今回はDMMで募集されるであろうセレクトセール2024年落札馬について記事にしていきます。
見解は全てジェイ&エムイシの私見です。出資は自己責任でお願いいたします。
ジェイの主な共有馬はトゥルーフェアリー(G1オーストラリアンオークス・G1ヴァイナリースタッドS出走)ドーンエクスプレス(川崎2勝)リレーションハート(門別・大井各1勝)出資馬は、ロードヴァレンチ(オープン)ミスティックロア(オープン)ヴァナルガンド(2勝C)ベストミーエヴァー(スイートピーS3着)などです。
ジェイ血統分析
エピファネイア産駒牝馬の勝ち上がり率は35%と牡馬よりは低いものの牝馬としては高水準です。
母父Dubawiでは2頭が出走し2頭とも未勝利。
母父ミスプロ系というくくりで見ても勝ち上がり率は33%とエピファネイア産駒としては低い組み合わせです。
ここまで見るとスタッツ的には微妙に思えるのですが、母系は優秀。
1つ上の半兄スターウェーブはPOGで私も指名している馬なのですが、開幕週の東京新馬戦を快勝しており将来重賞馬になる器だと私は思っています。
半姉Franknessはマイル以下の短距離レースで4勝している海外馬で、子出しも安定しています。
https://www.racingpost.com/profile/horse/4391164/frankness/form
欧州系の色が濃く、エピファネイア産駒の活躍傾向であるキンカメ系やシアトルスルー系、SSインクロス持ちなど王道系とは外れる形にはなるのですが、スターウェーブもそうですし、初仔の半姉も欧州短距離で勝負できている等かなりスピード能力は高い子が出ているので、楽しみな1頭だと思っています。
2代母も重賞馬で母コスモポリタンクイーンの全姉はG1馬Arabian Queenですから、血統表のレベルは非常に高いですね。
現役馬としての期待感もありますが、繁殖しての価値も高いように感じます。
DMMの直近の方針を見ても、現役で走った後は自家繫殖として産駒をクラブで募集したいと考えているのではないでしょうか?
エムイシ氏血統分析
肉や野菜を長時間煮込むことでできるのがポトフ。
ポトフの汁だけ抜き出したのがブイヨン。
(Wiki調べ)
エピファネイアは正にブイヨンと言うべき馬であった。
荒々しいゴロゴロポークがロベルト系だとすると、そのポークを香味野菜といっしょに煮込んでしっかりと出汁を取り、美味しいスープだけいただいたのがエピファネイアである。
そして、その一緒に煮込んだ香味野菜が、ハビタットである。
ハビタットは非常に柔らかく、足さばきが良く、非力。
ゴロゴロポーク系のロベルト系クリスエスとは相性が悪そうに思えるが、実はハビタットとクリスエスは非常に近い血統をしている。
クリスエスとハビタットのクロスによって、柔らかさと非力さを受け継いでいるから、エピファネイアの(シンボリクリスエス産駒ながら)芝馬を多く出すことや、自身や産駒が京都で強い理由もここに求められる。
*柔らかくて前輪駆動だと、坂道を下りながら加速して、その加速のまま平坦を駆け抜ける事ができる。つまり京都に強い。更に、トモが弱いと坂で止まるので、前輪駆動型は尚更京都が得意。
そして本馬を見ると…まさかのハビタットクロスを持つ。ハビタット持ちの馬は少ないため、かなり珍しい。
その他にも、ハビタットと同じ要素を持つダンシングブレーヴなどを包括するドバウィを持ち、キレを強化するシャーリーハイツのクロスも完備。
これはもしかするともしかする馬かもしれない。
現在のところ、エピファネイア牡馬はハイペリオンを強化して頑強さを出すほうが良さそうであるが、牝馬は本馬のように父母相似(インブリードが複雑に絡む)ほうが結果が出ている印象。
ハビタット持ち牝馬ではモリアーナがいるが、モリアーナはノーザンテーストやサッチでハイペリオンを強化している牡馬的な馬で、完成イメージはモリアーナを更にしなやかに、上品にした感じではないであろうか?
あとは、「非力なハビタット」と連呼したが馬体はかなりのブリンブリン。
ロベルト感のパワフルな歩きをしており、昨年の募集馬カミノレアルと同じニュアンスで、もしかするとDMMはパワー系エピ牝馬に手応えを感じたのかもしれない。
平坦な大箱が向く可能性が高く、京都が庭な厩舎に預けられたし。
ただ、馬体の様にロベルトやサドラーズウェルズが強く出ていればモリアーナのように小回り急坂も対応できる。
成長が実に楽しみである。
なお、ポトフにカレールーを入れるとカレーになる。じゃがいもや玉ねぎ、肉を煮込んだものだから、実質カレーなのである。
ちなみにカレーに入れる肉は、牛でも豚でも鶏でも良い。でもシーフードカレーは嫌い。
ジェイ馬体・歩様分析
競り時の馬体重は424kgだそうです。
思ったよりサイズが小さいんだなとは思いましたが、4月生まれで現時点で424kgあれば出走時には400kg後半程度に成長する可能性は十分あるかと思います。
競りのパレードリングで見ていた時から腹袋がしっかりしておりトモの容量も大きく見栄えする栗毛の馬だなと思っていたので、DMM落札でびっくりしました。
https://www.jrha.or.jp/walkingmovie/2024/077
公式の歩様動画を見ると、ストライドが広く推進力のある歩きが目を惹きます。
少しだけパワー系な感じというか、手先の軽さが足りないかな?と思わなくはないですが、トモに力感がありながら柔らかく体を使えており、背中もしっかり使いながら前後を連動させて動けていて、相当いい馬なのではないかと思いました。
エピファネイアらしい硬さは随所に感じるものの、エピファネイア産駒らしさが良い意味で遺伝しているとここはプラスに捉えたいと思います。
栗毛なので見やすいというのもありますが、大腿筋膜張筋もしっかり浮き出ていて、いいトモですよね。
前から見た時に過度に前脚について気になるポイントはないですし、飛節も安定しています。
この歩様の馬であれば繁殖としてだけではなく現役馬としても十分楽しめるのではないでしょうか?
ジェイ総評
募集開始までに大きなとん挫やDMMの募集動画の歩様が全然違う!などアクシデントがなければとりあえず一口出資しようかな?と思えるほどの歩きのきれいさだと思いました。
1億円なので安い馬ではないですし回収を期待する馬ではないでしょう、一発HR狙いのロマン枠としては面白いかなと思います。
僕がこれだけほめるということは、ダート1800mになるかもしれませんが…(笑)
半兄スターウェーブは今後アクシデントがなければおそらく大物になると思っていますので、結果的に今年買っておかないと、血統表のレベルが上がってしまい来年は1億円でも買えない、ということになるかもしれません。
告知
ジェイがこのように馬の見方を勉強する過程で、大変お世話になったオーストラリアのNSW州の中條大輝調教師と、馬の見方についてや競馬について勉強していく会員制コミュニティ「JJ Racing Club」をDMMオンラインサロンさんにて運営中です。
今年1月にはサロンメンバーの皆様と共にセリに参加し、モアナというニックネームの素晴らしいタガロア産駒の牝馬を落札できました。
オーストラリアでは日本のような馬主資格がなくとも正式な馬主になれますので、日本で馬主資格を持っていない方も共有馬主になっていただくことができます。
モアナは1/40口が約11万円、月の維持費は放牧中が月4000円程度、入厩中が月1.2万円程度となっています。
サロンでは中條調教師や獣医師のOz氏、サララボライターでもあるエムイシ氏のディープなコラムを毎週配信している他、オーストラリアンで開催されるセリに上場される注目馬ついても配信中です。
さらに、毎月中條調教師やジェイとサロンの皆様との相互交流会をオンラインで行っています。
直接調教師に質問をぶつけられる他、レース回顧で調教師やジョッキーの心理について勉強するなど大変会員の皆様の満足度が高く評判が良い交流会となっています。
オーストラリア競馬をベースに学んでいきますが日本の競馬にも活かせる部分はあると思います、ぜひお気軽にご参加ください。
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