リレちゃんが引退するまで地方共有馬は増やさないと言っていたはずなのですが、気がついたら共有馬が増えていました。
何を言っているか意味がわからないと思いますが僕も意味がわかりません。
今回は新たに共有した馬がどんな馬か?記事で紹介していきたいと思います、よろしくお願いします。
新たに共有したのは?
現在ジェイの共有馬はオーストラリアに3頭。そして大井に1頭の4頭です。
この馬たちが引退するまで共有馬を増やすつもりはありませんでした。
しかし…
先日のトレーニングセールで落札されていたアジアエクスプレス産駒の牡馬が、獣医師の上手さんが代表を務めるエクワインベットオーナーズの募集馬にラインナップされているツイートを見つけてしまいました(笑)
このトモ高の感じやトモのサイズ感、シルエットなどが先日オーストラリアで落札してきたパーフェクトダイヤモンドの21にどことなく似ているなと感じて強く印象に残りました。
ビビっときてしまったというやつですね。
すぐに上手先生に問い合わせてみると、やはりこのシルエットやトモの容量はセールスポイントだということ。
アジアエクスプレス産駒の最高到達点や中央での打率を見ていると、種牡馬買いできる種牡馬では現状ないかなと思いますが、念の為血統を調べてみるときょうだい馬はかなり走っていますし何よりヘニーヒューズ系と母系の相性も良さそうで、複合的要素に惹かれていきました。
上手先生と仲がいい節約大全のこまちさんにも話を聞いてみたところ「すでに共有を申し込んだ」と聞き、さらに自分の中での共有欲が高まりました。
実際、エクワインベットオーナーズの所属馬はピラヴロスやサラサワンなど活躍している馬も多く、ここは上手先生の馬を見る目を信じようと1口共有を決めて申し込みました。
スナークスマイルの21の魅力
すでに募集は締め切られていますので、募集馬検討にはなりませんがせっかくなので共有に至るにあたって、どのようなことを検討していたのかここに書き留めていきたいと思います。
ちなみにスナークスマイルは1口(5%)44万円で、川崎競馬場所属予定です。
血統
父アジアエクスプレス
アジアエクスプレスはヘニーヒューズの後継種牡馬で種付け料150万円です。
自身は芝ダート両方で走りましたが、産駒は約9割がダートに出ています。
中央馬の勝ち上がり率は26%とやや物足りない数字。
牡馬に限ると勝ち上がり率は33%と水準レベルにあります。
産駒の距離はやや短め、上手先生曰く、アジアエクスプレス産駒は歩きの可動域が硬くて狭い馬が多いから距離が伸ばせないのではないか?ということでした。
産駒は馬体が大型な馬が多いのも特徴で、今回のスナークスマイルの21も馬体重500kgとしっかりとしたサイズがあります。
中央での重賞勝利はありませんが、地方では
・エンリル
・ソロユニット
・タツノエクスプレス
・ガリバーストーム
・ガリバーストーム
・ニシケンボブ
以上の5頭が9つの重賞を制覇しています。
愛読しているパーフェクト種牡馬辞典には、アジアエクスプレスはデピュティミニスターと好相性でアベレージが高いと記されています。本馬はこれにマッチしていますね。
セリ価格は牡馬平均が886万円ですので、本馬はややお得な部類です。
母スナークスマイル
母スナークスマイルは未勝利も中央で4着に入った経験があります。
母母のサンデーアイからはステイヤーズSなどを制覇しし天皇賞・春で3着、豪州のコーフィールドCで2着に入ったアイポッパーが出ている他、重賞制覇はないものの中央で6勝したインマイアイズなど繁殖能力の高さを示しています。
この価格帯の地方馬にしてはかなりボトムラインは豪華だと思います。
きょうだい馬は中央勝ちこそないものの、中央1勝Cに挑戦し掲示板内を確保。園田などで7勝したスナークエンジェル。
門別や川崎で8勝しているキタノマナザシ。
金沢で重賞に挑戦し金沢シンデレラCやノトキリシマ賞で3着、石川ダービーで5着に入ったキープクライミング。
1つ上の半兄ホヌも川崎ですでに2勝していて産駒の安定感や地方の中でもハイレベルなところで戦えているところは非常に好感が持てます。
本馬は川崎のリーディング3位の山﨑厩舎入厩予定。
地方競馬の最高峰である南関東で活躍してくれることを期待していますが、その素地は十分あるのではないかと思います。
父母の配合
前述した通り、父アジアエクスプレスと母系にフレンチデピュティは好相性です。
父アジアエクスプレスと母父フレンチデピュティの中央勝ち上がりは現在1/3とそもそもサンプル不足感が否めないですが…
父ヘニーヒューズ系と母父フレンチデピュティに拡大すると勝ち上がり率は55%とかなり高い数値になります。(サンプル11頭)
アジアエクスプレスとの配合で示しきれないところではありますが、父父と母父の相性は良さそうですね。
アジアエクスプレス産駒は母系にディープ系で活躍しているもいて、パーフェクト種牡馬辞典にもディープ系も良いと書かれていました。
本馬はディープ系ではないもののディープの父であるサンデーサイレンスを含むため、ここもスピード要素を追加する上ではプラスなのではないかと思います。
馬体・歩様
この馬をいいと思った最初のきっかけはシルエットの良い馬体写真でした。
前後のバランスが良く、ダート馬らしくトモのサイズがしっかりとあって、まだまだ筋肉が締まりきっていない緩さを感じましたが完成した時の伸び代は大きそうです。
また、トレーニングセール出身馬なので追い切りの映像もありました。
タイム自体は平凡なタイムではあるのですがそこまでガシガシ追われていたわけではなく馬也で走っていましたしこの緩さでもしっかりタイムを出せるのであれば完成したらさらにいいタイムで走れるのではないか?と期待しました。
僕は追い切りで評価はあまり下せないタイプなのですが、隣の馬にあわせられても、抜かせずにグンと伸びて1馬身ほど前に出る動きをしていたところから勝負根性もありそうで頼もしく思いました。
歩様は、正直僕はこれまで選んできたタイプの馬の歩きではありませんでした。
ここはかなり悩みました、特に後ろ脚の可動域があまり広く見えないのです。
この件については直接上手さんに質問したところ、
「歩きは確かに硬さがあるけど、キャンターでしっかりストライドが伸びているので問題ないと思う。アジアエクスプレス産駒で地方のダートで走らせる馬はこのくらい硬くても大丈夫で、むしろ飛節はしっかりしているしスピードをうまく伝達できると思う。」
というお話でした。
歩きが柔らかい芝馬っぽい動きをする馬は値段が高くなりがちなので、歩様が少しコトコトしている部分は値段の総額が安いので目を瞑るしかない、というお話もありました。
僕は可動域は基本的に広くて柔らかい馬がいいと思っていましたが、地方のダート馬においてはあえて硬い馬を選んで「走る時にバネがある馬」を選ぶという手法もあるようです。
ここは、僕がここ数年で学んできたことよりもホースマンとして馬に乗りながら、獣医師としても馬に接しながら勉強されてきた上手先生の意見を信じて、そこにBetすることにしました。
上手先生のコラムや書籍・馬体は語る2などを読んで、僕も勉強していますからね。
実際動画や写真では伝わりきらない馬の雰囲気や魅力があることは3月に現地セリに行って僕も感じました。
セリに参加してきて大ベテランの上手先生が言っているなら、信じてここは乗ってみましょうという感じです。
サイズはしっかりとあるので、ダート馬としては問題なさそうです。
今後について
上手先生曰くデビューは年末ごろか、明け3歳くらいになるかな?ということでした。
2頭目の国内共有馬となりましたので、リレちゃんのように活躍してくれるといいなと思います。
こまちさん以外にも相互フォローのフォロワーさんも一緒に共有しているようなのでぜひ皆で勝利の喜びを分かち合いたいですね。
願わくばスケール大きく、重賞へと駒を進めてもらいたいと思います。
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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