いよいよこの季節がやってきましたね。今回はシルク2023年募集予定馬の中から気になった馬3頭をピックアップして紹介します、よろしくお願いします。
ピクシーホロウの22
皆さんご存じ、ピクシーナイトの全妹。
母ピクシーホロウの魅力はその繁殖能力の高さです。
ブラックタイド産駒の半兄フェーングロッテンもラジオNikkei賞を制覇していて、デビュー済み産駒4頭(執筆時点)のうち2頭が重賞馬になっています。
2代母ラインレジーナから重賞馬は出ていませんが、産駒2頭が重賞馬、うち1頭はG1馬なのでその能力を疑う余地はありません。
父モーリスは勝ち上がり率38%。牡馬勝ち上がり率44%に対し牝馬が32%と牝馬劣勢になっているところが本馬の場合気になるところではありますが、その分全兄妹にしては少しでもお安い値段になってくれればと思います。
BMSキングヘイローは非常に優秀で、スクリーンヒーロー系種牡馬×母父キングヘイローはサンプル7頭ですが勝ち上がり率57%と高水準、AEIは3.45とスクヒー系全体の約3倍の値になっています。
また、本馬は5代血統内にリファールクロスを持つ形になります。
モーリス産駒でリファールクロスを持つ産駒99頭の勝ち上がり率は43,3%とクロスを持たない産駒35.6%と比較して高水準です。
重賞馬輩出率もクロスを持たない産駒より176%と高い水準になっています。
ここはプラス評価と考えらえるでしょう。
パーフェクト種牡馬辞典でも、ダンシングブレーウ系は好相性とされています。
牝馬であるところは気になるものの、配合や母の飛距離を考えれば、馬体・歩様と値段次第では出資候補に入ってくる1頭です。
ウィクトーリアの22
リアルスティール産駒の牡馬です。
母ウィクトーリアは元クラブ馬でフローラS勝ち馬です。
リアルスティール産駒は現在勝ち上がり率36%。
牡馬に限定すると勝ち上がり率は43.9%となかなかな数値です。
芝が基本にはなりますが、特に牡馬はダートでも走れる産駒も散見されますね。
リアルスティールは種付け3世代目の世代になるので本来はあまり狙うべきポイントではありません。
しかし逆に目新しさがなくなり、大物があまり出ていないので人気的にねらい目なのではないか?と考えてピックアップしてみました。
現状リアルスティール産駒は欧州血統の肌馬の方が合っているような印象を受けますが、実はSSクロスを持つ馬も好相性です。
・SSクロスを持つ産駒の勝ち上がり率=41.4%
・SSクロスを持たない産駒の勝ち上がり率=32.2%
となっていて、本馬はSSクロス持ちですからプラスですね。
2番仔で半姉が募集前に強い勝ち方をしてしまう、などがあると一気に人気になってしまうかもしれませんが、きょうだい馬の活躍ぶりがまだわからないからこそ、結果的にお得な倍率で確保できる可能性もあるのではないかと思います。
2代母ブラックエンブレムは、秋華賞馬。
産駒にはブライトエンブレム(母の全兄妹)アストラエンブレムと2頭のブラックタイプが出ている優秀なファミリーです。
母自身もブラックタイプですし、こちらも馬体と歩様、厩舎などが良ければ出資候補に入ってきます。
エスメラルディーナの22
半兄がアリーヴォのオルフェーヴル産駒の牡馬です。
オルフェーヴルは勝ち上がり率35%と打率は平凡ながら、ホームランバッター系の種牡馬で、ラッキーライラックやオーソリティ、ウシュバテソーロやショウナンナデシコ、マルシュロレーヌなど、芝ダート問わず大物産駒を輩出する特徴があります。
牡馬勝ち上がり率は38%なので、牝馬よりはやや優勢となっています。
父オルフェーヴルは母系ではフォーティーナイナー系やゴーンウェスト系など米血系と相性がよいです。
パーフェクト種牡馬辞典にもミスプロ系の北米スピード注入が成功、と記載されていますね。
本馬は母父Spanish Stepsがファピアノ系(ミスプロ)でこれに当てはまりますし、そのほかも米血スピード系で構成されていて、いかにもダートで活躍しそうな配合です。
この組み合わせで中央で走った産駒がいないため未知数ではありますが、これまでの傾向から考えると相性が悪いことはないでしょう。
母エスメラルディーナは関東オークスと韓国のトゥクソムCの重賞2勝を含むキャリア4勝。
馬体重は500㎏前後の大型馬でした。
母の兄妹馬にはサウジダービーで3着に入ったコンシリエーレもいて、ファミリーの活力はなかなかです。
馬体は語る2のインタビューで我らが岡田マキオ氏も、オルフェーヴル産駒は馬体サイズが小さいと回復に時間を要する馬が多いのでサイズが大きい馬を狙うべきだと話していました。
馬体サイズが母譲りでしっかりとあれば、ダート三冠馬を狙う候補として出資検討したいと思っています。
余談ですが筆者のシルク出資馬アズライトムーン(3歳・父サトノダイヤモンド)の近親にもなるので、個人的に縁も感じていますし前向きに考えています。
ダートを想定していることと、オルフェーヴル産駒はサイズの大きさで活躍率がかなり変わるというデータを見たことがあるので、サイズが大きいのはマストかなと思っております。
サイズがしっかりしていて歩きもよければ最優先を使ってこの馬を確保しに行くのもありだと現時点では考えています。
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
2 Responses
[…] 皆さんこんにちは。PONです。 いよいよこの季節がやってきました! そして自分の所属しているシルクホースクラブのラインナップが発表。 本当にワクワクしてきたので、居ても立っても居られず、 血統だけで注目馬を紹介しようと考え記事を書きました。 是非最後までご覧ください。 【シルク2023募集馬】最速!血統で気になる出資候補馬3頭を紹介 byジェイ […]
[…] 【シルク2023募集馬】最速!血統で気になる出資候補馬3頭を紹介 byジェイ […]