【香港ヴァーズ2023】海外馬主がガチ予想!日本馬を脅かす海外馬は? byジェイ

ジェイ
ジェイ
どうも、ジェイです。
今回は香港ヴァーズ2023予想記事を掲載していこうと思います。よろしくお願いします。

香港ヴァーズ概要

香港のシャティン競馬場で行われる芝2400mのレースです。

ハイペースで削りあうようなスタミナレースというよりは、最後の直線で差しが決まるような展開も多いのが特徴で、日本の競馬と近く、日本馬が力を発揮しやすい舞台だと思います。

シャティン競馬場は洋芝ではありますが、フラットなコースでありスピードが出やすく、芝の配合はドバイのメイダン競馬場などと同様、ヨーロッパの芝と比べて軽いため、日本馬は苦にしにくい傾向があると思います。

勝ち時計は2分23秒~2分27秒当たりでの決着が多いです。

海外にしてはかなり早い時計だと思います。

今年のイクイノックスのレースは一旦脇においておけば、東京2400mで行われるジャパンカップの勝ち時計も近年は2分23秒~2分24秒ほどです。

厳密には、日本はスタート5m通過後からタイム計測、香港ではゲートが開いた瞬間からゲート計測となっていて、計測方法が異なっているので単純比較はできないのですがあくまでも参考値です。同じ計測方法となれば東京競馬場とシャティン競馬場の差はさらに縮まるのではないでしょうか?

超高速馬場といわれる東京競馬場と近いタイムが出ているということであれば、それだけスピード馬場への対応能力を問われるということになるでしょう。

実際、日本馬は過去10年で4勝していて、昨年ウインマリリン、一昨年グローリーヴェイズが優勝と相性のいいレースです。

リピーターが多いレースで、グローリーヴェイズやハイランドリールなど4頭が2度このレースを制覇しています。

調教国を見てみると、香港馬は過去10年で2勝と他レースと比べて苦戦気味。最後に勝利したのは2018年のエグザルタントでした。

地元馬より欧州遠征馬、特にアイルランド馬と日本馬の活躍が目立つレースです。

香港はオセアニア生産馬が多い関係でスプリント~マイル路線の層が厚く、距離が長くなるにつれて日本やヨーロッパ遠征馬が優勢になっていく傾向にあります。

香港カップデーに行われる他のレースよりも、地元馬の評価は控えめにする必要がありそうです。

ただ、欧州遠征馬の取捨はスピード馬場への対応能力が重要なファクターなので、馬柱よりは高速馬場適性が求められる硬い馬場でどれだけ実績を残しているか?を重視していきたいと思います。

過去傾向

2022年

1  ウインマリリン 3.1 牝 5  2:27:53
2  ボタニク 11.9 セ 4 
3  グローリーヴェイズ 2.6 牡 7 
4  パンフィールド 99.2 牡 6 
5  ストーンエイジ 3.9 牡 3

ウインマリリンはスタート良く飛び出したものの道中は馬群の中団~後方へとポジションを落とし、最後の直線で大外に持ち出して馬群を差し切る、東京競馬場のレースかと見紛う程のレースでした。
2着のボタニクは先行策を取り2番手内目追走で、しぶとく粘りました。3着だったグローリーヴェイズは2度この舞台を制覇していて、後ろからのポジションでしたがしっかり馬券内を確保。
前の馬が不利ということはなかったと思いましたが後ろのポジションでも差しはしっかりと決まっていますので、後ろの馬の評価を下げる必要はないでしょう。
むしろ決め手のある馬を重視したいほどです。

2021年

1  グローリーヴェイズ 1.6 牡 6 2:27:07 
2  パイルドライヴァー 4.3 牡 4
3  エベイラ 11.4 牝 4 
4  コロンバスカウンティ 33.7 セ 6 
5  ステイフーリッシュ 9.2 牡 6 

このレース2勝目をあげたグローリーヴェイズは道中7番手と後方待機。
直線では大外に持ち出し、圧倒的人気にこたえて差し切り勝利しました。
2着だったパイルドライヴァーは道中前2頭から離れた3番手で追走。
直線では内ラチ沿いを使い内外離れた追い比べとなりましたが、グローリーヴェイズとは脚色が違いました。
3着だったエベイラは道中4番手、2着のパイルドライヴァーの後ろを追走していました。
最後の直線では外に持ち出し、抜け出しにかかるグローリーヴェイズに馬体を併せる形で伸びていき3着を確保しました。
グローリーヴェイズの能力と適性が抜けていた可能性はあるものの、やはり外差しが決まるレースだなという印象を受けます。
2番人気ー1番人気ー3番人気決着とかための決着となりました。

2020年

1 モーグル 2.6 牡 3 2:27:21 
2 エグザルタント 1.7 セ 6 
3 コロンバスカウンティ 7.5 セ 5 
4 ホーホーカーン 31 牡 6 
5 プラヤデルプエンテ 33 セ 4 

勝利したモーグルは道中5番手からじわじわとポジションを上げ、4角では外から押し上げていき3番手まで進出。
直線ではスタートからハナを主張し、直線でもラチ沿いを逃げていた2着馬エグザルタントに併せるように内に切り込んでいく進路を取り、抜け出しました。
2着のエグザルタントは前年3着に続き連続で馬券内を確保しました。
3着コロンバスカウンティは道中6番手に控えて直線では外を回す競馬。2着のエグザルタントよりラストの脚色は明らかに上回っていましたが届かず3着でした。
このレースは中団の馬、逃げ馬、後方待機の馬それぞれが馬券内に来ており、どの戦法でも馬券内に来られる実力勝負のレースだなという印象を受けます。
実際、このレースは人気馬決着であり、力がある馬が順当に勝ったレースだったと評価できると思います。
毎年頭数が少ないので、差し馬にとっては前が詰まる可能性が低く外を回してもロスが少ないことも要因としてあるかもしれません。
この年の日本馬の出走はありませんでした。

印一覧

◎ウォームハート

○シャフリヤール

▲レーベンスティール

△ゼッフィーロ

各馬評価

◎ウォームハート

BCフィリー&メアターフでも重視したこの馬を本命とします。
今シーズン使い詰めで、ヨーロッパ⇒アメリカ⇒香港の遠征はさすがにコンディションが心配ではありますが、万全な状態でここに臨めているという前提に立てば、日本馬たちを脅かすのはこの馬で間違いないでしょう。
ヨークシャーオークスや前々走ヴェルメイユ賞は、好タイムで勝ち切っていて時計勝負になったときに最も力を発揮するのはこの馬だと考えます。
特に今年のパリロンシャン競馬場はかなり高速馬場になっていたので、そのパリロンシャンでヴェルメイユ賞を勝ち切っているところも評価できます。
さらに前走、BCフィリー&メアターフでは、抜け出しが早く最後差されてしまったものの、勝ちに等しい素晴らしいレース運びで僅差の2着。
能力は間違いないですし、高速馬場適性もあるとなれば重視しないわけにはいきません。
オッズ妙味がどの程度あるか不明ですが、日本馬が人気を吸いこの馬が予想以上に人気を集めない場合はこの馬から馬券を組み立てるのもアリだと思います。
近5走で馬券内を外したのは重馬場開催だった愛オークスのみ、これは適性外なので度外視でよいと思います。
軸に最適な1頭だと思います。
父ガリレオで重そうに思われるかもしれませんが、母父ファストネットロックでスピード要素をプラスしていて、良馬場に適応できる形になっているのではないかと思います。

〇シャフリヤール

前走BCターフであのオーギュストロダンを追い詰めて3着に迫ったのは相当評価できると考えています。
ドバイSCは5着でしたが、サンタアニタの芝に対応できているので洋芝自体も全くNGというわけではないでしょう。
1年前のジャパンカップでも上がり最速をしっかり使ってヴェラアズールの2着に入っていて高速馬場の芝2400m適性も示していますし、アメリカからの遠征疲れがなくコンディションに問題がなければ、ここでも好走しても全く不思議ではありません。
決め手が求められるこの舞台適性も良いでしょうし、相手関係を見てもこの馬が日本馬の中では最有力になると考えます。
ダービー以降崩れるレースもありましたが、前走で浮上のきっかけをつかんでいると願いたいです。

▲レーベンスティール

3番手評価は実績ではシャフリヤールに1枚劣るものの、若くて底を見せていないレーベンスティールを取り上げたいと思います。
この馬はキャロットの追加募集馬で、私も検討したのですが非ノーザンにしては高額に感じたことなどを理由に見送ってしまった馬で、今になってものすごく後悔しています。
こんないい馬をスルーしてしまったなんて、なんと情けないのでしょうか、いやそんな懺悔は要りませんね。
予想に戻ります。
この馬はこれまでキャリア6戦ですべて上がり最速を繰り出している、決め手を持っています。
決め手勝負になりやすい香港ヴァーズでこの能力は生きるのではないかと思います。
父はドバイのメイダン競馬場で活躍したリアルスティールです。
リアルスティール産駒はマイル~1800mあたりに良績が多く距離延長はやや不安ではありますが、スピードがある洋芝への適性も血統背景的には見込めるのではないかと思います。
前走のセントライト記念では皐月賞馬のソールオリエンスを下して勝利していて、世代トップクラスの能力を持っていることは証明済みです。
あとは古馬との力関係がどうなのか?そして初の2400mがどうなるか?というところですが、ここは名手モレイラ騎手の魔法にかけてもらうことを期待しましょう。
キャロットクラブ会員として非出資馬ではありますが、応援したいと思います。

△ゼッフィーロ

決め手がある馬を狙おうということであればこの馬も取り上げる必要がありますよね。
近5走はすべて上がり最速を繰り出しており、前々走オールカマーも3着でしたが、着差は0.2秒とそこまで離されていません。
前走のアルゼンチン共和国杯は好タイムで差し切り勝ちしていますし、今回求められる適性はしっかり持っているのではないかと思います。
実績的には日本の上位馬たちには劣るかもしれませんが、ディープインパクトのスピードと、母父デインヒルの豪州的パワー系スピードが合わさった馬なので、この舞台で弾ける可能性も十分あるのではないでしょうか?


ジェイ

現役地方&海外馬主・競馬ライター

登録者4500人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。

—最近の私–

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