どうも、ジェイです。今回はキャロット初年度出資馬、2歳牝馬のウィットサンデー(父ミッキーアイル)のデビュー2戦目の現地応援に行ってまいりましたので、その様子についてとレース後に判明してしまった骨折について、お話をしていこうと思います。
今回は出資馬応援記事でもありますが、骨折という厳しい実情をつたえるということで、タイトルは「一口馬主のリアル」とさせていただきました。
ウィットサンデーの初戦の様子は過去の記事にまとめておりますので、ご存じない方はぜひ先にチェックしてみてください。
前走からの「変わり身」期待
ウィットサンデーはデビュー戦で、気性に悪い面が出てしまいレース途中で内ラチにぶつかりながら失速。
横山武史騎手を背に1番人気を背負ったものの、人気に応えられず14着に終わってしまいました。
追い切りタイムはとてもいいタイムが出ていただけに私も勝利を期待していたので、これは現地で見ていて結構ショックでした。
「ミッキーアイル産駒牝馬の悪いところが出てしまったな」という感じです。
2戦目はブリンカー着用で挑むことに。
近況コメントを見ていると、初戦ほどのタイムは出ていなかったものの、調教でも真面目に走れていたようでした。
ブリンカー着用で馬が変わるパターンも多くありますよね。
「ブリンカー着用の2戦目で変わり身を見せてほしい」
と祈るような気持ちで、現地応援に府中に赴きました。
2戦目のレースは?
初戦は混合レースだったものの、2戦目は2022年11月13日(日)の東京3R芝1400mの牝馬限定レースになりました。
気性に不安がありますし、血統的にも短い距離の方がいいと思っていたので初戦より距離短縮+牝馬限定レースになることはプラスであると思いました。
当日はトーセンローリエという抜けた1番人気の馬がいたのですが、Hドイル騎手を背にウィットサンデーは3番人気に支持されました。
パドックで見ていると外目を随分落ち着いて歩いていました。テンションが上がるどころか「ちょっと元気が足りないんじゃないか?」と思うほど、落ち着いて見えました。
馬体重は+2キロの484キロでしたが、前走よりも筋肉は締まっているように見えました。
しかし、レースでは少し出遅れ気味のスタートから、強引に前目に押し上げる競馬に。
かなり最初のポジション取りで脚を使っていたので
「これは脚が残らないかもしれないな」と少し心配しながら見ていました。
4角で徐々に手応えがなくなってきて、直線を向いた時にはずるずると後退。
最後は見せ場なく17頭立ての16着に沈みました。
ひとつ上の15着の馬とは大差がついていて、最後の直線は見せ場もなく燃えるポイントがなくレースが終わってしまった感じです。
一口馬主始めたての頃はそんなレースが多かったので、なんだか少しこの悔しさは懐かしいような気もしていました。
レースが終わった後は「向こう正面で押し上げたから脚が残らなかったのかな?」と思っていましたが、、、実は事態は深刻でした。
レース後に骨折が判明
レース翌日の更新で、ウィットサンデーは骨盤右腸骨翼の骨折が判明したとアナウンスがありました。
それに伴う腹腔の出血が認められ、骨折による血管損傷が疑われるとのことでした。
獣医師によると、骨折による血管損傷がある場合は、生死に関わる非常に危険な状態だということです。
私も出資馬の脚の骨折や繋靭帯炎など様々な怪我をこれまで経験してきましたが、骨盤の骨折というのは初めての経験でした。
更新でも「予断を許さない」など、今まで見たことがなかった文字が踊り、心配という言葉では言い表せないほど心配な気持ちになりました。
正直もう現役復帰できなかったとしても、良血馬ですから命だけでも助かって非アワブラでも繁殖に繋がってくれれば…という気持ちです。
怪我のアナウンスから翌々日となる16日の更新では「一つ目の山場を越えてくれそうな状況」とあり診療所に入院し経過観察をおこなっている旨のレポートが上がっていました。
正直執筆時点(17日時点)でも安心できる状況ではないですが、ひとまず現状としてお伝えしておこうと思います。
この怪我について何らかの動きがあれば、また記事でお伝えしていこうと思います。
怪我を受けて思うこと
今回の骨折を受けて思うことは「やはり馬は脆い生き物だな」ということです。
私の出資馬で言うと、4歳馬(現在は全頭引退またはファンド解散済)は4頭中2頭。
3歳馬は3頭中2頭が骨折などの大きな怪我を経験しています。
何頭かは、怪我がきっかけで引退やファンド解散となりました。
そのため、2歳馬以降は特になるべく「怪我リスクが低そうな馬を選びたい」と思っていて、
・インブリードがそこまでキツくない馬を選ぶ
・管囲が細い馬は減点評価する
・歩様が内向する・脚が内に入る馬は避ける
など様々な項目でリスクを下げる努力をしてきたつもりです。
ウィットサンデーの場合確かに馬体重に対してやや管囲が細いところはありましたが、歩様も力強く綺麗で、許容範囲内だと思って出資を決めました。
OCD手術歴もありましたが、こちらは若駒の時に手術をおこなっている場合その後の競走能力にはほとんど影響がないと言う文献も読んでいて、問題ないと自分は判断していました。
このように様々な検討の末出資したこの馬も、わずか2戦でこのような競走馬生命に関わる怪我を負ってしまいました。
もちろん運要素に加え、やってみないとわからない部分も多々あると思います。
陣営や育成が悪かったのか?と言われると決してそんなことはなかったと僕は考えています。
そもそもサラブレッドは「ガラスの脚」と言われるほど怪我が多い生き物です。
全ての怪我を避けることは不可能だと思いますが、気をつけて馬選びをするようにしていても、このようにデビューしてしばらくしてこのような怪我を負って少なくとも長期離脱は確定してしまうのが「一口馬主のリアル」です。
自分も日々感じていますが、やっぱり厳しい世界ですね。
なにはともあれ、ウィットサンデーがなんとか回復し、元気に生活していけることを願って結びといたします。頑張れウィットサンデー!
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