皆さんこんにちは、ゴルシ産駒を研究しているエムイシです。
サララボに毎週連載で”今日の注目ゴルシ産駒”を掲載しています、よろしくお願いします。
エリザベス女王杯
エリザベス女王杯が京都に帰ってきました。
阪神との大きな差は、なんと行っても内回りから外回りに変わること。
2200mという非根幹距離であり、外回り平坦という末脚勝負になりがちなコース。
全くの非主流で無い代わりに主流でもない絶妙なコースですね。
まず、血統面で見るべきは、京都といえばディープインパクトでしょう。
主流条件で強い馬はここでも強いものの、ややニッチさを含む2200mということで、非根幹的なサンデーサイレンス系を探していくことが良いのではないでしょうか?
上位場の血統
京都開催時の上位馬の血統を見てみましょう。
2019年
1、ラッキーライラック
オルフェーヴル×米国系ミスプロ
2、クロコスミア 7人気
ステイゴールド×米国系ナスルーラ
3、ラヴズオンリーユー
ディープ×ストームキャット
2018年
1、リスグラシュー
ハーツクライ×欧州系マイナー
2、クロコスミア 9人気
ステイゴールド×米国系ナスルーラ
3、モズカッチャン
ハービンジャー×欧州系ミスプロ
2017年
1、モズカッチャン 5人気
ハービンジャー×欧州系ミスプロ
2、クロコスミア 9人気
ステイゴールド×米国系ナスルーラ
3、ミッキークイーン
ディープ×欧州系ノーザンダンサー
2016年
1、クイーンズリング
マンハッタンカフェ×欧州系ノーザンダンサー
2、シングンウィズジョイ
マンハッタンカフェ×欧州系ロベルト
3、ミッキークイーン
ディープ×欧州系ノーザンダンサー
2015年
1、マリアライト
ディープ×欧州系ミスプロ
2、ヌーヴォレコルト
ディープ×欧州ノーザンダンサー
3、タッチングスピーチ
ディープ×欧州ノーザンダンサー
2014年
1、ラキシス
ディープ×ストームキャット
2、ヌーヴォレコルト
ディープ×欧州ノーザンダンサー
3、ディアデラマドレ
キングカメハメハ×サンデーサイレンス
2013年
1、メイショウマンボ
スズカマンボ×欧州系ロベルト
2、ラキシス
ディープ×ストームキャット
3、アロマティコ
キングカメハメハ×サンデーサイレンス
太字は欧州的な血統。または、非根幹の鬼キズナと同じディープ×ストームキャット。
2015年のように、やはり京都外回りで弾ける末脚と欧州的な馬力を両立した馬の好走が目立ちます…
というか、父と母父にサンデーサイレンス+欧州要素(かキズナ要素)は必須であることがよく分かります。
また、欧州成分としてヌレイエフやミルリーフ辺りの末脚強化型がよく見られることも特徴に思います。
血統面まとめ
・サンデーサイレンス成分+欧州成分
・欧州成分としてヌレイエフ、ミルリーフが良さそう
これらに加え、スローの末脚勝負なのでキレそうな馬、勢いのある馬を積極的にチョイスしたいと思います。
印
◎ブレイディヴェーグ
・父欧州系ミスプロ、母父ディープインパクト
・前走 非根幹距離のG2で2着の3歳馬
・前走 上がり32.9
・ヌエイエフクロス持ち
重賞未勝利だし、オッズもつきそう!鞍上ルメールだし、これはいい穴馬見つけた!
と思ったら、想定1番人気なんですね……
皆さん流石です…
オッズが良すぎるので、当日の様子次第では○を中心に据えるかもしれません。
○ルージュエヴァイユ
こちらもブレイディヴェーグと同じような条件。
・父サンデーサイレンス系、母父欧州系固め
・前走 非根幹距離のG2で2着の4歳馬
・前走 上がり32.7
・サドラーズウェルズ持ち
前走は想定4番人気のディヴィーナとタイム差無しの2着でした。
父父ハーツクライ産駒らしく、3歳から実力は見せたものの4歳になり完成した感じがあります。
想定では7番人気と手頃なので、単勝とワイド流ししてみてもいいかも。
▲サリエラ
・父ディープインパクト、母父欧州系ノーザンダンサー
・前々走 非根幹距離のG2で3着の4歳馬
・前々走 上がり33.8(2位)
・ドイツSライン牝系
前走はドイツ系らしく揉まれて弱い面を見せましたが、勢いがあり、上がりもキレるステイヤー。
この舞台は合いそうなので重視したい。
△ハーパー
ブレイディヴェーグと逆に、奥手なハーツクライ産駒を3歳クラシックに間に合わせるためにはアメリカ血統で固める方式。血統面ではベターだとは思わないものの、クラシックで1番リバティアイランドに食らいついた実力は軽視できない。
△ライラック
・父サンデーサイレンス系、母父欧州系ミスプロ
・前走 非根幹距離のG2で3着の4歳馬
・前走 上がり33.0
・ヌレイエフ持ち
実績と前走の格付けで◎○より下に置きましたが、相性は◎○と同じく良好。
ただ、ノーザンテーストのクロスが強いため、ややタフになった方が良さそう。
穴ローゼライト
キズナ産駒でハビタットを感じる末脚を伸ばすタイプ。実績は足りないが、広げられるなら抑えてみたい。
穴シンリョクカ
叔父ダノンシャークが京都で好績を上げている通り、牝系はカーリアンにミルリーフと京都的な末脚系血統を強く持ちます。
父サトノダイヤモンドが機動力型であり、本馬の実績が足らないため良い印はつけられないですが、当日の様子を見ながら良ければ馬券に組み込むかもしれません。
消ディヴィーナ
父欧州系ロベルト×母父ディープインパクトなので買いたくなるものの、母ヴィルシーナは京都開催のエリザベス女王杯で2年連続2ケタ着順。母の全妹ヴィヴロスも1番人気5着。
そこに小回り向きなモーリスでは方向性が合わないように思える。
気持ちよく逃げて前残りしたらゴメンナサイします。
消ジェラルディーナ
昨年の勝ち馬。
昨年後半の覚醒は目を見張るものがあるものの、小倉記念、オールカマー、エリザベス女王杯(阪神)、有馬記念…
全てが小回りになっており、今年に入ってからはいい姿を見れていない。
5歳ということもあり、ここで復活というシナリオはなかなかイメージが沸かず…消したほうが良さそう。
ただ、ムーア騎乗は怖く、馬場悪化なら抑えるかも。
まとめ
◎ブレイディヴェーグ
○ルージュエヴァイユ
▲サリエラ
△ハーパー
△ライラック
☆ローゼライト
☆シンリョクカ
消ディヴィーナ
消ジェラルディーナ
M石土井
ゴルシ産駒研究者
一口馬主を京都サラブレッド、YGG、広尾、DMM、ノルマンディーなどで楽しんでいる、ゴルシ産駒研究者。noteにてゴルシ産駒にまつわる投稿を行っている。血統分析に重きを置くスタイルで、代表出資馬はドライスタウトやグランベルナデット。ゴールドシップ産駒ではオルノアやブルーローズシップなどに出資している。
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