
私も会員のシルクHC2025年募集馬全頭分析記事を投稿していきます。
見解は全てジェイの私見であり、結果を保証するものではありません。出資は自己責任でお願いいたします。
ジェイの主な共有馬はトゥルーフェアリー(G1ATCオークス・G1ヴァイナリースタッドS出走)リッチシャンパン(豪4勝)ドーンエクスプレス(川崎2勝)リレーションハート(門別・大井各1勝)ハッピーゲート(大井2勝)一口出資馬は、ロードヴァレンチ(オープン)ミスティックロア(オープン)マックアルイーン(3勝C/OP3着)ベストミーエヴァー(LスイートピーS3着)などです。
71 ジャズエチュードの24
メス 3/5 60,000 円 高野友和 149.0 174.5 20.0 418
2世代目のインディチャンプ産駒です。インディチャンプ産駒は現状13頭が出走し2頭が勝利、なかなかいいスタートダッシュを切っています。
母父はオーストラリアのトップサイアー、アイアムインビンシブルですね。
母の配合はアイアムインビンシブルにファストネットロックを掛け合わせる形で、日本で言うディープにキンカメのような豪華配合です。
本馬は初仔、2代母からの近親では重賞勝ち馬や重賞連対馬が出ています。
サイズはやや小さく体高が低いのが気になりますね。
歩きを見ると、コンパクトなりにまとまっていて「これサイズアップするのか…?」という感想を持ちました。
すごく柔らかいわけではないですがマイラーくらいと考えれば及第点だと思いますし、可もなく不可もなくという感じかなと思いました。
ただ初仔らしい筋肉のゆるさは感じるので、そこは気になるところですね。
ただ踏み込みの感じは悪くないので、本当に60点という感じの歩様だと思いました。
前脚は右前がオフセットでしょうか?軸外に出てしまっています。
飛節安定感はぼちぼちでしょうかね、右飛節が弱めに見えました。
72 エノラの24
牡 5/11 100,000円 上村洋行 153.0 164.5 18.5 403
新種牡馬エフフォーリア産駒です。
半兄エネルジコが募集時に極小サイズだったことを考えると、5月生まれながら400kgに載っているというのは兄との比較で見ると悪くないサイズ感と言えるのかもしれません。
半兄は募集終了後に馬体重が激伸びしていたので、本馬もその成長曲線を辿ると予想するのであれば、現状サイズは小さいですがあえてBetする手はあるんだろうと思います。
ただ現状脚が細いですし胸も浅い。背はそれなりにあるのでまだ大きくなりそうですが、ちょっとやはり僕は手を出しにくいなと思いますね。
歩様を見ると小さいゆえもあるかもしれませんが、横からの動きはかなりいいですね。
バネ感がすごくありますし可動域も広く背中も柔らかく綺麗に波打つように連動して使えています。
トモもわりとパリッとしていますしコンパクトなりに魅力はある1頭に見えました。
前脚は左前が内向気味ですかね。飛節安定感はぼちぼちだと思います。
左前は気になるものの、このままの動きで60kgくらい増えて募集されていたら私も注目馬であげていると思います。
73 ジャポニカーラの24
メス 1/25 100,000 円 坂口智康 157.0 181.5 19.0 436
新種牡馬エフフォーリア産駒です。
半兄はビザンチンドリームというパンチ力のある母ですがビザンチンドリーム以外の産駒は中央勝ち上がり馬はおらず、打率タイプというよりは一発HRタイプという印象ですね。
歩様を見ると、全体的にやや硬めの動きに見えますね。
背中も使えていないわけではないですが、硬めです。
左トモは緩めに見えますが、芝馬の1歳馬と考えればこのくらいでもいいのかもしれません。
トモの容量はあるのでこれから鍛えていけば良くなりそうな気もしますし、もう少しガツガツ歩かせたらもっといい動きができるような気もします。
前脚は左前が結構外弧ですね、飛節は安定していると思います。
こういうちょっと硬めな馬は好まれないケースも多い気がしますが、父父エピファネイアだと考えればこのくらいカチッとしていてもいい気がしますし、半兄の実績の割には人気がない穴場な1頭に見えますね。
74 アーデルワイゼの24
牡 4/15 40,000 円 宮本博 150.5 169.0 20.1 444
新種牡馬ワールドプレミア産駒です。
こうした新種牡馬の中でも比較的マイナーな種牡馬産駒から活躍馬が出てくるのがシルクなので、こういった馬もしっかり見ておきましょう。
母産駒の出走馬は1頭だけで、その馬は今年6月(3歳)地方デビューで大敗した1戦のみ、勝ち上がり馬はいません。
歩様を見ると4月生まれとあって幼さが目立ちますね、サイズはありますが筋肉がしっかりしてくるまで成長待ちの1頭かな?と思います。
血統的にスピードが担保されているわけではない中で、幼さがあり非力さが目立つ歩様を見せられるとなかなか現時点で選ぶのは難しいなという気もします。
背中もやや垂れ気味に見えて個人的に好みではないですが、この辺りも成長で変わってくる可能性もありますからね。
とはいえ前脚やや内向気味なので、あまり大きくなりすぎると今度は前脚に来るかもなので、中型くらいになるのが一番かなぁ?と思います。
飛橋安定感はまずまずいいと思います。
75 アルコレーヌの24
メス 1/15 50,000 円 杉山佳明 151.0 180.5 19.6 473
アジアエクスプレス産駒の牝馬勝ち上がり率は19%とダート種牡馬ということを考えても流石に低い数値です。
母父ゴールドアリュールとの配合では22%が勝ち上がりとこれも低い数値ですね。
初仔ですが母は3勝馬で2代母マチカネタマカズラですから、ボトムラインの活力は一定ありそうです。
サイズバッチリです、ダート馬なので牝馬に出ているのは残念ではあるものの、ダート馬として必要な資質はしっかり持っているように思います。
アジアエクスプレス産駒らしいトモの筋肉量で、歩様に軽さはないですが力強さを感じます。
また、この父産駒は硬さが目立つケースも多いのですが、この子は芝馬と比べたら硬いものの、この父産駒と考えたら十分な可動域を持っていると思います。
返しも早いですしこれは大崩れはしないタイプに見え、このお値段であれば面白いですよね。
やや見学ツアーの歩様を見ると背中が長く見えたのは気になりましたがやはり筋肉の張りはいいものを持っているなと思いました。
前脚も過度に気にならず、飛節は大型馬の割に安定しています。
良い馬だと思います、今回コスパ枠では一番面白いのではないでしょうか?
★そんなに人気でもなさそうなので、一般で書こうかなと思っています。
76 バルバレスコの24
メス 1/8 40,000 円 吉岡辰弥 157.0 175.0 20.5 453
アルアイン産駒牝馬の勝ち上がり率は12%とかなり低い水準です。
母父ロードカナロアの配合では25%が勝ち上がりとまずまずですね。
母は中央2勝馬、本馬は初仔牝馬です。
サイズはしっかりしているのですが歩様動画を見るとやや線が細く見えるというか、見た目以上に馬体重があるタイプなんだなと思いました。細見えするところは、初仔牝馬らしさと言えるのかもしれません。
歩様は柔らかさがありますし、可動域は広いですね。
ただ、この父産駒なのでスピード能力が担保できそうかが気になるところではありますが…それを担保できる動きではないような気もします。
この値段の割にいい動きをしているとは思いますけどね。
右後に比べて左後の可動域が狭く見えるからなのか、どこか、うーん?という気持ちになります。
前脚は外弧気味ですが、軸線を大きく外れるほどではないですね。飛節安定感はまずまずかなと思います。父のスタッツが低いのでそれを覆すほどではないかなと思うものの、見どころもあるなと感じました。
77 メリーウィドウの24
メス 3/27 60,000 円 寺島良 154.5 174.0 20.5 452
ルヴァンスレーヴは勝ち上がり率30%前後とダート系種牡馬としてはやや物足りない水準となっています。
母父ゴールドアリュールの配合では13%が勝ち上がりと低調です。
サイズは中型でいい感じなのですが歩様を見ると緩さが目立ちますかね。キビキビした感じの推進力はありますし、ナチュラルスピードもある程度速いですし、悪くないと思います。
ただ、ちょっと歩きが芝馬っぽいというか、ルヴァンスレーヴ産駒はこういう中途半端に陥る馬が多いような印象があり、本馬もそうならないか心配ですね。
しっかりダートに行くならもう少し筋肉量が増えてダート馬らしい体つきになってきたらいいのではないかと思います。
前脚は左前が結構内向して見えます。飛節は普通ですね。
適性が中途半端になりそうなタイプの本馬のような馬は、個人的には手を出しにくいなと感じています。
78 クインアマランサスの24
牡 1/31 90,000 円 高野友和 156.0 181.0 20.0 476
ゴールドドリーム産駒は56頭が中央で出走し現状13頭が勝ち上がりとサンプル数が少ない部分はあるものの、低調な数字といえます。
母父ミスプロ系は25%が勝ち上がりとなっています。
母は中央3勝、半兄は東京ダービー2着のクレーキングです。
父の実績は現状イマイチですが、クレーキングを輩出している母なので母の活力を考えればこの価格帯になっても仕方ないのかなという気もしますし、期待感もありますよね。
歩様を見るとしっかりしたサイズ感とパワーを感じます。
手先の軽さはないですし、ナチュラルスピードは遅めではありますがパワーはかなりありそうなのでダート馬だと考えればこれはこれでアリなのかもしれません。
ただ、クレーキングの募集時の衝撃的な良さと見比べると少し迫力不足な感じはします。
上の子ほどの活躍をするためにはここから相当な成長が必要かなと思いますね。
前脚は綺麗だと思います、飛節も安定していますね。
ちょっと背中の連動性も悪く見えましたしのっそりして見えましたがこの日のコンディションの問題の可能性もあるのでツアー動画はよく見ておきたいですね。
79 ヴェルスパーの24
メス 1/18 50,000 円 平田修 153.5 168.5 19.8 398
ゴールドシップ産駒の牝馬勝ち上がり率は28%と平均的ですが重賞馬出現率は3.2%と高く、一発HRが期待できる種牡馬と言えそうです、ステゴ系の種牡馬はオルフェーヴルもそうですが、打率は普通ですが長打力があるという特徴になりがちなのでしょうかね?
母父キンカメ系との配合では38%が勝ち上がりと平均的な産駒よりも高い数値となっていていいですね。
2つ上の姉がいますが、現状3歳馬で中央未勝利。最高着順は5着です、本馬は2番子です。
サイズが小さいですが、馬体を見てもこれは小さく映りますね。
芦毛なので筋肉は見えにくいのですがそれにしても線が細いように見えます。
歩様を見ると力感やバネ感がないのは緩さの目立つ子が多い父産駒なので、なんとなくわかるのですが、もう少し可動域が広い子が多い印象があったのですが本馬は可動域狭めな感じ。
母父キンカメ系のカチッとしたところが出ているのでしょうか?後脚の可動域がかなり狭いです。
ノーザンファーム生産のゴールドシップ産駒は成績優秀なので、目をつけていた1頭でしたが…。
前脚は特に気にならず、飛節は割と安定して見えました。
成長待ちかなという気がしますが、可動域が成長して広くなるケースはあんまりないですし…どうですかね。ゴルシ産駒全体的に緩い子が多いので僕はなかなか選べないケースが多いのですが、それにしても私の好みの馬ではないかもしれません。
80 ゴーイングトゥベガスの24
メス 2/4 140,000 円 斉藤崇史 153.0 177.5 19.7 439
日本の中央で出走したフランケル産駒の勝ち上がり率は48%と非常に高い数値となっています。
もちろん、持ち込み馬であっても輸入馬であっても高額な馬や母系も優秀な馬が多いので、勝ち上がり率が高いのは納得ではあるのですがガリレオのように欧州で弾けていても日本ではスピードが足りずに…というパターンもありますからこの結果は頼もしいと言えるでしょう。むしろガリレオ系で唯一日本高速馬場に対応できている種牡馬と言っても過言ではないかもしれません。
母はロデオドライヴSを2勝するなどしていて、アメリカンオークスでも2着に入ったゴーイングトゥベガス。普通にこの母馬は現役時代知っていたので、その産駒がフランケルがついて日本で見られるなんて…!という驚きがありましたね。
ただ、馬体を見てみるとややトモや胸の筋肉がつるんとしていて水っぽく映ります。初仔感はありますね。
可動域に関しても若干硬め、後脚がなかなか前に踏み込めていないように映ります。
ただ、フランケル産駒はこの馬のように多少見栄えが良くなくても、関係なく走ってくる傾向はあるので、普通の種牡馬産駒よりは割引かなくてもいいかなと思います。
胸は深いですし、トモの容量もしっかりしたものがありますので、これから鍛えていけば見違えるような馬になる可能性もあるというか、その素材は持っている気がします。
前脚は右前が少し気になりましたがこの程度であればスルーしていいかなと思います。
飛節は左が若干ブレてましたが右は安定していますし,左も右に比べれば…というところで普通の馬よりは安定していると思います。
成長次第では面白い1頭になる可能性は秘めています。人気具合と血統の価値から考えたら、穴場の1頭ではありそうですね。
81 シンプリーグロリアスの24
メス 2/1 80,000 円 中内田充正 153.0 172.0 20.0 435
日本で出走したジャスティファイ産駒全体の勝ち上がり率は38%とまずまず高い数値となっています。
ただジャスティファイの種付け料や平均産駒の価格から考えると爆発的なパフォーマンスとまでは言えないのかなという気もします。
2代母Misty For MeはG1を4勝した名牝。本馬は初仔ですが2代母からのファミリーは多数の重賞馬やG1馬が出ておりボトムラインの活力は超一流です。
歩様を見ると可動域は悪く無いですし、柔らかさも感じて当たりも少なそうに歩いています。
ちょっとでもスマートで芝馬っぽい気がしますね。
あまり力感は感じないというか、パワー系という感じでは現状ないのかなという気もします。
トモの筋肉も少し緩さがあり初仔感は感じますね。
前脚はちょっとバラバラした感じ、飛節安定感はまずまずいいと思います。
トモがしっかりしてきたら、容量はありますし面白いかもしれませんね。
82外クリアウイングの24
牡 2/15 70,000 円 田中克典 150.5 177.5 20.6 473
父Mehmasはアイルランドの種牡馬でArionのデータによると2025年種付け料は7万ポンド=約1200万円と高く評価されています。歩様動画も見つけましたが、すごいバネ感ですね。すばらしい歩様です。
624頭中376頭が勝ち上がりと50%以上が勝ち上がっており、SWは44頭出ており大物出現率も高いですね。
牡馬産駒に限ると326頭のうち218頭が勝ち上がりと非常に高い確率になっており、SW31頭と大物出現率が牝馬よりもかなり高くなっており、狙うなら牡馬産駒だと思いますので本馬が牡馬に出ているのはいいと思います。
産駒は短距離が中心、本馬もおそらくマイル以下での活躍を期待されていると思います。
アイルランドのセールでノーザンが買ってくる短距離系の海外馬では私の出資馬であるキャロットのマックアルイーンやサンデーのマッドクールなど活躍馬がすでに出ており、期待が高まります。
Acclamationの父系に母方にAhonooraクロスを入れるという形はマッドクールと同配合で意図的にこの配合馬が日本で当たると狙って持ってきている感じもありますね。
母系的には母産駒の2頭は今の所…という戦績で、競馬には使えているのですが強い競馬はできていないのが現状です。
2代母からはブラックタイプが多数で、母系的には一発があってもおかしくないとは思うのですが母産駒の出来が今の所微妙というところが現状の最大の懸念と言えそうです。
歩様を見ると少しトモの筋肉が緩く見えますが容量は素晴らしいですし、体も凄く柔らかく使えていていい印象です。
推進力もあってナチュラルスピードも速いですし、特に右を向いて歩いている時の背中の連動性は素晴らしいものがあると思います。
左を向いている時はそこまでではないもののやはり可動域はしっかりしていますし、緩いとはいえ後輪駆動でしっかり踏み出し、返しも速いですからいい馬だと思いますね。
前脚も綺麗に見えますし、大型馬ながら飛節安定感がいいのもグッドですね。
キャロットのマックアルイーンの募集時に近いものを感じます、同じセリで似たような血統構成の馬を選んでノーザンが買っているので、ここは得意なゾーンというか、当てに行ってる感じがあります。
母実績が…ではありますが、このお値段なら★抽優候補に当然入ってきますね。

現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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