今回は日本での馬券発売はありませんが、リヤドダートスプリント2024の日本馬の勝算と海外注目馬について記事にしていきます。
よろしくお願いします。
基本情報
サウジアラビア キングアブドゥルアジーズ競馬場
ダート1200m(左回り)
2024年2月24日(土)日本時間23時40分出走予定
賞金
1着 900000ドル
2着 300000ドル
3着 150000ドル
4着 75000ドル
5着 45000ドル
6着 30000ドル
近2年結果
2023年
アメリカのエリートパワーが後方から外差しを決めて勝利。3着だった日本馬リメイクも後ろからの競馬。差しが決まるレースだったと言える。
2022年
逃げた日本馬ダンシングプリンスが勝利。2着に入ったグッドエフォートも前で競馬をしていて、4角出口ではこの連体馬2頭がワンツー体制。前残りの競馬といえる。3着チェーンオブラブ4着は連覇を狙ったコパノキッキングと、日本勢の活躍が目立った。
日本馬評価
リメイク
去年3着とこの舞台で結果を出しているリメイクが日本馬の中では中心になってくるか。
去年G1ドバイゴールデンシャヒーンでも5着に入っていて中東適性は一定示しているし、その後去年9月のコリアスプリントでのパフォーマンスはソウル競馬場で現地観戦していたが、圧巻の一言だった。
時計がかかる地方競馬場でも好走が続いており、去年挑戦した時よりも馬のレベルは高まっていると言えるだろう。どのような競馬場でも力を発揮できるのは、今のこの馬の1番の魅力だろう。
相手関係的にも圧倒的な馬はおらず、海外で有力馬となりそうなタズにも去年のドバイゴールデンシャヒーンでは先着している。
差しが決まる馬場であれば、ここは勝ち負けか?
ジャスパークローネ
ここまで芝の短距離路線を使われてきた馬で今回が初めてのダート路線となる。
前走香港スプリントは7着だが、流石に相手が悪かった。去年のスプリンターズSでは小粒なメンバーではあったもののしっかり4着に入っており、力があるところは示している。
今回ウッドチップがなくなって、アメリカの泥質のダートに近づいているという話があるので、例年よりは苦戦するかもしれないが、アメリカの泥のダートであっても矢作調教師は日本の芝で走れるようなスピードがある馬の方がいいと発言しているくらいなので、ここでいきなり力を発揮する可能性は十分あると言えるだろう。
特に、去年サウジカップを勝利したのは芝馬のパンサラッサで、ジオグリフも好走していた。
去年と馬場が違うと言われているが、この馬が今回好走するなら、芝系が活躍する傾向は今年も健在だと言えるかもしれない。
基本逃げ馬なので、一昨年のような傾向なら面白そう、特にこの馬は海外勢から強く意識されることもないだろうから、楽に自分のペースで行けたらそのままパターンは十分あり得る。3番ゲートなのでスタート切れれば楽に前に行けそう。
ケイアイドリー
去年3月から交流重賞巡りモードになっている。JBCスプリントはカラ馬の影響があり、競馬にならなかったのでこれはノーカウントでいいだろう。
やや地方の砂とサウジの砂が結びつかないような気がしないでもないが、今年のサウジの砂にどこまでフィットできるか?というところが1つ鍵になってきそうな気はする。
今回鞍上が中東を大の得意としているルメール騎手。ルメールマジックで好走する可能性はあるだろう。
注目海外馬
スケリー
アメリカの逃げ馬。ダート短距離ばかりを使われていて目下6連勝中。
これまで12戦して8勝、着外は1回のみと安定した戦績で、条件戦がほとんどではあるがアメリカのダートのレベルは総じて高いため、これだけの戦績を残している馬の能力は素直に評価すべきだろう。
前走も逃げ切り勝ちで3馬身以上後続に差をつける楽なレース運び。
↓去年はG3カウントフリートスプリントHも逃げて勝利している。
去年勝利したのはアメリカ馬。今年は砂がさらにアメリカに近づいたようなので、この馬が今回、日本馬の強敵となるだろう。
タズ
UAE所属馬で去年のドバイゴールデンシャヒーン7着馬。5着だったリメイクには先着を許している。
これだけ見ると、やや戦績的には物足りなく思うかもしれないが、前走メイダン競馬場で行われたダート1200mのレース・G3ドバウィSでの勝利が圧巻だった。
先頭で直線に入ると、物見をしているのか前半は頭の位置が高くふわふわした走りであまり集中できていないように見えたのだが、そこからムチが入りギアが上がるとグッと沈み込んで再加速。
後続を短距離レースでありながら8馬身以上離す、まさに公開調教状態のレースだった。
先行力もある馬で、集中してレースで力を発揮できれば、馬券内に食い込んでくる可能性は十分あるだろう。
ボールドジャーニー
こちらはアメリカの差し馬なので、前の行った行ったレースになると厳しいが、去年のエリートパワーのように外差しが決まる馬場であればこの馬は一気に浮上すると考える。
今回前に行きたい馬が多くペースが速くなり、ひょっとしたらこういった後ろから構える馬に展開が向く可能性もある。
この馬は20戦 7勝 (7-6-0-7)と連対率が高く、アメリカのG1カーターHで去年5着。
去年11月にはG3フォールハイウェイトハンデを勝利していて、現在連戦連勝状態。
赤色の1番ゼッケンがボールドジャーニーなのだが、後ろでポツン状態で前4頭が競り合っている中、外ぶん回しで差し切る競馬でなかなか気持ちのいいレースぶり。
サウジの馬場が抜群にフィットしているとは思わないが、前が苦しくなる展開になれば面白そう。
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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