ジェイのG1馬主への道!ドキュメント企画。
ジェイの出資馬に起きた良いこと、悪いことを包み隠さずリアルにお伝えします。
ジェイがG1を取るまでの果てしない物語を一緒に応援しながら、一口馬主の魅力を再発見しませんか?
今回は、ノルマンディーの募集時期ということで、今の3歳世代最高額となる一口8.8万円/400口募集で募集されたエピファネイア産駒の牝馬・プロヴィデンシアの現状についてお伝えしたいと思います。
プロヴィデンシア出資の経緯などについては過去の記事をご覧ください。
地方のレースへ
中央ではわずか1戦で抹消となったプロヴィデンシア。
ファンド継続で金沢競馬で3歳時に2勝、あるいは4歳以降で3勝すれば地方に再転入することができます。
2022年11月7日、プロヴィデンシアは金沢のC2クラスでデビューを迎えました。
金沢のC2クラスとは、A1,A2,B1,B2,C1,C2という一般競走の階級の中では最下級にあたります。
プロヴィデンシアは父エピファネイア、母父ディープインパクトの牝馬で、血統的には正直ダート適性はありそうにありません。
しかし、プロヴィデンシアは中央で3520万円で募集された馬で、募集時には牝馬3冠路線へと言われたような馬です。
育成は熱感などによる頓挫でうまくいきませんでしたが、ここは勝ち負けでも全く不思議ではないと思っていました。
なにより、中央ではタイムオーバーを食らっていたようなノルマンディーの元出資馬クイントン(父ラブリーデイ)も佐賀競馬に転出後勝利していたり、中央では最高着順が8着だったロードの元出資馬ソレンニータ(父ドゥラメンテ)はファンド解散後、盛岡で4勝、重賞出走も果たしていたりと活躍していました。
このような経験から、『なんとかポテンシャルだけで完封してくれないかな』と淡い期待を抱いていたのです。
もちろん、これは親バカ込みの感想です。
初の地方レースの結果は?
2022年11月7日、プロヴィデンシアは金沢のC2クラス14組、7頭立てのレースに4番人気で出走しました。
まずまずのスタートを切り、4番手あたりを追走し始めたので
「お、これはひょっとするかも」
と期待したものですが、、、
しばらくすると、プロヴィデンシアは頭を左に向け、左方向に向かって逃避するような動きを見せ始めました。
ジョッキーが必死にまっすぐ走らせようとしていましたが、1コーナーでは外側に大きく逸走するような動きをしてしまいました。
外側を走っていた馬にはぶつかってしまっていて、出資者の1人として大変申し訳なく思います。
大きな落馬事故や怪我には繋がらなかったようで幸いですが、一歩間違ったら…とヒヤリとするような接触でした。
その後、立て直せたわけでもなく最後方ぽつん状態で、4コーナーでは中継映像にほぼ映らないほど差がついてしまっていました。
僕もレース中継を見ていて
「競走中止したか?」
と思ってしまうほど、距離は離れていました。
結局7頭立て7着。6着の馬とは大差で、1着だったヘブンリーキスとは実に11秒差でした。
結果を受けて思うこと
今回の結果を受けて思うことは
「やっぱり一口馬主って難しいな」
ということです。
出資時に虚弱体質やこのような気性を見抜くのはやはり難しいと思います。
正直ここまで、地方初戦が厳しい競馬になるとは思っていませんでした。
これは、馬の気性的問題はもちろんあると思いますが、少なからず育成の責任もあるのではないか?という感想を個人的には持ってしまいます。
育成の責任とは、現在金沢で預かってもらっている厩舎ではなくノルマンディーFのことです。
今回は全く競馬になっていなかっただけでなく、場合によっては他の馬や騎手さんらに迷惑をかけてしまうところでした。
出資馬のことを悲観して自暴自棄になっているわけではなく、真剣に他の馬に迷惑をかけないレベルに競馬ができる状態にならないなら、次のレースに向かわせるべきではないと私は思います(とは言っても何の権限もないですけどね)。
一緒に走る他の馬たちにも当然馬主さんや関係者の皆さんがいて、出走するまでの努力があるわけですからね。
出走判断はクラブと調教師が下しますので、次戦があるのであればもちろん応援しますが、成績云々の前に他の馬に迷惑をかけることがないようにだけは、是非してもらいたいなと願うところです。
そして、読者の皆さんに覚えておいていただきたいのは、この馬が3歳世代の最高額馬だったということです。
高額馬でも、うまくいかないとこのようなことになってしまうのです。
これは何もノルマンディーに限った話ではありません。
これが一口馬主の厳しいリアルだということをわかっていただければと思います。甘くないです、本当に。
高額馬に今出資しようとされている方は、この馬は勝ち上がりは大丈夫だろうけど、上まで目指せるか?そんな視点で出資検討をされていると思います。
僕もプロヴィデンシアに出資をしたときは、勝ち上がりを目指すようなレベルの馬ではなく、大きな舞台での活躍を目指す馬だと思っていました。現実は初勝利が遠いです。
とはいえ、まだ終戦したわけではありません、ファンド解散までは出資馬ですから責任を持って最後まで応援しようと思います。
プロヴィデンシア自身は頑張って走ってくれているわけですからね。
しかしやはりノルマンディーで高額馬、特に2000万円を超えるような馬には、よほどのことがない限り今後は出資を控えようと個人的には思いました。
同じ価格帯の馬に出資するなら、ノーザン系クラブで出資しようかなと思います。
ノーザンFの育成でうまくいかないのであれば、ある程度納得感があるというか、これでダメなら仕方ないと思えるので。
ノルマンディーでは大きなところを目指すというよりは堅実に、たくさん走って中央で複数勝利を目指す馬を探していこうと僕は思います。
勘違いして欲しくないのは、あくまでもこれはノーザン系を含む複数クラブを掛け持ちしている私の方針であって、ディナースタやデアリングタクトなど、大きな舞台を沸かせる馬はもちろんノルマンディーからも出ています。
そうした馬を狙いにいく行為や戦略を否定するものではありません。
それぞれの出資戦略があっていいと思います。正解はありません。
あくまでも『私の考えはこうですよ』というものです。
今回の記事は「高額馬だからといって勝利が約束されているわけではないよ」という厳しい現実が伝われば、それで満足です。
とはいえ、くどいようですがまだプロヴィデンシアも終わったわけではありません。
奇跡の復活勝利を信じて最後まで応援し、この記事は勇み足な内容であったと、後ほど方針転換する記事を上げる日を淡く期待しております。
2 Responses
こういう競馬の後だとネガティブになりがちですが、馬群でパニックになりつつもスタートしてすぐは前に行こうという前進気勢を見せているので競馬になれるなり、ブリンカー付けて逃げるなり、どこかで一変はあると思いますよ。
自分が佐賀で出資しているサツマハヤトも隣の馬に驚いてスタート後横に逃げるレースが続きましたが、ブリンカー付けて逃げたら今までは何だったのかというほどの圧勝をして見せたので、地方の下級戦はきっかけ一つだと思います。
確かに、一変がある可能性はありますよね、真面目に走ってくれれば。
それを信じて次戦も応援するしかないかなと思います。
中央初戦も惨敗でしたが一応追走はできてましたしね。