基本情報　

No90 ソウルゴールドの22

父Cloud Computing
母父 Medaglia d’Oro
米国産
ノーザンファーム育成
一口価格:56,000円
小林真也厩舎

セリ情報

OBS March 2YO Training Sale Hip643 60,000米ドル落札

https://obssales.com/catalog/#/135/hip/643?refSize=20&refUrl=results

血統　

父

CLOUD COMPUTING (2014). Classic winner of $1,125,200, Preakness S.[G1] (PIM, $900,000), etc.
Sire of 3 crops of racing age, 324 foals, 174starters, 1 champion, 83 winners of 129 races and earning $4,148,324,including Zajarova ($62,604, Mil Guineas Maria Luisa Solari F. [G1], etc.), Big Data ($273,180, Super Derby (LAD, $120,000), etc.), Louisiana Liberty
($152,970, Louisiana Legends Soiree S.-R (EVD, $60,000), etc.),
NeuralNetwork ($114,500, Gander S.-R (AQU, $55,000), etc.), Fragancia [L].

現地のセリカタログから父Cloud Computingの情報を引っ張ってきました。
アメリカ3冠競走の１つ、プリークネスステークスの勝ち馬ですね。

※アメリカ3冠競走＝ケンタッキーダービー、プリークネスステークス、ベルモントステークス　ローテがタイトなため3冠皆勤賞の馬は少ない

産駒は324頭誕生しており、出走済み産駒は174頭、G1勝ち馬が1頭（Zajarova）出ていて、勝ち上がり馬は83頭なので単純計算すると現地勝ち上がり率は47.7%ですね。

様々なレベルの競馬場での勝利が勝ち上がりには含まれており、日本の中央勝ち上がり率とは異なる数字（高く出やすい）ことは覚えておいた方がいいかと思いますので、北米の種牡馬としては輝きを放つほどとは言い難いような気もしますが、全然ダメというわけでもない成績のような印象です。

Zajarovaは少し調べたところチリの馬で、1200~1600mで勝ち鞍があるようです。

G1勝ちはチリのMil Guineas María Luisa Solari Fのことですね。

YouTubeより引用

レース動画を発掘しました。

ガッツポーズするタイミングがめちゃくちゃ早い気がしますが、楽勝でしたね。

母

母ソウルゴールドは3回出走して入着2回で引退。
2代母や3代母からはブラックタイプ多数で近親にはケンタッキーオークス勝ち馬のBELIEVE YOU CANが出ておりボトムラインの活力は非常に優秀だと言えると思います。

重賞馬がどこから出てもおかしくないファミリーですね。

一方気になるのは母の直子。セリの血統表を見る限りだと4頭の産駒、3頭がレースに出走できる年齢だということですが、レースに使ったのは1頭だけ。

その戦績も記載されいないのでおそらく着外か、強調できるような戦績ではないということでしょう。

直子の戦績が悪いのは大きなマイナスポイントですし、個別事情は分かりませんがレースに使えていない産駒が多いというのは体質的な不安が出ている可能性もありますのでここは非常に心配です。

セリで落札するとなったら、こういった体質リスクがある可能性のある馬は僕はなるべく避ける傾向にありますが、今回は一口馬主ですし、ボトムラインが豪華であることに加えトレーニングセールまで順調に育成が進んできていて速いタイムもすでに出しているので（コンサイナーにボロボロにされている可能性もちょっとあるものの）この価格帯なら前向きに検討できる馬なのではないか？と思います。

馬体　

サイズもしっかりありますし、立ち姿を見てかなりいい印象でした。

2歳の時期なので流石に1歳馬より完成しているのは当たり前ですが、それにしてもしっかりとトモに筋肉が入っていて、前後のバランスが良く、胸の辺りにもしっかりと筋肉がついているように見えていい印象を受けます。立体的な筋肉をしていて、とても好きなタイプです。

懸念点は前脚ですね。

やや弓脚気味の形状に加え、つなぎが長く立っているので前脚への負担は心配ではあります。

血統や歩様動画の硬さ加減を見てもおそらくダートの短距離からマイルあたりが適正になるのかな？と思いますので、芝中距離馬よりは負担は少ないだろうと目をつぶれるかどうか、だと思います。

ひょっとしたらこういった前脚の形状が母から遺伝し、競馬に使えていない産駒が多くなっているのかもしれない？と思いました。（他のきょうだい馬の写真などは見れていませんが）

歩様動画を見ると正直「やわらかいな」という感じは受けませんが、ダートマイル以下であればこの程度でもOKかなと思いますし、踏み込みには力強さがあり、大体筋膜張筋もしっかりと浮かび上がっていて好きなタイプの歩き方ですね。

セリの時に上がっていた動画より、ノーザンFで撮影された歩様動画の方が踏み込みがよく見えますね。

左前を外に外に出すような歩様ですが大きく軸がずれるほどではないのでここは無視します、飛節は2歳なので、という部分もあるでしょうがしっかりしているので仕上がりは早そうな印象を受けます。

頓挫さえなければ夏の終わり〜秋くらいには使い出せるのではないでしょうか？

厩舎　

小林厩舎は勝ち上がり率30%と平均よりほんの少し悪い数値。

平均出走回数が4.9走と平均の4.1よりも多いため数は使ってくれる厩舎だと思いますが、社台グループの馬を3割抱えているのでもう少し、成績を上げてもらいたいところが本音ではあります。

とはいえ、シルクからは3頭が預託されていて2頭が2勝C（イルデレーヴ、テキサスフィズ）にいて、悪くない印象。
唯一の未勝利馬は3歳現役馬のレアリザシオンです。

おわりに

外国産馬なのでレース選択の制限や手当が少ないなどデメリットもありますが、サイズのある牡馬ですし、ダートでオープンクラスを目指せれば、この価格帯であれば十分ペイできる可能性もあるのではないかと思います。

ギャロップ動画もセリのHPには上がっていますので皆さんも見ていただければと思いますが、全身を使って脚を高く上げるフォームでスピード感や力強さを感じ、迫力がありなかなかいいのではないかと素人ながら感じました。

コンサイナーがトレーニングセールの馬はかなりトレーニングセール用に仕上げていることもあり、反動は怖いですが、順調に立ち上げて早めにデビューできそうなのであればBetする価値はあると思います。

私は1口申し込もうと思います。

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