今回は私は会員ではありませんがYGGオーナーズクラブ2024年募集全頭分析を行っていきます。
見解は全てジェイの私見です。出資は自己責任でお願いいたします。
ジェイの主な共有馬はトゥルーフェアリー(G1オーストラリアンオークス・G1ヴァイナリースタッドS出走)ドーンエクスプレス(川崎2勝)リレーションハート(門別・大井各1勝)出資馬は、ロードヴァレンチ(オープン)ミスティックロア(オープン)ヴァナルガンド(2勝C)ベストミーエヴァー(スイートピーS3着)などです。
血統
エスポワールシチー産駒牝馬の勝ち上がり率は中央出走馬で43%と非常に優秀です。
ダート牝馬で40%を超える勝ち上がり率を残せるのはかなり優れた成績ですね。
中央での数字ですが母父ミスプロ系のエスポワールシチー産駒は勝ち上がり率59%と非常に高く、地方馬としては最強ランクの配合だと思います。
また、芝ほどではないとは言えダートも社台グループの馬が多く活躍している中、エスポワールシチー産駒にはほぼ社台グループ生産馬がおらず、このレベルの繁殖や育成を使わずともこの成績なので種牡馬としては非常に優秀だと言えるでしょう。
ちなみにエスポワールシチーの産駒戦績を地方だけで見てみると、373頭出走で勝ち馬頭数は306頭。
勝ち馬率は82%とリーディングのシニスターミニスターとほぼ同じ水準となっており最高ランクです。
母アヴァマローネの繁殖成績については初子のオマハビーチ産駒の半兄コスタドラーダ(3歳・YGG所属馬)のみが出走済みで2番子は2歳デビュー前です。
コスタドラーダは船橋でデビュー勝ちし、ここまで3戦2勝。今後重賞路線に駒を進める期待感もありますね。
仄聞するところによると、体質があまり強くないようなのでこれが母系由来だと心配ではありますが、能力は十分ありますね。
体質が問題なければかなり面白いのではないでしょうか?
馬体もしっかりしていたら今回の募集馬の中でも目玉的存在かと思います。
血統的にはポテンシャルは十分かと思います。
エムイシ氏血統分析
アヴァマローネ
この血統でこの価格で高知に・・・?
よくわからないことは多い。
父エスポワールシチーは、その母エミネントシチーを刺激するのが良く、特にブライアンズタイムとブレイヴェストローマンのパワー要素を引き出すのが良い。
具体的にはこのあたりをクロスしたい。
・グロースターク=ヒズマジェスティ
・ナシュア≒ナンタラ
・ネヴァーベンド
・ロマン
とはいえこれだけだと分かりづらいので、↑の血を持つわかりやすい馬はこのような感じ。
・ブライアンズタイム(ロベルト)
・デインヒル
・ミスタープロスペクター
・フォーティナイナー
・サドラーズウェルズ
アヴァロマーネを見てみると、ミスタープロスペクターを持っておおり、血統の奥にはナシュア≒ナンタラもある。
こう見ると相性は良さそうに見えるが、どれもやや血統表の位置が遠く、影響力に疑問はある。
また、「クロスしたい馬」で上げた馬たちは総じて硬いパワー型であり「無骨なダート馬」という感じであるが、アヴァロマーネはそれに比べるとやや柔軟性に富む構成になっており、ベストな感じではない。
「ガーリックチップマシマシのガツンとくるカレー」をイメージしてにんにくカレーを注文したら、下味に使っているだけで全くニンニク臭がないカレーが届く可能性は提示しておきたい。
ナシュア≒ナンタラ的なガツンとくるブリンブリンなニンニクパワーを感じる馬体であれば面白そう。
高知競馬でこの血統であれば競馬場でも最上級であるし、積極的に減点する要素はない。
回収率だけが気になるが、中央でもやれそうな馬であるだけに、その活躍を追ってみたい。
馬体歩様
エスポワールシチー産駒でオープンまで上がった出資馬ロードヴァレンチの募集時と比べると、後脚の可動域は狭く、硬さを感じます。
ただ、中央オープン馬と高知に行く馬を比べるのは酷というもの。
前の捌きも硬めに見えますし、個人的には好きなタイプの歩様ではないものの、地方馬でそこまで距離を延ばさないで使うのであれば、このくらいでも全然走れてしまうことがありますからね、サイズが現状わかりませんが、400㎏後半あればこれでも悪くないと思います。
ナチュラルスピードもちょこちょこ歩いてますが結構速く見えますね。
意外とサイズ小さければ(たぶんないと思いますが)いくつか下級条件なら勝てるかもしれませんが大きいところを目指せるかと言われると少し微妙かもしれません。
後脚はまっすぐ歩いていないのでわかりにくいですが、外弧気味+左後が内に入ってくる感じでちょっとこれは気になりますね。
前脚はやや蹄が外に向かう形ですがこのくらいなら許容範囲内かと思います。
総評
左後以外、現状ものすごく気になるポイントはないですが内面的な弱さが母系から遺伝する可能性はありますのでそのリスクは一定考えておいて、リスクベネフィットで考えるのが良いのではないでしょうか?
エムイシ氏いわく、逆に柔らかめの母系が気になるとのことですが、良くも悪くもしっかりダート馬っぽい硬さがある馬に本馬は出ていると思います。
地方馬としては高額な部類に入りますし、高知馬としては相当な金額です。
回収を考えるのであれば高知重賞勝ちを目指す必要がありますので、そこまでの器だと評価するかどうかだと思います。
悪くはないと思いますよ。
告知
ジェイがこのように馬の見方を勉強する過程で、大変お世話になったオーストラリアのNSW州の中條大輝調教師と、馬の見方についてや競馬について勉強していく会員制コミュニティ「JJ Racing Club」をDMMオンラインサロンさんにて運営中です。
今年1月にはサロンメンバーの皆様と共にセリに参加し、モアナというニックネームの素晴らしいタガロア産駒の牝馬を落札できました。
※オーストラリアでは日本のような馬主資格がなくとも正式な馬主になれますので、日本で馬主資格を持っていない方も共有馬主になっていただくことができます。
サロンでは中條調教師や獣医師のOz氏、サララボライターでもあるエムイシ氏のディープなコラムを毎週配信している他、オーストラリアンで開催されるセリに上場される注目馬ついても配信中です。
さらに、毎月中條調教師やジェイとサロンの皆様との相互交流会をオンラインで行っています。
直接調教師に質問をぶつけられる他、レース回顧で調教師やジョッキーの心理について勉強するなど大変会員の皆様の満足度が高く評判が良い交流会となっています。
オーストラリア競馬をベースに学んでいきますが日本の競馬にも活かせる部分はあると思います。
実際、サロンメンバーの方にはオーストラリア馬主ではない方もいらっしゃいますのでお気軽にご参加ください。
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