どうも、ジェイです。今回は2022年10月現在の情報を持って、来年の日本ダービー馬を予想してしまおうじゃないかという、大変かかり気味な企画となっております。予想をするのはサララボで普段記事を投稿しているジェイ、牝系研究家ジェンティル、競馬予想の単複貴公子、年間予算20万円の一口馬主YouTuberこもこもの4人。果たしてこの中から来年のダービー馬は出るのか、注目してご覧ください!
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ジェイの予想
フェイト
父リアルスティール母父Wiesepfad
栗東・矢作厩舎 馬主:藤田晋
戦績
2022年8月6日の新潟5R・芝1800mに1人気で出走し優勝。
執筆時点で1戦1勝となっています。
デビューレースはまずまずのスタートから中団前目5番手につけ、直線で外から抜け出す王道競馬。手綱を持ったまま先頭に踊り出る様子は素質馬のそれを感じさせました。
楽な手応えで最後は流すような格好になりましたが、上がりは出走馬で唯一の34秒台の34.5秒と上がりの脚が使えることも示しています。
2着馬のノエマには5馬身差をつけての勝利でしたが、かなり余裕を持った走りに見えました。ゴール前でも脚色が鈍る様子がなく、追えばさらに加速していきそうな、さらに距離が伸びても対応できそうな走りです。
レース動画を見るとまだレースに集中しきれていないようにも見え、気性面での成長が見られればさらに前進があるのではないか?と考えます。
鞍上の福永騎手はレース後の記者団に対し「クラシックに乗せていける」とその素質の高さを評価する発言をしています。
2歳新馬戦はレースレベルを計るのが難しいですが、2着だったノエマ(父ハーツクライ)は次戦の9月3日小倉1R・2歳未勝利でも3着に入っています。
3着だったコスモバラタ(父ダノンバラード)も直近10月1日中山・2歳未勝利で3着に入っています。
まだ勝ちきれてはいませんが、他のレースでもしっかり着を拾えていますから、極端にこのレースのレベルが低かったとは僕は考えていません。
血統背景
父リアルスティールは新馬戦を勝利し次戦のG3共同通信杯も連勝していて、戦績だけを見ると早めからいけるタイプに見えなくもないです。しかしデビュー戦は2歳12月27日と、遅めです。
現状、リアルスティール産駒は期待に比べてやや低調な滑り出しではないか?と言う声をよく聞きます。
実際、執筆時点でリアルスティール産駒は33頭デビューし6頭が勝ち上がり。出走頭数を分母にする勝ち上がり率は18.2%です。決して悪い数字ではありませんが、もうひとつの数字です。
比較対象としてマインドユアビスケッツ産駒を見てみましょう。執筆時点で37頭デビューして12頭が勝利、出走頭数を分母にする勝ち上がり率は32.4%となっています。
ただ、私はリアルスティール産駒はやや晩成気味というか、3歳馬になってから花開くタイプが多いのではないかと思っていて、来年逆襲があると思っています。
私がオーストラリアで共有しているリアルスティール産駒のシダーレーンの20も、管理する中條調教師から「晩成の馬でじっくり育てて3歳になってから」と言われています。
そんな中この馬は、2歳8月に能力を見せつけて強い勝ち方をしています。これから成長力があると見込めば、来年のダービーを意識できる馬なのではないか?と思います。
また血統構成に目を向けてみると、母系にデインヒル(ダンジグ系)が入っているのが目につきます。ダンジグは早熟要素とスピード要素を取り入れられます。これは本馬が早く活躍できた要因の1つだと考えています。
父ディープインパクトと母父ダンジグ系は勝ち上がり率72%と好相性で、リアルスティールとの相性も良い可能性が高いと僕はみています。何よりここの相性が良いとスタリオン側も踏んで、オーストラリアにリアルスティールをシャトルに出していると思います。
そして、もう一つ注目すべきポイントはアルザオ(リファール)のクロスがあることだと思います。
東スポ競馬の白井元調教師と学ぶ血統学というコーナーで、白井氏は
「リファールは種牡馬入りした当初からスピード系の馬という認識をずっと持っていて、それは間違っていなかったとリファールを見た時に思った。ダンジグと同じようにコロンんとした馬体でね。(中略)リファールは米国が求めるスピードを持っていて、そのレベルも非常に高かった」
と答えています。
SS系以外で2ポイント目のスピード補強ができるのは、すごく魅力的に見えます。
現状、アルザオクロスを持つ、ディープインパクト産駒は3頭しかいませんが、そのうち2頭が勝ち上がっています。そのうちの1頭はエイシンスレイマンは中央で3勝、G1東京大賞典にも2度出走を果たすなど活躍しました。
本馬もアルザオクロスとダンジグでのスピード補強で、ダービーに駒を進めてくれるのではないかと期待しています。
また1つ上の半兄スーパーチーフ(父キンシャサノキセキ)は執筆時点で中央のダートで2勝しています。キンシャサノキセキ産駒ながらダート2000mや1900mと中距離で勝利しています。母自身も芝2000-2400mなどの中距離のレースで中央3勝した馬でした。母系は距離が持ちそうですね。
リアルスティールも父自身は1800mの芝とややダービーを意識すると短めの距離適性で、産駒もピッチ走法の子が多いですが、本馬はリアルスティール産駒にしてはストライドがゆったりしているように見えます。距離延長にも対応できそうな気がしますね。
厩舎
矢作厩舎は父リアルスティールや全妹のラヴズオンリーユーを管理しました。
ラヴズオンリーミーのファミリーは熟知していると思います。
また現状、リーディング的にも最上位の厩舎で、この厩舎以上に頼もしい厩舎は国内でも少ないでしょう。
馬房数の関係もあり一口馬主的には「なかなか新馬が入厩してくれない」というじれったさがあるようですが、この馬に関しては厩舎の2歳世代の中でもエース級の扱いを今後も受けていくはずですから、大きな心配はないと考えます。
(ところで私のDMMの2歳出資馬ミスティックロアは矢作厩舎ですが、いつ入厩できるのかしら…w)
ジェンティルの予想
グランヴィノス
父 キタサンブラック
母 ハルーワスウィート
母父 Machiavellian
10/10の新馬戦を勝ち上がったばかりの本馬をピックアップ。
母ハルーワスウィートは言わずもがなの名繁殖で、産駒にはヴィブロス(父ディープインパクト)、ヴィルシーナ(父ディープインパクト)、シュヴァルグラン(父ハーツクライ)がいる。
ハルーワスウィートはハルーワソング牝系の中でも最も活力を有する枝であることは間違いなく、ダービー馬の素質は十分だろう。
新馬戦は前半64.0秒のスローペースだったが後方待機でじっくり構えた。
全体の流れが遅いこともあって3コーナー手前から進出を開始したが、自身のラスト3Fは11.6-11.2-11.0程度(DERBY ROOMから引用)。
余力十分の勝ちっぷりで着差以上に強かった印象だ。
まだかなり幼い身体つきをしており、緩さもあるだけにこれからの成長は課題だが、現時点で高いパフォーマンスを発揮しており、3歳春以降さらなる成長が期待できるだろう。
キタサンブラックの活躍馬と配合が近いというのも好材料。
競馬予想の単複貴公子の予想
ハーツコンチェルト
新馬戦の調教は、最終、中間ほとんどが馬なりの調教ながら、美浦の坂路、南W両方のタイムは基準以上。
そして8月24日、8月31日の追切では古馬2勝クラスの馬に余裕の併入。これは新馬クラスの馬ではなく、重賞クラスの調教内容だ。これを新馬戦からできるのだから素質は十分。
初戦の中京競馬場、2000mはスローペースになることが多いが、この日も前半1000mの通過タイムは63.1のスローペース。その中で8番手当たりの中団にいた。
そこから、一気の抜け出しで8馬身差の圧勝。タイムも同じ中京2000mのGⅢ愛知杯の勝ち馬平均タイムに匹敵する。このタイムを新馬戦で出せたのだ。
調教はまだ、ほとんど、一杯に追っていない。伸び代は十分にある。
今の馬体を見ると見栄えする馬体。しかし、まだ筋肉量は増える余地はありそう。歩様もバネが効きそうな伸びやかな歩様。
レースをみても、やはりバネのあるリズム感のある走り方だった。しかし、トモの筋肉量はもう少し欲しい。
クラブ募集時の歩様を見たが、右前肢の歩様が少し気になったが後肢の運びは踏み込み良く、バネが効きそう。
これまたびっくりなのがこの馬、5月5日生まれと遅生まれ。その分、ややトモが小さく映るが、そのトモが完成されるダービーの日には爆発するだろう。
また、母ナスノシベリウスの産駒は2015年から5頭出しているがすべて勝ち上がり。そしてすべて2勝以上。
このハーツコンチェルトはナスノシベリウス待望の牡馬。初仔のナスノシンフォニーは、牝馬ながらポープフルS5着。申し分ない母馬だろう。
今後、しっかり調教を積んでいけばダービーを取れる逸材と私は考えます。
先日も宣言しましたが、
「この馬ダービー取ります!!」
一口馬主YouTuberこもこもの予想
未来のダービー馬予想ということなので、まずは過去10年のダービー馬の戦歴的な傾向を調べました。
・新馬戦で1800mか2000mでデビュー
これは10頭全て該当
・新馬勝ちは8頭
さらにこの8頭、全て上がり最速で勝ってる。
新馬戦を勝てなかったのは、ワンアンドオンリーとドゥラメンテのみ。
(ドゥラメンテは上がり最速を出すも2着)
なので今年の芝1800m以上の新馬戦勝ち馬をまずピックアップ。
そしてここから牡馬に絞り込み、確率の高いノーザンファーム生産馬のみをさらに絞り込んでみました。
今年の該当馬は10月7日時点で7頭
・ネビュルーズ
・テンカノギジン
・フォトンブルー
・バルサムノート
・フェイト
・ダノントルネード
・カルロヴェローチェ
ダノントルネードと悩みましたが、今回はフェイトを選択。
フェイト
血統
・母サンタフェチーフはJRAを3勝
本馬の叔母にはサロミナがいて、従兄弟にはサリオスやサラキアがいるドイツの名門牝系の出身。
父はリアルスティール
リアルスティール産駒は10月7日時点で、母方に欧州血統を持つのが良さそう。
(リアルスティール産駒の勝ち馬6頭全てが現時点でこのパターンなので、リアルスティール産駒に出資する場合は気にした方が良いかも)
もちろんフェイトはドイツ血統の馬なので、そこに該当します。
母父ヴィーゼンファードもリファール系でありながら、マークオブエスティームやアカテナンゴを持っており欧州血統の割には比較的スピードはある方。
フェイトはアルザオの4×4を持っており、アルザオは比較的瞬発力を鍛えるリファール系。
このおかげで末脚もしっかり使えそう。
リアルスティール産駒は2歳の現時点では期待ほどの活躍ではありませんが、個人的に成長力は遅めだと予想しています。
(リアルスティールもラヴズオンリーユーも本格的に強くなったのは3歳春以降だったので)
しかし、この馬はデインヒルを持っており早熟性をそこで補ったと考えます。
新馬戦のパフォーマンス
非常に強かったと見ています。
新潟の芝1800mの新馬戦でデビュー
走破タイムは1.48.1
これは過去10年の新潟芝1800m新馬戦の
走破タイムで歴代2位
1位はイクイノックスで走破タイムは1.47.4
この時のラップを3分割すると、
36.1-36.6-34.7の展開。
そこでイクイノックスは上がり34.5秒を出して完勝。
フェイトのラップを3分割すると、
35.5-37.7-34.9という展開。
フェイトも上がり34.5秒を繰り出した。
フェイトは最後流していたので、追っていればもっと早いタイムが出たかも。
スローの上がり勝負が多い新潟外回りですが、2歳戦の割にそこそこ流れた展開で、この上がりを使えたフェイトは立派だと思います。
負かした馬が未だに一頭も勝ち上がっていないのは少し気になるが、この馬のパフォーマンスは本物と信じます!
厩舎
父を預かっていた矢作厩舎で文句無し。
父が果たせなかった、ことを息子で叶えてもらいましょう!
この過去のダービー馬の傾向とパフォーマンスを信じて来年のダービー馬はこの馬と予想します!
一口馬主的にも、今年東サラでキズナ産駒の4/3同血の妹が募集されていましたね!
この妹の動向にも非常に注目ですね。
いかがだったでしょうか?ガチンコ予想にするため、ライター同士どの馬を指名しているか見えない形で今回の記事を集約してみました。なんと数いる馬の中でジェイとこもこもさんの馬が被るというハプニングがありましたが、これもガチンコ故の出来事と温かい目で見守っていただければと思います。
同じYouTubeで活動していたもの同士、思考回路が似ているんでしょうかね?(笑)
来年、ここで取り上げた3頭がダービーの馬券内を独占していたら、この記事も爆伸びしていることでしょう。クイズ☆正解は10ヶ月後!ということで、どの馬が来年のダービー馬になるか、一緒に楽しみながら毎週の競馬を楽しんでいきましょうね。
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ライタープロフィール
ライター:ジェンティル(貴シンジ)
牝系研究家・競馬ライター
生物学・遺伝学の観点からサラブレッドの血統を分析。牝系こそがサラブレッドの根幹であると考え、日夜サラブレッドファミリーの研究を行う。「サラブレッドの血統に生物学的アプローチを!」が合言葉
ライター:ジェイ
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者4000人超え&累計再生200万回超えの元一口馬主YouTuber。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統の配合相性を重視していて代表馬はロードヴァレンチ、リレーションハート等。
ライター:こもこも
一口馬主系YouTuber
2018年産駒から一口馬主デビュー。
血統をメインに募集額4000万円以下の馬から出資馬を選定するといった、コスパを重視して活動する一口馬主YouTuber。
現在はノルマンディー・DMM・キャロットの3クラブで一口馬主を楽しんでいる。
一口馬主の楽しみをもっと色んな人に知ってもらう為、一口馬主YouTuberとして活動を始める。
関西弁がキツイのはご愛嬌(笑)
代表馬はノルマンディーはバイタルエリア・DMMはバックスクリーン
☆競馬予想の単複貴公子のプロフィール☆
突如としてLINEオープンチャットに現れた馬券予想家。
誰にも理解できない予想方法で穴馬を射止める。その名は単複貴公子。
「勝利のデータは競馬予想に邪魔」と言い切り、新馬戦、未勝利戦を得意とする。
2 Responses
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