今回はキャロットクラブ2022年度募集のキャンセル募集が行われますので、リストアップされた馬の中から推奨馬1頭を掲載させていただきます。
よろしくお願いいたします!
キャンセル募集概要
キャロットクラブのキャンセル募集は、既存会員限定になります。
キャンセル募集で新規入会することはできませんのでご注意ください。
実施期間は2月23日(木)正午〜2月24日(金)正午までと、24時間しかありませんので要注意。
クラブHPのキャンセル募集出資申込フォームより申込が可能です。
申込制限として、1会員につき1頭限定(口数は上限なし)となっているので、キャンセル募集で出資申込ができるのは、1頭のみということになります。
純粋な抽選で出資者は決定し、先着順や母優先などの適用はありません。
<キャロットクラブについてはこちら>
ジェイの所感
今年もかなりの数の馬がキャンセル募集でラインナップしていますね。
クラブの案内によると全て会員の退会に伴って発生したキャンセルだということ。
概ね1~5口程度の募集になりますが中には、7口、8口などの募集が行われる馬もいます。
去年の募集時に自分が抽選で外れて出資が叶わなかった馬もリストアップされているので、毎年複雑な心境になりますが、退会された方にも事情があるでしょうから、仕方ないのかなと思います。
私ごとですが、去年はキャンセル募集にキャロット・シルクともに応募し、キャロットは落選しましたがシルクは当選しました。
倍率的にも100倍を越えてくるケースも多く、運試してきな要素も強いキャンセル募集ではありますが、当たる時は当たりますので(笑)参加される方はご幸運を祈ります。
私は、キャロットに関しては先行募集の結果に満足しているため今回は応募しない予定です。
推奨馬
今回のキャンセル募集のラインナップの中から、せっかくなので1頭推奨馬をピックアップし理由をお伝えしたいと思います。
1頭しか申し込めないルールなので、私も1頭入魂で推奨記事を書きたいと思います。
ジェイの推奨馬は…先行募集の際に最優先を使い確保したこの馬です!
No4 グリューネワルトの21(1口12.5万円)
私も1口出資しているグリューネワルトの21。
父ロードカナロアの牝馬で、最優先を使った馬がキャンセル募集で4口も募集が出ているのは結構複雑ではありますが…。
2022年度募集馬の中で、血統・馬体ともに私はこの馬に最も惹かれました。
血統
まずは兄妹馬からみていきましょう。
半姉ディアンドル(父ルーラーシップ)はG3福島牝馬S勝ち馬です。
ルーラーシップとロードカナロアはタイプの違う馬ではありますが、トップラインは同じキングマンボ系の種牡馬ですね。
他にも半兄弟ではミエノワールド(父トゥザワールド)はダート短距離で活躍し中央3勝。1つ上の半兄アイスグリーン(父モーリス)も勝ち上がっていて、G3新潟2歳Sで5着に入るなどこれからさらに活躍しそうです。
ただ私が最もこの馬の強調ポイントだと思うのは、血統配合です。
ロードカナロア産駒のG1馬のうち、母にサンデーサイレンス(SS)+スペシャル牝系(サドラー、ヌレイエフ、フェアリーキング)の両方を持つ馬が非常に多くなっています。
ロードカナロア産駒の名馬アーモンドアイも母父SS+母母父ヌレイエフという配合になっていますね。
私が参考にしているパーフェクト種牡馬辞典出版時では、国内外G1馬の5/6頭がこの配合であるとのこと。
本馬はこの配合にマッチしています。
また、父ロードカナロアと母父スペシャルウィークの相性も抜群で、サンプル36頭のうち勝ち上がり率は50%とローカナ産駒の水準以上です。
この組み合わせからは同じくキャロットクラブで種牡馬入りしたサートゥルナーリアやG3中京記念を制覇したグルーヴィットが1億円以上の賞金を獲得。
他にもロッシュローブや、広尾TCでG1京王杯2歳Sを制覇したキングエルメスも同配合になっています。
血統的には文句のつけようがないような配合になっていると思います。
高額な募集馬にはなりますが、1億円以上の獲得賞金を期待できるだけの素地はあるのではないかと考えます。
馬体
募集時(8月)のサイズが体高154cm、胸囲174cm、管囲19cm、馬体重454kgとなっていました。
管囲19cmが細いのではないか?という声も耳にしましたが、馬体重も454kgなので大型馬と言う感じでもないですし、19cm以上であれば及第点、20cmあれば安心と私は考えているのでここは大きなマイナスとは捉えませんでした。
歩様動画を見てみます。
横から見た感じ非常にスムーズで滑らか、ナチュラルスピードがものすごく速いわけではありませんが、全身をうまく使って歩けているように見えてとてもよく見えました。
可動域も前脚と後脚がぶつかりそうなくらい広く、踏み込みも良く見えました。
動画で見てもトモのサイズ感や前後のバランスがよく見えるのはとてもいいですね。
縦から見た時も、前脚、後脚ともに悪い意味で気になるところはありませんでした。
ロードカナロア産駒は後脚が近い馬が多いと勝手に思っているのですが、この馬はまだマイルドというか、若干距離は近いのですが負担がかかり怪我リスクが高そうだと思えるほどのものではないと感じました。
それこそアーモンドアイ(フサイチパンドラの15)の方がよほど、後脚の距離が近いです。
この馬の場合適性距離は短くなると思うので可動域が少し狭くて硬いくらいでも大丈夫だと思っていました。
特に横から見た時の動きはよく見え、しなやかなのでマイルくらいまではこなせるのかな?と思ったりもしました。
厩舎
所属予定となっているのは美浦の林徹厩舎です。
2023年のリーディングは現在35位、所属馬の勝ち上がり率は32%と平均的な数字です。
社台グループ率が40%近くを占めている状況を鑑みると、もう少し数字が欲しいところではありますが、クラシックや重賞馬輩出率、クラブ馬の募集額回収率などは水準以上です。
なにより数字以上に、この厩舎は一口馬主からの口コミが良い厩舎で、SNSでもこの厩舎を推す声は多く聞かれ、頼もしく思っています。
芝マイルや長距離が得意な厩舎なので、芝短距離〜マイルあたりに適性があると考えられる本馬とのマッチングも悪くなさそうですね。
キャロットクラブからは2頭が預託されていて、カーディナル(牡5歳)は執筆時に3勝クラス。ゴールドシーン(牡3歳)は未出走となっています。
ゴールドシーンに続き本馬も高額馬の預託になりますのでノーザン(キャロット)からの期待が高まっているのかもしれませんね。
育成状況
募集馬見学ツアー時には、脚に外傷を負っていて、包帯ぐるぐる巻き状態で他の馬たちとは違う厩舎にいたため、そのことも人気に影響した可能性がありました。
怪我は放牧地で他の馬から蹴られたという外因性のものです。
1ヶ月ほど怪我の回復のために時間を要しましたが現在は坂路での乗り込みも進んでいて16秒台ペースまでは上がってきています。
1番スムーズな組みとまでは言えませんが、順調に育成は行えていると思いますので、外傷について現時点で過度に心配する必要はないかなと思います。
今年の秋頃までにはデビューしてくれたら嬉しいなと思ってみています。
6月デビューをと言う人には向かないかもしれませんが、早熟血統でもないですからじっくり育てて古馬になってからも活躍してくれたらと願っています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
決して安い馬ではありませんので回収難易度は高めな馬になると思いますが、血統や馬体などから大きな夢を見ることのできる馬であることは間違いないと思います。
応募される方、ご一緒できると嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
現役地方&海外馬主・競馬ライター
登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。
—最近の私––
Bluetoothでスマホと接続可能なスピーカー。重低音がとても強調されるので洋楽やアップテンポな曲が好きな私のお気に入り。防水機能つきなのでお風呂に持ち込んで音楽を聴きながら本を読むのが毎日の楽しみ。
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