
私も会員のシルクHC2025年募集馬全頭分析記事を投稿していきます。
見解は全てジェイの私見であり、結果を保証するものではありません。出資は自己責任でお願いいたします。
ジェイの主な共有馬はトゥルーフェアリー(G1ATCオークス・G1ヴァイナリースタッドS出走)リッチシャンパン(豪4勝)ドーンエクスプレス(川崎2勝)リレーションハート(門別・大井各1勝)ハッピーゲート(大井2勝)一口出資馬は、ロードヴァレンチ(オープン)ミスティックロア(オープン)マックアルイーン(3勝C/OP3着)ベストミーエヴァー(LスイートピーS3着)などです。
41 スプリングゲイルの24
牡 4/18 50,000 円 柄崎将寿 151.5 172.0 20.6 432
アルアイン産駒牡馬の勝ち上がり率は25%とまだ産駒数が少ない中ではあるのですが現状は低調です。牝馬はさらに低く、全体的に勝ち上がり率が冴えない状況が続いています。
産駒の7割弱が芝で走っていますので基本線は芝馬として見るのがいいと思います。
母産駒は2頭おりますが、いずれも中央未勝利となっており母の活力もどこまであるのか、、、というところ。なかなか血統的には強調ポイントが少ないかもしれません。
サイズは4月生まれにしては割としっかりしている方で、管囲もありますし背が伸びれば大きくなりそうな気配がありますね。
歩様を見るとトップラインがのっぺりとしており、あまり綺麗には見えませんでした。
特に右トモの方が容量がないのか左トモに比べて迫力に欠けるような印象を受けました。
ストライドに関しては、「普通くらい?」という感じですかね。すごく硬いわけではないですが柔らかいわけでもないなという感じです。
前脚は歩かせ方の問題かもしれませんが、右前が軸ズレのように見え的になりました。ただ、少しふらふら歩いているので、そのせいかもしれません。
飛節安定感はまずまずだと思います。
歩様を見た感じの印象でいうと”未勝利馬です”と見せられれば、まぁそうでしょうね〜と返すかな、という感じですかね。ただ”この馬は1勝Cです”と言われて見せられても、ああ、それも不思議ではないですね〜とも返すかなという絶妙な塩梅の馬だなと思いました。
ニュアンス、伝わってますかね?(笑)
血統的な後ろ盾は正直弱い中で、パンチがある歩様とまでは言えないので、血統に思い入れがないのであれば…というのが私の総評です。
42 クラーベセクレタの24
メス 3/14 60,000 円 加藤士津八 156.0 177.0 19.5 452
ノーザン馬ですが、ミックスセールで購入された馬です。価格帯的にもそういう枠の馬かなと思います。
ルヴァンスレーヴ産駒の牝馬勝ち上がり率は25%と牡馬の50%に比べてかなり低調です。
ダート馬なので牡馬が高いのは納得感がありますがそれにしても、この種牡馬は牡馬牝馬の差が大きいと思います。
母父ワイルドラッシュとの配合では50%が勝ち上がり。ただサンプル4頭なので参考程度です。
母はクイーン賞勝ち馬なのですが、産駒は6頭が出走し勝ち上がり2頭(どちらも2勝C)となっており、ノーザンの繁殖としてはぼちぼちかやや物足りない成績と言えそうです。
だからこそミックスセールに出ているのでしょうね。
サイズはしっかりしたものがあり、このまま順調に成長すればダート馬としても頼もしいサイズになるのではないかと思います。
歩様を見るとややのっそりとしていてナチュラルスピードが速いわけではないのですが、可動域はしっかりとしていますし背中もまずまず使えていて、いい雰囲気です。
前後のバランスもいいですし、普通にいい馬に見えますね。トモがもう少しパリッとして欲しいところではありますがその辺りは今後の育成で変わってくるでしょう、牝馬なのが残念です。
前脚は過度に気にならず。
飛節安定感はまずまずですね、右後の送り出しが若干弱そうな感じに見えましたが歩かせ方かもしれません。
牝馬なので大物を望むのは酷な気もしますが、この子は中央で勝利が十分望める馬かなと思いましたし、コスパ枠で考えるならありなのかもしれませんね。
43 外ジルファの24
メス 1/28 70,000 円 嘉藤貴行 152.0 179.5 19.8 423
父ピナトゥボはシャマーダル産駒の欧州馬で、主に1400m〜1600mで活躍した馬です。
10戦7勝とG1を3勝し種牡馬入りしました。
At 2
1st – Goffs Vincent O’Brien National Stakes (1400) Gr.1
1st – Darley Dewhurst Stakes (1400) Gr.1
1st – Qatar Vintage Stakes (1400) Gr.2
1st – Chesham Stakes (1400)
1st – Novice Stakes (1200)
1st – Investec Woodcote EBF Stakes (1200)
At 3
1st – Qatar Prix Jean Prat (1400) Gr.1
2nd – Prix du Moulin de Longchamp (1600) Gr.1
2nd – St James’s Palace Stakes (1600) Gr.1
3rd – Qipco 2000 Guineas Stakes (1600) Gr.1
現在はオーストラリアのNSW州のダーレーで種牡馬になっていて、牝馬は48頭中20頭が勝ち上がりとオーストラリアの水準を考えたらやや低めの数値。平均獲得賞金も2万ドル代です。
父はぼちぼちといったところですが、母産駒からはフランスの重賞4着馬の半兄が出ており活力はありそうですね。
サイズはやや小柄で背が低いですが胸は深いですし、悪くはなさそうです。
歩様を見るとやはりやや小柄な感じは受けますが、マイラーと考えたら可動域は十分ですし推進力もあり、人気はなさそうですがなかなかいい馬なのではないかと思いましたよ。
条件戦の牝馬限定レースに外国産馬なので出られないというデメリットはあるものの、勝ち上がりへの期待値は十分あるのではないかと思いましたね。
踏み込みの力強さや、返しには強さを感じていい馬だなと思いました。
前脚は中型牝馬であればセーフでいいと思います、飛節安定感はまずまずだと思いますね。
ここがすごく安定していたらグッと僕も出資を考えたのですが…やはり牝馬の外国産馬は制度上の制約があるのでそこが悩ましいところです。とはいえ得体の知れない馬だと思われているかも知れませんが、値段の割に面白い1頭だと思います。
44 ウィクトーリアの24
牡 3/14 160,000 円 高野友和 157.0 176.0 20.2 427
キタサンブラック産駒牡馬の勝ち上がり率は51%、重賞馬出現率は7.5%とトップサイアーに相応しい素晴らしいスタッツです。
母父ヴィクトワールピサの配合では2頭のみの出走ですがどちらも勝ち上がっています。同配合には社台のヴェールランス(中央3勝)がいます。
半兄は中央3勝のウィクトルウェルスで、この馬は募集時から抜群の歩様で私も一応出資申し込みをしていました(もちろん実績足りず落選です)
1つ上のサートゥルナーリア産駒も非常に動きがよく、活躍が期待されます。
一番上の初仔の半姉も動きは良かったのですが気象面に問題があったようで、残念ながら未勝利馬でした。
上の子たちを見ると、この子への期待も非常に高かったのですが…本馬を見ると上の2頭とはずいぶん異なるような印象を受けます。
サイズはそこまで問題ではないのですが、それよりも歩様ですね。
上の子達にあった柔らかな身のこなしや、背中の連動性、可動域の広さなどがこの子にはありません。
キタサンブラック産駒で活躍している馬の多くは柔らかく、ストライドが伸びて綺麗な歩き方をしていて、トモの幅が足りないなと思う馬はいるのですが、カチカチの馬で活躍している馬はあまり印象にありません。
前後の連動性もあまりこの歩様動画ではよく見えませんし、この日のコンディションの問題なのかも知れませんが、字面だけ見た時点では馬が良ければ抽優をこの馬に使おうかと思っていたくらいだったので、個人的にはちょっと残念でしたね。
前脚はX脚気味、飛節安定感は普通くらいだと思います。
ただ、血統スタッツは非常に高いので少々歩きが悪くてもそれを血統で覆してくるパターンはあると思います。
この馬は血を信じるかどうかだと思いますね。
45 ミスビアンカの24
メス 1/14 140,000 円 福永祐一 156.5 178.5 19.5 460
左飛節OCD手術歴有りです。
キタサンブラック産駒の牝馬は40%が勝ち上がりと牡馬ほど高くはないですが、優秀な成績です。
母父ロードカナロアでは60%が勝ち上がり。
母父キンカメ系はニックスと言えるレベルで24頭のサンプルで67%が勝ち上がり。私の出資馬であるレクスノヴァスもこの配合ですが、この配合は活躍馬率も高く非常に優秀だと思います。
サイズはいい感じですね、1月生まれなのですごく伸び代があるわけではないかも知れませんが、すでに十分なサイズ感を誇ります。
本馬は2代母がシャトーブランシュという”ジェネリックイクイノックス”と言える配合で、本馬は初仔になります。
初仔ですが、サイズはしっかりしているのでそこは頼もしいところですね。
歩様を見ると、ピカピカの毛艶が目につきますね。皮膚が薄そうでとても綺麗です。
歩様はすごく柔らかいというわけではなく、ロードカナロア由来の硬さが出てはいるものの、踏み込みに力強さはありますしトモの容量もあるので、初仔らしいゆるゆるな感じはなくていいですね。
もう少し背中を綺麗に使える馬が僕は好きではありますが、このくらいは及第点だと思いますし、見学ツアー動画もチェックしてみようと思います。力強い推進力を感じ、普通にいい馬な気がしますね。
前から見ると蹄は外向気味ですが、過度なものではないですしこのくらいはスルーしていいのではないでしょうか?
飛節も割としっかりしていますね。これは高額ですしそれなりに人気になりそうではありますが、OCD手術歴で嫌われる可能性もありますし★注目馬として取り上げたい1頭ですね。
シャトーブランシュの24ほどの人気ではないでしょうが、一発HRがありそうな気がします。
46 サピアウォーフの24
牡 2/28 120,000 円 池添学 155.0 174.5 20.8 452
コントレイル産駒は失敗だと言っている人も一定数いますがまだまだ見切るには早計だと思いますし、何より米国系の母系の馬ばかりが出走している中で芝でほぼ皆が掲示板内に入っている打率の高さは逆に目を見張ります。
今人気が落ちるなら逆張りで狙うのもありだと思います。
この馬はセレクトセールで”わざわざ”ノーザンにたくさんいるコントレイル産駒を日高の牧場から買っているケースです、過去に同様事例ではキャロットクラブでレーベンスティールが出るなどノーザンはこれでしっかり当てるケースがあるので、ノーザンの目利きにベットするのもありだと思います。
母は1勝馬で産駒でも2頭が出走し1頭が勝ち上がりと正直平凡です。
そんな中この馬を買ったというのはやはりフラグ感がありますよね。
ただ、歩様を見ると若干硬さを感じ、ダート馬っぽい感じがするんですよね。
右トモが少し頼りなく見えますが左トモはしっかりしていて、よく見せますね。
サイズはまずまずありますしダート中距離馬でもOKという方なら面白いかも知れません。
前脚は左前が若干外に出てるか?と思いましたがこれはステップの問題で実際はそうでもないような気がします。
飛節はしっかりしていますね、かなり安定していると思います。
この価格帯でどうか?というところはありますが、芝ダートを問わないかつコントレイル産駒に期待を寄せている方であれば前向きに考えていい1頭な気はしますね。母系もダートによっているので、絶対に芝でという方は…かもしれません。
47 シャンパンルームの24
メス 1/20 140,000 円 藤原英昭 160.0 184.0 20.5 472
コントレイル産駒は失敗だと言っている人も一定数いますがまだまだ見切るには早計だと思いますし、何より米国系の母系の馬ばかりが出走している中で芝でほぼ皆が掲示板内に入っている打率の高さは逆に目を見張ります。
今人気が落ちるなら逆張りで狙うのもありだと思います。
ただ、本馬はアンブライドルドとストームキャットをクロスさせており、ダート色がかなり強いです。
その中で牝馬に出ていてこの値段というのはなかなか強気な設定だなとも思いますね。
母産駒は3頭が出走し2頭が勝ち上がり、初仔は3勝馬なので母の活力はまずまずいいと言えるでしょう。
サイズは大型でバッチリですね。
歩様を見てもトモが大きく、しかもしっかりしていてこれはいい馬だと一目で思います。
ただ、全体的にどっしりしていてパワー感がありやはり血統のイメージ通りダート中距離で良さそうな雰囲気ですね。芝でも行けないことはないと思いますが。
ただ右トモに比べて左トモは弱く見え左右差は結構ありますね…。
性別が牝馬なので、この値段のこの配合のコントレイル産駒はちょっと選びにくいかも知れないですね。今は知っていて芝で勝ちきれていない子達と似たような配合の馬になりますからね…。
48 スクールミストレスの24
牡 1/28 120,000 円 友道康夫 165.5 182.0 22.0 488
キズナ産駒の牡馬勝ち上がり率は54%と高い水準です。一般的にキズナ産駒の大型馬はダートにでやすく、芝馬のキレる馬は牝馬に多い印象です。
本馬はサイズがかなりあるので、ダート系の馬かも知れませんね。
母父ブラッシンググルーム系の配合では3頭出走とサンプル不足ですがうち2頭は勝ち上がっています。
サザンヘイローとSS以外を経由してヘイロークロスを本馬は持っており、これはディープ系後継種牡馬の活躍配合例の1つになります。
母はアルゼンチンG1馬ですが、母産駒は3頭出走しいずれも勝ち上がっていますが1勝C止まりとなっていて、母の戦績や種牡馬のランクを考えるとやや物足りない数値です。
歩様を見ると、前後の連動性がよく背が高いので脚が長く、日本人好みな歩様だなという感じがします。
もう少し踏み込みの力強さというか、返しの素早さというか…推進力があるタイプの歩きが好きではありますが、この日のコンディションもありますからね。悪くない馬だと思います。可動域もしっかりしていますしね。
前脚は若干外弧気味ですがふらふら縦から撮っているときに動いておりこの動画で判断は難しい気もします。飛節は安定していていいですね。
もうワンパンチ現時点で欲しい気持ちもありますが、そんくらいでもこのスタッツの父ならしっかり勝たせてくるかも知れませんし、母の現役時代の実績を考えればそろそろ一発があってもおかしくないかも知れません。
芝ダートが微妙な感じに見えるので、この厩舎でそれがどう出るかというのは気になるところです。
49 リアアメリアの24
牡 1/23 200,000 円 中内田充正 157.0 174.0 19.7 445
エピファネイア産駒牡馬の勝ち上がり率は46%と芝系種牡馬としては高い水準です。
母父ディープインパクトとの配合での勝ち上がり率は42%と一時期よりも上がってきました。
同配合からはアリストテレス、エピファニーやオーソクレースなどが出ており、いずれも牡馬ですね。
母は重賞馬、本馬は初仔になりますが、サイズはしっかりしていますね。
サイズは中型でいい感じです。
歩様を見ると初仔ながら高額設定してきただけはあり、背中の使い方や推進力はいいものを持っている気がしますね。斜尻気味に見えますが、芝馬ベースで考えるべき血統だと思いますしこのくらいの感じでもいいのかも知れません。
エピファネイア産駒は割と硬さが出やすいと思うのですが、本馬は若干の硬さがありつつも可動域はしっかりしていますし返しも素早いと思いました。
バネ感も同居していて、気性さえ問題なければ大崩れはしないような感じがします。
前脚は綺麗ですし飛節も安定していますね。
高いのでなかなか、博打にはなりますが、高いなりに魅力はある1頭だと思いました。
50 ユーロシャーリーンの24
メス 3/20 100,000 円 池添学 150.0 172.0 18.5 405
エピファネイア産駒の牝馬勝ち上がり率は37%と牡馬と比べると少し低調ですが、芝馬として考えれば悪くない数値です。
母父Danzig系との配合では28%が勝ち上がりと低調で、アンチニックス的な配合かも知れません。
母はドバイターフ2着馬の海外重賞馬。
母産駒は4頭が出走し3頭が勝ち上がり。うち2頭は複数勝利となかなか子出しは安定しています。
配合相性がどこまでか…。という感じがしますが、母の活力と父のスタッツで底上げできるかというところでしょうか。
歩様を見る限り、こんなにサイズが小さいようには見えないんですけどね…背が小さいから全体的にむっちりして見えるのかも知れません。
胸も見た目的には深く見えるのですが尺を見るとそうでもないので、やはり背が低いんでしょうね。
歩様の感じは、硬く感じるかも知れませんが僕はエピファネイアっぽくて悪くないなと思います。
右トモはややこのサイズ感にしては緩めに見えました。左トモはいいですね、左を向いている時の印象は割といい感じです。背中も使えているように見えますね。
前脚は少し間口が広く見えますが、それがすごく悪いというわけではありません。
飛節安定感もありますしきょうだい馬たちのように中央で複数勝利できる可能性は十分あるのではないかと思います。

現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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