今回は3歳ダート馬の頂点を決めるジャパンダートダービー2023の予想記事を書いていきます。
今年は地方・中央勢ともに大変豪華なメンバーが集まっていますので楽しみですね。
過去データ
・所属別成績(10年)
JRA(9-9-7-39)
大井(0-1-1-15)
川崎(0-0-0-3)
船橋(1-0-1-18)
浦和(0-0-1-4)
他場(0-0-0-26)
⇨JRA勢を中心に、南関東所属馬の有力馬は押さえておきたい。その他の地方所属馬は過去10年データからは手を出しづらい。
・ローテ(10年)
兵庫CS(2-3-2)
ユンコーンS(2-2-4)
鳳雛S(3-0-0)
東京ダービー(1-1-2)
⇨上記4レースからの馬券内率が高い
・脚質(20年)
逃げ(3-3-2-14)
先行(8-12-9-21)
差し(8-2-7-69)
追込(0-0-1-87)
⇨先行馬の複勝率が58%と非常に高い、差し馬は複勝率19.8%と低め。前に行ける馬を狙いたい。差し馬よりは逃げ馬の方が勝率、複勝率共に高い。穴馬の逃げ馬がいたら要注意。
レース概要
大井競馬場のダート2000m外回りで行われる南関東3冠レースの最終戦で、3歳ダート馬のチャンピオンを決めるレースです。
地方馬で優勝歴がある馬はフリオーソやヒガシウィルウィンなど多くが東京ダービーからのローテです。
例年中央馬が優勢ではあるものの、同じ舞台で行われる帝王賞に比べると地方馬の活躍も目につきます。
今年は特に無傷の5連勝で3冠達成に向けて挑むミックファイアを中心に、伏竜Sで3着に入り東京ダービー2着馬でもあるヒーローコールなど、地方馬もかなりハイレベルなので馬券はもちろんですが競馬ファンとしても、中央馬と地方馬の激突が楽しみな1戦です。
例年、内枠が不利で外枠が有利になる傾向があるので、外枠に入った馬を加点評価して考えるのがいいと思います。
馬券的には、先行馬の複勝率が非常に高いので、馬券は先行馬を中心に組み立てるのがベターかなと思います。
今年のダート3歳世代は非常にハイレベルと言われます。
私の地方共有馬は流石にこのレベルにはありませんが、中央の一口出資馬であるヴァナルガンドやミスティックロアはいずれこの面々と対戦することもあるかと思いますので、このメンバーでどんな競馬になるのか、今から楽しみです。
印
◎5ユティタム
○6ミックファイア
▲7ミトノオー
▲9オマツリオトコ
☆ヒーローコール
各馬評価
◎5ユティタム
この馬は僕は怪物だと思っています。
ミックファイアと脚質的には似ていて、3番手あたりから前を捉える競馬をする馬です。
似たような位置からお互い意識し合ってスパートをかけ、一緒に馬券内に来る可能性が極めて高いのではないかと思います。
この馬の能力の高さを感じたのは前走青竜Sです。
このレース前まで、未勝利と1勝Cは実は阪神ダート1800mを連勝していました。
阪神ダート1800mで余裕を残しながら連勝できる力があれば、2000mまでは適応できる可能性は十分あると思います。
1勝Cを勝った時も、最後の直線でギアを上げるとぐんぐん後続を突き放していっていましたからね。
何よりダート中距離適性を示していながらスピード能力が求められる東京ダート1600mでも勝利できるという適性の幅の広さに感服しました。
東京ダート1600mは芝スタート1ターンでスピード決着になる特殊条件ゆえに、ここだけ好走する馬、逆にここだけ苦手とする馬が出てくるコースです。
そのコースで稍重とはいえ上がり1位、全体時計1分35秒8と好タイムで完勝。
しかも、道中の首の動きを見ているとまだまだ真剣に走りきれていない印象で、気性面がさらに成長すればパフォーマンスが高まる伸びしろも感じます。
脚質的にもJDDと相性のいい先行型ですし、デビュー戦以外は今回も手綱を取る川田騎手が継続騎乗しています。
追い切りのタイムも全体時計は平凡ながら終いはものすごいタイムを出していますし、決め手のある先行馬、ジャスティファイ産駒から大物が出てきたなという印象です。
ミックファイアの3冠を阻止するとしたらこの馬かなと思います。
○6ミックファイア
対抗は地方馬のスーパースター、ミックファイアを指名します。
この馬も強いですよね、無傷の5連勝でそこを見せていない魅力はもちろんですが、羽田盃と東京ダービーで完勝した相手である2着馬ヒーローコールが伏竜Sでしっかり中央馬相手に3着に入っているため、決して今年の地方大井の2冠レースのレベルは低くないことを示していると思います。
また、大井を知り尽くしていて先行馬が得意な鞍上の継続騎乗も頼もしいですし、脚質的にも2〜3番手あたりから進出する競馬で、ちょうどJDD好走傾向に合致しますね。
地方馬が活躍する時は、南関東所属の東京ダービーからのローテという部分もクリアしていますし、中央勢はユティタムをはじめとして地方のダートは初めての馬もいますから、地の利を生かして3冠達成も十分あると思います。
中央有力馬は距離延長となる馬もいて、大井2000mをすでに経験していることはアドバンテージになりそうです。
馬券的にはユティタムとの馬連はオッズがつかないと思うので、3連単2頭軸マルチで2〜3着の取りこぼしを狙う、というのもオッズを加味した戦略としてはありかもしれません。
私もオッズを見ながら当日まで買い目や買い方は検討していきたいと思います。
▲7ミトノオー
3番手には前走兵庫CS勝ち馬のミトノオーを指名します。
この馬はハナを主張するタイプの馬なので、脚質的には逃げ。
成績は差し馬よりは悪くないものの今回強力な先行馬2頭がいるため目標にされた時に逃げ切れるのか?と考えると頭でくる確率は少し低いのかなと思い3番手評価にしました。
ただ、馬券内に残す可能性は十分あると思います。
中央馬で伏竜Sを勝利、ここでは今回出走するヒーローコールが3着でした。
また、ローテ的に相性がいい兵庫CSでも今回出走するキリンジを抑えて勝利していますし、地方の深いダートを中央馬でありながら経験しているのはプラスだと思います。
着順に安定感がありますし、馬券に入れておくべき1頭だと思います。
▲9オマツリオトコ
3番手同率はオマツリオトコです。
人気馬中心の印になってしまっているので、ここは賭けに出てみました。
オマツリオトコは近走着順を見ると少し、上位の馬と比べると見劣りするかもしれませんが…。
去年12月の全日本2歳優駿の2着の時の走りは本物だったと思います。
この時の1着馬はUAEダービーを勝利しケンタッキーダービー6着だったデルマソトガケ、3着馬はユニコーンSを勝ったペリエール、4着馬がヒーローコールでした。
このメンツの中であの走りができたのはこの馬の能力の高さゆえだと思いますし、全日本2歳優駿の前には兵庫ジュニアグランプリで園田でもG2を勝利しています。
距離が短いとはいえ川崎や園田の地方の砂で結果を出しているのは心強いですし、近3走のうちヒヤシンスSとユニコーンSは東京ダート1600mという特殊条件、それでもユニコーンSは6着と踏ん張っています。
さらに、2走前のニュージーランドTに至っては芝マイルのレースですからこれは参考外でいいでしょう。
距離延長への不安はありますが、地方の深い砂の方がこの馬は合っていると思いますし、近走が適性外だけで負けているとしたらこの舞台で十分見直せる1頭ではないかと思います。
☆ヒーローコール
5番手には地方馬の2番手、ヒーローコールを指名します。
東京ダービー、羽田盃と2着続きで、流石にミックファイアとの力関係は示されているとは思いますが、堅実に走るところは魅力です。
やや後ろからの競馬になることがあるので、5−7番手あたりから競馬をして欲しいところ。
大井2000mを経験していて東京ダービーからのローテなのは好感が持てますし、伏竜Sで中央馬相手に3着に入っているので、中央馬と戦っても遜色ない実力を持った馬であることは間違いないと思います。
全日本2歳優駿という大舞台でも4着に入っていて、中央勢と混じってもハイレベルなレースができる馬であることは間違い無いと思いますので、5番手として推奨させていただきました。
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
No responses yet