私も会員のシルクホースクラブ2024年募集全頭分析を行っていきます。
見解は全てジェイの私見です。出資は自己責任でお願いいたします。
ジェイの主な共有馬はトゥルーフェアリー(G1オーストラリアンオークス・G1ヴァイナリースタッドS出走)ドーンエクスプレス(川崎2勝)リレーションハート(門別・大井各1勝)出資馬は、ロードヴァレンチ(オープン)ミスティックロア(オープン)ヴァナルガンド(2勝C)ベストミーエヴァー(スイートピーS3着)などです。
※7/3投稿・字面のみ。後日馬体・歩様公開後に追記予定
No1ユナカイトの23
エピファネイア 牡 鹿毛 1/19
7,000 万円 140,000 円 黒岩陽一
エピファネイア産駒牡馬の勝ち上がり率は43%と高水準です。
母父ヨハネスブルグでは2頭が出走し1頭が勝ち上がりですが、母父ストームバード系に拡大すると、サンプル16頭で勝ち上がり率31%と低調なのは気になるところです。
母父ストームバード系だとランスオブアース(牝)が中央3勝を上げています。
本馬は初仔で、2代母はアーモンドアイの母フサイチパンドラです。アーモンドアイだけでなく枝分かれしたファミリーからコンティノアールも出ています。
一方、打率が高いというよりは一発HR型で、種牡馬スタッツの割に戦績が伴っていない(中央1勝どまりや未勝利等)もいるので、本馬はどちらなのか、馬体をしっかり見ていく必要があると思います。
No2サラキアの23
エピファネイア 牡 栗毛 2/16
1億円 200,000 円 田中博康
エピファネイア産駒牡馬の勝ち上がり率は43%と高水準です。
母父ディープインパクトとの組み合わせはニックス的に扱われることも多いですが、実は勝ち上がり率32%と平均よりも低い数値となっています。
この配合からアリストテレス、エピファニー、オーソクレースと牡馬から大物が多数登場していますが、これは組み合わせがいいのか、母父ディープインパクトがつけられるような母系や母馬がいいのか、判断が難しいところです。
本馬も母系は超優秀で、ご存じサラキアはエリザベス女王杯や有馬記念で2着に入った重賞馬。
2代母サロミナはドイツ血統Sラインのドイツオークス馬で、この流れから種牡馬入りしたサリオスを筆頭にサリエラ、サフィラなど複数のブラックタイプ馬が出ており、現在の日本でも最上級の母系かと思います。
本馬は2番子、初仔の全姉は2歳でデビュー前で、母の繁殖能力は未知数ですが、期待値は非常に高いです。
No3 リリーズキャンドルの23
エピファネイア メス 黒鹿毛 3/18
6,000 万円 120,000 円 栗田徹
エピファネイア産駒牝馬の勝ち上がり率は35%と高水準です。
母父Style Vendomeとの配合で出走した馬はおらず、Danzig系に拡大すると出走した産駒の勝ち上がり率は24%と平均よりかなり悪い数字です。
そもそもロベルト系とDanzig系もそこまで相性がいいわけではないようですし、配合相性はやや疑問です。
母系に目を向けると初仔の半兄サクソンウォリアー産駒は中央1勝、半姉ミッキーキャンドルは3歳未勝利ですが未勝利馬券内が3回ありうまくいけば勝ち上がれそうです。
全兄から2年連続でエピファネイア種付けなのでおそらく上の子の出来が良かったのかと思います。
3代母からはリリサイド⇒リスグラシューが出ているファミリーです。
2代母以降、現状活躍馬が出ていない中で配合相性もやや疑問となるとこの値段はかなり割高に感じます。
No4 イストワールファムの23
キタサンブラック 牡 黒鹿毛 3/18
6,000 万円 120,000 円 奥村武
キタサンブラック産駒の牡馬勝ち上がり率は54%ととんでもない高水準です。重賞馬出現率も6.5%となっていて非常に高い数値です。
母父Singspielのキタサンブラック産駒は3頭が出走し1頭が勝ち上がりとサンプル不足な印象です。
配合的にはグロリアスソング経由でヘイローが入っており母系にSSも入っているのでヘイロー的なスピード要素が強めな印象を受けます。
フェアリーキングやサドラーなど、比較的キタサンブラック産駒でよいと言われる欧州系の血統が入っているので配合的には面白いのではないかと思いますね。
母イストワールファムは中央4勝、デビュー済みの半兄アフィリオンは新馬勝ちもその後1勝Cでは苦戦傾向です。
1つ上のサートゥルナーリア産駒マックスキューは未デビューも、入厩済みで追切時計は良さそうなので期待できそうです。
3代母からハープスターが出ているものの、2代母以降のファミリーの枝はやや活力不足な気もします。
値段も値段だけに、慎重に考えたいですが馬体や歩様がものすごくよければ配合的には面白い1頭かなと思います。
No5 サラーブの23
キタサンブラック メス 青鹿毛 2/11
5,000 万円 100,000 円 宮田敬介
キタサンブラック産駒の牝馬勝ち上がり率は43%となっており、牡馬ほどではないものの高水準です。
母父ルーラーシップで出走した産駒はいませんが、キングカメハメハ系に拡大すると勝ち上がり率なんと67%ととんでもなく高い数字でもはやニックスと言えるレベルだと思います。
この配合では牝馬でコナコースト、ココナッツブラウン、牡馬はテーオーステルスやブラックシールドなど中央で活躍している馬が多数出ており、配合頭数が18頭であることを考えるとこれは非常に高いアベレージだと思います。
本馬は2番子で母サラーブは中央3勝(地方2勝)、2代母サマーハからはAJCCなど勝利したシャケトラが出ています。
牝馬としては高額な部類になりますが、配合相性は間違いないものがありますし、母系の活力への期待値もあるため、馬体を見るのが楽しみな1頭です。
No6 シャトーブランシュの23
キタサンブラック メス 黒鹿毛 2/26
1 億円 200,000 円 木村哲也キタサンブラック産駒の牝馬勝ち上がり率は43%となっており、牡馬ほどではないものの高水準です。
母父キングヘイローの組み合わせでは勝ち上がり率40%と水準を少し割っているのですが、AEIは全兄イクイノックスが突き抜けすぎていて驚異の26.91と見たことのない数字になっています(笑)
もう説明不要かと思いますがイクイノックスの全妹にあたり、もっとどぎつい値段になるのかと思っていたのですが、1口20万円とまだ良心的な価格になっているのではないかと感じています。
シャトーブランシュ産駒からはイクイノックスだけではなくヴァイスメテオールも出ており、初仔の牝馬ミスビアンカも中央3勝と一発屋ではありません。
もし馬体と歩様がいいのであれば、イクイノックスとは性別が違いさすがに同じ活躍を期待するのは酷だと思いますが、重賞勝ちであれば十分射程圏内に入る血統だと思います。
No7 リミニの23
ロードカナロア 牡 鹿毛 4/7
6,000 万円 120,000 円 尾関知人
ロードカナロア産駒牡馬の勝ち上がり率は47%と高水準です。
ロードカナロア産駒はもう少しアベレージが低い印象がありましたが、最近かなり上がってきていますね。
母父ディープインパクトでの勝ち上がり率は47%と牡馬牝馬合算の平均値を超えています。
3代母エアグルーヴという素晴らしいボトムラインで、2代母ポルトフィーノからは2頭のブラックタイプ馬が出ており、母系のレベルは高いですね。
母リミニは未勝利馬ですが、産駒は4頭が出走し2頭が勝ち上がっています。
この価格帯としては母産駒はやや心もとないですが、馬が良ければというところでしょうか?
No8 スイープセレリタスの23
ロードカナロア メス 鹿毛 2/17
6,000 万円 120,000 円 宮田敬介
ロードカナロア産駒牝馬の勝ち上がり率は41%と高水準です。
母父ハーツクライはニックス的で、勝ち上がり率51%と高水準、ケイデンスコールやトロワゼトワル、ロードデルレイなどが出ており牡馬牝馬問わず活躍しています。
この配合では豪州でG1勝利をおさめ種牡馬入りしたタガロアも出ていますね。
母スイープセレリタスは中央4勝、本馬は初仔の牝馬です。
2代母スイープトウショウは桜花賞や宝塚記念等G1を3勝した名牝。
このファミリーからはスウィープフィートも出ており母系の活力は十分です。
牝馬にしては最高ランクに近いお値段になっていますが、血統のスタッツレベルは非常に高いと思います。
願わくばもう少し欧州色が母系に欲しかったですけどね、ボトムに米国系が多いのだけが少しだけ懸念です。
No9 アーモンドアイの23
モーリス 牡 栗毛 1/15
2 億円 400,000 円 国枝栄
モーリス産駒牡馬の勝ち上がり率は48%と非常に高い数値です。
牝馬と比べてモーリス産駒は牡馬成績が非常に良いですね、さすがロベルト系といったところでしょうか。
母父ロードカナロアで出走した産駒は1頭で勝ち上がり済み、キングカメハメハ系に拡大すると46%となっており優秀な組み合わせになっています。
母戦績は今更解説は不要ですよね、初仔エピファネイア産駒牡馬が2.4億に対し種がモーリスに変わったのに2億円募集というのはもう少しだけ安くしてくれてもよかったんじゃないかと思わなくもないですが、初仔のアロンズロッドは1歳の時歩様がかなり良かったので本馬も出来がいいのかな?と期待しています。
流石にこの値段なので手は出しにくいですが、人気にもなるでしょうし興味深い1頭です。
No10 モシーンの23
モーリス メス 鹿毛 3/19
8,000 万円 160,000 円 手塚貴久
モーリス産駒牝馬の勝ち上がり率は34%と悪くない数字ではありますが、牡馬と比べると見劣りします。
母父は豪州の大種牡馬Fastnet Rockで、この配合で出走したのは全兄のダノンエアズロックのみです。
また、母父デインヒル系に拡大すると勝ち上がり率は55%と高いですし、ダノンマッキンリーも出ています。
元々豪州でこの配合が当たっていて、日本ではしばらく低調だったのですが、ここにきて大物が出始めていますね。
この配合の日本でのスタッツが低い時から「豪州で当たっていて、モーリスの晩成さを補ってくれる要素でトモをしっかりしてくれるデインヒルは合うのではないか」と言い続けてきましたが、ようやく結果が日本でもついてきて嬉しい気持ちです。
モシーンからは前述のダノンエアズロックだけでなく、牝馬ではプリモシーンが出ていて活力がありますし、半姉キャリコにもモーリスがつけられていて(ジェイ出資馬ベランジェール)このファミリーにモーリスが合うのではないかと何度も種付けされている感じが、狙いたい気持ちを掻き立てられます。
出資馬の近親でもありますし、安くないですが関心を寄せる1頭です。
告知
ジェイがこのように馬の見方を勉強する過程で、大変お世話になったオーストラリアのNSW州の中條大輝調教師と、馬の見方についてや競馬について勉強していく会員制コミュニティ「JJ Racing Club」をDMMオンラインサロンさんにて運営中です。
今年1月にはサロンメンバーの皆様と共にセリに参加し、モアナというニックネームの素晴らしいタガロア産駒の牝馬を落札できました。
オーストラリアでは日本のような馬主資格がなくとも正式な馬主になれますので、日本で馬主資格を持っていない方も共有馬主になっていただくことができます。
モアナは1/40口が約11万円、月の維持費は放牧中が月4000円程度、入厩中が月1.2万円程度となっています。
サロンでは中條調教師や獣医師のOz氏、サララボライターでもあるエムイシ氏のディープなコラムを毎週配信している他、オーストラリアンで開催されるセリに上場される注目馬ついても配信中です。
さらに、毎月中條調教師やジェイとサロンの皆様との相互交流会をオンラインで行っています。
直接調教師に質問をぶつけられる他、レース回顧で調教師やジョッキーの心理について勉強するなど大変会員の皆様の満足度が高く評判が良い交流会となっています。
オーストラリア競馬をベースに学んでいきますが日本の競馬にも活かせる部分はあると思います。
実際、サロンメンバーの方にはオーストラリア馬主ではない方もいらっしゃいますのでお気軽にご参加ください。
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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