今回はキャロットクラブの募集予定馬リストの中から気になる馬1頭を紹介させていただきます。
よろしくお願いします。
血統分析
今回ご紹介する馬は、ディアデラマドレの22です。
現状、血統くらいしか判断できる材料がないので、その血統表を見てみましょう。
父ドレフォン
父はドレフォン。
現役時代の主な勝ち鞍は2016年のブリーダーズカップスプリント、キングズビショップステークス、2017年のフォアゴーステークスです。
米国の短距離ダートを主戦場にしていた馬でした。
初年度産駒は現4歳世代の19年産です。産駒の7割がダートに出走していて、勝ち数もダートが多数を占めるものの、芝でもジオグリフやカワキタレブリーなどを輩出しているオールラウンダーな種牡馬です。
特徴としては、ダートでは比較的万能ではあるものの、
・デシエルト(グリーンチャンネルC)
・コンシリエーレ(カトレアS)
・コンティノアール(カトレアS)
などと、上級条件になってくると東京マイルを得意としている印象です。
現状ですと出走した馬はいないものの、「フェブラリーSは黙ってドレフォン産駒を買え!」という時代がやってくる気がしております。
一方で芝に関しては距離に限界がある印象です。
芝の上級条件で好走した馬はジオグリフ、デシエルト、カワキタレブリーなどといますが、いずれも好走したレースは2000m以下のレース。
長距離はあまり得意では無い印象があります。
このような特徴ですが、芝ではジオグリフというGⅠ馬を出しており、
ダートでも現在長期離脱中ではあるものの、デシエルトがグリーンチャンネルCでギルデッドミラーに勝利。そのギルデッドミラーはその後武蔵野Sで今年のフェブラリーS馬レモンポップに勝利していることからも、順調ならデシエルトは今年のフェブラリーSを勝っていた可能性は大いにあると思っております。
これらのことから、芝ダート問わずドレフォン産駒から今後もGⅠ馬が出てくる可能性は大いにあると思っております。
母ディアデラマドレ
母ディアデラマドレは重賞3勝馬。
個人的にディアデラマドレのレースで1番衝撃的だったのは、5歳時のマイラーズカップです。
スローペースで、結果前残りのレースになった中、ディアデラマドレは出遅れてしまいました。
道中最後方で万事休す…のように思いましたが、ここから彼女は鬼脚を見せました。
結果7着と敗れてはいるものの、その上がり3Fのタイムはなんと31.9秒。これは昨年リバティアイランド(31.4秒)が更新するまでJRA芝マイル戦の歴代上がり最速タイでした。
これだけでも十分凄いのですが、特筆すべきはこれを京都競馬場でやってのけたということです。
リバティアイランドの31.4秒は新潟競馬場です。新潟競馬場は直線が長い為上がりが速くなりやすい傾向があり、京都での31.9秒という記録はそのタイム以上に評価すべきだと思います。
代表産駒は初仔のクラヴェル。この馬は重賞こそ勝てなかったものの、2021年エリザベス女王杯3着と、GⅠで馬券内に来たことのある馬です。
余談ですが、クラヴェル、ディアデラマドレ(クラヴェルの母)、ディアデラノビア(クラヴェルの祖母)とで、
クラヴェル:2021エリザベス女王杯3着
ディアデラマドレ:2014エリザベス女王杯3着
ディアデラノビア:2006エリザベス女王杯3着
という、親子3代でエリザベス女王杯3着という珍記録を成し遂げております。笑
また、本馬はディアデラマドレの6番仔ですが、この馬は昨年の5月に早逝しており、
これがディアデラマドレにとってのラストクロップになります。
配合について
初めに申し上げますと、ドレフォン×母父キングカメハメハはニックスである可能性が高いです。
というのも、上記で紹介したドレフォン産駒の活躍馬のうちジオグリフ・デシエルト・コンティノアールがドレフォン×母父キングカメハメハであることが理由です。
まずここで1つ配合の狙いがはっきりとわかりました。
ですがデシエルトとコンティノアールはほぼダート馬であり、ジオグリフに関してもサウジカップ好走+帝王賞出走を検討していたこともあり、今後ダートを主戦場にする可能性があります。
そんな中、産駒がほぼ100%芝に出ており、現役時代マイルで上がり31.9秒を叩き出したキレ味が信条の馬ディアデラマドレ、ひいてはその母ディアデラノビアとの配合はいかがなものなのでしょうか?
これに関しては正直断定はできませんが、「お試し」ではなく「狙って配合している」と考えております。
その裏付けとして、実はディアデラノビアのラストクロップ(馬名『メグスタス』、ディアデラノビアの20)にもドレフォンを付けています。
そのことからもこの牝系にドレフォンが合う!というのはかなりの自信があるのでしょう。
メグスタスは現在未勝利ではありますが、この馬は募集時には馬体重が400kgにも満たなかった馬で、現在も420-430kgをウロウロしている馬であり、募集価格も2000万円とこの牝系にしては破格でした。推測ではありますが生産側もデキにそこまで自信がなかった?ことからこの値段になったのかと思います。
なので馬体や値付けにはかなり注目しております。
問題がなければ大きいところまで狙えそうな配合であると感じておりますので、
現時点の注目馬としてディアデラマドレの22を推奨させていただきます。
個人的には芝馬だと思っておりますが、ダートだとしてもその爆発力は十分活かせると思うので、
次の情報公開を楽しみに待ちたいと思います。
PON馬券塾 PON
Youtuber
競馬予想系YouTube「PON HORSE CLUB」を運営。
江分輪太の弟子。馬券は穴から。
極度の現地観戦主義者で、1年間で競馬場に72回行ったことも。
ヤクルトスワローズ・川崎フロンターレ・大相撲・お笑い芸人・酒を愛する男。
一口馬主はキャロット・シルクに入会中。代表馬はシルブロン・アンクロワなど
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[…] 皆さんこんにちは、ゴルシ産駒を研究しているM石土井です。 サララボに毎週連載で”今日の注目ゴルシ産駒”を掲載しています、よろしくお願いします。 【募集馬検討】キャロットクラブ2023年募集 注目馬 ~ディアデラマドレの22~… […]