どうも、海外馬主のジェイです。今回は今更ではありますが、私がライジングサンシンジケートさんで共有している、ホーリーシールの20(父グラント)を紹介いたします。どんな部分に惹かれてこの馬を共有することを決めたのか?是非最後までご覧ください。
ホーリーシールの20とは?
ホーリーシールの20とは、2022 MAGIC MILLIONS Gold Coast Yearling Sale Book2で57,500豪ドルでライジングサンシンジケートとクマーニレーシングに落札された新種牡馬グラント産駒の牝馬です。
執筆時点で2歳、未出走の馬です。
新種牡馬グラントはニュージーランド産の馬で、マイルG1で2勝し種牡馬入りをしました。母ルカヤはニュージーランドの年度代表馬で、兄妹馬には種牡馬入りしているオーシャンパークがいます。
母ホーリーシールはオーストラリアの大種牡馬アイアムインビンシブル産駒で現役時は10戦4勝、メトロでの勝利もあったスプリンターでした。
あの名スプリンター、ネイチャーストリップとも同じレースで対戦し、2着に入った経験もあります。
母は豪州のハイレベルなスプリントレースでメトロ勝ちをしているというのは、競争能力の高さの表れだと思いますし、スピード能力を産駒も受け継いでくれたらと思います。
本馬は初仔です。
本馬の魅力
馬体・歩様
この馬は血統派の私にしては珍しく、馬体・歩様主導で選んだ数少ない馬です。
馬体写真からもわかるバランスの良さももちろんですが、なにより惹かれたのは歩様でした。
RSSYouTubeチャンネルより
この動画の後半を見ていただければ、この馬のリズミカルでキビキビした力強い歩様、そして後ろ脚の伸びの良さを見ていただけると思います。僕は現在出資している馬でこの馬より「歩様がいいな」と思っている馬はおらず、この歩様を1つの理想の基準としています。
これで走らなかったら…なんですけど(笑)自らプレッシャーをかけにいきたいと思います。
後ろ脚が遠くまで伸びる時に大腿筋膜がしっかりと伸びきっているのがわかります。この部分は活躍馬はしっかりと伸びていることが多く、僕は歩様を見る上で重要なポイントの1つにしています。
馬体重はセリ当時420キロと小柄でした、馬体をみてもスタイリッシュな感じで、あまりオーストラリア馬っぽいゴツゴツ感がありませんね。
小柄だからこそ、この値段でセリ落とせたのではないかと思います。しかし募集開始時には少し成長して、440キロになっていましたので、馬体重はそこまで心配していませんでした。
先輩馬主によると、一般的にニュージーランド血統の馬はこのようなスタイリッシュな馬が多いということです。ざっくりオーストラリア産は短距離、ニュージーランド産は中・長距離がメインになっていますから、適正距離の違いが馬体に表れているかもしれませんね。
血統
新種牡馬グラントは初年度種付け数178頭とこの世代の新種牡馬の中ではNo.2(1位はTrapeze Artistの180頭)の種付け数の多さを誇っています。
種付け数の安さもあると思いますが、新種牡馬でこれだけの繁殖を集められたというのは、期待の表れかと思います。
グラントの父系はオライリー系(父父ラストタイクーン)とニュージーランドでは主流血統の1つですし、母のルカヤはニュージーランドの年度代表馬で、既に多くのG1勝ち馬を輩出している種牡馬オーシャンパークを弟に持ちます。
種牡馬のポテンシャルとして母系の活力は非常に重要なポイントだと考えているので、この種牡馬が一定以上の成績を出してくるのではないか?と期待しました。
また、母父アイアムインビンシブルは豪州リーディングサイアーランキングで常にTOP3争いをしている大種牡馬です。母父としてはまだ産駒がすくないため、リーディング上位とはいきませんが、数年経てば形勢は変わるかと思います。
一方、母母父のエンコスタデラーゴは執筆時点で豪州BMSランキングのリーディングをとっています。豪州の主流血統が詰まった、見事な血統だと思います。
その他
マジックミリオン社のボーナスレースシリーズや、ビクトリア州のVOBIS SIRES特別レースや、SUPER VOBISの賞金ボーナスの対象馬となっています。このセリ会社のセリ出身の馬しか出走できないレースに出走できたり付加賞金を得られるレースが多かったりと特典がある馬だとご理解いただければと思います。
日本ではこのような制度は馴染みがありませんね。
一方維持費については、RSSさんの場合ですと1ヶ月1口あたり135豪ドルで固定です。これはホーリーシールの20が所属するクマーニ厩舎の場合で、他の厩舎の場合は維持費が前後することがあるようです。(パーセル厩舎はちょっと安いみたい)
近況
初仔ですが、サイズもだんだん大きくなってきて執筆時点の2歳10月(南半球なので8月加齢)450キロを超えるような馬体になってきましたし、一度バランスが崩れかけた馬体も再び整ってきたように見えます。
現在厩舎で15ー15を開始することになっていて、ここから順調に調教が進んでいけば、2歳のうちにデビュー戦を迎えることは可能なのではないか?とみています。願わくば、来年3−4月くらいにはデビュー戦を迎えて、3歳のマイル〜2000mあたりの路線で活躍してくれれば、最高ですね。
日本はおかげさまで、勝利を収めることができていますが、豪州はまだ未勝利です。初勝利をもたらしてくれる馬がこの馬であることを願って応援したいと思います。
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記事を書いた人 ジェイ
登録者4000人超え&累計再生200万回超えの元一口馬主YouTuber。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統の配合相性を重視していて代表馬はロードヴァレンチ、リレーションハート等。
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