【募集馬検討】キャロットクラブ2023年募集 注目馬 ~ Eutheniaの22~ byジェイ

ジェイ
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どうも、ジェイです。
今回はキャロットクラブ2023年募集馬の予定リストの中から気になる馬1頭の字面評価について記事にしていきます。
よろしくお願いします。

Eutheniaの22について

1頭目でこの馬を紹介するのは若干天邪鬼に思われるかもしれませんが、私はずらっと募集予定馬リストを眺めて1番テンションが上がったのは実はこの馬、Eutheniaの22でした。

父Blue Point(ブルーポイント)は欧州で初年度産駒の2歳馬が活躍していて、オーストラリアでもシャトル種付けされていて評価の高い1頭。

Blue Point産駒は複数頭セリ現場で見ましたがとても筋肉質でハリがあり、いい馬体をした馬が多く成功を予感させるものがありました。

RSSでの募集馬でもBlue Point産駒がいましたがあいにく予算の都合で見送り。とてもいい馬だったのでどこかで縁があったらと思っていたところにまさか日本の一口馬主でこの種牡馬産駒を拝めるとは!とテンションが上がりました。

外国産馬ではありますが、牡馬ですからそこまで気にしなくてもいいかなと思います。

この馬はアイルランドで行われているゴフス社が2022年11月に行ったセールにて、20万ユーロでノーザンファームに落札された馬です。

余談ですがこのセリではフランケル産駒の牡馬が46万ユーロ、アースライト産駒の牡馬が9万ユーロでノーザンファームに落札され、合計3頭の落札だったようです。

ノーザンファームがゴフス社で馬を落札するのは3年ぶりのことだそうで、近年このセリで落札した4頭は全て日本で走っていて、4頭全てがJRAで勝ち上がっているということです。

欧州馬だと日本のスピード馬場への適性が心配な部分があると思いますが、このあたりの相馬眼はさすがノーザンファームですね。

・14年落札 バリングラ(8.5万ユーロ) キャロット所属で中央4勝

・17年落札 アルファウェーブ(15万ユーロ) 吉田氏所有で中央1勝

・18年落札 クインズムーン(1.8万ユーロ) シルク所属で中央1勝

・19年落札 マッドクール(22.5万ユーロ) サンデー所属で中央5勝シルクロードS3着

本馬は血統的にもマッドクールと同じように芝短距離での活躍が見込まれますので、落札額も近いですしこのくらいの活躍をぜひ期待したいところですね。



血統

父Blue Pointは北半球2歳馬が初年度産駒で、本馬は2世代目になります。

初年度産駒はヨーロッパで41頭がすでに出走していて、11頭が勝ち上がっています。

新種牡馬リーディングは僅差でソルジャーズコールに敗れていて2位ですが、十分種牡馬として活躍を予感させるものがあり、欧州での評価も高まっているとか。

オーストラリアの競馬関係者からもBlue Point産駒は高評価な馬が多いようで、これからオーストラリアでも産駒が活躍し始めると(8月から加齢され2歳になる世代が初年度)さらに種牡馬としての価値は高まりそうですね。

となると、この20万ユーロというのは結果的に割安な青田買いだった可能性も十分あると思います。

一方、気になるのはやはり日本適正です。

ヨーロッパで活躍していても、例えばガリレオ産駒は日本では重すぎてスピード馬場とはあまり適性が合わないというようなことが頻繁に起きます。

外国血統が好きな私ですが基本的に打率が高いのは米国系ダート馬で、欧州芝馬は適性的な難しさが大きいと考えています。

ただ、その影響が大きいのは特にクラシックディスタンスなど、中距離以上の場合で、絶対的なスピード能力が求められるスプリントレースの場合はそこまででも無いのかなと思っています。

実際前出のマッドクールは短距離路線で活躍していますし、ユニコーンライオンを輩出したノーネイネヴァーも欧州で主に短距離路線で大活躍する馬を多数輩出している種牡馬です。

結果的にユニコーンライオンは中距離路線でも戦っていますが、種牡馬の短距離適性(スピード能力)が示されているというのは一定の担保になるのかなと思っています。

種牡馬Blue Pointの日本適性を示す要素の1つとして、自身の現役時代のメイダン競馬場での好走も強調ポイントです。

G1アルクオーツスプリントを含むメイダン競馬場のスプリントレースで2019年には3連勝するなど、スピード馬場への適性も示しました。

現役時代はほとんど良馬場で走った馬ですから、欧州馬の中ではスピード要素が強い馬であることは間違い無いと思います。

また、Blue Pointの父、本馬から見ると父父にあたるShamardal産駒からは、日本の短めの距離やマイル以下で活躍したライトオンキューや、トリプルエースが出ていて、日本の芝適正も一定示しています。

日本で走った産駒はわずか20頭ほどですが中央勝ち上がり率は5割を超えていて優秀です。

トップラインはジャイアンツコーズウェイ系(ストームキャット系)と日本でも馴染みある血統ですし、マキャベリアンも入って柔らかさやスピードも加わりそうなので、非常に楽しみです。

ファミリーラインを見ても、2代母Funny Girlは産駒12頭のうち9頭が勝ち上がっていて安定感がありますし、Laugh Out LoudやSuzi’s DecisionにBaghdadなどとブラックタイプ馬が複数出ていて活力があります。

かなり遡りますが4代母Auditionから枝分かれするファミリーにはあのホワイトマズルもいて、かなり豪華なページとなっています。

母Eutheniaは3歳時に1勝、3頭の産駒がいて、2頭がデビュー済み、うち1頭のGrayscaleがイタリアで2勝しています。

イタリアでの2勝なのでレベルがよくわからない部分がありますね(笑)

少なくとも日本の中央で2勝するほどの価値はないのでは無いかと思います。

兄妹馬がものすごく活躍しているということではなさそうですが、ファミリーのスケール感としては十分夢を見られるものがあると思いますし、日本の芝に対応できるような軽さを備えた馬であれば回収期待値的にもかなり楽しめるのでは無いかと思います。



馬体・歩様

募集時の馬体・歩様はまだ公開されていませんが、セリの際(当歳11月)の歩様動画がありました。

当歳馬を見たことはほとんどありませんが、脚が長くてすごく大人びた馬だなという印象を受けました。

何より驚いたのは後ろ足の安定感です、まだ当歳馬なのに全然飛節がブレない。

これはすごいなと思いましたね。

歩きは柔らかくて、重苦しい感じは受けないですね。

とてもスムーズに歩いていて踏み込みもしっかりしていてこのあたりはさすがといったところでしょうか?

これから半年以上経っているので、どこまで筋肉がついて馬体が成長しているか楽しみです。

サイズがしっかりしていて、歩きもこのまま滑らかな歩きをしていたら出資候補ですね。

人気などの兼ね合いによっては最優先を使うことも検討するほど、現時点ではかなり気に入っています。

Blue Point産駒はヨーロッパでも2歳から動ける早熟性もありそうですし、この子も結構早めから行けるのでは無いかと期待しています。


ジェイ

現役地方&海外馬主・競馬ライター

登録者5000人超え&累計再生250万回超えの一口馬主YouTuber。豪州競馬会員制コミュニティJJ Racing Club 共同代表。社会人1年目から一口馬主を始め、キャロット・シルク・ノルマン・ロード・DMMバヌーシーの5クラブに入会。地方個人共有とRSS や中條厩舎の豪州共有に加え北米MRHでマイクロシェアを行う。血統スタッツや馬体・歩様を重視していて代表馬はトゥルーフェアリー、ロードヴァレンチ、ミスティックロア等。

—最近の私–

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2 Responses

  1. […] どうも、ジェイです。 今回はキャロットクラブ2023年募集馬の予定リストの中から気になる馬1頭の字面評価について記事にしていきます。 よろしくお願いします。 【募集馬検討】キャロットクラブ2023年募集 注目馬 ~ Eutheniaの22~ byジェイ […]

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