場のレースでは、ルメール騎手や福永騎手、川田騎手などリーディングジョッキーが騎乗している影響で人気になってしまうことがありますよね?
一方で、非リーディングジョッキーや新人ジョッキーの馬が1番人気の時は単純に馬の力が抜けている時が多いです。この1番人気こそ”買い”だと思っています。
今年1番人気で勝っているジョッキーを見ると、団野騎手は今年19戦あって連対率73%です。
横山(和)騎手も今年72戦で勝率39%複勝率70%超えです。
石橋騎手も今年22戦して勝率45%連対率68%と高水準ですよね。
ジェイ:なるほど、とても興味深いです。特に新馬·未勝利などでは、騎手でかなりオッズが変動している気がしますよね。
逆に「これは過剰人気になりやすい」という項目はありますか?
グリ:そうですね、2歳戦であれば「戦績が綺麗な馬」ですね。
2歳戦の中でも1勝クラスやオープン(重賞)は戦績が綺麗な馬から順に人気になります。このくらいの時期(11月)の1戦1勝の馬とか、評価されすぎるところがありますよね。
未勝利で2着、3着、1着みたいな馬がオッズの旨味がある時は多々あります。
勝ちきれていなくても、キャリアを積めているアドバンテージは1戦の馬よりありますよね?
そういう馬を評価した方が上手くいくことが多々あります。
過剰人気の中でも、特に”新馬戦で速い上がりを発揮した2歳馬”も人気を集める傾向があると思います。しかし、新馬戦でしか発生しない緩いペースもあったりしますから、上がりタイムが速くても、ペースを見て場合によっては疑ってかかった方がいいんじゃないかな?と思いますね。
過剰人気に対する考え方はそんな感じかなと思います。
ジェイ:なるほど、大変参考になりました。底を見せていない分1戦1勝の馬に夢を見て精査せずに馬券を買いまくってきた私は大変胸がチクチクしております。
グリ:もちろん評判どおりにぶっちぎるケースも多々あるので、ジェイさんのやり方で当たることもあると思いますが、長期的に見て有利な賭けじゃないっていう感じでしょうか。
ジェイ:今回も大変有意義なお話をありがとうございました。
グリ:こちらこそありがとうございました。読んでくれた人もありがとうございます
ゲスト:グリさん
登録者数1.2万人のYouTubeチャンネル「おしウマ!!」メンバー。
競馬新聞どちらが当たるか?の代理戦争企画や、馬券が外れたら倍プッシュで買い続ける企画動画などが人気。フリーライターとしても活動をしていて、競馬王のPOG本取材のため、春先は日高の牧場取材に明け暮れている。
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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