■名物ハンデ牝馬重賞
12月17日(土)中山競馬場でターコイズS(G3・芝1600m)が開催される。牝馬限定戦、ハンデ戦ということもあって荒れるイメージの強いレースで条件戦で負けた馬でも勝負になることがある一戦だ。今回はデータと注目血統から推奨馬を一頭導き出す。
■馬格の大きい馬が優位
中山競馬場と言えばゴール前に急坂がありパワーが求められるコース。
馬体重でもその傾向は顕著に表れていて、前走馬体重が460キロ以上だった馬は【7-7-6-73】と成績が良い。
対して前走馬体重が459キロ以下だった馬の成績は【3-3-4-50】となっていて全ての率において大型馬の後塵を拝している。
スピード性能の高い馬より、パワーを持ち合わせた大型馬がねらい目だ。
【前走460キロ以上の出走馬】
・1フラーズダルム
・2ママコチャ
・4サブライムアンセム
・5アブレイズ
・6アナザーリリック
・10シャドウディーヴァ
・12ローザノワール
・13ミスニューヨーク
・15ウインシャーロット
・16フィアスプライド
■注目血統はRoberto内包馬
パワーが求められるレースということもあってRoberto内包馬の成績が良い。過去10年で【5-5-3-27】となっており、回収率ベースでも優秀だ。今回注目血統には挙げなかったが、Sadler’s Wells、Fairy King、NureyevあたりのSpecial牝系の種牡馬たちも成績が良い。
【Roberto内包馬】
・3スカイグルーヴ
・4サブライムアンセム
・9フェルミスフィア
・15ウインシャーロット
■推奨馬
二つのデータにともに該当したのは4サブライムアンセムと15ウインシャーロットの2頭。今回はそのうちウインシャーロットを推奨する。ウインシャーロットは前走オーロカップ(OP・芝1400m)1着。ハンデ53キロと軽斤量だった点や展開が向いた点などは割り引いて考える必要があるが、牡馬混合のOP戦を勝ち切っている点は評価したい。
中山コースも実績があり【0-3-1-0】。非常に堅実なタイプでこれまで13走して馬券外に敗れたのは新馬戦の1走のみという堅実派だ。先行勢も手薄で再度展開が向きそうなここは狙ってみたい。テンも速い馬なので大外枠でもすかさず好位を確保できそうで、それでオッズ妙味が生まれるならむしろねらい目だ。
4サブライムアンセムに関しても買い目には入れておきたい一頭。
牝系研究家・競馬ライター
牝系こそがサラブレッドの根幹であると考え、日夜サラブレッドファミリーの研究と最適な配合の追求を行う。競馬予想、血統解説、コラムなどを通じて競馬の魅力を多くの人に伝えることをモットーとしている。SPAIA競馬でも記事連載中。
—最近の私––
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