今回は話題沸騰となった社台SS2024種付け料について記事にしていきます。よろしくお願いします。
社台SS2024種付け料
金額 馬名
2000 キタサンブラック
1500 エピファネイア
コントレイル
スワーヴリチャード
1200 キズナ
ロードカナロア
800 サートゥルナーリア
モーリス
600 ドレフォン
ブリックスアンドモルタル
500 レイデオロ
400 エフフォーリア
350 オルフェーヴル
ルーラーシップ
300 クリソベリル
ナダル
マインドユアビスケッツ
リアルスティール(移動)
ルヴァンスレーヴ
250 アドマイヤマーズ
200 イスラボニータ
サトノクラウン
サリオス
シスキン
ニューイヤーズデイ
150 サトノダイヤモンド(移動)
ダノンキングリー
ホットロッドチャーリー
ミッキーアイル(移動)
PRIVATE ハービンジャー
ポエティックフレア
(参考:netkeiba)
注目種牡馬
スワーヴリチャード
大幅な値上がりになるとは思いましたが、まさかいきなり1500万円の種付け料にはなるとは思っておらず、界隈も騒然としていましたね(笑)
元々は種付け料200万円だったわけですから、7.5倍に跳ね上がっていることになります。
ここまで激しく値上がりした種牡馬、最近では記憶にないですね。
1500万円の種付け料となるとG1馬を多数輩出した実績十分の種牡馬エピファネイアや3冠馬コントレイルなど名だたる種牡馬と価格的には肩を並べることになります。
初年度産駒は確かにめちゃくちゃ走っていますし、このままいけばファーストリーディングだけでなく、全種牡馬の2歳リーディングも獲る勢いです。
繁殖の質がこれからさらに向上するであろうことを考えると、G1馬やクラシックを勝つ産駒は出てくるのでしょうが、まだ1世代しか走っていない中で、この金額で種付けをするのは生産者側からするとかなりギャンブル要素が高いのではないかと思います。
買い手目線で考えると、来年出てくる産駒もセリ価格は上がってくるでしょうが、1500万で種付けされた世代よりはまだ安く買えるのかもしれません。
母系のレベルはしっかり評価しなければいけませんが、これからさらに活躍馬が出て2000万クラスの種付け料になっていく可能性もありますから早めにスワーヴリチャード産駒は抑えておいた方がいいかもしれませんね。
様子見をしていたら、本当に手が届かない種牡馬になりそうな勢いを感じます。初年度産駒から手をつけていた人は大正解でしたね。
それにしても初年度産駒の活躍を見て、過度に種付けが集まらないように種牡馬を保護する意味合いもあったのかな?と勘繰ってしまうほどの値上げですね。
キタサンブラック
イクイノックスやソールオエリエンスなど、多数の活躍馬を輩出しているキタサンブラックが大台の2000万円に到達です。
前年の1000万円から倍増ですね。
初年度は500万円でスタートし、「高すぎるのではないか?」と頭数の集まりが悪く、その後一時300万円まで種付け料が下落。
それでも種付け数は102頭と伸びきれずこのまま、沈んでいってしまうのかと心配しました。
しかし、産駒がデビューし活躍し始めると、その評価が一変。
特に牡馬勝ち上がり率は53%と芝産駒が中心の種牡馬としては完全に一流のスタッツ。
牡馬に限ると重賞馬出現率が8.1%と通常の約4倍と大物が出る可能性も非常に高いです。
初年度〜3年目に比べてこの2000万円で種付けされる世代や4年目世代あたりから繁殖の質も変わってくるでしょう。
価格も高くなってしまうとは思いますが、その分さらに活躍馬に巡り会える可能性は高くなりそうです。
また、現在2000万円ですが、現1歳世代(3世代目)は300万円で種付けされた世代。
繁殖の質もそれなりではありますが、種付け料2000万円になることが確定している馬が、この1歳世代なら安価に手に入るケースもあります。
馬自信をしっかり見極める必要はありますが、今後の値上がりを考えるとお得にお買い物ができる最後の世代が現1歳世代かもしれませんね。
ちなみに筆者はノルマンディーOCでキタサンブラック産駒の牡馬、ウルティマミューズの22に1口出資しました。
400口で1口7.3万円でしたので、来年の種付け料を考えると決して高くない買い物だったのではないかと思います。
アドマイヤマーズ
この馬は最初150万円と記載されていて、250万円から100万円ダウンになったのかと思い、Xで投稿してしまいましたが、その後誤植だったことが判明し今年も250万円で据え置きであったとアナウンスがありました。
「いやいや、そこミスるか?」と思わないこともないですが、まあ仕方ないですね(笑)
アドマイヤマーズは2021年から3年連続でシャトル種牡馬としてオーストラリアでも種付けをしていて、産駒数も多いので、価格推移は注目しています。
ちなみに、2023年の南半球シャトル時の種付け料は2.2万ドル(約200万円)。
シャトルあるあるですが、種付け料が日本よりやや安価ですね。
早熟性のあるダイワメジャーを父に持つ種牡馬で、自身も2歳戦から活躍したことを考えると、産駒も早熟成があり、2歳の早めの時期から動ける産駒が多いと、勝ち上がり率は安定しそうですよね。
シャトル種牡馬で南半球で活躍するか?という視点で見ると、香港での実績があるのはかなりプラスになりそうです。
香港の馬場で活躍できる適性があるのもプラスですし、オーストラリアの生産牧場なども香港で実績がある馬だと安心して繁殖につけやすい部分はあるでしょう。
すでに南半球でヒトツやマズを輩出したモーリスも香港実績が目を惹く種牡馬ですよね。
日本でもどれだけ産駒が走るか楽しみですが、併せて私はオーストラリア馬主でもありJJ Racing Clubでアドマイヤマーズ産駒のセリ上場馬も見ていくことになりますから、注目度も高いです。
リアルスティール
社台SSから放出されることになってしまいました、リアルスティールを最後に取り上げます。
確かに、社台のお眼鏡に叶うほどの大活躍産駒が出なかったというところが、最大のネックなのかもしれませんが、牡馬を中心にコンスタントに活躍馬を出していますし、勝ち上がり率も優秀なので、見限るのは早計なのではないかと私は思います。
母系的な特徴なのかもしれませんが、晩成傾向の産駒が多く、1歳の募集時には見栄えしない馬も多いですが、その後成長してしっかり走りますよね。
父自身の特徴かもしれませんが、ややギャロップで硬さがありピッチ走法の産駒が多い印象があり、クラシックディスタンスよりはマイル前後あたりが適正になる産駒が多いところも、社台SS的には…な部分はあったのかもしれません。
全体の所感
スワーヴリチャード産駒の値上がり具合はびっくりしました。
社台SSのスタッフさんが以前「種付け料は種牡馬を守るためのもの」というお話をされていましたが、まさにそういった側面があるのかなと思いました。
スワーヴリチャードが確かに1000万円以下の種付け料だったら、依頼が殺到していたのは間違いないでしょう。
また、リアルスティール、サトノダイヤモンドやミッキーアイルも同時に移動がきまりました。
やはりディープインパクト後継種牡馬は頭数が多いので、なかなか競争が激しい印象もありますね。
社台SSのディープ後継では、コントレイルとキズナがツートップでしばらく進んでいくのかもしれませんね。
リアルスティールに関しては特に、僕は見切るのは早計だと考えているので日高で種付けされた産駒についても、一口馬主で募集馬にラインナップされたら引き続き注目していきたいと思います。
それにしても、馬代もインフレしていますが社台SSの種付け料も一昔前と比べて高騰しているような印象を受けますね。
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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